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1951-05-24 第10回国会 衆議院 議院運営委員会 第49号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十六年五月二十四日(木曜日) 午後零時五十七分
開議
出席委員
委員長
小澤佐重喜
君
理事
福永 健司君
理事
石田
一松君
石田
博英君
岡延右エ門
君 岡西 明貞君 倉石 忠雄君 島田 末信君 田中 元君
田渕
光一君 中川
俊思君
椎熊
三郎君 園田 直君
松井
政吉君
土井
直作君 竹村奈良一君
梨木作次郎
君
委員外
の
出席者
議 長 林
讓治
君 副 議 長 岩本 信行君 議 員
高倉
定助君 議 員
石野
久男
君 議 員 浦口 鉄男君 事 務 総 長
大池
眞君 —
——
——
——
——
——
——
本日の
会議
に付した事件
工業技術協議会委員任命
につき
国会法
第三十九
條但書
の
議決
を求めるの件
中央更生保護委員会委員任命
につき
同意
を求め るの件
法制局事務分掌規程
の一部
改正
の件 本日の本
会議
の
議事
に関する件 —
——
——
——
——
——
——
小澤佐重喜
1
○
小澤委員長
これから本日の
会議
を開きます。 最初に御
協議
を願いたいことは、
工業技術協議会委員
に、
参議院議員
の
深川榮左エ門
さん
——
これは民主党の方ですが
——
その
任命
をすることにつきまして、
国会法
第三十九條の規定によりまして
国会
の
議決
を求める件を
議題
といたします。
内容
を
事務総長
から御
説明
願います。
大池眞
2
○
大池事務総長
私から簡単に
内容
を申し上げます。
工業技術協議会
というのは、御
承知
の
通り
二十人以内で
委員会
を組織することに
なつ
ておりまして、その二十人以内の
委員
は、
工業技術庁
の長官が
任命
することに
なつ
ております。ところがその
委員
の中で、現在のところでは
陶磁器
及び
工芸部門
を代表する
委員
が
欠員
に
なつ
ているということでございます。そこで
深川
さんは
有田陶磁器工業組合
の
理事長
でもあり、
連合会
の
理事
でもあり、またこの
方面
の非常な
専門知識
を持つておられる方であるというので、
委員
に
任命
をいたしたい。
従つて
、
議員
が他の
委員
の
任命
を受けることでございますから、
国会法
第三十九條により御
承認
を願いたい、こういう申出であります。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
3
○
小澤委員長
それでは、これを申入れ
通り
承認
することに決定いたしま —
——
——
——
——
——
——
小澤佐重喜
4
○
小澤委員長
次に、
中央更生保護委員会
の
委員任命
につきまして、これまた
同意
を求める件でございますが、
事務総長
から御
説明
を願います。
大池眞
5
○
大池事務総長
この
中央更生保護委員会
の
委員
は五人でありますが、ただいまのところ、その五名のうち三各が
委員
の
任命
を受けておるのであります。
委員長
の
原泰一
君、
戸田貞三
君、
池田確二君
、この御三名だけが
任命
を受けておりまして、二名が
欠員
に
なつ
てお
つたの
であります。
従つて
その一名の補充に、ただいまお
手元
に差上げてあります
白根松介
君をいたしたい。そこで
国会
の
承認
を得たい、こういう
意味
で
内閣
から申出があ
つたの
であります。
土井直作
6
○
土井委員
これは
前例
もありますから、一応党に持ち帰りまして、次の機会に決定するように願いたいと思います。
小澤佐重喜
7
○
小澤委員長
それでは本問題は、決定を本日は留保いたしまして、
次会
に決定することにいたします。 —
——
——
——
——
——
——
小澤佐重喜
8
○
小澤委員長
次に
法制局
の
事務分掌規程
に関する件を
議題
といたします。
事務総長
から御
説明
を願います。
大池眞
9
○
大池事務総長
これはきわめて簡単なことでございます。
法制局
の第一部は一課と二課にわかれておりまして、一課の方は
内閣委員会等
六
委員会
、二課の方は四
委員会
を今受持つておることに
分掌規程
ができ
上つて
おります。ところが二課の方に
地方行政委員会
と
大蔵委員会
が入つておりますために、最近
仕事
の部面で非常に多くなりまして、二課の方の人員では不便がありますので、そのうちの
地方行政委員会
の方を一課に持つて参りまして、一課の方の
人事委員会
を二課にまわす。このように
事務
の
分掌
をかえたい、こういう申出であります。これはきわめて簡単なことで、
仕事
の建前上お願いいたしたいのでありますが、
分掌規程等
の
改正
については、当
委員会
の御
承認
を得ることに
なつ
ておりますから、お願いいたしたいと思います。
小澤佐重喜
10
○
小澤委員長
御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
11
○
小澤委員長
さよう決定いたします。 —
——
——
——
——
——
——
小澤佐重喜
12
○
小澤委員長
次に、本日の本
会議
の
議事順序
の問題でございますが、本日
公営住宅法案
を
緊急上程
することにお願いいたしたいと思います。実はこの問題は、
委員会
は前に
上つて
お
つたの
でありますが、
厚生委員会
と
建設委員会
で
相当意見
の対立のようなものがありまして、協定できなかつた。それを両
委員長
で
協議
いたしまして、この
扱い方
を決定いたした次第でございますから、これを追加することにいたしたいと思います。それでは
事務総長
から本日の
議事
について……。
大池眞
13
○
大池事務総長
お
手元
に差上げてあります
日程
について御
説明
申し上げます。
日程
第一、本
政府在外事務所設置法
の一部を
改正
する
法律案
、この
改正法案
は守島
外務委員長
が御
報告
になります。これは
共産党
が御
反対
でございますから
起立採決
。
日程
第二は、
人事委員会
の
理事
の
藤枝泉介
君が
説明
されまして、これには
反対討論
として
社会党
の
成田知巳
君、
共産党
の
加藤充
君の
討論
がありまして
起立採決
。
日程
第三は、
厚生委員会
の
理事丸山直友
君が
報告
をいたされまして、これは
全会一致
でございます。
日程
第四の
民間学術研究機関
の助成に関する問題は、
文部委員会
の
理事
の
岡延右エ門
君が御
報告
になりまして、これも
全会一致
でございます。
日程
第五、これは
運輸委員長
の
前田郁
君の御
報告
で、
反対討論
は
共産党
の
江崎一治
君。
竹村奈良一
14
○
竹村委員
江崎
君は
討論
をやめることになりました。
大池眞
15
○
大池事務総長
それでは
討論
はございませんで、
起立採決
でございます。
日程
第六は、
郵政委員会
の
理事飯塚定輔
君が御
報告
になります。これは
討論
はございませんが、
共産党
が
反対
でございますから、
起立採決
。
日程
第七の
警察法
の一部
改正
、これは
地方行政委員長前尾
君の御
報告
で、
床次
君から
修正案
が出ております。従いまして、
修正案
の
趣旨弁明
を
床次
さんがおやりになります。そこでただいまその
討論
の
通告
が、
共産党
の
立花敏男
君からございます。
松井政吉
16
○
松井
(政)
委員
私の方もやります。
椎熊三郎
17
○
椎熊委員
私の方は
修正案
を出しておりますから、
修正案
が破れれば
原案
に
賛成
いたします。
石田博英
18
○
石田
(博)
委員
私の方は、
賛成討論
を留保しておきます。
大池眞
19
○
大池事務総長
社会党
の方から
討論
の
申込み
をされるときに、
原案
と
修正案
と
二つ議題
になりますから、どれに
賛成
でどれに
反対
か、どれにも
反対
かというようなことでお願いいたします。それによ
つて順序
がかわります。
共産党
の
立花
さんはどれに
反対
でございますか。
竹村奈良一
20
○
竹村委員
両方反対
でございます。
石野久男
21
○
石野久男
君
労農党
も
反対
でございます。
高倉定助
22
○
高倉定助
君
農協党
は
原案
に
反対
、
修正案
には
賛成
でございます。
大池眞
23
○
大池事務総長
そうすると
討論
の
通告
は、
自由党
の
賛成討論
の保留、それから
社会党
の
反対
、それと
立花
さんの
反対討論
、これだけでございますね。
椎熊三郎
24
○
椎熊委員
私
ども
の方は、これから
代議士会
を開いてきめなければなりませんが、
修正案
が破れれば、
役員会
では
原案賛成
ということに
なつ
ております。
大池眞
25
○
大池事務総長
それで
日程
が終りますれば、ただいま
委員長
から
お話
がありました
建設委員会
の案の
公営住宅法案
、これの
緊急上程
をお願いいたします。これは
内海安吉
君が御
報告
になりまして、
共産党
が御
反対
のようでございます。
田渕光一
26
○
田渕委員
ただいま
厚生委員会
で上りました三案も、
緊急上程
をお願いしたいと思います。
大池眞
27
○
大池事務総長
生活保護法
の一部
改正
、
児童福祉法
の一部
改正
、それと
身体障害者福祉法
の一部
改正
、この三つが
上つた
わけですが、これの
緊急上程
をお願いいたしたいと思います。
竹村奈良一
28
○
竹村委員
これには
共産党
は
反対
でございます。
小澤佐重喜
29
○
小澤委員長
反対
でも
討論
はありませんね。
竹村奈良一
30
○
竹村委員
これは
委員会
の様子を聞いておりませんから、
討論
の問題は保留しておきます。
小澤佐重喜
31
○
小澤委員長
それでは、
討論
は
前例
によりまして、いずれも十分以内ということにいたしておきます。 —
——
——
——
——
——
——
石田博英
32
○
石田
(博)
委員
いろいろ御心配をおかけしておりました
国鉄法
の一部
改正
に関する
両院協議会
の中間的な
模様
を、
ちよ
つと御
報告
申し上げますと同時に、それに
伴つて
明日の本
会議
の
開会
をお願いいたしたいと思います。おかげさまをもちまして、この案の
内容
はまだ明日にならないとわかりませんが、
両院
の
意見
の
一致
を見るに至る
模様
でございますので、明日、できれば本
会議
を開いていただきたいと思います。
小澤佐重喜
33
○
小澤委員長
ちよ
つと
速記
をやめてください。 〔
速記中止
〕
小澤佐重喜
34
○
小澤委員長
速記
を始めてくださ い。 —
——
——
——
——
——
——
竹村奈良一
35
○
竹村委員
私の方から出しております
電燈料
に関する
決議案
の
取扱い
についてお願いいたしたいと思います。
椎熊三郎
36
○
椎熊委員
この問題についしは、今各党で相談しておりまして、
電力料金値上げ反対
の
決議案
を出したいということで、
社会党
にも
自由党
にも今申入れをしております。なるべく
全会一致
の
決議案
にしたいということでございますから……。
小澤佐重喜
37
○
小澤委員長
それでは、そのときに一緒に
協議
することにいたします。
土井直作
38
○
土井委員
まだ時期は早いと思いますが、御
承知
の
通り
、この配付されています案件を見ますと、まだ
審議
中のものが非常にたくさん残つております。大体各
委員会
で
相当
に勉強しておることとは思いますが、
会期
中にはたして全部
審議
ができるかどうかということについて、懸念を感ずるわけです。
会期延長
の問題な
ども
、ちらほらいろいろな形で
意見
が出ておりますが、そういう点についての御
意向
はどうでしようか。
椎熊三郎
39
○
椎熊委員
関連して……。私は
議員提出
の
法律案
が非常に多いので喜んでおるのですが、
議員提出
の
法律案
がこんなに出ていて、それが
審議未了
になるということはおもしろくない話で、少くとも
議員提出法律案
が全部
審議
終了するまで、遠慮なく
会期
を延長してもらいたい。
警察法
の問題な
ども
あるし、いずれいくらか延ばさなければならぬ情勢にある。同時に
議員提出法律案
を
やみ
から
やみ
に葬るというようなやり方は
自殺行為
だと思いますから、大いに
会期
を延長して、十分に
審議
して全部の
法律案
を完了する、こういうことで、
審議
はきちんと
結末
をつけていただきたいと思います。
石田博英
40
○
石田
(博)
委員
御
趣旨
はよく拝聴いたしました。私
ども
の方もよく
協議
いたしまして、態度をきめたいと思います。
小澤佐重喜
41
○
小澤委員長
そういう空気もありますが、
せんだつて
の
委員長会議
では、われわれとしては、与えられた
会期
で、
会期延長
ということを考えないで全部が
努力
すべきである、こういうことで、今
椎熊
君の
お話
のようなことを達成しようという
努力目標
で進んでおります。しかし現実の問題は、その
努力
通り
行くかどうかわかりませんが、今
椎熊
君御発言の
通り
、各
常任委員長
は考えております。しかし万やむを得なければ、そのときに
なつ
てまた御相談申し上げます。
社会党
の方は……。
土井直作
42
○
土井委員
私
ども
の方は、
会期延長
には
反対
です。
椎熊三郎
43
○
椎熊委員
その御
努力
は当然のことでしようが、
会期
が追つて来ると、一ぺんに
ぱつとやる傾向
がある。そのために
審議
が粗漏になり、愼重
審議
しないという非難を受けることははなはだ残念だ。ことに
議員提出法律案
などは、慎重に
扱つて結末
をつける
意味
で、遠慮なく
会期
を延長してやつてもらいたい。
社会党
はどういう
意味
で
会期延長
に
反対
されるかわからぬが、そういうことは
自殺行為
ですよ。
石田一松
44
○
石田
(一)
委員
事務当局
並びに
議長
、副
議長
にもお聞きしたいのですが、先般
リツジウエイ大将
の
声明
が出ました。まことに私
ども
うれしいことと思つておりますが、先ごろ来
ちよ
つと聞くところによりますと、
警察法等
の
改正
についての
修正案
を出すために、やはり
関係当局
の
オーケー
がどうとかということを言つております。
国会
において、あの
リツジウエイ大将
の
声明
が出たにもかかわらず、国民みずからの
法律
をつくるのでも、
決議案
を出すのでも、
法律
の一部
修正
でも、やはり
関係当局
の
オーケー
がいるのですか。この点について
関係当局
から、そういうものはいらないという話があつたかなかつたか、伺いたいと思います。
大池眞
45
○
大池事務総長
私の知つておる限りにおいては、
関係方面
から、
リツジウエイ
総
指令官
になりましてからの議会における
取扱い
上の変更の申出は、何も聞いておりません。
従つて
従来
通り
やつております。
石田一松
46
○
石田
(一)
委員
これは私個人の
意見
かもしれませんが、少くともこういう大きな
自主性
を認められているときに、
国会自体
が何ら
意思表示
もせず、そのまま旧態依然たる
審議方法
を続けないで、
議長
においても、
事務当局
においても、一応
関係当局
の
意向
などを聞かれて、
修正案
、
決議案
くらいはわれわれ自身の
意思
によつて出せるというところまで、
国会
の体制を持つて行くような
努力
をしてもらいたい。特にこれは強く要望したいと思います。
大池眞
47
○
大池事務総長
決議案
の問題につきましては、この前も御
報告
申し上げておきましたが、
占領政策
に関する部分、それから予算に
関係
のあるもの以外については、一応向うに
通告
するだけで、あらためて
オーケー
というものをとる必要はないのであります。
小澤佐重喜
48
○
小澤委員長
あの
声明
以後における新しい段階に応じてやるようにしてくれというわけですね。
石田一松
49
○
石田
(一)
委員
そうです。
小澤佐重喜
50
○
小澤委員長
それでは、本日の
開会
時間は正二時ということにいたします。 本日はこれで散会いたします。 午後一時二十五分散会