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1951-03-23 第10回国会 衆議院 電気通信委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年三月二十三日(金曜日)     午後一時三十七分開議  出席委員    委員長代理理事 高塩 三郎君    理事 庄司 一郎君 理事 長谷川四郎君       井手 光治君    井上信貴男君       岡西 明貞君    小峯 柳多君       關谷 勝利君   橋本登美三郎君       松本 一郎君    畠山 重勇君       石川金次郎君    田島 ひで君  出席政府委員         電気通信政務次         官       加藤隆太郎君         電気通信事務官         (業務局長)  田邊  正君  委員外出席者         議     員 淺利 三朗君         郵政事務官         (郵務局管理課         長)      荒巻伊勢雄君         電気通信技官         (業務局計画部         長)      米澤  滋君         專  門  員 吉田 弘苗君         專  門  員 中村 寅市君     ————————————— 三月二十日  委員若林義孝君辞任につき、その補欠として森  下孝君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 三月二十二日  戸田村に電話増設請願畠山鶴吉紹介)(  第一四五九号)  八幡野局電話増設請願畠山鶴吉紹介)  (第一四六〇号)  大垣電話局電話交換方式改善並びに局舎新築  工事促進請願大野伴睦紹介)(第一五一  九号)  草山郵便局電信事務開始請願有田喜一君  紹介)(第一五四八号) の審査を本委員会に付託された。 同日  有線電気通信法案に関する陳情書大阪市国鉄  天王寺営業所代表西山勝武外十各)(第四五〇  号)  電話復興改式及び拡張に関する陳情書九州  商工会議所連合会会長山脇正次)(第四五四  号) を本委員会に送付された。     ————————————— 本日の会議に付した請願  一 飯貝郵便局電話交換台設置請願佐藤    親弘紹介)(第六九号)  二 小、中学校等電話架設請願庄司一郎    君紹介)(第七〇号)  三 ラジオ共同聽取施設強化並びに電信法改正    の請願林好次紹介)(第一八八号)  四 守口市の電話交換方式改善に関する請願外    一件(淺香忠雄紹介)(第一九〇号)  五 岩松東田子浦局電話加入者富士電話    局に統合並びに施設改善請願宮幡靖君    紹介)(第二三五号)  六 長崎市内電話交換方式改善請願岡西    明貞君紹介)(第二五九号)  七 阪神間の電話回線増設並び御影垂水両    局を神戸局管内編入請願松澤兼人君    外一名紹介)(第二八八号)  八 東都農郵便局区内電話架設請願渕通    義君紹介)(第三六八号〕  九 松帆村に電話交換事務開始請願塩田賀    四郎紹介)(第四五九号) 一〇 一関電気通信管理所及び同電報電話局新築    に関する請願淺利三朗君外二名紹介)(    第四六〇号) 一一 木室郵便局電話交換事務開始請願(甲    木保紹介)(第四九九号) 一二 盛岡市河南地帶電報取扱局増設請願(    山本猛夫紹介)(第五〇〇号) 一三 御所村に電話増設請願山本猛夫君紹    介)(第五〇一号) 一四 足利局電話交換方式改善に関する請願(    大澤嘉平治君外二名紹介)(第五四二号) 一五 江曽島部落宇都宮通話区域編入請願    (高塩三郎紹介)(第六五〇号) 一六 大釈迦郵便局電話交換事務開始請願(    山崎岩男紹介)(第六五一号) 一七 野沢村大字手倉橋公衆電話架設請願(    山崎岩男紹介)(第六五二号) 一八 鵜住居、栗橋両村内電話網拡張架設請願    (山本猛夫紹介)(第七二一号) 一九 有線電気通信法制定反対に関する請願(西    村英一君外一名紹介)(第七八一号) 二〇 興野小学校電話架設請願高塩三郎君    紹介)(第八一三号) 二一 守口市の電話交換方式改善に関する請願(    淺香忠雄紹介)(第八一四号) 二二 御津町、名古屋間電話回線増設請願(福    井勇紹介)(第八八八号) 二三 大隅地区電話網拡張架設等請願(前田    郁君紹介)(第八八九号) 二四 小樽市の電話交換方式改善等に関する請願    (椎熊三郎紹介)(第九一三号) 二五 有線電気通信法制定反対に関する請願(戸    叶里子紹介)(第九四一号) 二六 同(田口長治郎紹介)(第一〇四二号) 二七 坪野郵便局電話交換事務開始等請願(    山本久雄紹介)(第九四二号) 二八 富山市、神岡町間直通電話回線新設等の請    願(岡村利右衞門紹介)(第九九三号) 二九 伊那局電話交換方式改善に関する請願(    降旗徳弥紹介)(第一三四五号) 三〇 三谷外二電話局西宝電話局統合請願    (福井勇紹介)(第一四一六号)     —————————————
  2. 高塩三郎

    高塩委員長代理 ただいまから電気通信委員会を開会いたします。  本日も私が委員長の職務を行います。本日公報に掲載のありました請願日程について審査に入ります。日程につきましては、紹介議員の御出席の都合もあり、委員長において適宜変更することもありますから、御了承願います。また紹介議員の御出席のない請願につきましては、先例により、專門員にかわつてその趣旨説明していただくことにいたします。  日程第一、飯貝郵便局電話交換台設置請願佐藤親弘紹介、第六九号を議題として、これの説明を求めます。
  3. 中村寅市

    中村專門員 請願者栃木芳賀大内村長武田信武外八名、紹介議員佐藤親弘君、本請願要旨は、栃木芳賀大内飯貝郵便局には、電話交換台がなく、芳賀郡内各町村で、電話交換台設置を見ないのは、飯貝郵便局のみである。また飯貝郵便局管轄区域内で電話加入申込みを希望している者は、現在四十名を超過し、村内各種団体電話設備を必要としながら今もつて設備のないものが十一箇所もある。ついては、早急に飯貝郵便局電話交換事務開始されたいというのであります。
  4. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  5. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 本請願に対しまして、当局考え方を申し上げます。電話交換事務開始につきましては、飯貝局は現在加入者申込みは二十七名でございまして、当局といたしましてもかねて考慮いたしておるところでありますが、予算制約上、現在四十名前後の希望者がありましても、なお開始のできないものもある実情でございますので、これが早急に実施することは困難と考えておる次第であります。
  6. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——質疑がないものと認めます。     —————————————
  7. 高塩三郎

  8. 中村寅市

    中村專門員 請願者仙台市名掛丁三十二番地宮城県教育委員庄司ヒサヨ紹介議員庄司一郎君、本請願要旨は、全国市町公立中学校並びにその分教場には、まだ電話架設されていないところが相当あり、市街地から五百メートル以上の地域は、資材資金等不足架設を困難にしている原因である。緊急事の連絡上、電話架設はぜひとも必要であるから、これら小、中学校並びにその分教場電話架設されたいというであります。
  9. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  10. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 小、中学校電話架設の御請願でありますが、電話架設は、市街地から五百メートル以上はすべて架設できないというような画一的な制限はないのもありますけれども、予算関係から、架設に必要な線路新設の部分の長さについて一定制限を設けまして、この制限以内のものは、既設線路局内設備等状況によりまして、工事が可能であるかいなかを調査しまして、電話架設申込みを受理するかどうかを決定しておるのであります。なお電話局には架設予定がありますので、申込みが多いときは一定基準によりまして、必要度の高いものから優先的に受理、架設することにいたしております。学校教育法による学校は、右の基準では優先的に受理するものの一つにあげておる次第であります。なお小、中学校生徒を通じまして、電話に対する認識を深めることは、当局といたしましても有意義なことと考えておりますので、適当な方法で周知いたして行きたいと考えております。
  11. 高塩三郎

    高塩委員長代理 この点について御質疑はございませんか。     —————————————
  12. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第三、ラヂオ共同競技施設強化並びに電信法改正請願林好次紹介、第一八八号について説明を求めます。
  13. 中村寅市

    中村專門員 請願者北海道常呂若佐村長桐山修紹介議員林好次君、本請願要旨は、最近北海道内各市町村施設されつつあるラヂオ共同聽取はは、その使用を一方的な通信にとどめられているが、この施設は、双方通話することが可能であるにもかかわらず、電信法に抵触するため、これを利用するには、一方的な通信のみにとどめられている現状であり、本施設高度活用はできない。ついては、農村文化振興のため、同施設農村文化基礎的施設として、国が普遍的に奨励策を講ずるとともに、電信法をすみやかに改正して、同施設に制服を加えないよう配慮されたいというのであります。
  14. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  15. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 ラヂオ共同聽取施設につきましては、現在別段の制限を加えてはおりません。ただ公衆電気通信その他の電気通信に妨害を与える場合に限りまして、規律する建前でおる次第であります。なお現行電信法は不備な点がありますので、これを改正することといたしまして、目下別に今改正案を考慮中でございます。ラジオ共同聽取施設につきましては、その健全な発展を阻まないよう、御請願趣旨を十分考慮いたすことと考えておる次第であります。
  16. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——では次に移ります。     —————————————
  17. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第四、守口市の電話交換方式改善に関する請願外一件、淺香忠雄紹介、第一九〇号を議題として説明を求めます。
  18. 中村寅市

    中村專門員 請願者守口市長井上七郎外二名、紹介議員淺香忠雄君、本請願要旨は、守口市は昭和二十一年市制を施行され、その間産業文化その他あらゆる面で驚異的な発展を遂げ、大阪市の隣接都市として将来を期待されているにもかかわらず、通信機関特に電話だけが旧態依然たる手廻式のまま放置されているため、大阪市内との、通話にも予想以上の時間を要し、市民の不利不便はもちろん、市の発展をも阻害している状応である。ついては、守口市の電話交換方式を新しい様式に改善されたいというのであります。
  19. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  20. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 御請願ごもつともでございますが、実は全国的にかような重要都市が、現在疏通上緊急にこの自動改式を要するものが二十五局を算する状況でありまして、二十六年度においては、予算制約によりまして、八局程度しか実施ができません。従つて本件につきましては、大都市隣接都市対策としても考慮いたしておるのでありますが、早急実施は困難な実情でございます。次に大阪との市外通話について、現在十七回線で、準即時通話相当悪いので、二十五年度におきまして十一回線増設するようすでに命令をいたしておりまして、これが完成いたしますれば、相当改善されると考えておる次第でございます。
  21. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はございませんか。——ございませんければ次に移ります。     —————————————
  22. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次に日程第五、岩松東田子浦局電話加入者富士電話局統合並びに施設改善請願宮幡靖紹介、第二三五号を議題といたし、説明を求めます。中村專門員
  23. 中村寅市

    中村專門員 請願者静岡富士富士商工会長岩山儀作外五名、紹介議員宮幡靖君、本請願要旨は、静岡富士冨士町、田子浦村岩松村の三地区は、富士郡南部の同一経済ブロック内にあつて産業経済の面で重要な地位を占めている。富士地区内通信機関は、富士局東田子浦局岩松局の三局制にわかれているため、局線入りまじり、回線不足等の事情により、不必要な時間を消耗し、また田子浦岩松村のごときは、村内通話でありながら、市外通話という不自然な通話状態で、しかも旧式施設により通話機能はきわめて薄弱で、莫大な通話料金の負担となつており、地区発展をおびただしく阻害している。今回富士電話局舎拡張新式中共電式通話機新設計画し、近く着工されるとのことであるが、これを機会に東田子浦局岩松局電話加入者富士局統合するとともに、近接都市との回線増設富士局吉原局即時通話回線新設等実現し、同地区発展に費せられたいというのであります。
  24. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を聞きます。
  25. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 冨士局岩松東田子浦両局を統合することは、両者の経済的、地勢的関係から、将来の計画として考えているのでありますが、現在富士局磁石式単式交換機六台でありまして、加入者数は五百四十九もあります。すでに超過収容いたしているような状況であるので、まずこれを改善してから統合計画をはかりたいと考慮いたしている次第であります。また富士局隣接市町村間及び遠距離重要都市間に回線増設することは、予算関係もありまして、全面的に実施することは不可能でありますが、二十六年度において対清水に一回線、対蒲原に一回線増設するよう計画中でございます。さらに冨士吉原間の即時通話実施するには、ケーブル、局内施設等相当改革しなければならないが、これには多大の経費を必要とするのであります。従つて当分実施することに不可能な状態でございます。
  26. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——では次に移ります。     —————————————
  27. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第六、長崎市内電話交換方式改善請願岡西貞紹介、第二五九号を議題となし、その説明を求めます。
  28. 中村寅市

    中村專門員 請願者長崎市長大橋博紹介議員岡西明貞君、本請願要旨は、長崎市の市内電話は、明治三十年磁石式で創設され、昭和四年に共電式に改められ、今日に至つているのであるが、その間、原爆による未曽有の被害と、共電式の定命である二十年を経ているため、著しく老朽し、これを根本的に修理保全することは不可能な状態になつている。ついては、すみやかに同市内電話自動交換式に改められたいというのであります。
  29. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  30. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 長崎の御請願の御趣旨は、十分認められるところでありますが、現在全国におきまして緊急に自動改式を要するものが約二十五局もありまして、このうち予算制約のために二十六年度におきまして実施のできるものはわずかに八局でありまして、このうち六局は二十五年度からの継続工事でもありまして、新規計画としては二局にすぎない状態であります。従つて早急に実施することは困難でありますが、二十五年度において土地の買収計画が確定いたしている次第でありまして、当面の需要に応ずるためには、二十五年度の下半期におきまして、六百の複式ジャック増設を行うこととなつております。目下工事中でありますが、さらに二十六年度におきましては、交換機増設計画しておりますので、方式変更につきましては、二十七年度以降の計画として考慮いたす考えでいる次第でございます。
  31. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——では次に移ります。     —————————————
  32. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第七、阪神間の電話回線増設並び御影垂水両局を神戸局管内編入請願松澤兼人君外一名紹介、第二八八号を議題となし、その説明を求めます。
  33. 中村寅市

    中村專門員 請願者神戸会議長大崎一郎紹介議員松澤兼人君、首藤新八君、本請願要旨は、最近外国人商社神戸市を根拠として活躍する機運にあるが、戦災により壊滅した阪神間電話線は、戦前の半ばにも達しない実情であるため、大阪への通話に数時間を要し、商機を逸することもしばしばある実情であるから、すみやかに電話線を復旧されたい。一方御影垂水局管内はすべて神戸市域であるにもかかわらず、いまだ市外局として取扱われているため、両局内市民のこうむる不利不便は大なるものがあるから、該両局を神戸局管内編入されたいというのであります。
  34. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  35. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 阪神間の通話改善につきましては、当局といたしましてもかねてから努力いたして参つているのでありますが、予算の極度の制約を受けまして、十分にその意を全うし得なかつたことはまことに遺憾でございます。二十五年度におきましては、大阪神戸発信用回線を各八十五回線まで増設するよう、目下工事実施中でございます。このうち大阪発信回線は、十二月半ばにおいてすでに七十五回線までに進捗いたしているのでございます。さらに二十六年度におきましては、両局発信とも百五回線まで増設するよう計画中でありますから、これが実施の運びに至りますれば、両局間の通話相当改善されるものと考えている次第でございます。  次に御影垂水両局の神戸局編入につきましては、かねてから大都市整備計画の一環といたしまして努力いたして来たのでありますが、予算制約でいまだ実現を見ないのでございます。しかし御影局につきましては、最近の通話状況から見まして、緊急編入の要大なるものと認められますので、でき得るだけこれが実現をはかるよう努力いたす考えであります。
  36. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——では次に移ります。     —————————————
  37. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第八、東都農郵便局区内電話架設請願渕通義紹介、第三六八号を議題となし、その説明を求めます。
  38. 中村寅市

    中村專門員 請願者宮崎県児湯郡都農大字川北一万八千六百五十五番地都農町東公民舘長三輪虎外二十二名、紹介議員渕通義君、本請願要旨は、宮崎兒湯郡都農町東都農郵便局区内には、通信機関がなく、従つて民衆都農、美々津両局の電話加入区域まで行かなければならないため、非常に不便を感じているのみならず、当地方文化向上産業発達を著しく阻害している実情であるにかんがみ、該郵便局区内電話架設されたいというのであります。
  39. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  40. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 現在電話交換事務開始の必要と認められる局は、全国的に見まして相当数に上つているのであります。この加入希望者数から見まして、四十ないし九十名を算する局が相当多数存在しておりまして、これを全面的に実施することは、現在の予算状態ではとうてい不可能な現状でありますので、当省といたしましては、加入希望者数もより局間の距離その他の実情に照し合せまして、緊急度に応じて計画いたしておりますが、東都農局は、加入希望者も僅少と思われます。なおよく実情を調査いたして見ますが、大体早急実施ちよつと困難と考えている次第でございます。
  41. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質はございませんか。——では次に移ります。     —————————————
  42. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第九、松帆村に電話交換事務開始請願塩田賀四郎紹介、第四五九号を議題となし、その説明を求めます。
  43. 中村寅市

    中村專門員 請願者兵庫三原松帆村長田原金五外四名、紹介議員塩田賀四郎君、本請願要旨は、兵庫三原松帆村は、農業においても、商工業においても目ざましい発展を遂げ、地方公共施設も整備しているのであるが、電話設備が不十分であるため、諸種の需要を満たしえない実情にある。ついては、すみやかに同村電話交換事務開始されたいというのであります。
  44. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  45. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 電話交換事務開始につきましては、当該局もより局加入区域内であれば、その局の新規加入者として増設または多数共同加入等方法によつて収容するように計画しておりますが、松帆局区域榎列局加入区域でありまして、現在同局の加入者は六十七名のところ、標準百回線交換機一台が装備されておりますので、まだ若干の収容余力を持つておりまして、さらに将来交換機増設の余地もありますので、でき得るだけ右の方法によりまして御請願趣旨に沿いたいと考えている次第でございます。
  46. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑ございませんか。——では次に移ります。     —————————————
  47. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第一〇、一関電気通信管理所及び同電報電話局新築に関する請願淺利三朗君外二名紹介、第四六〇号を議題となし、その説明を求めます。
  48. 中村寅市

    中村專門員 請願者一関市長阿部時一外一、紹介議員淺利三朗君、志賀健次郎君、小澤佐重喜君、本請願要旨は、現在一関電報電話局は、一関郵便局との総合庁舎であるが、この庁舎昭和六年の建造にかかるもので、庁舎の腐朽ははなはだしく、かつ庁舎が極度に狭隘なるため、窓口事務のうち、電話加入関係施設事務関係は約百メートル離れているバラツクで執務している関係上、市民の不便ははかり知れないものがある。ついては、市民の利益のため、一関電報電話局をすみやかに建築するとともに、一関電気通信管理所も同じ状況にあるので、電話局との総合庁舎として建設されたいというのであります。
  49. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  50. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 一関電報電話局は、御請願の通り、郵便局との総合局舎で、狭隘でございますことは認めておる次第でございます。全国的に見まして、より緊急に新築を要する局がまだ多数ございますので、早急に実現することは困難でありますが、さしむき敷地買収につきましては、でき得るだけ早期に実行いたしたいと考えております。なお管理所につきましては、現在倉庫として新築した建物を使用しておりますが、これは一応事務庁舎として使用し得るよう模様がえしてあります。将来は電報電話局新築の際に総合庁舎として計画いたしたいと考えております。
  51. 高塩三郎

  52. 石川金次郎

    石川委員 政務次官にちよつと伺います。でき得るだけ早期敷地の買入れをするとおつしやいますが、いつごろが一体早期でありますか。
  53. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 現在予算関係上、早期にはちよつと困難だと申し上げたのですが、二十六年度に予算の操作ができますれば、三十六年度中に敷地買収にまで運びたいと考えている次第でございます。
  54. 石川金次郎

    石川委員 一関市におけるその敷地予定地は見当りましたか。
  55. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 敷地につきましては、まだ予定もございませんが、地元の御協力をいただきまして、できるだけ適当の地を早急に発見いたしたいと考えている次第でございます。     —————————————
  56. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次に日程第一一、木室郵便局電話交換事務開始請願甲木保紹介、第四九九号を議題となし、その説明を求めます。
  57. 中村寅市

    中村專門員 請願者福岡県三瀦郡木室村長添島久四郎外二名、紹介議員甲木保君、本請願要旨は、福岡県三瀦郡木室村の木室郵便局は、電話交換事務も扱わず、電信配達もないために、電話交換事務開始に関し、たびたび上申書を提出しているが、いまだ実現されていない。同村は県下第一の藺草の栽培地で、その製品たる疊表は九州、東京、京阪、北陸方面はもちろん、海外にも送り出され、取引上迅速を要すること多く、通信機関発達いかん地方文化向上にも大きな影響を與える。ついては、同郵便局電話交換事務開始を促進されたいというのであります。
  58. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  59. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 電話交換事務開始につきましては、計画する局が現在いずれの加入区域にも属せず、かつもより局間距離三キロ以上、加入希望者二十五名以上という計画提案の基準を設けておりますが、木室郵便局は、現在君津局の加入区域内にありまして、かつ加入希望者も僅少でありますので、早急実現は困難でありますが、将来若津局の加入電話増設または多数共同加入等方法によりまして、でき得る限り御要請に沿いたいと考えております。
  60. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程一一について説明を求められておりますので、これを許します。郵政省郵務局管理課長荒巻説明員。
  61. 荒巻伊勢雄

    ○荒巻説明員 木室局に集配事務を開始いたすことについて検討してみたのでございますけれども、この局は、付近の局との距離がたいへん近いのでありまして、施設の標準と申しますか、それに照してもまだ標準に達しておりません。ここの局を集配局といたしましても、郵便の速度につきましては、局付近のものについては多少早くなるのでありますけれども、全体的に見ますと、郵便としての速度はあまり早くならないというふうになつております。かつこれによりまして、自動車の託送料というような経費もふえまして、施設の効果の面並びに経費の面の両々相まつて本件の集配事務開始については、時期尚早であると考えます。
  62. 石川金次郎

    石川委員 ただいま時期尚早とおつしやいましたが、政務次官は、できるだけ早くやるというのではなかつたのですか。その点は、どちらがほんとうですか。
  63. 荒巻伊勢雄

    ○荒巻説明員 時期尚早と申しましたのは、非常に集配区画が小さいし、付近の局も近いということから、そこまでやりますと、いろいろな施設の点で、たとえばそういう例は非常に多いのでありまして、現在の郵便事業の段階におきましては、そこまでとても手が伸びないということを申し上げているわけであります。
  64. 石川金次郎

    石川委員 ほとんどできないということでしよう。
  65. 荒巻伊勢雄

    ○荒巻説明員 そうです。     —————————————
  66. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第一二、盛岡市河南地帶電報取扱局増設請願山本猛夫紹介、第五〇〇号を議題となし、その説明を求めます。
  67. 中村寅市

    中村專門員 岩手県盛岡市河南地帶電報取扱局増設請願請願者岩手県盛岡市盛岡商工会議所会頭雫石隆考、紹介議員山本猛夫君、請願要旨は、盛岡市の電信事務は、従来市内郵便局で取扱つていたのであるが、機構改正後、市内電報取扱局の分布状態は、盛岡市河北地帶には盛岡、本町、駅前、材木町、上田局の五箇所があるに反し、商業の中心地である河南地帶には仙北町局があるだけで、在住利用者は不便を感じている。ついては、河南地帶に電報取扱局を増設されたいというのであります。
  68. 高塩三郎

    高塩委員君代理 本件に対する政府意見を求めます。
  69. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 盛岡市河南地帶電報取扱局増設につきましては、予算、定員等の制約から、ただちに新規増設することは困難と思われますが、至急に盛岡市内の世帯、事業所等の地域的分布及び電報利用の地域別分布等を詳細に調査の上、河北、河南両地帶に不均衡があれば、これを調整するように措置することといたしたいと考えます。
  70. 高塩三郎

    高塩委員長代理 何か御質疑がありますか。
  71. 石川金次郎

    石川委員 私盛岡ですから、自分のところを聞くのは変ですけれども、河南には電報取扱局は仙北町一箇所しかないのですか。
  72. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 電報取扱局は、盛岡の河南には仙北町局一箇所だけしかございません。
  73. 石川金次郎

    石川委員 ないとするとやはり不便であります。御調査になるとおつしやいましたが、調査もできるだけ早く、できるなら今年中にでも開いていただきたいと思います。先ほど経費でできないとおしやいますから、お聞きしますが、電報取扱所を創設しますと、一体どれだけ経費がかかるのですか。
  74. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 御質問の趣旨まことにごもつともでありまして、その点当省といたしましても、至急に実情を調査いたしまして、御要請におこたえするよう、できるだけ適当に措置いたしたいと考えております。     —————————————
  75. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第一三、御所村に電話増設請願山本猛夫紹介、文書表第五〇一号を議題とし、その説明を求めます。
  76. 中村寅市

    中村專門員 請願者岩手県岩手郡御所村議会議長高橋吉次郎外一名、紹介議員山本猛夫君、本請願要旨は、岩手県岩手郡御所村は十四方里の広大な面積で、人口六千人を有し、村内には鶯宿温泉、繋温泉の両温泉があるが、近ごろは盛岡市郊外の温泉地として認められ、浴客も次第に多くなり、電話設備の必要を痛感するようになつた。なお鶯宿温泉付近には旅館、商店だけでなく、県営防水溜池工事事務所、学校その他があるが、郵便局には一里半以上の距離があるため、通信連絡に下便を感じている。ついては、御所村鶯宿温泉付近に電話増設されたいというのであります。
  77. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  78. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 加入電話設置は、現在予算等の制約によりまして、既設市内電話線の分岐点から五百メートル以内の距離でなければ設置できないことになつておりますが、鶯宿温泉は雫石郵便局から約八キロ、御所郵便局から約六キロの距離にありまして、いずれの局からも電話加入区域外となつておりますので、早急に実現することは困難と考えられますが、なお将来線路の建設の費用を負担してもらうような方法によりまして、解決することも考えられるのでございます。
  79. 石川金次郎

    石川委員 それでは建設費用を地元で負担すればいつでもできますか。
  80. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 この点につきましては、電話加入の要請が非常に熾烈な現状にかんがみまして、当省といたしましても加入者の御希望とあれば、物資等の御寄付を御協力いただきまして、架設するような方法の案を計画いたしまして、近き将来に法律案として御協賛を願うような考えを持つておる次第でございます。
  81. 石川金次郎

    石川委員 その案は一体建設の費用の幾らくらいを地元に負担させる御方針ですか。
  82. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 その建設資金の負担は、その場所々々によりまして相違はございますが、大体制限外の建設資金を御負担していただくような計画を持つておる次第でございます。
  83. 石川金次郎

    石川委員 そうすると全部ですか。
  84. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 全部ではございません。
  85. 石川金次郎

    石川委員 何割くらいの寄付、地元負担を要求しますか。
  86. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 何割というわけではございませんが、当省としては建設資金によつて負担ができるという程度以外のものを、加入申込者の方から御負担願うようなことによつて処理いたしたいと考えております。
  87. 石川金次郎

    石川委員 あとで法律案になつて出るということでありますが、施設せられましたものは国有になつて参りましようから、お聞きしておきますが、地元負担によつて建設せられる場合、法律案となりますならば、何割の費用を出した場合は建設するという法案ではないのですか。出し分の多いところから先につけて行くという法案ですか。
  88. 田邊正

    ○田邊(正)政府委員 お答え申し上げます。今考えておりますのは、標準額と申しまして、たとえば加入者一名について三百メートルなら三百メートルと計算いたします。線路新設距離を八キロとしますと、加入者が一人でありますれば、八キロから三百メートル引きましたものを負担していただく。二人でありますれば六百メートル引いものを負担していただく、そういうふうに考えております。
  89. 石川金次郎

    石川委員 その法律案の名称は、どういうようなかつこうで出て来るのでありますか。
  90. 田邊正

    ○田邊(正)政府委員 これ億公衆電気通信営業法案というものであります。それは現在の通信関係の法令を整備いたしまして、まとめたものであります。
  91. 石川金次郎

    石川委員 そうすると、地元負担によつてでき上つて参りました施設は、もとより国有になるわけでありますね。
  92. 田邊正

    ○田邊(正)政府委員 国有になります。費用を負担していただくことになりまして、早く申し上げますれば、結局御寄付を願うということになります。
  93. 石川金次郎

    石川委員 そうすると、この前の委員会で通過いたしました設備費ですが、あれと同一の性質の金になるわけでありますね。やはり寄付でありますから、金は出しますけれども……。
  94. 田邊正

    ○田邊(正)政府委員 あれは装置料と申しまして、電話を引きますときの引込みの工事に要する消耗品費と労務費であります。
  95. 石川金次郎

    石川委員 しかし金の出し方が同じ性質ですね。装置料の場合も、あれは消粍品だけの装置料でしたね。今度は設備費を出して寄付させるのですね。
  96. 田邊正

    ○田邊(正)政府委員 そうです。それから装置料は料金でありまして、一方問題になつておりますのは料金ではございませんでして、電話をつけるに必要な経費を負担していただくということでございまして、性質は片方は料金でありますし、片方は建設の費用を寄付するということであります。
  97. 石川金次郎

    石川委員 結果におきまして自己設備をやつたと同じことになりますね。料金には恩典があるのですか。
  98. 田邊正

    ○田邊(正)政府委員 今のところでは料金は区別をいたさないつもりでございます。
  99. 高塩三郎

    高塩委員長代理 ほかに御質疑ございませんか。——ないようでありますから、次に移ります。     —————————————
  100. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第一四、足利局電話交換方式改善に関する請願大澤嘉平治君外二名紹介、文書表第五四二号を議題となし、その説明を求めます。中村專門員
  101. 中村寅市

    中村專門員 請願者足利市長木村浅七外六千八百八十七名、紹介議員大澤嘉平治君、小平久雄君、高塩三郎君、本請願要旨は、足利市は県南両毛地方唯一の産業都市であり、従つて商取引は頻繁をきわめ、長距離市外電話の利用も非常に多いが、足利局における電気通信施設は大正十三年に装置した磁石式直列複式交換機を用いているため、不利不便は実に大きい。ついては、産業発展をはかるため、昭和二十六年度中に交換方式を自動式に変更されたというのであります。
  102. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  103. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 足利局の交換方式改善の必要は十分に認めておりますが、現状におきましてはさしむき局舎を整備しなければなりませんので、二十六年度よりこれが新築をはかるよう計画しておりますから、方式変更につきましては、その後の計画において実現に努力したいと考えております。
  104. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑ございませんか。——ないようでありますから、次に移ります。     —————————————
  105. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次に日程第一五、江曽島部落宇都宮通話区域編入請願高塩三郎紹介、文書表第六五〇号を議題とし、その説明を求めます。
  106. 中村寅市

    中村專門員 請願者栃木県河内郡横川村大字江曽島六百七十八番地滝沢喜八外七名、紹介議員高塩三郎君、本請願要旨は、東武鉄道江曽駅を中心とする江曽島部落は、中島飛行機製作所宇都宮工場の住宅として戦時中新設された新開地で、宇都宮線をはさんで東西に整然たる集団市街地を形成し、まさに独立した町制を施行し得る條件にある。同部落を電話加入区域編入することについては、栃木通信部を経て申請中であるが、すでに区域内には数箇所に電話架設され、宇都宮電話局とは四キロに足らぬ距離にある。ついては、江曽島部落を宇都宮通話区域編入されたいというのであります。
  107. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本請願に対する政府意見を求めます。
  108. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 江曽島部落は宇都宮電話局から直線距離約四キロの位置にありまして、現在宇都宮電話局加入区域外となつておりますが、一応加入区域編入をする予定現状を調査中であります。その結果適当と認められましたら、昭和二十七年度以降におきまして考慮することにいたしたい思います。なお現在電話は、市内電話線の分岐から五百メートル以内でないと設置できないことになつておりますので、かりに江曽島部落が宇都宮電話局加入区域内になりましてもう右の制限を超えるものは困難でありますから、御了承願います。なお将来線路の建設の費用を負担してもらうような方法により解決することも考えられるのでございます。
  109. 高塩三郎

    高塩委員長代理 ちよつと質問いたしますが、ただいまの江曽島部落は宇都宮部外と同様でありまして、その距離は四キロであります。でありますから綿密なる御調査を願いまして、ぜひともおそくとも二十七年度内にこれが宇都宮の区域編入せられるように、当局においても御努力を願いたいと思います。     —————————————
  110. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次に日程第一六、大釈迦郵便局電話交換事務開始請願山崎岩男紹介、文書表第六五一号を議題となし、その説明を求めます。
  111. 中村寅市

    中村專門員 請願者青森県南津軽郡大杉村大釈迦電話交換局誘置期成同盟会長天内善三外四十三名、紹介議員山崎岩男君、本請願要旨は、青森県南津軽郡大杉村は、りんご及びパルプ材の主要産地で、りんご移出業者の多いことは青森、弘前間で第二位となつている。大釈迦郵便局は北津軽郡の玄関として交通上の要路になつているが、電話交換事務開始していないため、これら業者は青森まで出張して東京、大阪九州方面と連絡している現況峰、その不便は多大であり、また電話加入申込者は現在七十一名に達している。ついては、大釈迦郵便局電話交換事務開始されたいというのであります。
  112. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  113. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 大釈迦郵便局電話交換事務開始請願はごもつともと存じまして、昭和二十六年度において電話交換事務開始を行うよう計画中でありますから、御了承願いたいと思います。
  114. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はございませんか——。なければ次に移ります。     —————————————
  115. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第一七、野沢村大字手倉橋公衆電話架設請願山崎岩男紹介、文書表第六五二号を議題とし、その説明を求めます。
  116. 中村寅市

    中村專門員 請願者青森県三戸郡野沢村長石ケ守清治外六名、紹介議員山崎岩男君、本請願要旨は、青森県三戸郡野沢村大字手倉橋部落は、野沢村の関門で、国道四号路線に沿い、人口戸数ともに野沢村第一であるが、公衆電話施設がないため、各種通信連絡上不便が多く、事故があるときは連絡不可能なため、適切な処置を講ずることができない実情にある。ついては、すみやかに手倉橋部落に公衆電話架設されたいというのであります。
  117. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府側の意見を求めます。
  118. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 御請願の公衆電話とは一般加入電話のことと考えまして、御趣旨は十分了解いたしますが、手倉橋部落はもよりの西越郵便局から約六キロ、淺田郵便局から約四キロの位置にありまして、右両局の加入区域外となつており、付近に既設電話線もないため、遺憾ながら現在のところ御要望に沿うことはできません。なお現在の予算状況より見て、電話線新設することはきわめて困難と思われます。将来線路の建設の費用を負担してもらう方法により解決することを考慮中であります。     —————————————
  119. 高塩三郎

    高塩委員長代理 ただいま日程第一 ○について発言を求められております。これを許します。淺利三朗君。
  120. 淺利三朗

    淺利三朗君 一関電気通信管理所新築していただきたいという請願であります。これはすでに專門員の方からお話があつたと思いますけれども、なお念のために私からも事情を申し上げて、ぜひ御採択を願いたいと思います。  岩手県一関電報電話局は、一関郵便局と同じ庁舎にありまして、郵政省所属でありますが、この建物は元来借地借家であります。昭和六年建築の木造で、非常に腐朽しておるばかりでなく、昭和二十二年のカザリン台風及び二十三年のアイオン台風の際には、御承知の一関大洪水のために二階まで浸つたというような関係上、その破損が非常に多いのであります。ことに電話交換機を備えております二階は沈下しております。これを大修繕するにも、もともと根本が腐つておるので、この修繕はできないのであります。従つて郵便局においても目下改築を計画しておるのでありまして、二十六年度にできなければ、少くとも二十七年度には必ず実行されるのであります。それで両方の局が同じ場所を使つております関係上、窓口の事務のごときも非常に狭い。ことに一般の電話事務とそれから加入関係施設事務とは、約百メートル離れたバラツク建で行つておるということで、非常に不便を感じておるのであります。なお現在の電話加入の状況から見ますと、七十名ぐらいの申込みがありますけれども、この腐朽した庁舎においては、新たに交換機増設するということは不可能の現状であります。ことに現在の機械類が非常に能率が劣つておりまして、故障のためにその用をなさぬようなものが約三十ほどあるのであります。しかしこれを改式いたしますにも、今のような場所柄でありましては、すでに土台が腐つておりますので、新たに大きな機械をすえつけることは不可能な現在であります。一関は、御承知のごとく岩手県南の中心地で、かつての田村藩の城下でありまして、また大船渡線の分岐点でありまして、経済、文化、交通、各方面において枢要な地位にあります。ことに県下各方面の取引関係から見ましても、この電話通信の必要は最も痛感せられるのであります。そういう状況でありまして、これは建物の年限以上に、再度の災害で非常に腐朽いたしておるのであります。一日も早くこれを改築していただきたい、こういう請願であります。現在におきましても、通信管理所電話局との間も相当離れておりまして、通信管理所は今倉庫を利用して事務を取扱つておるようなありさまでありまして、市民の不便は単に一関のみならず、一関を中心とするところの各地区の交換事務に非常な不便があります。ぜひ至急新庁舎を建設していただきたい、こういう請願であります。何とぞ本委員会においてもこの事情をごしんしやくせられまして、御採択いたされるようにお願い申し上げる次第であります。
  121. 高塩三郎

    高塩委員長代理 他に御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  122. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次に日程第一八、鵜住居、栗橋西村内電話網拡張架設請願山本猛夫紹介、文書表第七二一号を議題とし、その説明を求めます。中村專門員
  123. 中村寅市

    中村專門員 請願者岩手県上閉伊郡鵜住居村長古川清見外七名、紹介議員山本猛夫君、本請願要旨は、岩手県上閉伊郡鵜住居村は、戸数千二百戸、人口六千三百人を有する有数の大村であるが、鵜住居郵便局電話加入者は四十二口、箱崎郵便局加入者は十二品であり、村内箱崎局区内に通話の場合、釜石交換台を経て通話する関係上、呼出しに長時間を費し、急用の場合、電話の効力をなさないことがある。栗橋村では、通話設備は部落から一里半も離れた役場にあるのみで、官公衙団体は切実に電話の必要を感じている。ついては、鵜住居を中心として、箱崎局区内大槌町、栗橋村に直接通話できる電話網を拡張し、栗橋村の電話加入を拡大し、鵜住居局及び青笹局を経て、遠野、花巻、盛岡へ連絡できるようにされたいというのであります。
  124. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  125. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 鵜住居、大槌両局の市外電話回線拡張につきましては、大槌は二十五年度において釜石との間に一回線増設することとなつており、目下工事中で、近く実現を見ることと思います。次に鵜住居は、釜石、箱崎とともに三局接続となつておりまして、釜石の交換台を経由することなく、箱崎との通話はできますが、これら区間は相当輻湊しておりますので、二十六年度においては鵜住居、釜石間に一回線増設するよう計画しておりますから、これが実現すれば鵜住居、箱崎間通話相当緩和されるものと期待されます。なお栗橋の電話加入増設につきましては、現在栗橋局には転換器により加入者二名を収容しておりますが、この転換器はこれ以上収容できないので、電話拡張を行うためには他の交換機に変更することが必要となりますので、目下のところでは予算等の制約もありまして、実現は困難であります。
  126. 高塩三郎

    高塩委員長代理 御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  127. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第一九、有線電気通信法制定反対に関する請願西村英一君外一外紹介、文書表第七八一号を議題とし、説明を求めます。
  128. 中村寅市

    中村專門員 請願者東京都千代田区丸ノ内三丁目四番地私鉄経営者協会長村上義一外二名、紹介議員西村英一君、岡田五郎君、本請願要旨は、今国会に提出されようとしている有線電気通信法は、すべての私設通信設備を電通省通信設備統合する法案であるが、従来国有鉄道並びに私設鉄道は、それぞれ私設通信をもつて遂行しており、もし本案が成立した場合は不完全、不備な電通省通信設備によらねばならないため、輸送に及ぼす影響は大きく、ひいては国家のこうむる損失、一般公衆に及ぼす迷惑ははかり知れないものがある。ついては、本法案の制定に反対するというのであります。
  129. 庄司一郎

    庄司委員 本件に関連いたしまして、本請願とその内容においてまつたく同一趣旨の第二五号、第二六号は、その内容は同一性格のものと考えますので、委員長においてはお諮りの上、右三案を一括議題とされんことを望みます。
  130. 高塩三郎

    高塩委員長代理 ただいまの庄司委員の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  131. 高塩三郎

    高塩委員長代理 御異議なしと認めまして、三案を一括して政府当局の御意見を求めます。
  132. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 有線電気通信法におきましては——これは一応の案でありますが、公衆電気通信設備の専用ができない場合に、私設電気通信設備設置を認めることを原則としております。しかし鉄道事業及び軌道事業のため、既設の有線電気通信設備または電線路を利用して、新たに有線電気通信設備設置する場合、並びに鉄道事業のため停車場その他運輸上必要な事務所または作業場相互間に有線電気設備設置する場合においては、公衆電気通信設備の専用ができる場合においても、設置することができる例外を認め、現行の電信法よりも制限を緩和しております。なお信号のみを行うための有線電気通信設備は、許可も届出もなしに設置することができることといたしまして、鉄道事業及び軌道事業の運行に支障がないようにいたしたいと考えておりますので、御了承願います。
  133. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  134. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第二〇、興野小学校電話架設請願高塩三郎紹介、文書表第八一三号の説明を求めます。
  135. 中村寅市

    中村專門員 請願者栃木県那須郡七合村興野小学校PTA会長失沢保全外百十八名、紹介議員高塩三郎君、本請願要旨は、栃木県那須郡七合村大字興野は、文化機関の施設及び地理的環境に惠まれず、火災、病人等の火急の場合の連絡に著しい不便を感じており、また七合村へ通学する生徒は、洪水により橋を流失するたびに学校との連絡は杜絶され、教育上重大な問題となつている。ついては、本村大字興野小学校電話を架話されたいというのであります。
  136. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  137. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 電話架設の必要性は、政府はよくわかりますが、現在の建設資金では、電気通信省としましてすべての御申込みに応ずることができず、やむ得ず一定の標準を定めて、その標準内において順位の高いものから架設して行くことにいたしております。従つて御申出の件につきまして電話の必要性は十分わかりますが、御申越しの場所は七合局より六キロの距離があり、かつ川幅二百五十メートルの中川を越えなければならないので一現状では架設工事上困難であります。なお現状を打開する方法としまして、御申出のような場合を救済するために、建設に要する費用を負担してもらつて電話架設する方法を目下考慮いたしておりますので、この方法実現すれば御申出に応ずることができるようになるものと考えます。
  138. 高塩三郎

    高塩委員長代理 何か御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  139. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第二一の請願は、先ほど説明を聽取いたしました日程第四の請願と同一趣旨でありますので、説明は省略いたします。
  140. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第二二、御津町、名古屋間電話回線増設請願福井勇紹介、文書表第八八八号を議題とし、その説明を求めます。
  141. 中村寅市

    中村專門員 請願者愛知県宝飯郡御津局電話協力会長種井三代次外二名、紹介議員福井勇君、本請願趣旨は、愛知県宝飯郡御津局電話区は、御津町及び大塚村にまたがり、三河湾に臨み、東海随一の避暑地であるとともに、みかん類の栽培、のりの採取が盛んで、三河みかん、三河のりは有名であり、終戦後は、いわゆる三河木綿の製造が急激に増加し、この業者が百有余名を数え、将来増加の傾向にある。これらの特産物は主として名古屋を中心として取引され、電話需要が多く、急を要するが、豊橋経由であるため、特急で三時間、至急で五時間、普通で七時間を要し、まつたく用をなさず、商機を逸することが多いから、御津、名古屋間に市外電話回線新設されたいというのであります。
  142. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  143. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 現在御津、名古間屋間発着通話量はわずか二十時数であり、市外回線新設の標準八十時数には遠く及ばないので、目下のところ回線増設計画はありませんが、将来の市外回線網を考慮いたしますと、御津から名古屋への通話はすべて豊橋で中継することを原則としておりますので、昭和二十六年度において名古屋、豊橋間に中継用三回線増設を行い、現在の五回線と合せ八回線をもつて中継通話を取扱うことになり、さらに豊橋、御津、三谷間に一回線増設も近く完成の見込みでありますから、これらが実現すれば相当良好なサービスを提供できる、ものと考えます。
  144. 高塩三郎

    高塩委員長代理 何か御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  145. 高塩三郎

    高塩委員長代理 日程第二三、大隅地区電話網拡張架設等請願、前田郁君紹介、文書表第八八九号を議題とし、説明を求めます。
  146. 中村寅市

    中村專門員 請願者鹿屋市長田平藤一外五名、紹介議員前田郁君、本請願要旨は、大隅地区のうち肝属部はその面積広大であつて、郡内町村間はもちろん、鹿兒島市、鹿屋市の連絡すら意のごとくならず、豊富な資源を有しながら、開発は遅々としてはかどらない状態である。ついては、大隅地区電話連絡の能率向上について、左記の事項を実現されたいというのである。一、肝属郡牛根局と海潟局経由鹿屋局を直通すること、二、鹿兒島局と鹿屋局間三回線増設及び鹿屋局市外交換台を四台に増設すること、三、波見局と串良局間一回線新設すること、四、鹿屋局と市成局間回線に百引局を接続すること、四、鹿兒島局と海潟局間直通一回線新設するごと等であります。
  147. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  148. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 御請願につきましては、二十五年度において一部実施しておるものもありますが、なお二十六年度においては予算等の関係もあり、また将来の市外回線増設計画をも考慮し、原則として通話量が全国平均一日一回線百五十時数以上の区間を対象として、市外線増設計画もしておりますが、以下項を追つて御回答申し上げたいと思います。  一、牛根局は、将来の回線計画上加治木局に集中することとなつておりますので、鹿屋局には直通しないことになつておりますから御了承願いたい。  二、鹿兒島、鹿屋間には二十五年度において一回線増設することとなつて目下工事中であり、さらに二十六年度に二回線増設するよう計画中であります。なお市外交換台もこれに伴い二台増設するよう計画しております。  三、波見、串良間の回線増設については、現在の高山、波見線を二十五年度において串良まで延長することに目下工事中であります。  四、鹿屋、市成線に百引を接続することは、現在の通話状況から見てその必要は認められないので、実現は困難であります。  五、鹿兒島と海潟局間に直通線増設については、目下工事実施中であります。  六、内之浦と串良間に直通線を作成することは将来とも考えられませんが、前述の通り二十五年度において高山、波見、串良線を作成することになつて工事中でありますので、これが実現すれば内之浦、串良間通話相当改善されるものと考えられます。  七、細山田は市外回線計画上、鹿屋に回線を集中することとなつておりますので、串良との直通線の作成は目下のところ考えられません。  八、大泊と佐多局を直接接続することは、将来の回線網構成上計画不可能であります。なお佐多局と鹿屋局間の回線を二回線とすることは、現在の通話量から見て計画の対象とはなりがたく、かつ予算等の制約もあり、早急実現は困難であります。  九、吾卒局と永野田局に直通線を作成することは、将来の回線網構成上、実現は困難であります。  十、鹿屋と根占間に一回線増設することは、現在の通話状況から見て計画の対象とはなりがたいので、二十六年度においては実現不可能であります。  十一、鹿屋と古江局間に一回線増設することは、現在の通話状況から見て救済対象以下でありますので、二十六年度においても実施不可能と考えます。  十二、鹿屋と志布志間に一回線増設の御要望につきましては、本区間は相当通話は輻湊していると認められますが、二十六年度において志布志、大崎間を増設するよう計画しておりますから、これが実現すれば相当改善されるものと考えます。  十三、鹿屋、細山田、野方月野間に一回線新設することは、現在の通話状況から見て救済対象以下であり、かつ予算等の制約もありまして、早急実現は困難と考えます。  十四、鹿兒島と鹿屋間に超短波無線電話新設することは、現在の通信状況並びに予算等の関係から見て妥当とは認められないので、新設考えられないのでございます。
  149. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。
  150. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第二四、小樽市の電話交換方式改善等に関する請願、文書表第九一三号、紹介議員椎熊三郎君、これを議題となし、その説明を求めます。
  151. 中村寅市

    中村專門員 請願者小樽市長壽原英太郎、紹介議員椎熊三郎君、本請願要旨は、小樽市は人口約十八万人、各種産業総生産額は約四十八億に達しているが、電話架設数はわずかに約六千個にすぎない。北海道開発法の公布に伴い、都市計画の樹立、観光施設の完備を初め、産業、文化、教育等小樽市の振興が目ざましい現在、電話施設増設は緊急を要するものがある。ついては、小樽電話局施設を自動式に改めるとともに、電話施設五千個を増加されたいというのであります。
  152. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  153. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 戦災等によつて甚大な被害を受けたわが国電話施設は、その後の逐年の努力にもかかわらず、予算その他の制約を受け、容易に所期の通り実行できない状況にありまして、皆様の御期待に沿い得ないことはまことに遺憾であります。交換方式を自動式に改める件につきましては、現在緊急施行を要する局が全国で二十五局もあるにかかわらず、予算関係で二十六年度には新規計画わずかに二局であり、かつ一十七年度と二箇年継続計画状態にありますので、小樽局のように、いまだ交換台の増設可能な局に対しましては、できるだけ交換台の増設によつて当面の救済をはかるよう計画しておりますから、交換方式改善は早急には実現できない実情にあります。なお加入電話五千個増設の件につきましても、同様予算制約のため、二十六年度は全国需要見込み七十一万の約十分の一程度しか期待し得ない状況にありますが、将来御期待に沿うよう努力したいと考えております。
  154. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  155. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第二七、坪野郵便局電話交換事務開始等請願、文書表第九四二号、紹介議員山本久雄君、これを議題となし、その説明を求めます。
  156. 中村寅市

    中村專門員 請願者広島県山県郡地方事務所長平石正己外六十五名、紹介議員山本久雄君、本請願要旨は、広島県山県郡安野村と水内村は通信機関が不備で、午前八時三十分に申し込んだものが、運がよくて午後二時から夕方になつてようやく通話される状態にあるため、取消しのやむなきに至り、その不利不便は想像以上である。ついては、現在通話事務のみを取扱つている坪野郵便局電話交換事務開始するとともに、坪野、麦谷両局間に市外電話回線を一回線新設されたというのであります。
  157. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  158. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 坪野局は安野局の加入区域外となつておりますが、現在交換事務開始の必要を認められる局は、全国的に見て相当数に上つており、加入希望数から見ても四十名ないし九十名程度の局が多数ありまして、これらの実施については、予算の範囲内で緊急度に応じて計画しておりますが、坪野局は希望者三十名程度で、現状では二十六年度計画の対象以下でありますので、目下のところ実現は困難であります。従つて坪野、麦谷間の市外電話回線新設も、さしむき御要望に沿いかねるような次第でございます。
  159. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑はございませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  160. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第二八、富山市、神岡町間直通電話回線新設等請願、文書表第九九三号、紹介議員岡村利右衞門君、これを議題といたし、その説明を求めます。
  161. 中村寅市

    中村專門員 請願者岐阜県吉城郡神岡町村奥村義雄外二名、紹介議員岡村利右衞門君、本請願要旨は、岐阜県吉城郡神岡町は冨山県に隣接し、富山県との商取引は従来より活発で、これら取引を初め日常用務はほとんど電話をもつて果し得るにもかかわらず、現在既設の電話回線は富山、神岡、古川の三局接続共同線がわずか一回線使用されているため、特急報をもつてしてもほとんどが通じない実情で、夜間の閑散時にわずかに利用される程度であり、商工業者のこうむる不便は大なるものがある。また高山市は飛騨の中心地で行政、経済、諸機関の所在地であるが、わずか二本の電話回線を使用しているため輻湊著しく、日常用務はもちろん、神岡町の官公庁の連絡にも事欠く状態である。ついては、富山市、神岡町間に直通電話回線新設するとともに、神岡、高山間に電話回線を二回線増設されたいというのであります。
  162. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  163. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 神岡、富山間の直通電話回線新設する件につきましては、現在冨山、神岡間は、富山、神岡、古川の三局を接続する回線によつて連絡されておりますが、輻湊はなはだしいので、二十六年度において富山、古川線より神岡を除いて、別に富山、神岡の直通線を新設するよう計画中であります。なお神岡、高山間の電話回線増設する件につきましては、現在両局には二回線ありますが、相当輻湊しているので、二十六年度において一回線増設するよう計画いたしております。
  164. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑ありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  165. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第二九、伊那局電話交換方式改善に関する請願、文書表第一三四五号、紹介議員降旗徳弥君、これを議題といたし、その説明を求めます。
  166. 中村寅市

    中村專門員 請願者長野県上伊那郡伊那町長熊谷友一郎外三名、紹介議員降旗徳弥君、本請願要旨は、長野県伊那郡伊那電報電話局電話交換方式は、小共電式であるため、近年上伊那郡並びに伊那町の発展に伴い、積滞する加入申込みにも応ぜられず、また上伊那郡中心地としての通信能率も不良である。ついては、伊那電報電話局電話交換方式を大共電式改善されたいというのであります。
  167. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  168. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 交換方式の改善につきましては、現在加入者の収容能力その他の状況から見て、改式を要する局は全国的には相当数以上に上つており、このうち疏通上特に緊急を要するものは約二十五局に達しておりますが、予算等の制約により二十六年度においては、二十五年度よりの継続工業と合せ、わずか八局程度しか実施できない事情にありますが、伊那局は現在二号A小共電式交換機六台が装備せられ、収容能力は約八百名で、これに対し加入者五百六十四名となつており、まだ相当の収容能力を持つておりますので、さしむき改式については困難と考えます。しかし数年後には必ず局舎新築及び改式を必要としますので、二十五年度において、敷地のみは買収方手配をいたした次第であります。
  169. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件について御質疑ありませんか。——なければ次に移ります。     —————————————
  170. 高塩三郎

    高塩委員長代理 次は日程第三〇、三谷外二電話局西宝電話局統合請願、文書表第一四一六号、紹介議員福井勇君、これを議題といたし、説明を求めます。
  171. 中村寅市

    中村專門員 請願者は愛知県宝飯郡蒲郡町西宝電話局設置期成同盟会長舞田壽三郎紹介議員福井勇君、本請願要旨は、愛知県宝飯郡蒲町西宝における電話局統合運動は、昭和十二年以来計画実行されて来たが、不成功に終り今日に至つている。近時繊維工業の発達と交通文化の進展に伴つて、当地方経済の緊密化は電話統合の必要を痛感しているが、蒲郡局、三谷局、形原局に三分された電話運営のため、経済活動に大なる支障を来しているのみならず、蒲郡、三谷局舎の狭溢により新加入者の希望を満たすことができない実情にある。ついては、この際西宝地区を一つにした大電話局設置されたいというのであります。
  172. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する政府意見を求めます。
  173. 加藤隆太郎

    加藤(隆)政府委員 蒲郡局と三谷局との通話状況から見て、合併の必要が認められますが、局舎の新築その他予算等の関係もありまして、さしむき困難でありますが、その実現については将来努力することといたします。なお西宝地区電話局統合して、西宝電話局(仮称)を設置することは、さしむき実現困難であります。
  174. 高塩三郎

    高塩委員長代理 本件に対する御質疑はありませんか。
  175. 庄司一郎

    庄司委員 ただいま委員長の発言されましたように、本件と合せて全部の日程がただいま終つたわけでありますが、この際私は委員長にも所感の一端を申し上げ、あわせて政府当局にも懇請したいことがあります。  以上の日程第三〇まで、またこの後本委員会に付記されるであろうところの若干の請願等、いずれも請願趣旨の大部分は、ごらんの通り学校電話をすみやかに架設してほしい、あるいは新しく電話局を開設してほしい、電話交換方式改善をお願いしたい、町村あるいは部落等に至るまで電話網の拡充強化をしてほしい、その他二、三有線電気通信法の制定に対してあらかじめ反対的の請願もございまするが、本日日程の三十の議題を通覧すると、おそらく九五%程度までは、各関係者が切実に電話文化を欲する熱誠なる請願であります。かような場合において、きわめて率直に当局は所見を述べられたようでございますが、でき得るものはなるべくすみやかに実施に移してもらえるよう、また予算その他の関係上さしあたり当分不可能なものでありましても、何とか地元の関係者とお役所の最末端である電気通信管理所とが懇談された上において、たとえばPTA関係、あるいは町村等の負担によつて架設していただくようにお願いします。かような請願は、申すまでもなく憲法において国民と国会が直結するところの、国民に与えられた大きな権利の上に立つた請願でございますので、これらの請願はできるだけ請願の希望にこたえるよう、われわれの委員会も善処すると同時に、政府も親心をもつて指導誘掖に努められ、請願の大部分がすみやかなる日に達成されるよう念願してやまないのであります。  従来本会議において委員長報告があつて、採択が終りますと、議長の名において、内閣総理大臣にこれらの請願が送付され、間もなく次官会議等において取上げられ、緩急よろしく請願趣旨を御承認なさるのでございます。反面国民になりかわつて紹介議員たる各議員のところには印刷したはがきにおいて、日程番号及び文書表番号が付され、採択とか保留とかいう通知が参りますけれども、せつかく懇望されて提出された請願者にも国会は直結されて、委員長の名において文書をもつてお答えするような、やさしみをもつて処理していただきたいと考えます。また一面の請願で成功しなくとも、二回、三回で成功する請願もございます。たとえば本委員のかつて取扱つた岩手県の日結町の郵便局設置請願は、とうとう五、六年目にさやわかな特定郵便局が開設されたということもございます。そこで請願をきわめて軽く、事務的の処理のみ見ていただくような従来の弊風を改めて、懇切丁寧に善処してほしいという希望を述べますとともに、できるだけすみやかに処理していただくようお願い申し上げる次第であります。
  176. 高塩三郎

    高塩委員長代理 ただいまの庄司委員の御意見よく了承いたしました。政府当局におかれましても御趣旨に沿うよう善処されんことを望みます。  本日はこの程度で散会いたします。     午後三時十六分散会