○
青山正一君
経営の
合理化とか或いは学者の説とかそういうことは僕はどうでもいいんです。ただ問題ははつきり申上げますとこの
手数料を上げることによりまして、必ずやこの戻しというものを請求して来るだろう、こういうふうに考えております。現に京都あたりにおきましては今度の
手数料がたとえ五分五厘に上ろうと六分に上ろうと一分の戻しを請求するんだという建前に進んでおるようなわけであります。それからここに
生産者なり、或いは
仲買のかたも一、二お見えにな
つておるようにも見受けられますが、事実
委員長あたりから
一つ、この歩戻しとか或いは奨励命の問題にからんでどういう考えを持
つておるか、例えば
生産者ならばこの奨励命を欲しいからいわゆる
手数料を上げても構わんという御意向があるかどうか。それから
仲買ならば
仲買人が戻しを欲しい余りに
手数料を上げて欲しいかどうか。そういう点も
一つお聞き願いたいと思います。
問題は先ほど水野さんからいろいろ
お話があ
つたのですが、
手数料を上げなければ
経営が立たんということでも僕はなかろうと思う。これはここに奥田課長もお見えにな
つておりますが、四月一日ですか五月一日かにあの統制を解除する際におきまして、
荷受機関或いは出荷機関もそうであろうし生産機関でもそうであろうと思うのでありますが、いろいろな焦げつきの代金ができた。それで
荷受機関なり或いは卸売機関なり或いは出荷機関がどうしても立
つて行けないような
状態に
なつた。これを何とかして
解決して欲しい。ところがなかなか政府なり市当局がそれを
解決しないのだ。それでどうにもこうにもできないのだ。銀行に借金の山がある。その借金の利息を拂うだけでもこれは大変なものだ。銀行へ佛う利息がなければ別にそう
手数料を上げなくてもよいのではないか。こういうところに僕は起因するのではなかろうかと思います。こういつた問題につきまして、
一つ長官なり、又その当時水産課をや
つておられました奥田君もこちらにお見えにな
つておりますが、
一つその点についてどんなお考えであるか。又その問題を
解決して行
つて、この
手数料の問題をあと廻しにするかどうか。その辺のことを
一つお聞かせ願いたいと思うのであります。