○林(百)
委員 この問題は大体
委員長も
委員会の空気はおわかりだろうと思うのです。なぜわれわれがこういう要望を重ね重め
外務次官並びに
委員長に申し上げるかというと、先ほど
中曽根委員からも、
新聞がこぞ
つてこの問題の重要性をあげておる。その一例を朝日
新聞の社説をあげて
説明されたのであります。そのほか私
たちの直観するところによりますと、明らかにこれはソの発表に対する日本
政府の、少くとも
吉田総理の一種の挑戦的な書簡とも、われわれから見れば
考えるのであります。(「ノーノー」)そうなると、この問題は明らかに全面
講和を犠牲にしての、腹をきめての書簡を国連に出したのではないかとすら、われわれには推測されて来るのであります。そうすると、この
引揚げ問題は単に引揚者の問題というのみではなくして、日本の
講和の問題、日本の国と民族の将来の運命を決定する非常に重要な問題にな
つている、要するに、もう単なる数字の問題ということでなくして、政治的な問題、それも外交に及ぼす
——九月四日の
講和に影響する重大な政治問題に関係しておる。われわれ国
会議員としては、その職責上どうしても
講和前に、この問題についてのわれわれの
意見を
政府に反映させなければならぬという熱意から出ておるのであります。その意味をよく
委員長も
了解されまして、ぜひ日本の国と民族の運命を決定する重大な問題だというこの重要性を十分御理解の上、ひ
とつこの
吉田総理兼
外相の
出席問題を取上げていただきたいと要望するものであります。この問題につきましては、ここでいくら論議を重ねていても切りがありませんから、
理事の皆さんに御一任して、私は、昨日の夕刊から本日の朝刊に出ておる
引揚げの問題について、五、六点お聞きしたいと思うのであります、なお重要な問題については、
総理が
出席したとき、各同僚
委員からの御
質問もあると思いますから、私は簡単に数字の問題等についてお聞きしてみたいと思うのであります。(「
休憩後にしろ」と呼び、その他
発言する者あり)それでは私から重ねて要望しますが、今各
委員からも要望があります。今後の
内容に関する審議に入る前に、この七月中にそういうようなおとりはからいができるかどうかということに対する各
委員の熱烈なる要望があるのでありますが、この点について
委員長の回答を重ねて聞きたいと思います。