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1951-03-20 第10回国会 衆議院 議院運営委員会 第28号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年三月二十日(火曜日)     午後零時十二分開議  出席委員    委員長 小澤佐重喜君    理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君       岡延右エ門君    岡西 明貞君       菅家 喜六君    佐々木秀世君       島田 末信君    田渕 光一君       塚原 俊郎君    中川 俊思君       椎熊 三郎君    園田  直君       土井 直作君    松井 政吉君       竹村奈良一君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 梨木作次郎君         議     員 高倉 定助君         事 務 総 長 大池  眞君     ————————————— 本日の会議に付した事件  地方税法の一部を改正する法律案修正につき  承諾を求めるの件  公正取引委員会委員任命につき同意を求めるの  件  衆議院事務局職員定員規程改正の件  衆議院法制局職員定員規程改正の件  国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律  の一部を改正する法律案起草並びに取扱いに  関する件  国会閉会委員会審査を行う場合の委員の審  査雑費に関する法律案起草並びに取扱いに関  する件  本日の本会議の議事に関する件     —————————————
  2. 小澤佐重喜

    小澤委員長 これより本日の運営委員会を開きます。  まず最初に、地方税法の一部を改正する法律案修正政府から出ておりますので、これに承諾を与える件を議題に供します。内容事務総長から御説明申し上げます。
  3. 大池眞

    大池事務総長 地方税法の一部改正法律案が今地方委員会にかかつておりますが、それに対して政府の方から修正申し入れて参りましたので、これを院議で御承認を願いたい、こういうことであります。今政府から申し出た修正の案文をお手元に配付いたさせますが、ごく簡單誤植が二箇所ございますので、その点はあとから申し上げます。政府から提案になりました修正の全部のものは非常に多いようでありますが、お手元に配付のものには、特に法律案修正に関する要綱といたしまして、修正される点だけを書き拔いてございますから、それによつて御了承願いたいと存じます。一応御説明申し上げますと、本院の方に地方税法の一部改正法律案が正式のオーケーをとつて提案された後に、国税徴收法の一部改正法律案提案されて参つたのであります。従いまして、国税徴收法一部改正法律案閣議決定になります前に、地方税法の一部改正法律案が出ておりましたので、こちらの方では地方関係委員会に付託をしておつたのでありますが、この国税地方税との徴收方法はまつたく関連しておりますから、できるだけこの取扱いを同一にしたいというのが目的でございまして、あとから出ました国税徴收法の一部改正法律案に盛られた内容とほぼ同様のものを、地方税法の中に取入れたいという意味で、修正を申し込んで来たのであります。その修正につきましては、国税徴收関係で、こういうようにお願いしたいということが、そこに書いてある点でございす。これにはいろいろあるようでございますが、要するに滯納をするとまき、同族会社等をつくつてその方に向けてしまつて、早くいえば脱税的なことをするようなものを防ぐという意味で、修正のところに、滯納をいたした場合、その所有する同族会社株式または出資が換価ができず、かつ滞納者の他の財産について滯納処分をしても徴收ができないような場合がありますので、地方団体においてその同族会社に対して、滯納者の所有している株式または出資時価限度内において納税義務を負わせようというような点が、まず第一点になつております。  それからいま一つは、やはり滯納をいたしました場合に、差押えを免れるために、故意に親族その他使用人等特殊関係のある者、または同族会社財産を贈与し、または不当に低い価格で譲渡をして、そうして滯納者の他の財産について滯納処分をいたしましても徴收が不能になるようなときがございますので、そういう場合は、財産の贈与または譲渡を受けた者に対して、その財産時価限度内において納税義務を負わせようというのが、修正の第二点でございます。文章はそこにいろいろな言葉で書いてございますが、目的はそういうことになつております。  いま一点は、納税者の方で納税管理人を設けないで、住所あるいは居所、事務所、事業所または業務所を有しなくなつてしまつたような場合におきましては、繰上げ徴收をすることができることになつているのが第三点の修正でございます。  第四といたしましては、銀行預金利子等にかかる所得税で、源泉選択をしたものについては、市町村民税を課さないことになつているのが第四点であります。  最後の第五点は、納税義務者徴收猶予の制度を設けてございます。それは罹災とか盗難等事業上の一大損失がありましたとき、地方団体課税権を行使し得ます日から一年以上たつて地方税を課されたために、一時に納税することが非常に困難になつた、こういう二つの場合を予想して、申請に基いて一年以内において徴收を猶予する。この五点がここに書いてあるわけでございます。  以上のような点が国税徴收法の方にございますので、地方税の方も、それと同様の取扱いをいたしたいという申し入れによる修正でございます。
  4. 小澤佐重喜

    小澤委員長 何か御質問がございますか。
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは、委員会修正して来るということではおかしいのですか。
  6. 大池眞

    大池事務総長 この申し入れ承認すれば、すぐ委員会に参りまして、それに基いて修正案が可決されるわけでございます。
  7. 土井直作

    土井委員 修正申し入れを、院議承認するかしないか、それをきようやろうというのですか。
  8. 小澤佐重喜

    小澤委員長 そうです。
  9. 椎熊三郎

    椎熊委員 これはいいでしよう。
  10. 土井直作

    土井委員 内容をどうこうというのではないが、修正申し入れについては、党としてはやはり考えておかなければならぬ。内容について委員会で論議することは当然のことだけれども、法案を出すときには整備され、完備された法案を出すということでなければおかしい。途中で修正を申込むということは、政府として粗雑だつたということになるわけだから、修正申し入れ承認するかどうかということは、われわれとしては一応検討しなければならぬ。
  11. 椎熊三郎

    椎熊委員 しかしこれは承認しないわけに行かないでしよう。
  12. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 土井さんの言う、党の態度が急にきまらぬということは、一応ごもつともなんだけれども、これはどうしてもやつていただかなければ困るわけですから、どうかよろしくお願いします。
  13. 土井直作

    土井委員 一応相談いたしますから、留保さしておいてください。
  14. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは、場内でお願いするということでどうですか。
  15. 土井直作

    土井委員 そういうことにしておきましよう。
  16. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは、社会党場内で御返答いただくということにいたします。
  17. 竹村奈良一

    竹村委員 わが党も場内ということにしておきます。
  18. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは社会党共産党を除いては御異議がないようでございますから、これは後刻場内でということにいたします。
  19. 大池眞

    大池事務総長 そこで、お手元に差上げてあります内閣から承認を求めて参りました印刷物に、二箇所簡單誤植がありますからお直し願います。四ページの五行目に、「同族会社がその様式」とありますが、これは「株式」の間違いでございます。それから次に六ページの終りから三行目に、「政令で定めるもの当該納税者」とありますが、「定めるもの」のあとに、「又は」を入れて「又は当該納税者」となります。     —————————————
  20. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に公正取引委員会委員任命につきまして本院の同意を求める件を議題に供します。これは民主党だけの問題で、社会党は御異議がなかつたようでございますが……。
  21. 土井直作

    土井委員 私の方はさしつかえございません。
  22. 大池眞

    大池事務総長 これは北澤新次郎さん、湯地謹爾郎さんの問題でございます。
  23. 椎熊三郎

    椎熊委員 私の方もよろしうございます。
  24. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではそのように決定いたします。
  25. 土井直作

    土井委員 これはきようやるわけですね。
  26. 小澤佐重喜

    小澤委員長 さようでございます。     —————————————
  27. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に、国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案が本委員会で審議されておりましたが、オーケーが参りましたので、あらためて御報告を申し上げて御了解を得たいと思います。
  28. 大池眞

    大池事務総長 これは当委員会で御承認を得て具体的にきまつておりましたが、通信手当を、従来の千円を四月から三千円にお願いしようというのと、閉会中に委員会を開きまして出て参りましたときの審査手当、これが従来七百五十円になつておつたのでありますが、その都度旅費を全然出してありませんので、この七百五十円を千五百円に上げる。これがきまりまして予算に盛られて、予算は本院を通過しております。従いましてそれだけの点を、法律の方を直さなければならないことになつておりますが、予算が通過するまで、それを遠慮しておつたのであります。そこで、予算衆議院を通過して向うに行つておりますから、本院といたしましては、やはりこれを提案する必要がありますので、千円を三千円に、それから七百五十円を千五百円に直し、四月一日から施行する、この法案が必要となりますので、今村小委員長と、こういう法案になるということで了解を得ておつたのであります。従つて正式に本委員会委員長名義提案を願いまして、正式にオーケーをもう一度とるように手続をいたしたい、こう考えております。  それから次は、両事務局、つまり衆議院事務局法制局定員、この定員規程改正をお願いしたい。衆議院事務局の方は第三議員会館ができますので、それに必要なものとして、参事百六十名が百六十一名と、一名ふえるだけでございます。主事は四百五人が四百二十人と、十五人ふえます。それだけでございます。
  29. 椎熊三郎

    椎熊委員 第三議員会館の方だけに十五人いるのですか。
  30. 大池眞

    大池事務総長 それだけではございません。それ以外に、どうしても主事に上げなければならないような人もあります。従つてだんだんまわつてその方に行くわけでございます。それから速記の養成所から本年度出て参りますので、これを主事にしようという、そういうものを見込んでおります。  それから法制局の方は二十人増員になつておりますが、ここにございますように、参事が二十四人のところ、三十二人でありますから八人、それから主事の方は二十人を二十六人に、合計十四人ふえます。あと六人ぐらいは主事補以下のものを採用する、こういうのであります。
  31. 土井直作

    土井委員 法制局は特別の人員になるのですか。衆議院としてあるのではないのですか。
  32. 大池眞

    大池事務総長 衆議院事務局と、法制局事務局とはわかれております。
  33. 竹村奈良一

    竹村委員 私の方は、国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案、それから閉会委員会審査を行う場合の委員手当、この両方に反対です。それからその次の、衆議院事務局職員定員規程改正案並び衆議院法制局職員定員規程改正案については賛成いたします。
  34. 小澤佐重喜

    小澤委員長 これについては一部共産党から反対があるようでございますが、他の方は御意見が一致しておりますから、決定いたします。     —————————————
  35. 小澤佐重喜

    小澤委員長 さらに緊急上程法案が二、三あるようでございますから、これについて事務総長から御報告を願います。
  36. 大池眞

    大池事務総長 本日緊急上程をお願い申し上げたいというものに、通産委員会からの中小企業等協同組合法の一部改正、それから電気通信委員会の方からの電信電話料金法の一部改正、この二つがございます。
  37. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは、きよう本会議開会中にこれが上りますれば、上程することにいたします。     —————————————
  38. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に、本日の日程の順序につきまして事務総長から御説明を願います。
  39. 大池眞

    大池事務総長 もし各党でお話合いができましたら、政府からの地方税法案修正承認、これを一番最初にお願いいたしまして、次に、日程第一の農業委員会法案と、次の施行に伴う関係法、この一、二が千賀康治君の報告で、一括上程であります。これには反対討論者が二人申込みがあります。八百板正君、それから賛成討論がその次に入りまして金子與重郎君でございます。
  40. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私の方は保留しておきます。
  41. 大池眞

  42. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは反対賛成一名ずつというわけに行かぬだろうか。
  43. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 そうしてもらいましよう。
  44. 梨木作次郎

    梨木作次郎君 反対はおのおのの政党の立場で違いますから、これはぜひ許してもらいたい。非常に重要な法案ですから……。
  45. 椎熊三郎

    椎熊委員 重要だから、ぼくらの方も特に賛成するわけです。第一党を遠慮さして、野党たるわれわれが特に賛成するゆえんはここにあるわけだ。反対理由は同じなんでしよう。
  46. 竹村奈良一

    竹村委員 反対理由は一緒だと言われますが、共産党は別の見地から反対なのです、
  47. 梨木作次郎

    梨木作次郎君 これは重要な法案ですし、やはり各党それぞれ反対理由が違うのですから、ぜひともやらしてもらいたい。
  48. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは十分以内ということで……。
  49. 土井直作

    土井委員 大体十五分でいいでしよう。
  50. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは十分内外ということにしておきましよう。十分内外というのは大体八分から十二、三分という意味です。
  51. 大池眞

    大池事務総長 これはもちろん起立採決でございます。日程第三、これは経済安定委員長岡圖司さんの報告でございます。これは共産党が欠席しておられまして、全会一致なつておりましたが、共産党反対だそうでございますから起立採決、それから日程四、五、六は一括で、大蔵委員長夏堀さんの御報告、これも共産党反対でございますから起立採決、そこで、あとただいま申し上げました中小企業等協同組合改正法電信電話料金法の一部改正、これを緊急上程して、なおもし厚生委員会から精神衛生法予防接種法、これは多分きよう間に合わないと思いますが、もし上りましたら……。
  52. 竹村奈良一

    竹村委員 この際お伺いいたしたいのでありますが、私の方から出していて、前会から保留になつておりますところの決議案、これは本日御上程くださるよう特にお願いいたします。
  53. 小澤佐重喜

    小澤委員長 きようは大体簡單にやるという趣旨でございますから、この次に適当な機会を見て……。
  54. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これはあなたに相談するのだが、あなた方の方の懲罰が二十日というのを、われわれの方は延ばしているのだから、そこらも——これは取引ではないが、考えていただきたいですね。
  55. 梨木作次郎

    梨木作次郎君 それから共産党非合法化に関する緊急質問が出ておりますが、これも取上げてもらいたい。
  56. 竹村奈良一

    竹村委員 これはやはり本日やつた方がいいと思います。
  57. 小澤佐重喜

    小澤委員長 共産党から二つの宿題が出ておりますが、これは各党とも考慮することにして、きようはかけないことにいたします。
  58. 椎熊三郎

    椎熊委員 自由党にお願いしますが、先般来問題になつている弾劾裁判所裁判員の問題です。わが党から委員が出ていないために、向う委員長の互選か何かやるのを、野党委員が出ていないのに選挙するのはいかぬというので、延ばしたということです。ですから、田中君が目下旅行中で辞表が出せないというが、これは電報か何か打てませんでしようか。
  59. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これはさつそく手続いたします。
  60. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは開会時間は定刻でよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  61. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではそのように決定いたします。  本日はこれで散会いたします。     午後零時四十分散会