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松本(善)
委員 私は
厚生省設置法の一部を
改正する
法律案に対しましては
賛成の意を表します。ただいま
共産党の
委員から
お話がございましたが、
麻薬の
取締りの件については、ことに
農村関係において、あるいはこれに付随するところの
隣接町村その他において、
麻薬の
取締りということを誤解して
考えておられると思うのです。その
内容といたしまして、まず武装させた
取締官をふやすということが、彼らは反対のようでありますが、これは私どもとしてはまともに受けることはできないのであります。ことに
戰争後におきまして、
麻薬あるいはその他
劇薬物の
取締りに関しても非常に注意のあるところの
考え方、いわゆる用意周到なる
考え方をしていなかつた。すなわちわれわれは負けたということによ
つて無気力だということをありのままに表わしておる。今度われわれが
日本再建ということを念頭に置いた場合、そういうものの整理をして、少くともわれわれが
文化国民として、これに対する
取締りのあり方を、
文化国いわゆる
先進国に劣らぬような姿にするというのがわれわれ
国民の債務であると
考えるのであります。ことに
戰争後において
爆発物あるいは
麻薬物というものは非常に危険のうちにさらされておるのであります。かようなものの
取締法あるいは
輸出入関係における
取締り、これに対しては当然われわれ
文化国民して
取締ることが必然的に起る現象として
考えらるべき問題だと思うのであります。ことにわれわれがここに
賛成せんとするものは次に述べたいと思いますが、そのおもなるものは、その
内容を検討いたしますと、
通商貿易の伸展に応じて
検疫事務の迅速な処理をはかるために、
検疫所の支所及び出張所を設けること、それからただいま
言つた麻薬等の
取締り事務を円滑にするために、
全国八箇に
麻薬取締りの
事務所を設けるということであります。かようなことは私
たちが当然行うべき問題であ
つて、今日までなおざりにしていたというこは、われわれは
国民の前に相済まぬのでありますから、今おそまきながらもかようなことが一部
改正法案として
提案になりましたことは、私
たちといたしましては衷心より
賛成の意を表する次第でございます。