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説明員(
石田正君) 御
質問に対する具体的な数字につきましては或いは農林省のほうから
資料を
提出して頂くように
お話したほうがいいのではないかと思います。極く大ざつぱなことを申上げておきたいと思います。
食糧の輸入につきましては、これは大体所要量を確保するために
政府全体といたしまして努力する、こういうことに相成ると思います。
それから又その
食糧の獲得が微々たるものかどうかということにつきましては、必ずしも楽観できない、相当努力しなければならない、こういうことになるのではないかと想像いたします。術、この価格のほうの面におきまするところの事情を申上げますと、先行きのことを長い目で見ることはなかなか困難でございますが、朝鮮事変等もまだ片付かないのでありまして、海外の食料というものはなかなか下りそうで下らないというような実情であろうかと思うのであります。御承知のことく、現在の海外の
食糧価格というものが、国内の配給価格を上廻
つておりますることは御承知の
通りでありますが、この状況は、主食、米とか、麦のようなものについては案外続くのではないかというふうな工合に推測されるのであります。この一年間においてどういうことが起るかということは、これは勿論推測でありまして分らないのでありますが、決して海外の
食糧は絶対に日本の価格より安くなるものではないというような予断に立
つておるわけではございません。ただ現状を基礎といたしますならば、まだそれが下
つて来るという具体的な事例が、或いは兆候、は発生しておりませんものですから、取あえずこういうような緊急免除の
法律を一年間延ばすことにしたい。尚その間におきまして、海外
食糧が下るというような傾向が強く現れる、又その問題が現実問題化いたしますならば、この
法案というものは当然再検討して
改正せらるべきものである、かように
考えております。