○
猪俣委員 私も
法務総裁のお
考えのようだと
思つておるのでありますが、実際問題として、
自治体警察あたりでは、
予備隊員だというと、見て見ぬふりをしておる。たとえばカフエー、その他喫茶店へ行
つて乱暴して、電話をかけても、
予備隊員であると言うと、そのまま帰るというようなことも耳にするのであります。これは
警察において
一体考え違いをしておるんじやないかと思うのでありまして、
予備隊それ
自身が町の
人たちの信頼を博さぬことに相なりましたならば、
治安維持なんということはとうてい全うできないことは申すまでもない。その
意味におきましても、さような醉余のあげく乱暴するような者に対しましては、ただちに
自治体警察が
相当の取締りをやるというふうにしていただかなければならないと思うのでありますが、この
一般の
普通警察官に対しまして、そういう
趣旨の徹底をするようしかるべき御
処置を願いたいということを要望いたしておきます。何か昔の兵隊さんのような頭で、これは
憲兵がやることであ
つて、
自分たちのなわ張りではないというような頭で
行動しているやに聞くのでありまして、これははなはだ遺憾なことでありますから、さようなこともあることを御想定の上適当なる
処置をと
つていただきたいと思います。
それから
警察予備隊の将来のことに対しましては、
法務総裁がいろいろな
委員会におきまして発言なさ
つておりますので、ここに私が繰返してお尋ねする要もないかと存じますけれ
ども、先般
新聞の伝うるところによりますと、
全国の
市長会議におきまして、
国家警察の
廃止または縮小をしようということが多数の要望である。それを
政府に要請したように聞いておるのでありますが、かような
全国の
市長会議の決議というようなことに対しまして、
政府はいかなる方針をお
持ちでありますか、お尋ねいたします。