○
黒田英雄君 私は
本案に
賛成であります。前の
國会であ
つたと思いまするが、当時の
経済状況からいたしましてどうしても酒の税は下げて、
価格を下げなければ十分に売れないということを申上げて、又
密造の
関係からも下げることが必要であるということを申上げたのでありますが、当時
主税局長は私と
意見を異にされて、当時は下げる、そういうことは認めないということであ
つたのでありますが、併し今回軽減されて提案されたことは誠に結構と思うのであります。が併しその低減の度合が同
業者等からいろいろ希望が出ておりまする
程度に達しておらないのでありますが、これでは十分なる
密造を、
価格の点において抑止するということはまだ私は困難であると
考えるのであります。併し、これは
予算その他いろいろな
関係からこの
程度にな
つたのだと思うのでありまして、これは止むを得ないことと思うのでありますが、将来においては、尚十分
価格においても
密造酒を阻止し得るような
程度に下げられることが、又
一般の
物価関係からも他のものと均衡の取れるようにお
考えを願うことを希望するのであります。
それから、尚この
施行に当りましてはいろいろ御議論も出たようですが、
価格の、
税金の下
つた酒と、前に
引取つた酒等が
販売者の手にあるものにつきましてはいろいろ御配慮になりまして、前以ていろいろ同
業者に対しては御
指示があ
つて、それぞれの準備をいたしておると聞いておりまするから、大した支障もないと思いまするが、併し、尚
手持のものにつきまして
当局がそれに対する
戻入れ等につきましては法に抵触しない、許す
範囲においてできるだけ便宜を図るように心がけて
措置して頂きたいということをお願いをするのであります。これを以て私は
本案には
賛成いたします。