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1951-06-05 第10回国会 衆議院 議院運営委員会 第58号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年六月五日(火曜日)     午後一時開議  出席委員    委員長 小澤佐重喜君    理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君       石田 博英君    今村 忠助君       岡延右エ門君    岡西 明貞君       菅家 喜六君    倉石 忠雄君       島田 末信君    田渕 光一君       柳澤 義男君    椎熊 三郎君       長谷川四郎君    松井 政吉君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 梨木作次郎君         議     員 石野 久男君         議     員 浦口 鉄男君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  回付案取扱いに関する件  委員会閉会審査に関する件  委員派遣承認申請に関する件  決議案取扱いに関する件  緊急質問取扱いに関する件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではこれから本日の会議を開きます。  最初に、前会も御協議願いました司法書士法の一部を改正する法律案参議院回付案議題に供します。
  3. 椎熊三郎

    椎熊委員 参議院修正点は……。
  4. 大池眞

    大池事務総長 この前ちよつと申し上げましたが、司法書士報酬司法書士会決定できることになつてつたのを、一応決定したものについて経済上その他の事情で変更の必要ありと認めた場合には、法務総裁が一箇月以内に報酬の再決定のし直しを命ずることができる。こういう規定を入れたのと、司法書士司法書士の許可を受けた者でなければその業務を取扱えないというのを、正当の職務としてタツチしておる者はだれでもやれるのだ、こういうふうに現行法通りに直して来た。その二点であります。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 それなら改正法案を出さなくてもいいね。
  6. 倉石忠雄

    倉石委員 衆議院で多数で通つた法案の方がいい。
  7. 小澤佐重喜

    小澤委員長 だんだん物価が下つて来た場合に、値下げすることを法務総裁が勧告できるようになつておるのは、衆議院決定した方がよい。
  8. 梨木作次郎

    梨木作次郎君 それは参議院修正の方ができるのだ。
  9. 松井政吉

    松井(政)委員 私の方は、法務委員諸君と打合せて開会までに態度をきめる。本日取扱うことには異議ございません。
  10. 椎熊三郎

    椎熊委員 三分の二で行くかどうかの問題です。
  11. 大池眞

    大池事務総長 司法書士会で全部報酬決定させることになつておるのは、大体今の法制建前上そうなつておる。必ずしも弁護士ばかりでなく、一般がそうで、司法書士限つてだけ別個の取扱いをする必要はないから、一般法制従つてそういうふうに決定したのだということです。
  12. 松井政吉

    松井(政)委員 各党ともそうだと思いますが、参議院はやはり各党全会一致衆議院の方も原案全会一致です。ですから私の方も、衆議院法務委員諸君に打合せをしておく必要があると思う。
  13. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではもう少しあとまわしにします。  その次は、モーターボート競走法案取扱いの件であります。
  14. 大池眞

    大池事務総長 これは参議院の方で否決されましたので、そのままにしておけばこの法案は不成立になる。それを本院で特に両院協議会を求める道と、三分の二で議決をして本院案を成立せしめる道と、二つあるわけです。
  15. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは、わが党は最も賛成者が多いので自由党にも社会党にも賛成者がある。衆議院は大多数をもつて通過しておるから、三分の二でやるという建前行つて、それだけにならなければ廃案にしてもよい。
  16. 小澤佐重喜

    小澤委員長 自由党はどうですか。
  17. 倉石忠雄

    倉石委員 私の方は三分の二でけつこうです。
  18. 松井政吉

    松井(政)委員 私の方は原則としては反対だが、しかし椎熊さんのおつしやつたように、わが党の議員も署名しておるから、やつかいな問題です。
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員 競輪モーターボート等、世間でとかくの批評のあるものはほとんど社会党から出ておる。今になつて新聞がとやかくいうからといつて社会党がいい顔をしようと思つてもだめだ。競輪などは特に問題になつておる。あれは社会党の熱心な勧告によつて友党建前から義理で賛成したが、こうなると弱つておる。何か新聞が書き出すと、お体裁ぶつたことを言うのは公党の面目としておかしい。
  20. 松井政吉

    松井(政)委員 やはり競輪でも、よくなければ直すという考え方は必要だと思う。
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員 あの当時競輪の問題で熱心な林大作君のごときは、問題が起つて新聞に書かれるたびごと競輪が盛んになるのでいいのだというような、実に乱暴な議論で、社会党の提案の中心人物がそういう思想なんだ。
  22. 松井政吉

    松井(政)委員 実行してみて、いけなければ直すということでいい。
  23. 椎熊三郎

    椎熊委員 モーターボートはまだやつていない。
  24. 松井政吉

    松井(政)委員 やつてないからこそ、そういうような関係で、射倖関係のものについては、やはり競輪等にかんがみて十分考える必要がある。従つて原則としては、わが党は射倖関係については反対だ。
  25. 小澤佐重喜

    小澤委員長 具体的にあなたの方はどうですか。
  26. 松井政吉

    松井(政)委員 まだきまつておりませんが、簡単にきめます。二つとも支障のないようにきめます。
  27. 小澤佐重喜

    小澤委員長 共産党は両方とも反対ですか。
  28. 梨木作次郎

    梨木作次郎君 モーターボート反対です。司法書士法は、社会党態度決定しておると聞いておつたので、私の方も一応態度はきめておつたけれども、今のところまだはつきりしないとおつしやるから、場内決定します。
  29. 石野久男

    石野久男君 労農党場内決定しますけれども、モーターボート競走法案反対です。
  30. 小澤佐重喜

    小澤委員長 大体二つとも三分の一で行くという方針で行きましよう。  次に、戸籍法の一部を改正する法律案、これは本院で可決して、参議院ではまだ決定しないのであります。
  31. 大池眞

    大池事務総長 これは御承知のように、戸籍法の一部を改正して、名前を届け出る場合、漢字制限外の字でもよろしいというものをこしらえた法律案であります。その名前のために償う字をどの範囲にまでするかということは、内閣で別個にお考えになつておられるようですが、戸籍法の一部改正としてはそういう趣旨のものでありまして、本院は全会一致をもつてつておりますが、参議院で握りつぶしになつておりますので、六十日以上経過しておるわけであります。そこでこちらで可決して参議院に送付した議案が六十日たつておる場合には、参議院において否決したとみなすことができる。こういう規定憲法上なつておるので、これを本院は、参議院において否決をしたものとみなすという議決をすれば、参議院否決をしたということになるのであります。そこで否決されたものとみなした後に、さらに三分の二以上の議決をもつて本院が通過すれば、憲法第五十九条によつて本院議決案法律になるわけであります。そういう手続をとるかとらぬかという問題があるわけであります。
  32. 倉石忠雄

    倉石委員 ほつといてもしようがないからやりましよう。
  33. 椎熊三郎

    椎熊委員 三分の二で行きましよう。
  34. 小澤佐重喜

    小澤委員長 社会党はどうですか。
  35. 松井政吉

    松井(政)委員 衆議院全会一致だから賛成
  36. 石野久男

    石野久男君 賛成です。
  37. 小澤佐重喜

    小澤委員長 戸籍法の「部改正は、全会一致で、ただいまの通り三分の二で衆議院議決を生かすことにきめます。
  38. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それから閉会中の審査申入れがありますので、それを順次事務総長から御報告願います。
  39. 大池眞

    大池事務総長 これは昨日差上げました分だけでありまして、昨日差上げましたうちで懸案になつているのが二件ありました。それが本日の最終日情勢がわかりましたので、確定をお願いしたいというわけであります。それは内閣委員会戦傷病者等対策審議会設置法案がかかつておりますが、これは本日中に議了できませんので、これを継続審査にいたしたい。それから厚生委員会医師法歯科医師法及び薬事法の一部を改正する法律案を削除いたします。これは医薬分業の案ができ上りましたので、それだけは削除いたしたい。あとの残りのものは本日継続審査に御決定を願いたい。
  40. 椎熊三郎

    椎熊委員 医薬制度に関する件というのはどうですか。
  41. 大池眞

    大池事務総長 医薬制度に関する件は、今の医薬分業ができましたために、あとから政令とかいろいろ出て来るのだそうです。そういう政令等が出て来るものについて、一応の見通しを聞く場合があるからこれは生かしておいてもらいたい、こういうことであります。
  42. 小澤佐重喜

    小澤委員長 本問題は、ただいま事務総長から報告いたしました通り承認することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 小澤佐重喜

    小澤委員長 ではさように決定いたします。     —————————————
  44. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に、委員派遣承認申請の件を議題に供します。内容については事務総長から申上げます。
  45. 大池眞

    大池事務総長 委員派遣の件は各委員会からたくさん出ておりますので、一々その中身を全部申し上げるよりも、昨日おきめ願いました原則、つまり三分の一の範囲で十日間程度のものは、国政調査のための出張を認めるという原則を先にきめていただきまして、三分の一というと、二十五人ですから八人から九人になります。九人で十日、そういう間のもので各委員会からずつと出て参りました。内閣大蔵、文部、農林、水産、通産、郵政、電通、労働、建設、経済安定、図書館は人数が少いから四人ということで出て参りました。その他の今出て来ない委員会の分も、いずれ閉会中に出て来るのではないかと考えられます。そこであの原則範囲のものは、内容を一々調べた上でお認め願うか、それとも認めるという原則をきめていただけば、中身の方は事務的に当該委員会と御相談をしてきめる以外はなかろうと思います。
  46. 小澤佐重喜

    小澤委員長 ただいまの問題は、昨日決定をいたしました原則に基いてその扱い等については議長一任ということでよろしいですか。
  47. 梨木作次郎

    梨木作次郎君 大体今の事務総長の話では八人ないし九人ということでありますが、各党に公平に割当てるように取扱つてもらいたい。この前の本員派遣のとき、共産党はことさらに除外されたような印象を受けましたから、これは公平にやつてもらいたい。
  48. 大池眞

    大池事務総長 ただいま手元まで出て参つております分については、各党みな入つております。
  49. 小澤佐重喜

    小澤委員長 ただいま申し上げた通り、昨日きめた原則によつて、具体的な問題は議長一任ということに決定して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 小澤佐重喜

    小澤委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  51. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に決議案及び緊急質問取扱いでありますが、決議案につきましては米麦追加払実行に関する決議案補正予算等経済法案早期提出要求決議案緊急質問として内閣改造に関する緊急質問臨時国会召集に関する緊急質問近江絹糸女工圧死事件等がありまするが、一括いたしまして御協議願います。
  52. 大池眞

    大池事務総長 だたいま委員長から申し上げました以外に、その後一つ出て参りました。それは玉置信一君の津軽海峡機雷浮流危険除去対策に関する緊急質問、これが一つふえて参りましたから御報告申し上げます。
  53. 松井政吉

    松井(政)委員 緊急質問は、私の方から二つ出ております。近江絹糸女工圧死事件というのは、私の方の堤氏が事実調査をして来ておりますので、一応そういう場合の取扱い、たとえば労働基準法を怠つておるとか、当該地元政府関係機関でも非常に困るほど質がよくない工場らしいので、そういうものの取扱いについて聞きたい、こういうことであります。
  54. 倉石忠雄

    倉石委員 今のようなお話ならば、労働委員会で詳しくやつてもらいたい。
  55. 松井政吉

    松井(政)委員 きのうのできごとで、会期はきようでしまいですから……。その他内閣改造の問題と臨時国会の問題もあります。
  56. 倉石忠雄

    倉石委員 最終日だからやめようじやないか。
  57. 椎熊三郎

    椎熊委員 臨時国会の問題は必要だね。内閣改造は、するかしないかわからないから、こんなものは必要ないが臨時国会はやるのかやらないのか、いつやるのか聞きたい。われわれ国へ帰つて準備もしなければならぬし……。
  58. 倉石忠雄

    倉石委員 それならば機雷の方が先決問題じやないか。
  59. 椎熊三郎

    椎熊委員 赤色侵略が始まりつつあるということは事実で、夜は連絡船は欠航しておる。それに対する政府対策というものがない。あるかしれぬけれども、それをわれわれは聞きたい。これは自由党から出しておる。
  60. 田渕光一

    田渕委員 緊急質問はみな必要ない。
  61. 倉石忠雄

    倉石委員 緊急質問だけやめようじやないか。
  62. 松井政吉

    松井(政)委員 決議案は……。
  63. 椎熊三郎

    椎熊委員 問題は、臨時国会をやらざるを得ない情勢にある。補正予算等経済法案提出のため早期に開けという趣旨において、政府の見解を聞きたいのだ。
  64. 倉石忠雄

    倉石委員 三木君の補正予算等云々決議案は、同じことをいつておるんだね。
  65. 椎熊三郎

    椎熊委員 臨時国会召集に関する質問を許せば、これは撤回する。
  66. 小澤佐重喜

    小澤委員長 臨時国会召集質問をやれば、決議案も何もこれ一つでまとまる。
  67. 松井政吉

    松井(政)委員 米麦は別だ。
  68. 倉石忠雄

    倉石委員 同じだ。臨時国会を開いて補正予算をきめなければ、米麦追加払いはできないからね。
  69. 椎熊三郎

    椎熊委員 ところが米価などは閣議で決定したらしいが、はたして決定したかどうか、わからぬから、一応国会報告するのが……。
  70. 倉石忠雄

    倉石委員 その中へ入れたらどうか。
  71. 椎熊三郎

    椎熊委員 臨時国会召集に関する質問の中に、自由党の要望によつて米麦問題を入れる、賛成
  72. 松井政吉

    松井(政)委員 よかろう。
  73. 椎熊三郎

    椎熊委員 機雷については自由党から出ておる。自由党つて一つぐらいやらなければ体裁が悪いだろう。せつかく同僚が出しておるのだから……。
  74. 小澤佐重喜

    小澤委員長 機雷臨時国会の二件だけでよろしいね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  75. 小澤佐重喜

    小澤委員長 そうすると、緊急質問に対し要求する大臣運輸大臣農林大臣、それと安本ですか。
  76. 松井政吉

    松井(政)委員 私の方は、大臣はだれを要求しておりますか。
  77. 大池眞

  78. 小澤佐重喜

    小澤委員長 総理は都合が悪いし、大蔵大臣もちよつと出ておりますから、官房長官でひとつしんぼう願います。  それでは緊急質問決議案は、ただいま申し上げた通り二件だけを許すことにいたしまして、その他は本国会ではやらないことに決定いたします。     —————————————
  79. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に、本日の議事順序事務総長から……。
  80. 大池眞

    大池事務総長 そうすると、司法書士法を先にやりまして戸籍法のは二度やらなければなりませんから……。
  81. 椎熊三郎

    椎熊委員 緊急質問を先に……。
  82. 大池眞

    大池事務総長 ただいまの二件の緊急質問順序はどうしますか。
  83. 椎熊三郎

    椎熊委員 機雷から先に……。
  84. 大池眞

    大池事務総長 そうすると、玉置君の津軽海峡機雷浮流危険除去対策に関する緊急質問、次が臨時国会召集に関する緊急質問、あわせて米麦追加払実行に関する点も入れる。
  85. 小澤佐重喜

  86. 倉石忠雄

    倉石委員 そうじやない。決議案は全部やめてしまつて、その中に入れるのだ。
  87. 小澤佐重喜

    小澤委員長 そうすると問題が二つあるという意味ですね。
  88. 椎熊三郎

    椎熊委員 そうだ。題名はどうでもいい。
  89. 大池眞

    大池事務総長 題名臨時国会召集に関する緊急質問三宅君がおやりになりますか。
  90. 松井政吉

    松井(政)委員 大体三宅さんです。
  91. 大池眞

    大池事務総長 緊急質問を済まして日程に入つて司法書士法の一部を改正する法律案回付案をお願いいたします。それからモーターボート戸籍法は、同時に出してもらいますか。
  92. 西澤哲四郎

    西沢参事 モーターボート報告にいたします。参議院から否決の通知が参りました報告、そこで動議を出していただいて衆議院議決案を……。
  93. 大池眞

    大池事務総長 戸籍法の方は……。
  94. 西澤哲四郎

    西沢参事 議長から報告して、議長発議になります。
  95. 大池眞

    大池事務総長 議長発議によつて戸籍法が済みまして、それから日程第二は、農林委員遠藤三郎君が報告いたします。植物防疫法の一部改正法律案は、共産党反対ですか。
  96. 梨木作次郎

    梨木作次郎君 賛成です。
  97. 大池眞

    大池事務総長 それでは全会一致、そうするとこれは問題ありません。第三の医薬分業は、厚生委員長松永佛骨君の報告全会一致、それで議長あいさつの前に、動議でもつてただいまおきめを願いました継続審査の件を願います
  98. 椎熊三郎

    椎熊委員 第三の、医薬分業全会一致というのは、参議院修正案をのむということですか。
  99. 大池眞

    大池事務総長 そうです。継続審査の件をきめていただいて、最後に議長あいさつで終ります。
  100. 小澤佐重喜

    小澤委員長 本会議開会は二時でよろしゆうございましようね。
  101. 大池眞

    大池事務総長 モーターボート司法書士法戸籍法の場合の三分の二の問題ですが、大体三分の二以上あると認めるということでけつこうですね。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  102. 大池眞

    大池事務総長 そうでないと、記名投票になりますから……。
  103. 小澤佐重喜

    小澤委員長 ではそういうことで……。  本日はこれで散会いたします。     午後一時三十四分散会