○田中(織)
委員 問題は、重要だといわれる
法案の
参議院における
審議の状態でありますが、警察法並びに北海道開発法ともに、いずれ本
会議に上程するばかりに
なつておるやに聞くのであります。その
意味で、こちらの方で
会期延長の
協議をするという
連絡をいただきましたので、私ども
参議院に
連絡いたしたのでありますが、会期一ぱいで各
法案とも上げるつもりで、八時から本
会議の
開会も予定しておる状態であるから、特に会期を延ばすということについては、どういう事情が
衆議院側にあるかは存じませんが、
参議院側としてはないはずだ。
参議院の議院運営に当
つておる者たちの
意見は、そういう
意見であります。なお、ただいま
椎熊委員から、議員
提出法案がこの国会中に成立しないということは、国会の名誉に関すると言われましたが、本院にかか
つております議員
提出法案で重要な戦時中の国鉄の払下問題は、二十七日の日曜日でありましたか、
委員会において
継続審議することにすでに
委員会としての
態度がきま
つておる。なお、私非常に不可解に思うのでありますが、大蔵
委員会で
審議中の農林中央金庫法の一部改正案は、
継続審議に付することもせず、
審議未了で、この会期で
継続することに対しても反対だという与党側の
態度を、われわれの当該
委員に通達されておるような
関係にあるのであります。私はそういうような議員
提出法案につきましても、この国会で成立を期すべきものはすみやかに
審議して、
参議院に送付するなり何なりの措置をとるべきだと思うのであります。なお今朝に
なつて本院に送付されまして、本格的な
審議に入ることに
なつておる医薬分業に関する
法案は、
椎熊さん御指摘の
通り重要な
法案でありますが、これも
予備審査のために
厚生委員会に
付託されておうたとわれわれは
承知しておるのでありますし、
参議院側の
審議においては
各党一致の
修正案が出て通過したというように了解しておる。しかもこの問題は、今ただちに実施しようというのでなく、七年間という経過期間を持つところの
法案であります。なお人によると、一体医薬分業をするためにわざわざ
法案を出したかどうかというところまで、本質的な
修正がされて、本院に送付されたという事情があるのであります。この点は本院においても本日中に成立する見込みがあると思うのでございます。その
意味で、この国会が通常国会の基本的な
日数の上に二十日間の延長をして、さらに五日間延ばして非常に長期に
なつておるのであります。予定しておる案件、ことにわれわれが重大な関心を持
つておりました地域給の問題につきましては、本日の本
会議における緊急質問で、今会期中には
提出の見通しがつかない状態であることを、残念ではありまするが、
関係の
大臣及び
政府委員より答弁があ
つた。そういう時期でございますから、与党並びに
政府としては、
参議院に現在残
つておる警察法なり、北海道開発法なりの重要
法案の成立を期するという点の御配慮はよくわかりますけれども、
参議院ではすでに本
会議の日程に上げておるわけでございますから、これらの
法案が本日中に成立するものと確信をいたしますので、この際会期の再々延長等の必要はないのではないかと考えます。もし
椎熊君が、会期を適当な期間再々延長するという
意味の提案でありまするならば、私としましては反対をいたします。