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1950-12-16 第10回国会 衆議院 議院運営委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十五年十二月十六日(土曜日) 午後一時五十九分
開議
出席委員
委員長
小澤佐重喜
君
理事
寺本 齋君
理事
福永 健司君
理事
石田
一松君
石田
博英
君
岡延右エ門
君 岡西 明貞君 菅家 喜六君
佐々木秀世
君 島田 末信君
田中
元君 塚原 俊郎君 中川
俊思君
柳澤 義男君
山口喜久一郎
君
椎熊
三郎君 園田 直君 赤松 勇君
田中
織之進君
松井
政吉君
立花
敏男
君
梨木作次郎
君
中村
寅太
君
委員外
の
出席者
議 長
幣原喜重郎
君 副 議 長 岩本 信行君 議 員
石野
久男
君 事 務 総 長
大池
眞君 ――
―――――――――――
十二月十六日
委員竹
村奈良一君辞任につき、その補欠として
立花敏男
君が
議長
の指名で
委員
に選任された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した事件
特別委員会
の
設置
に関する件
人事承認
に関する件
回付案
の
取扱い
に関する件 本日の本
会議
の
議事
に関する件 ――
―――――――――――
小澤佐重喜
1
○
小澤委員長
それではこれから
議院運営委員会
を開くことにいたします。 本日の
議事
について
事務総長
から御説明申し上げますから、御
協議
願います。
大池眞
2
○
大池事務総長
本日の
議事
は、別にむずかしいことはございませんで、昨日御
決定
を願いました
衆議院規則
中
改正案
、これは
公益事業委員会等
の関係を
通産委員会
に持
つて
行く、それから
首都建設委員会
の分を
建設委員会
に持
つて
行く、こういう
規則改正
を
議院運営委員長提出
の
法案
としてまずお願いいたしたい。それだけが
日程
に上
つて
おるのであります。 それから、
特別委員会設置
に関する小
委員会
を本日開きまして、海外同
胞引揚げ
に関する
特別委員会
は、従来
通り今期議会
も
設置
しようということに御
決定
になりました。つきましては
衆議院規則
の
改正
の方と、その前後はいずれでもよろしいと思いますが、これは
特別委員会
を設けるという本
国会
の構成の問題でもありますから、これを一番先に
緊急動議
でも
つて
御
決定
を願いまして、それから
規則
の
改正
をお願いするという順序が適当かと思
つて
おります。なお明日から
自然休会
の
お話
もありますので、その
委員
は、従来
通り
一応
議長
の方で御指名申し上げて、必要があれば
あと
から御変更申し上げるということにして、
委員長
は、
あと
から
委員会
で御
決定
を
願つて
お届けを願う、こういうことにお願いいたしたいと思います。
議事
としてはそれだけでございますが、ただそれが済んで、すぐ散会していいか悪いかということに関連する問題といたしましては、
参議院
の方から――他の
法案
は特に
修正
の御
意見
は聞いておりませんが、
地方選挙
の
期日等
に関する
法案
については、
参議院
では
修正案
が可決になる
情勢
であるということを聞いておりまして、本日これが
参議院
の方で
議題
になりまして
修正
をされれば、本日中にこちらへ
回付
をされて来るごとと
考え
ております。
従つて
、その
回付案
の問題をどうするか、本日中にこれを御
決定
願うように
手続
をするか、あるいはどういう
取扱い
をされるかということがありますので、それとにらみ合せて
休憩
をした方がいいか、散会をしてしまえば、結局次の本
会議
でこれを
決定
するという問題が起
つて
来ますが、その点を御考究
願つて
おきたいと思うのであります。 そこで、
参議院
の方から
修正案
としてこちらへ返
つて
来るであろうと思われる点はどうな
つて
おるかといえば、こちらを
通り
ました
法案
は、立て方が
市町村
並びに
都道府県等
の
議員
の
選挙
の日と、
市町村
並びに
都道府県
の長の
選挙
の日と、
二つ
にわけてあるわけであります。
議員
の方は四月二十九日、長の方は五月二十日という建前であるのが、
参議院
の
修正
では、
議員
と長との
選挙
をわけずに、
市町村
の方の
選挙
と
都道府県
の方の
選挙
とを
二つ
にわけた
考え方
でありまして、
市町村
の
議員
と長とを同時に
選挙
する。
都道府県
の
議員
と
知事
とを同時に別の日にやる、こういう
考え方
でありまして、
市町村
の方は
議員
並びに長の
選挙
を四月二十五日にやる、それから五日遅れて三十日に
都道府県
の
議員
と
知事
の
選挙
をやる、こういう
修正
が多数をも
つて
可決される
情勢
と聞いております。従いまして本院を
通り
ましたものとは立て方の
根本理論
において
違つて
おりますのと、
日にち
において、
議員
の方は二十九日と二十五日とで、それほどの差異はございませんでしようが、長の
選挙
が、五月になるのと四月になるのとで、立法において違いますので、これらを本
会議
でいかに取扱うかということを御
決定
願つて
進めていただきたいと
考え
ます。
山口喜久一郎
3
○
山口
(喜)
委員
ただいまの
選挙期日
の問題ですが、もしこれを一月まで
衆議院
の
決定
を延ばすといたしますれば、
地方選挙
に出馬しようという人々に非常に不安な感じを与えるし、かつそれは
国会
の親切な
行き方
じやないと思います。ですから、でき得べくんばわれわれは力を盡して、もし本日をも
つて
自然休会
になるならば、本日中にこれを
決定
しておきたい。しからざる場合においては、明日まで延ばしてでも、これを
年内
に
決定
しておいて上げるということが、
国会
としての親切な
行き方
であると思います。ただいま
事務総長
から申されたのは、
参議院
では
オーケー
はと
つて
あるわけですね。本
会議
はまだ未
決定
ですね。
大池眞
4
○
大池事務総長
委員会
が上
つて
いるわけです。それで、きよう中に本
会議
で
議題
にするわけです。
山口喜久一郎
5
○
山口
(喜)
委員
まだ
各党
の
考え方等
もあるでしようから、
原則論
として、明日から
自然休会
になるのであれば、きよう中にこれをきめる、こういうことにひ
とつ
皆さん
の御
承認
を願いたいと思います。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
6
○
小澤委員長
それでは本
会議
の
手続
は、
日程
だけやりましたら
休憩
いたしまして、向うからまわ
つて
来ればやる。あまり遅くなればまた
相談
の上にする。
従つて議運
の方でも
休憩
ということになります。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
7
○
小澤委員長
それでは本日の本
会議
は何時にしましようか。 〔「二時半」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
8
○
小澤委員長
では二時半から本
会議
を開きます。 これで
休憩
いたします。 午後二時六分
休憩
――――◇――――― 午後七時二分
開議
小澤佐重喜
9
○
小澤委員長
それでは
休憩
前に引続きまして本
委員会
を開くことにいたします。
最初
に、
専門員
の任命について
事務総長
からお諮りを申し上げます。
大池眞
10
○
大池事務総長
常任委員会
の
専門員
といたしまして、お手元に
履歴書
を差上げてありますが、
徳久
君を
水産委員長
から
推薦
になりました。これは
委員会
の
理事会等
にも諮られましておき
め願つて
、持
つて
来られた方であります。つきましては、昨日
選考委員会
を開きまして、
各党
の
代表
の方にお願いして、来られない方もございましたので、
かわり
の方に出ていただきまして御
選考
を
願つたの
であります。
年齢
の
点等
でいろいろ
議論
が出ましたが、
委員会
で
理事等
も
承認
して出て来たことでもあるし、またほかの
専門
の分野と違いまして、
水産
の方はとかく
適任者
を
選考
することが困難な御事情のあることをも承
つて
、
選考委員会
では
承認
を得たのであります。
従つて
当
委員会
の御
承認
をいただきたいというわけであります。当
委員会
が引続き開かれますれば、先例によりましてこの次にするというようなこともあり得るわけですが、昨日の模様では、本日で終るのではないかという
情勢
でありましたので、本日の
運営委員会
でおきめ願いたいということで、御
了解
を得てあるのであります。どうぞひ
とつ
適当に御
審議
を願いたいと思います。
田中織之進
11
○
田中
(織)
委員
この方は経歴はあるし、
十分資格
は備えられた方だと思いますが、昨日
資格審査
の
委員会
でもわが党から主張したように、実は年を召し過ぎているように感ずるのであります。年をと
つて
お
つて
も、元気にや
つて
もらえればよいわけなんですが、
専門員
に大いに働いていただくということから見れば、今後採用にあた
つて
は、
年齢
の点について十分考慮する必要があろうと思います。この点今後の問題として、強い
希望條件
を含めて
賛成
したいと思います。
梨木作次郎
12
○
梨木委員
私の方は、今これを見せられたばかりでありまして、前例によれば一旦持ち帰
つて
、党に
相談
してやるのが例にな
つて
おりますが、今見せられたばかりでありますから、
態度
を表明することができません。
佐々木秀世
13
○
佐々木
(秀)
委員
社会党
も御
賛成
にな
つて
、年の点は今後とも
考え
なければならぬと思いますが、あすから
休会
に入るので、共産党の方に御
相談
ですが、大体
皆さん
が御
賛成
のようでしたら、一応き
ようおきめ
にな
つた
方がいろいろの点でよくはないかと思うのですが……。
梨木作次郎
14
○
梨木委員
私の方は、きよう初めてです。
佐々木秀世
15
○
佐々木
(秀)
委員
御
賛成
願えなくとも、できればき
ようおきめ
願つた方
が
都合
がいいと思うのです。
小澤佐重喜
16
○
小澤委員長
さつきも話したように、あしたからも続いて
会議
があるのだと、明日
決定
するということもできるだろうと思いますけれ
ども
、
社会党
も、
民主党
も、
自由党
もみな
賛成
だから、今度だけ、あなたがそういう
発言
をしたままで、
決定
さしていただきたいと思いますが……。
中村寅太
17
○
中村
(寅)
委員
私の方は、この
徳久
氏については
異議
はありませんけれ
ども
、大体最近の
専門員
の
推薦
を見ると、非常に年をと
つた
人が多いようであります。何も年をと
つた
人が悪いとは申しませんけれ
ども
、若さというものは大切なものだと思います。どうも最近の
推薦
が、年をと
つて
いて、
言葉
が過ぎますけれ
ども
、行先がなくな
つた
ような人を拾
つて
おるような傾向が感じられないこともないようでありますので、将来は
もつ
と若い、からだも十分動かせるような人を
推薦
していただくように
希望
を申し上げて、
賛成
いたします。
石野久男
18
○
石野久男
君 この問題につきましては、私
ども
の方は
選考委員会
にも出ていませんし、初めての問題でありますので全然わかりません。
従つて党
に
相談
もしませんが、今
中村
委員
から言われましたように、
年齢
の点についての問題は、われわれも同様に、今後の
選考
にあた
つて
は十分注意していただきたいということをひ
とつ
希望
いたしまして、私
ども
の方としては一応これに
賛成
いたします。
小澤佐重喜
19
○
小澤委員長
それでは、ただいまのような、
希望條件
については、
常任委任長
あるいは
事務総長
に今後十分注意していただくことにいたしまして、
本件
を
承認
することに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
20
○
小澤委員長
それでは
本件
は
承認
することにいたします。 ――
―――――――――――
小澤佐重喜
21
○
小澤委員長
次に、本日の本
会議
の問題について、
事務総長
から御説明を申し上げて
皆さん
の
協議
を願いたいと思います。
大池眞
22
○
大池事務総長
選挙期日
の
法案
について、先ほど当
委員会
で御説明申し上げました
通り
の
修正案
が
参議院
から
回付
されて参
つて
おります。つきましては、その
取扱い
をどういたしますか、
協議
を願いたいと思います。
田中織之進
23
○
田中
(織)
委員
この
修正案
の
取扱い
については、きよう午前中の
運営委員会
においても
山口喜一郎委員
から特に御
発言
がありまして、
地方選挙
に臨まれる
人たち
のいろいろの
都合
も
考え
て、
修正案
を成立させるかいなやということについては、きよう中にとりきめを行お
うじ
やないかという、非常にご
もつ
ともな御
発言
がありまして、われわれも
賛成
いたしておりますから、本日これを取扱うことにしたらいかがでしようか。
佐々木秀世
24
○
佐々木
(秀)
委員
選挙
の
期日
については、いろいろ重大な関連があると思うのです。そこでこれについては、
民主党
あるいはその他においても
修正意見
を出していただきましたし、また
参議院
の
修正
ということも、われわれ聞いておりますが、今日まで
お互い
が非常に
努力
いたしましたけれ
ども
、一致した帰一を見出すことができなか
つた
ということにおいては、非常に残念に思
つて
おるのでして、私らも、一日も早くこれをきめてやりたいということには
かわり
はないのであります。しかしやはり諸般の
情勢
を
考え
て、
各党
といたしましても、この
選挙期日
には重大な関心があると思うのです。わが党の
提案そのもの
が
通つた
ということでありますれば、一日も早くこれをきめて上げることが、次に立候補する
人たち
に対する親切であると思うのでありますが、たまたまいろいろな
意見
が出まして、
お互い
の
意見
が一致しなか
つた
というような今日の
状態
から
考え
まして、今度の
通常国会
も決して本日一日で終るものではないし、慎重
審議
してきめるということにおいて、できますならば、
各党
一致した
意見
できめたいとわれわれも
考え
ております。きよう
山口
さんから御
発言
があ
つた
のだろうと思いますが、それが
各党
の一致した
結論
に達しなか
つた
というような
状態
から
考え
まして、できるならば明年までゆつくりお
考え
を
願つて
、
お互い
の
意見
がまとまるような時期におきめ願うより方法がないと
考え
るのであります。
椎熊三郎
25
○
椎熊委員
これは、事の意外なのに私は驚く。
国会運営上
にそういう
信義
を欠くようなことをしたら、
運営委員会
というものは円滑に行きません。それでは一
通り
この問題に対する
根本
の問題から説明しましよう。
政府
があの
改正法案
を出して来た時分に、わが党は前
国会
において
修正案
をつくりました。その
修正案
は、四月二十九日に
議員
の
選挙
を行い、五月十三日に長の
選挙
を行う、そういうことです。それは
自由党
の
諸君
も
賛成
したのです。しかるに、それがいよいよ上程される前日にな
つて
、
申合せ
をひつくり返して反対した。反対して、
政府原案
を多数をも
つて
押し切
つた
。これも多数ですからやむを得ません。しかるに
参議院
へ
回付
されて後、
参議院
の
態度
は
政府原案
に満足せず、わが
党参議院議員
の
努力
によ
つて
、
市町村
の長並びに
議員
は四月二十五日、
都道府県
の
知事
並びに
議員
は四月三十日、こういう案に
オーケー
が来て、それが多数をも
つて参議院
を通過した。この案は、
衆議院
における
民主党
の
修正案
以上に
合理性
を持
つて
おるものだと思う。
従つて
、この案をのんでくれることに
自由党
の
諸君
が
同意
さえしてくれれば問題はない。
自由党
の中でも、
議院運営委員会
に常に出ておられる方々は、大体においてのむことにそう不
同意
でないことを私は今
朝来個々
に聞いております。それなのに、事ここに
至つて各党
の
意見
がまとまらないということを言う。それはみんな立場があるのですからまとまるわけはない。それを来年まで延ばすということは何事ですか。
山口
さんは、先刻この
運営委員会
の席上においても、これを延引するにおいては
地方議員候補者等
に非常な迷惑を及ぼすから、どちらにしても今日中にきめよ
うじ
やないかということで、われわれに各般の
交渉
がありました。
交渉
の
内容等
については内密のことですから、この席上では暴露いたしませんけれ
ども
、本日きめるということだけは確約した問題なんです。それを、あなた方の党の
都合
によ
つて
来年まで持ち越して、
地方議員立候補者
に対して混乱を来すようなことでも、党略上からはや
つて
行くということははなはだ不信の行為である。そういうことはなすべきことじやありません。どちらにきま
つて
もいいじやないか。われわれ少数だから敗れるかもしれません。敗れても、われわれは
参議院
の
修正案
をのむということに
党議
を
決定
しております。
社会党
もその
通り
だと思う。
自由党
がそれができなければ、反対せられればよい。そうしてまた別の
内容
の
違つた案
なら、本
国会
でも出せないことはないのですから、来年にな
つて
から出したければ、それをや
つた
らいいでしよう。
政府与党
にして絶対多数たる
自由党
の
諸君
が、今
朝来
の
信義
を蹂躪して、そういうことをこの期に及んでするということは、今までせつかく円滑にあなた方と同調を保ち協力しつつ約束を守
つて
来たわれわれにと
つて
ははなはだ意外である。そういうことは御撤回にな
つて
、ただちにきよう中に処置をつけるべきだと思う。
佐々木秀世
26
○
佐々木
(秀)
委員
ただいま
椎熊委員
から
お話
があ
つた
ごとく、
民主党
の
修正案
なるものは、四月二十九日に
地方議員
の
選挙
を行い、
地方首長
の
選挙
は五月十三日に行うということでした。それが、やはり
参議院
におきましては、四月二十五日ないし四月三十日というような
修正案
が出るごとく、この
選挙期日
をきめるということは、いろいろな
意味
合いからしてきめにくい問題だと思う。
民主党
それ
自体
においても、
参議院
と
衆議院
で
意見
がおのおのまとまらないがごとく……(「
結論
は一致した」と呼ぶ者あり)
結論
は一致したけれ
ども
、
最初
は
首長
の
選挙
は五月十三日ということであ
つた
。そうすると、同じ
党内
においても、
参議院
と
衆議院
とでは違う。それが今月一致したといたしましても、わが党といたしましてはいろいろな
意見
を持
つて
いる人がいる。
通常国会
はきようだけではないのだから、きようただちにきめなくてはならぬということはない。
椎熊三郎
27
○
椎熊委員
きようきめなくてはならぬという
議論
は、あなた方から言われて、
もつ
ともであるというのでわれわれ
賛成
したのです。 〔「
全会一致
の
了解事項
だ」と呼ぶ者あり〕
佐々木秀世
28
○
佐々木
(秀)
委員
了解
したとしても、その後の
情勢
を無
條件
に、きようきめるということではないと思う。
山口
さんの御
意見
は、いわゆる
政府提出
の
原案そのもの
がきまるならば、本日きめるというので……(「どつちにしてもきようきめるということだ
つた
」と呼ぶ者あり)どつちにしてもきめるということは、やはり大多数を持
つて
おるわれわれとしては、
自由党
にあなた方が同調されるものなりと
考え
てお
つた
。
椎熊三郎
29
○
椎熊委員
君らは、ぼくらの案に同調すると言
つて
来ている。
佐々木秀世
30
○
佐々木
(秀)
委員
それは内輪の話は知らない。しかしながら、この公の席において野党の
諸君
の提出されたものに同調するというようなことを、
自由党
の
代表
が
言つた
とすれば不謹愼きわまる。
田中織之進
31
○
田中
(織)
委員
同調するということは言わない。同調しなくても、反対なら反対すればよい。
椎熊三郎
32
○
椎熊委員
それでは、私は言うまいと思
つた
けれ
ども
言います。
山口委員
並びに
石田博英
君は、
参議院
の
修正案
には
同意
しかねる、しかしながら
原案
よりこれはいいのだ、そういうことを認めつつ、なお
参議院
のそんな
優先的権利
を認めることは悪例になるから認めたくない、それで
民主党
の
衆議院
における
修正案
を、
両院協議会
の席上、決裂する寸前に
自由党
から出す、そういうことで
参議院
を納得さしてくれということで、あなた方の
幹事長
も正式にわが党を訪問して言
つて
来ております。これは
私的会談
でも何でもない。わが党を訪問しての話ですよ。あなたの言うように、
自由党
の案に同調するならきめるなんという、そんな話じやない。わが党の
修正案
に同調するということにまで折れておる。
佐々木秀世
33
○
佐々木
(秀)
委員
衆議院
の案にでしよう。それなら今申し上げた
通り
、それほどまでに
各党代表
が
民主党
の
衆議院
の
修正案
に同調するという
お話
合いがあ
つた
のならば、われわれは何をか言わん。四月二十九日、五月十三日ということで、あなた方の御
努力
によ
つて参議院
の
民主党
もこれに同調されたのなら……。
椎熊三郎
34
○
椎熊委員
それ以上の案が
参議院
を通過した。
佐々木秀世
35
○
佐々木
(秀)
委員
私の申し上げたのは、党と党との
交渉
は、四月二十九日ないし五月十三日の、この案です。
椎熊三郎
36
○
椎熊委員
あなたの言うように、
自由党
の案に同調するなんて、そんなことは寸分も出ておりません。
佐々木秀世
37
○
佐々木
(秀)
委員
事態がかわ
つて
おるから……。
椎熊三郎
38
○
椎熊委員
かわ
つて
いない。
小澤佐重喜
39
○
小澤委員長
椎熊
君、
民主党
の
衆議院案
よりも、
参議院
できめたことがよいというのでは、話が違
うじ
やないですか。
石田
君の話は、あなた方の
修正案
で
行つたの
でしよう。
椎熊三郎
40
○
椎熊委員
佐々木
君の言うのは、
自由党
の案に同調したら、きようきめると言うから……。
松井政吉
41
○
松井
(政)
委員
椎熊
さんが今
お話
にな
つた
ように、
自由党
の方からは、やはり私の党の方へも
いろいろ話
がありました。しかしこれは、ここの
運営委員会
でそういう
議論
をすることはどうかと思いますので、省きますけれ
ども
、今ことさらに
内容
にわた
つて
盛んに
議論
をおやりにな
つて
いるようですが、
内容
の問題じやなくて、
参議院
からの
回付案
をどうするかということが
議論
になるので、
回付案
の
取扱い
については、きよう午前中の
議院運営委員会
で、すでに
満場一致
、きよう取扱うということに
決定
しているのです。
従つて
、いまさら
内容
の問題について
議論
をなさ
つて
、時間をとるということは、
議院運営
を円滑に進めることにならないのではないかと思う。きよう午前中に、
お互い
に
満場一致
できようやろ
うじ
やないかという
考え方
できま
つて
おるのですから、ただちに本
会議
を開いて、
回付案
の
審議
をしていただきたいと思う。
佐々木秀世
42
○
佐々木
(秀)
委員
これは他の
法案
と
違つて
、根底から
内容
が違う違わぬじやない。
日にち
ということが
内容
なんです。
日にち
の
決定
において
各党
の
態度
もきまるのです。要は
選挙期日
の問題なんです。
選挙期日
の
内容
ということがはつきり
決定
しない以上は、
各党
の
態度
もいろいろ
意見
が出て来ることは当然だと思う。他の
法案
と同様に考るべき性質のものじやないと思うのです。(「みんなはつきりしている」と呼ぶ者あり)はつきりしてるけれ
ども
、
民主党
それ
自体
においても、
参議院
と
衆法院
とでは
考え方
が違う。
小澤佐重喜
43
○
小澤委員長
とにかく
佐々木
君の言う
意味
は、
自由党
の方でも、一応
党議
としてきようどうするという
決定
もできないし、同時に人も大分いなくな
つた
から、何とかきようやらないようにということなのです。
椎熊三郎
44
○
椎熊委員
否決
なら
否決
でいいじやないですか。
両院協議会
を開くなら開いていいじやないか。いまさらあなた方に
参議院
の案をのんでくれなんて言いませんよ。あなた方は
政府案
を支持したのだし、あなた方から十名出るのでしよう。決裂してもしかたがない。案の処理をつけろということです。
佐々木秀世
45
○
佐々木
(秀)
委員
議論
するわけじやないが、ことほどさように、
お互い
にこの
日にち
の問題を重大視しているのです。
椎熊三郎
46
○
椎熊委員
重大視しているのなら、あまり小細工し過ぎる。
衆議院
の
修正案
なら
賛成
するとか、
参議院
の
修正案
なら反対するとか……。
田中織之進
47
○
田中
(織)
委員
社会党
でも、
民主党
の
修正案
とはそれぞれ
内容
が違うのです。
内容
の違うものを、
参議院
でまとめて一致させる
意味
において、よりよき案が出たことは事実なんだ。
佐々木秀世
48
○
佐々木
(秀)
委員
よりよき案が出たとしても、そのよりよき案の
内容
がわからない。われわれの方の党員としても、よりよき案かどうかということは、朝からまだきま
つて
いないのです。
椎熊三郎
49
○
椎熊委員
しかし、
オーケー
が来たのはゆうべですよ。
田中織之進
50
○
田中
(織)
委員
参議院
の
委員会
を通過している
段階
において、本
会議
も通るだろうという予想のもとに
山口
君が
意見
を出して、それはご
もつ
ともな御
意見
だということで
委員長
からも
相談
があ
つて
、
満場一致
で、きようはそれを取上げようということで、わざわざ本
会議
もそのために
休憩
しておる。
休憩
して現在まで待
つた
んじやないですか。それを、今
委員長
がちよつと
言葉
を漏らしておりましたけれ
ども
、そういう
与党
の
都合
はわかります。そういう点では、率直にきようは
与党
の
都合
でぐあいが悪いのだというのなら別だけれ
ども
、それを
内容
の問題だとか何とか言うのはおかしい。
小澤佐重喜
51
○
小澤委員長
要するに
佐々木
君の言うのは、先ほどの
段階
では、何とかしてみんなと
相談
して、きよう中にどうでも
結論
を出そうという
考え
で進んで来たけれ
ども
、いろいろ
各党
とも
交渉
したがまとまらぬし、
党内
の最後的な
決定
もまだしておらぬから、延ばしてもらいたいというのでしよう。
椎熊三郎
52
○
椎熊委員
それは、いくら延ばしてもだめだ。
田中織之進
53
○
田中
(織)
委員
会期
があすもあるか、あさ
つて
もあるとかいうことじやない。
佐々木秀世
54
○
佐々木
(秀)
委員
あなた方は、
会期
はきようが大みそかだと思いなさるかもしれないけれ
ども
、
通常国会
はずつとあるのです。
田中織之進
55
○
田中
(織)
委員
これは
召集日
に提案されたものを、
協定外
の
事項
だけれ
ども
、あくる日の午前中に
委員会
を上げて先に
参議院
に送
つて
、
参議院
の方でも、
年内
に早く
期日
を確定してや
つた
方がよいということできめて、
回付
されて来たものであるから、
参議院
の意向に対する
各党
の
態度
をきめて、それをきよう取扱うという午前中の
申合せ
であ
つた
。
赤松勇
56
○赤松
委員
召集日
の劈頭あんなばかな提案して来たのに、われわれも了承しがたいところを了承し、妥協してや
つて
来ておるのではないですか。
佐々木秀世
57
○
佐々木
(秀)
委員
きよう一日だけというならまだしも、まだ
審議
する期間があるでしよう。
田中織之進
58
○
田中
(織)
委員
この
委員会
できめたことを、くつがえす理由がないじやないか。
松井政吉
59
○
松井
(政)
委員
午前中の
議院運営委員会
で
満場一致
それを
決定
したために、今まで
休憩
をしておる。
田中織之進
60
○
田中
(織)
委員
それが
條件
だ。
小澤佐重喜
61
○
小澤委員長
條件
とか何とかいうのでなく、できるだけということですね。
松井政吉
62
○
松井
(政)
委員
内容
のりくつを言
つて
延ばそうというようなことはいかぬ。
椎熊三郎
63
○
椎熊委員
きよう中にきめるという理由も、
山口
君から明言している。それは、地方が迷惑するし、あすからは休みになることだから、きようきめよ
うじ
やないかと言
つて
いる。
佐々木秀世
64
○
佐々木
(秀)
委員
しかし、それは無
條件
できめようということじやないでしよう。
松井政吉
65
○
松井
(政)
委員
反対するか、
賛成
るかしかないのです。
岡延右エ門
66
○岡(延)
委員
その点は、
山口
さんに来ていただいてもいいと思いますから、ちよつと
休憩
してください。
小澤佐重喜
67
○
小澤委員長
山口
君に来てもら
つて
、何か言えばまとまるというものならば、来てもら
つて
もいいのですが……。
佐々木秀世
68
○
佐々木
(秀)
委員
山口
さんにしても、だれにしても、一日も早くきめてやりたいということはみな同じです。
田中織之進
69
○
田中
(織)
委員
与党
の
国会
対策
委員長
という責任のある立場の人が、特に
発言
を求めて言われた。それだからその趣旨にはわれわれは党派を越えて
賛成
して、ここまで
休憩
までしてや
つて
来て、これで延ばすという理由はないじやないか。
岡延右エ門
70
○岡(延)
委員
間違いということもあるから、了承してください。
佐々木秀世
71
○
佐々木
(秀)
委員
ぼくらの言うのは、たまたま
各党
の
意見
が……。
松井政吉
72
○
松井
(政)
委員
内容
について
各党
の
意見
が違う違わぬじやない。
参議院
の
回付案
をやるということで
休憩
しておる。
赤松勇
73
○赤松
委員
きようやるということを言
つて
くれればよい。けさの
決定
を再確認すればいいのです。
佐々木秀世
74
○
佐々木
(秀)
委員
日にち
が一致しなか
つた
ために、こうした結果にな
つた
のです。
椎熊三郎
75
○
椎熊委員
それじや、
意見
が対立しておるのなら、対立しておるままで出せばよいじやないか。
佐々木秀世
76
○
佐々木
(秀)
委員
あなた方のいわゆる妥協しようという気持が、妥協にならなか
つた
のではないですか。
椎熊三郎
77
○
椎熊委員
ちよつと
休憩
しましよう。
小澤佐重喜
78
○
小澤委員長
暫時
休憩
します。 午後七時三十一分
休憩
――――◇――――― 午後八時二十二分
開議
小澤佐重喜
79
○
小澤委員長
それでは
休憩
前に引続きまして本
委員会
を開会いたします。
石田博英
80
○
石田
(博)
委員
今回の
修正案
のことについては、いろいろいきさつもございましたことでありますが、もとより原則といたしましては、本
委員会
の運営は一事不再議の原則を保たなければならぬことは当然であります。ひとり
委員会
のみでなく、
議事
の運営はそれを原則として取扱わねばならぬことは当然でございますが、現在の諸般の
情勢
を御考慮願いまして、将来に悪例を残さないということを前提といたしまして、目下懸案とな
つて
おりまする
地方選挙
に関する
参議院
修正案
の
取扱い
につきましては、もう年末にも追
つて
おりますことでありまするし、その他申し上げる必要もない諸般の事情も御勘案
願つて
、よろしく御延期せられんことを提議いたします。
椎熊三郎
81
○
椎熊委員
先ほど
自由党
の
幹事長
並びに運営
委員長
は、丁重なお
言葉
でわが党の最高
委員長
に会われまして、諸般の事情について
お話
合いがあ
つた
ようであります。承りますれば、
自由党
内部におきましてもこの重大問題については非常な御苦心があ
つた
ようであります。政党の
信義
として、私
ども
反対党でありまするけれ
ども
、察するに余りあるものもございますから、諸般の状況を、達観いたしまして、ただいまの
石田
君の御提案はやや遺憾でありすけれ
ども
、了承を与えます。
田中織之進
82
○
田中
(織)
委員
ただいま
自由党
の
幹事長
その他幹部の方から、わが党の
国会
対策
委員長
等に、ごあいさつがあ
つた
ようであります。本日のこの案件の
取扱い
の問題につきましては、午前の
運営委員会
におきまして
与党
側の
山口
氏より、まことに事理に徹した御提言がなされましたので、われわれこれに全幅の賛意を表しまして、
運営委員会
の
決定
をもちまして本
会議
を
休憩
して、現在に至
つた
のであります。
与党
の方のいろいろの御
都合
もあ
つた
ことと思うのでありますが、一事不再議の原則は、ただいま
石田
君の提案がございましたように、われわれもあくまでこれを貫かなければならないと確信するのであります。従いまして、本日の午前中の
運営委員会
の
決定
を変更するというようなことは、今後いかなる事情があろうとも、先例として残さないようにしていただきたい。同時にこの案件の
取扱い
は、
修正案
を
決定
いたしました
参議院
としても、現在なお待期中のことと私は信ずるのであります。両院の円満なる連繋という点から見ましても、われわれ
衆議院
としても十分
考え
なければならぬ点だろうと思いますので、今後こういう点について協力して、ルールを確実に守るということを強く
希望
いたしまして、
石田
君の提案に遺憾ながら
賛成
をいたします。
梨木作次郎
83
○
梨木委員
今
民主党
並びに
社会党
の話を聞いておりますと、
自由党
の
国会
対策
委員長
の方から何らかのあいさつがあ
つた
そうでありますが、わが党には別にあいさつもありません。わが党といたしましては、問題が地方自治に重要な関係のある議案でありますから、本日の午前中の
申合せ
に
従つて
、本日これを上程して解決せられんことを
希望
するわけでありまして、ただいまの動議には反対いたします。
中村寅太
84
○
中村
(寅)
委員
わが党といたしまては、
石田
委員
の申出をそのまま
了解
したいと思いますが、ただ一点、地方の
選挙
に関係のある
人たち
は、
期日
の
決定
をきわめて重大視しておると思いますので、可能なる範囲において早く円満に
決定
していただくように要望申し上げまして、
石田
君の動議を了承したいと思います。
小澤佐重喜
85
○
小澤委員長
それでは大体
石田
君の提案に対して御
賛成
でありますので、共産党は反対のようでありますが、あえて採決などしないで、
石田
君の提案
通り
決定
することにいたします。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
86
○
小澤委員長
それから、本日の本
会議
の跡始末の問題ですが、いかがいたしましようか。
椎熊三郎
87
○
椎熊委員
このまま延ばしたらいいでしよう。
小澤佐重喜
88
○
小澤委員長
それでは本
会議
は開かずに、このままということにいたします。 午後八時二十八分散会