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西村(直)
委員 私は一点基本の問題をお伺いいたします。これはあるいは誤長にお伺いする以上に大きい問題であるかもしれませんので、場合によれば後日に留保してもよろしうございますが、旧
軍用財産の
整理の概況については、今深沢君の
質問に御
答弁がありましたが、この旧
軍用財産でまだ未
整理のものがたくさんある。さつきの御
説明では、たしか六割残
つておるようにおつしやられましたが、これらのものは
整理して
返還して行くのもありましようし、あるいは今後
国家としてこれらの
返還を受けた場合に、
国家的な見地からいろいろ
考えて行かなければならない場合もありましようし、そこらの基本的な
考えはどういうものでありましようか。もちろんこれはむずかしい問題であります。
経済効率も
考えなければなりません。同時に国のいろいろな
——講和等の差追
つておる
関係とか、かみ合せて行かなければならぬ問題も多々あろうと私は思います。そこいらの基本的な
方針をお持ちに
なつておるのか。それともただ
陳情のあるものとか
——現在ある
法規等をそのまま運用して、機械的と申しますか、事務的に処理して行くにはあまりに大きな問題じやないかと思いますが、どういう基本的な
方針をお持ちに
なつておるのかどうか。これを十分にお聞かせ願いたい。今あまりにその問題がすつきりしていないために、
宮腰君のような
陳情もあり、不平もあり、うわさも聞く。と同時にこれだけ厖大なものを、国の
財産として民間から一応取上げておきながら、これを返して、またある
段階に
なつたときに、国として何か手を打たなければならないという二重、三重にフリクシヨンとむだを生ずるという大きな問題がころが
つておるんじやないか。これは
課長から
お答えがむりならば、
大臣なり次官なりから後日
お答えを願いたいと思
つております。