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家坂政府委員 ただいま永田
委員からお尋ねのありました第一点、魚価維持対策の必要欠くべからざることであることは、私
どもにおきましても十分痛感しておるのでありまして、見返り
資金を運用いたしまして、高度利用を強力に推進して参りたいと
考えておりまするのも、魚価を維持して参りたい、安定して参りたいという
考えから発足しておるのであります。従いまして、この見返り
資金の
割当等につきましては、十分その目的を達し得られますように、全国にわたりまして最も欠如しております保蔵
機関、そうい
つたものの建設をまず第一に取上げまして、そうして
順位を勘案いたしましてこの
割当を遂行して参りたい、かように
考えて、着々その作業を取進めておるのであります。
次に浅海増殖の点でありますが、昨年の秋
農林全体といたしまして、農業並びに林業、
水産業の増産計画をはか
つたのでありますが、
漁業におきましても、乏しい資材をできるだけ節約いたしまして、この
水産物の増産をはかるためには、結局内水面並びに浅海の増殖をはか
つて参らなければならないという方針を立てまして、増産の計画を立てたのであります。本年度になりましてからも、鮭鱒孵化事業の増強というようなことの実現化を目下及運んでおるのでありますが、この浅海増殖ということにつきましても十分意を用いて、予算面におきまして十分なる活用をいたしまして、この目的を達したいと
考えてや
つておるのであります。漁港の施設につきましては、申し上げるまでもなく、
漁業の発展に最も必要なる第一義的の施設と
考えられますので、漁港公共事業費に関しましては、皆さんのたいへんな御協力と御推進を得まして、二十五年度に比較いたしまして、明年度はかなりの増強を予算上に見たのでありますが、これを十分適正に活用いたさなければ百年の大計を誤るおそれもありますので、これが実施につきましては、漁港審議会にも諮りまして、私
どもの意のあるところを十分実現し得るように努力して参りたいと
考えております。