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1951-03-29 第10回国会 衆議院 電気通信委員会 第12号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年三月二十九日(木曜日)     午後一時四十九分開議  出席委員    委員長代理 理事 庄司 一郎君    理事 高塩 三郎君 理事 長谷川四郎君       井手 光治君    岡西 明貞君       鈴木 明良君    關谷 勝利君       中村  清君   橋本登美三郎君       福永 一臣君    松本 一郎君       石川金次郎君    田島 ひで君  出席政府委員         電気通信監   山下知二郎君  委員外出席者         電気通信技官         (業務局計画部         長)      米沢  滋君         専  門  員 吉田 弘苗君         専  門  員 中村 寅市君     ――――――――――――― 三月二十九日  委員橋本登美三郎君及び田島ひで辞任につき、  その補欠として平澤長吉君及び林百郎君が議長  の指名委員に選任された。 同日  委員平澤長吉君及び林百郎君辞任につき、その  補欠として橋本登美三郎君及び田島ひで君が議  長の指名委員に選任された。 同日  高塩三郎君が理事補欠当選した。     ――――――――――――― 三月二十八日  志布志田之浦四浦郵便局電話架設の請  願(岩川與助紹介)(第一五八三号)  長岡市の電話交換方式改善に関する請願丸山  直友君紹介)(第一六一九号)  名古屋大高間電話回線増設に関する請願(武  藤嘉一紹介)(第一六二〇号)  上高根沢郵便局電話架設請願高塩三郎君  紹介)(第一六二六号)  牛込電話局復活等に関する請願野村專太郎君  紹介)(第一六三九号)  有線電気通信法制定反対に関する請願苅田ア  サノ君外一名紹介)(第一六六七号)  同外一件(田島ひで君外一名紹介)(第一六六  八号) の審査を本委員会に付託された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  理事の互選   請願  一 戸田村に電話増設請願畠山鶴吉君紹    介)(第一四五九号)  二 八幡野局電話増設請願畠山鶴吉君    紹介)(第一四六〇号)  三 大垣電話局電話交換方式改善並びに局舎    新築工事促進請願大野伴睦紹介)(    第一五一九号)   日程追加  一 草山郵便局電信事務開始請願有田喜    一君紹介)(第一五四八号)  二 志布志田之浦四浦郵便局電話架設    の請願岩川與助紹介)(第一五入三    号)  三 長岡市の電話交換方式改善に関する請願(    丸山直友紹介)(第一六一九号)  四 名古屋大高間電話回線増設に関する請願    (武藤嘉一紹介)(第一六二〇号)  五 上高根沢郵便局電話架設請願高塩三    郎君紹介)(第一六二六号)  六 牛込電話局復活等に関する請願野村專太    郎君紹介)(第一六三九号)   陳情書  一 輪島電報電話局電話交換方式改善に関す    る陳情書    (第二〇五号)  二 佐世保市内電話加入区域拡張に関する陳情    書(第二五    〇号)  三 神岡町の電話回線改善に関する陳情書    (第    二五一号)  四 電気通信営業法及び有線電気通信法案に関    する陳情書    (第二六三号)  五 有線電気通信法案反対陳情書    (第三五六    号)  六 有線電気通信法案に関する陳情書    (    第四五〇号)  七 電話復興改式及び拡張に関する陳情書    (第    四五四号)     ―――――――――――――
  2. 庄司一郎

    庄司委員長代理 これより電気通信委員会を開会いたします。  本日も私が委員長の職務を行います。  理事補欠選任の件についてお諮りいたします。去る二十六日理事高塩三郎君が委員辞任され、理事が欠員となつておりましたが、同日同君が再び委員に選任されましたので、先例により高塩三郎君を理事指名いたすに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 庄司一郎

    庄司委員長代理 異議なしと認め、さように決します。     —————————————
  4. 庄司一郎

    庄司委員長代理 本日の公報に掲載いたしました請願審査に入ります。  日程第一、戸田村に電話増設請願畠山鶴吉紹介文書表第一四五九号を議題とし、その説明を求めます。
  5. 高塩三郎

    高塩委員 請願者静岡田方戸田村長勝呂計三外十一名、紹介議員畠山鶴吉君、本請願要旨は、静岡田方戸田村の中心部戸田港に面し、漁業においては、漁獲高年産額一億円以上、林産物においては、木炭四万俵、みかん二方貫を産出しているが、その陸上産業中心地たる中上区、大上区、新田区は村の中心部より遠く離れているため、これら産物の集散等にあたり、通信不便この上なく、これが連絡に徒費する労力ははかり知れないものがある。その他非常自体の突発、災害の発生、保健衛生連絡も通でいるから、同村に電話増設されたいというのであります。
  6. 庄司一郎

    庄司委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  7. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 戸田局は現在特殊百回線単式交換機一台設備されておりまして、加入者五十九名となつておりますから、まだ増設余地はありますが、加入電話増設既設線路分岐点から五百メートル以内を基準としておりますので、それ以上の距離にありまする加入希望者または既設線路が行き詰まつている地域加入希望者に対しては、さしむき御要望に沿いかねます。しかしそのような状況にある希望者に対しては、現在考究中でございますところの多数の加入者線路を共用して通話を行う多数共同加入等方法によりまして——もつともこの場合には線路設置に要します経費加入申込者負担していただくわけでございますが、多数共同加入方法により、できるだけ御期待に沿いたいと思います。     —————————————
  8. 庄司一郎

    庄司委員長代理 日程第二、八幡野局電話増設請願畠山鶴吉紹介文書表第一四六〇号を議題といたします。
  9. 高塩三郎

    高塩委員 請願者静岡田方対島村長池谷孫郎外六名、紹介議員畠山鶴吉君、本請願要旨は、静岡田方郡対島村八幡野は、漁業を主とする部落で、魚市場の陸揚げ高は年額四千万円に上り、また対島村中心地として三等郵便局、中学校、小学校等を有しているが、電話はわずか三箇しかなく、通信不便は大で、これが連絡に徒費する労力ははかり知れないものがある。ついては、八幡野局電話増設されたいというのであります。
  10. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府委員の御意見を求めます。
  11. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 八幡野局は現在特殊百回線単式交換機一台設備されておりまして、加入者は三十三名となるております。しかしまだ相当増設余地はございますが、加入電話増設は、既説線路分岐点から五百メートル以内を基準としておりますので、それ以上の距離にある加入希望者または既設線路が行き詰まつている地域加入希望者に対しましては、さしむき御要望に沿いかねます。しかしただいま御指摘のような御不便な方々に対しましては、多数共同加入方法によりまして、できるだけ御要望に応じたいと考えております。     —————————————
  12. 庄司一郎

  13. 高塩三郎

    高塩委員 請願者大垣商工会議所会頭土屋義雄外十一名、紹介議員大野伴睦君、本請願要旨は、大垣市は、戦後工業都市として急激に復興し、岐阜県における西濃五郡の中心地であつて電話の需要が著しく増加し、加入者は現在千八百名に達している。市外通話大垣電話局集中局として各方面に接続されるが、局舎が、バラツク建で、かつ狭く、市外交換機増設余地がないため、市外通話の不円滑が度を加え、西農一市五都の産業発展を阻害している。大垣市の昭和二十四年度都市計画によれば、大垣電話局局舎を新道路が分断することになり、これ以上遅延を許されない現状であるから、電話局舎移転並びに電話交換機械設備拡張をすみやかに実現されたいというのであります。
  14. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府意見を求めます。
  15. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 大垣電話局新築につきましては、機械室新築を二十五年度の上半期において計画いたしまして、目下工事中でございます。  なお、自動改式につきましては、全国的に見ますと、すでに局舎新築終つて予算その他の関係で着工できない局が相当ありますので、二十六年度実施は現在のところ困難でございますが、極力実現に努力いたします。     —————————————
  16. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際請願日程追加につきましてお諮りいたしたいのであります。去る二十二日付託に相なりました草山郵便局電信事務開始請願外合計五件が追加に相なりまして、本委員会審査を求められることに相なりました。この際委員各位の了解をいただいた上において、この五件を日程追加に付したいと思いますが、御異議はございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 庄司一郎

    庄司委員長代理 御異議なしと認めます。よつて日程追加されました。  日程追加第一、草山郵便局電信事務開始請願有田喜一紹介文書表第一五四八号を議題といたします。
  18. 高塩三郎

    高塩委員 請願者兵庫多紀草山村長細見弘一外一名、紹介議員有田喜一君、本請願要旨は、兵庫多紀草山村本郷、遠方などの部落は、従来より電報が京都府菟原局より、川阪部落は、兵庫福井局より配達されるため、急を要する電報はほとんどその要をなさず、村民の受ける不便と商業上の損失はきわめて大きく、地域産業の振興を本阻害している実情である。ついては、草山郵便局電信事務を開始されたいというのであります。
  19. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府委員意見を求めます。
  20. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 草山郵便局電報受付及び配達事務を開始されたいとの御趣意は、まことに私ども御不便をかけておりますことを承知いたして恐縮にたえないところでございます。現在電信事業におきましては、約四十一億程度赤字を生じておるのでありまして、御承知の通り一般行政官庁とは異なりまして、企業官庁としまして独立採算制事業経営上の原則として強く要請せられております。この赤字の減少に懸命の努力をいたしておるのでありますから、ただいまの御要望に沿いまして、その事務を開始するにあたりましては、少くとも収支が均衡を保ち得るような範囲内において考慮いたさなければならない次第でございます。さて同局はすでに通話事務を取扱つておるのでありますから、通話事務のために要員を配置いたしておりますが、新たに電報を取扱うといたしますと、電報のためにさらに増員しなければならないことに相なります。この点人員の増加ということにも相なりまして、事業負担といたしましては、ある程度のことを覚悟しなければならないのであります。そこですでに配置いたしております通話要員をもちまして、電報受付事務をあわせ処理することができまするならば、この点非常に幸いでございますが、ただいま配置いたしておりまする要員能力範囲内であるかどうかということが問題になるわけでありますから、この点は精密に調査しました上で、でき得る限り御要望に沿うように取運びたいと存じます。また電報配達につきましても、受付事務開始の場合とやや事情を異にいたしておりまして、この場合は事務開始に際、新たに配達員を配置いたしますか、あるいは配達通数があまり多くない所へは電報配達費を支給いたして、臨時者を雇いましてその者をして配達させるかの二つの方法がございますが、これまた両者とも経費負担増ということに相なるわけでございます。よく現場の実情を確かめまして、でき得る限り御要望に沿うように取運ぶ考えでおります。     —————————————
  21. 庄司一郎

    庄司委員長代理 追加日程第二、志布志田之浦四浦郵便局電話架設請願岩川與助紹介文書表第一五八三号を議題といたします。
  22. 高塩三郎

    高塩委員 請願者鹿児島囎唹郡志布志田之浦二千百二番地、小山登外一名、紹介議員岩川與助君、本請願要旨は、鹿児島囎唹郡志布志田之浦郵便局は、志布志町から十キロ、四浦郵便局は、同町から十六キロの地点にあり、両部落とも純農村で、農産林産の資源に富み、志布志町の中心地である。しかしながら、両郵便局にはまだ局電話さえなく、同地方の電信電話四浦局から十キロ、田之浦局から四キロを隔てた内之倉局まで出かけなければ所要を達することができないから、両部落民不便はこの上もない。ついては、田之浦四浦郵便局電話架設されたいといろのであります。
  23. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府意見を求めます。
  24. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 現在特定局電話架設されていないのは全国で約二百五十局もございますので、当省としましては、できるだけこれら未設置局をなくするように努力しておりますが、年々予算その他の関係で大約五十局程度しか案現できない実情でありますので、田之浦四浦郵便局通話事務を開始する件につきましては、その緊急度より見まして、二十六年度の計画対象とはなりがたいのでございますから、二十七年度以降の計画におきまして実現方に努力いたしたいと存じます。     —————————————
  25. 庄司一郎

    庄司委員長代理 追加日程第三、長岡市の電話交換方式改善に関する請願丸山直友紹介文書表第一六一九号を議題といたします。
  26. 高塩三郎

    高塩委員 請願者長岡市長松田弘俊外一名、紹介議員丸山直友君、本請願要旨は、長岡市は、県下各都市への通信連絡の要衝をなし、最近市勢の発展伴つて電話架設を希望するものは現在すでに六百余を数え、さらに都市計画の進捗と基礎産業発展考慮すれば、その数は五千に達するものと予想せられる状態にある。しかるに当市電話局現状を見ると交換設備に余裕なく、電話架設は現在棚上げの状態にあり、単に現在の交換方式である共電式をもつて電話設備の拡充をはかつても、発展途上にある当市立地条件に応ずることはできない。ついては、長岡市の電話交換方式自動式改善されたいというのであります。
  27. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府意見を求めます。
  28. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 交換方式改善につきましては、現在全国におきまして、緊急に自動式改式を要するものと認められますものは約二十五局に達しておりますが、予算その他の関係におきまして、二十六年で実施見込みのものは、二十五年度から引続きます継続工事とあわせまして、わずか八局にすぎない実情でございます。長岡局は現在共電式交換機が六台装備せられておりまして、収容能力は二千九百名でございます。これに対しまして加入者は現在二千二百五十五名となつておりますから、まだ加入者収容余力もあるわけでございますので、さしむき自動式実現は困難と御了承のほどを願います。     —————————————
  29. 庄司一郎

    庄司委員長代理 追加日程第四、名古屋大高間電話回線増設に関する請願武藤嘉一紹介文書表第一六二〇号を議題といたします。
  30. 高塩三郎

    高塩委員 請願者愛知知多大高町長近藤為義、紹介議員武藤嘉一君、本請願要旨は、愛知知多大高町は、天白川を隔て、名古屋市と連接しているので、当市とは、すべての面で密接な関係があるが、同市との電話による通話は、非常におそく約一時間から、はなはだしいときは三時間要するので、電話利用するよりは、むしろ直接出かけた方が早い実情である。ついては、同町の位置の特殊性電話利用価値の向上とを十分考慮の上、すみやかに名古屋大高間の電話回線増設されたいというのであります。
  31. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府意見を求めます。
  32. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 名古屋大高間の回線増設につきましては、現在両局間には二回線ありまして、その通話量は一日二百二十一時数、一回線当り百十一時数でありますが、二十六年度におきましては、予算その他の関係市外回線一日一回線当り百四十五時数以上の区間計画対象といたしておりますから、目下のところ本件回線増設は困難でございます。  大高半田間の通話改善につきましては、現在両局間の通話量はわずかに十七時数でありまして、標準にははるかに及びませんから一回線新設の計画はいたしておりません。将来の市外回線網考慮いたしますと、大高半田間のような市外通話の少い区間取扱いは、名古屋を中継することが経営上最も望ましいと考えられますので、二十六年度におきまして、名古屋半田間に中継用回線三回線を増設するよら計画いたしておりますから、これが完成いたしますれば、現在の中継用の五回線と合せ、八回線を持つことと相なりますから、これによりまして大高半田間の通話改善されるという見込みを持つております。     —————————————
  33. 庄司一郎

    庄司委員長代理 追加日程第五、上高根沢郵便局電話架設請願紹介議員高塩三郎君、文書表第一六二六号をこの際議題といたします。
  34. 高塩三郎

    高塩委員 私の紹介でありますから説明申し上げます。  請願者は、栃木塩谷北高根沢村大字上高根沢二千三百九十三番地、阿久津武義外八十四名であります。  本請願要旨は、栃木塩谷北高根沢村大字上高根沢は、人口約五千を有し、烏山地区警察署上高根沢巡査駐在所上高根沢小学校、北高根沢農業協同組合等重要な機関が所在するが、電話がないため、部落民は多大の不便を感じています。ついては、上高根郵便局電話架設されたいというのであります。
  35. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府意見を求めます。
  36. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 御要望要旨は十分認められる上ころでありますが、簡易郵便局通話事務を委託することは現行制度のもとではできませんが、僻地通話を救済するため、別に委託取扱いの道を開くように法律案準備中であります。なお加入電話架設につきましては、既設線路分岐点から五百メートル以内を標準としておりますが、上高根沢局近接局北高根沢局より約三・四キロ、南高根沢局より約二・七キロの距離にありますので、さしむき困難でありますが、数名の加入電話線路共通に使用する多数共同電話方式によりまして、御要望の線に沿うことができるように深甚なる考慮を払いたいと考えます     —————————————
  37. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 御要望要旨は十分認められる上ころでありますが、簡易郵便局通話事務を委託することは現行制度のもとではできませんが、僻地通話を救済するため、別に委託取扱いの道を開くように法律案準備中であります。なお加入電話架設につきましては、既設線路分岐点から五百メートル以内を標準としておりますが、上高根沢局近接局北高根沢局より約三・四キロ、南高根沢局より約二・七キロの距離にありますので、さしむき困難でありますが、数名の加入電話線路共通に使用する多数共同電話方式によりまして、御要望の線に沿うことができるように深甚なる考慮を払いたいと考えます
  38. 庄司一郎

    庄司委員長代理 追加日程第六を議題といたします。牛込電話局復活等に関する請願野村專太郎紹介文書表第一六三九号を議題といたします。
  39. 高塩三郎

    高塩委員 請願者東京都新宿区東五軒町四十四番地、荒木庄次郎外千八百六名、紹介議員野村專太郎君。  本請願要旨は、東京牛込電話局廃止以来、本地区は、九段局に編入されているため、現在牛込八十三箇町のうち、七十一箇町が電話架設不能地域となり、商取引はもちろん、消防連絡防犯連絡等にも支障を来し、日常生活上、不利不便を感じている実情である。ついては、牛込電話局を復活し、電話架設を便ならしめ、もつて地区内産業発展に資せられたい。もし財政上、不可能な場合は牛込局九段局間の中継線開設をすみやかに実施されたいというのであります。
  40. 庄司一郎

    庄司委員長代理 この際政府意見を求めます。
  41. 山下知二郎

    山下(知)政府委員 牛込電話局設置は、現在のところ予定しておりません。しかしこれが対策といたしまして、現在建築のできております豊島電話局分局設置することによりまして、九段局に現在編入されている加入者の一部をこれに収容し、そのあいたところに牛込地区を収容するよう計画中でございます。なお九段、四谷両局においても端子の増設計画しておりますので、将来これらの計画実現の運びに至れば、牛込地域内の電話架設は相当緩和されるという見込みを持つております。
  42. 庄司一郎

    庄司委員長代理 ただいままでの各請願につきましての採否の決定は、慎重に審査の上、次会にこれを行うことといたします。     —————————————
  43. 庄司一郎

    庄司委員長代理 次に陳情書審査に入ります。ただいままでに本委員会に送付になりました各陳情書は、本日公報に掲載いたしております七件でございます。その趣旨を専門員に説明していただくことにいたします。
  44. 中村寅市

    中村専門員 輪島電報電話局電話交換方式改善に関する陳情文書表番号第二〇五号、陳情者石川鳳至輪島郷村長会長正門弥十郎外一名、石川鳳至輪島町は、奥能登の政治、経済、文化中心で、また連合軍の駐屯も見られ、漁港、水産物集散港兼避難港としても、その飛躍的発展が約束されており、これら業者及び連合軍等は、電信機関の迅速正確にして、完全な利用を熱望している。ついては、輪島電報電話局は新庁舎に移転を機会に、電話交換方式共電式改式実現されたいというのであります。  次は、佐世保市内電話加入区域拡張に関する陳情文書表番号第二五〇号、陳情者佐世保市長中田正輔外六名佐世保市は、戦災により大半は焦土と化したが、現在は平和産業港湾都市として、飛躍発展の過程にある。しかるに、電話施設がきわめて不十分であり、わけても同一市内にありながら、今なお大野及び日野郵便局管区内は市外電話として取扱われ、時間的経済的に不利、かつ同市発展一大支障を来しているので、この二局区内電話加入者を、佐世保市内電話局に編入されたいというのであります。  次は、神岡町の電話回線改善に関する陳情文書表番号第二五一号、陳情者岐阜県吉城郡神岡町長奥村義雄外二名、岐阜神岡町は、鉱山都市であるが、鉄道に恵まれず、また冬期四箇月は丈余の積雪にうずもれて、交通は非常に不便である。そのため、新聞紙の遅配、欠配は日常の茶飯事であり、ラジオのアンテナ線も切断されるという状態で、文化への採光口は、わずかに電信電話あるのみという、まつたく言語に絶するものがある。ついては、この惨状解決の道としては、電話改善が最も近道であると思われるので、次の事項の早急な実現をはかられたい。(一)神岡、富山間の直通電話回線を新設すること、(二)神岡、高山間の電話回線増設することというのであります。  次は、電気通信営業法及び有線電気通信法案に関する陳情文書表番号第二六三号、陳情者東京都千代田区丸の内三丁目十四番地東京商工会議所会頭高橋龍太郎、今回、有線電気通信法ならびに電気通信営業法案が上程される由であるが、通信事業公共性という使命実現のため、新法案にさらに次の事項考慮されたい。(一)構内交換電話設置ならびにとりかえを、民間利用者費用負担で行うことを認め、所有権加入者に、管理運営権並びに保守は電通省の手で行うこと、(二)加入電話宅内装置設置及びとりかえについては、構内交換電話と同様にすること、(三)構内交換電話設置及びサービスを、他人に貸与または使用させることの禁止を解除すること、(四)電話料金指定個所納入制度実施は、従来通り郵便局納入個所として指定することというのであります。  次は、有線電気通信法案反対陳情文書表番号第三五六号、陳情者名古屋鉄道管理局信号通信長益子子八、今国会に有線電気通信法案が上程される由であるが、その第二条及び第四条においては、鉄道信号保安設備踏切道保安設備等の本来の使命を考えれば、一般有線通信設備には関係がなく、電気通信省設備に依存することは、運輸及び電通省の二重監督下に置かれ、手続が繁雑となるばかりでなく、自主性を失つた通信設備では迅速、正確、安全等は望めない。ついては、同案を修正または撤回されたいというのであります。  次は、有線電気通信法案に関する陳情文書表番号第四五〇号、陳情者、大阪市日本国有鉄道天王寺営業所代表西山勝武外十名、今国会に有線電気通信法案が上程されると聞いているが、同法案は、全般的の私設専用通信設備対象としたもので、同法案が成立すると、国鉄の私設用通信設備は、一般通信施設とは異なり、日々の列車輸送を円滑化するための特殊施設であるため、同法により、今後の運輸運転上非常な悪影響があるので、現行より改悪にならぬよう、審議を講ぜられたいというのであります。次は、電話復興改式及び拡張に関する陳情文書表番号第四五四号、陳情者、九州商工会議所連合会会長山脇正次、産業の振興、開発、文化の向上に電話が重要な役割を果しているが、現在各都市特に九州地域における電話の復興が他の部門に比して著しく遅れているため、都市周辺部に工場、営業所等が相次いば設立され、各方面との通信に緊密の度を加えている現在、これらの地域市外電話通話区域のまま放置されていることは遺憾にたえない。よつて電話復興改式及び拡張に要する予算額は、必要最底需要額の中ばにも達せぬ実情であるから、特に電話の復興に対しては予算措置において格段の配慮を払われたいというのであります。  以上であります。
  45. 庄司一郎

    庄司委員長代理 ただいま一応の説明を聴取した通りでございます。  この際暫時休憩いたします。     午後二時二十二分休憩      ————◇—————     午後二時四十分開議
  46. 高塩三郎

    高塩委員長代理 休憩前に引続き再開いたします。  本日公報に掲載いたしました国際放送に関する件は、都合により次会に延期いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 高塩三郎

    高塩委員長代理 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。次会は明三十日開会いたす予定であります。     午後二時四十一分散会