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1950-11-22 第9回国会 参議院 運輸委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十五年十一月二十二日(水曜 日) 午前十一時五十六分
開会
—————————————
委員氏名
理事
植竹
春彦
君
理事
小泉
秀吉
君
理事
高田
寛君
岡田
信次
君
山縣
勝次君
内村
清次
君
菊川
孝夫
君
小酒井義男
君 高木 正夫君
前田
穰君 村上 義一君
前之園喜一郎
君
松浦
定義
君 鈴木 清一君
—————————————
委員長
の
補欠
十一月二十一日
議長
において
植竹春彦
君を
委員長
に指名した。
—————————————
本日の
会議
に付した
事件
○
理事
の
補欠選任
の件 ○
公共企業体労働関係法
第十六條第二 項の
規定
に基き、
國会
の
議決
を求め るの件(
内閣送付
)(第七回
國会継
続) ○
日本國有鉄道
の
機構
に関する
調査
の 件 ○
調査報告書
に関する件
—————————————
植竹春彦
1
○
委員長
(
植竹春彦
君)
只今
より
運輸委員会
を
開会
いたします。 昨日の本
会議
におきまして、私が
委員長
に選任されましたにつきましては、
委員長
といたしましては何分とも不馴れのことでありますので何分御協力、御支援をお願いいたします。 これより議事に入ります。先ずお諮りいたしたいのでありまするが、本
委員会
の
理事
が一名欠員となりましたので、
補欠選挙
を、互選をいたしたいと思いますが、どういう方法にいたしましようかお諮りいたします。
高田寛
2
○
高田寛
君
理事
の
選挙
は、これは
一つ委員長
から指名して頂きたいと思いますが。
内村清次
3
○
内村清次
君
只今
の御
意見
に賛成します。
委員長
の指名にして頂きたいと思います。
植竹春彦
4
○
委員長
(
植竹春彦
君) 御
異議
ございませんでしようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
植竹春彦
5
○
委員長
(
植竹春彦
君) それでは御
異議
ないと認めまして、
理事
を
岡田信次
君にお願いいたします。それではその問題、さよう決定いたしました。
—————————————
植竹春彦
6
○
委員長
(
植竹春彦
君) この際お諮りいたしますが、この
委員会
では毎期
観光
とそれから
請願
の小
委員会
が作られてお
つたの
でありまするが、この
臨時國会
におきましては如何いたしましようか、お諮りいたします。
高田寛
7
○
高田寛
君 殆んど毎
國会二つ
の小
委員会
を
作つて
いたのですが、まあ
請願
のほうの小
委員会
は、これは
会期
も短いことであり、本
委員会
のほうでこれを審議すればこと足りると思います。又
観光
のほうの小
委員会
については、これはまあいろいろますますこの際
観光方面
に
專門
に
調査
も進めなければならないので力を入れるべきであると思いますが、ただ
会期
が短いことでありますから、まあこの
國会
だけは強いて小
委員会
を作らなくともこの本
委員会
で
観光
問題もやはり審議して行けばこと足りるのじやないか、次の常会においては、もう最初から
観光小委員会
を
作つて
行き、
專門
的にやるということでよくはないかと私は考えておるのですが。
植竹春彦
8
○
委員長
(
植竹春彦
君)
只今
の御
発言
に対して、何か御
意見
のおありの方は……。
内村清次
9
○
内村清次
君 いいです。
植竹春彦
10
○
委員長
(
植竹春彦
君) 御
異議
ございませんか。それでは
只今
の
高田
君の御
意見
に御
異議
ございませんでしようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
植竹春彦
11
○
委員長
(
植竹春彦
君) それでは御
異議
ないと認めまして、本
臨時國会
におきましてはこの
二つ
の小
委員会
は置かないことに決定いたしました。
—————————————
植竹春彦
12
○
委員長
(
植竹春彦
君) 次に
公共企業体労働関係法
第十六條第二項の
規定
に基きまして、
國会
の
議決
を求める件及び
日本國有鉄道
の
機構
に関する
調査
は、いずれも
閉会
中
継続審査
又は
調査
いたしたのでありまするが、本
院規則
第五十五條によりまして、
閉会
中の
審査
又は
調査事件
につきましては、その
報告書
を
議長
に提出することにな
つて
おりますので、この二件につきましては
未了報告書
を提出することにいたしたいと思いますが、この点につきまして先ず
專門員
から
報告書
の
内容
について朗読をお願いいたします。
古谷善亮
13
○
專門員
(
古谷善亮
君) 「
公共企業体労働関係法
第十六條第二項の
規定
に基き、
國会
の
議決
を求めるの件(
國有鉄道
第二次
裁定
)については、
院議
に基き
閉会
中も引続き
審査
を継続し
関係当局
より
説明
を聽取したが未だ
結論
を得るに至らなか
つた
。」これが
國鉄裁定
の
未了報告
の
内容
でございます。 次に
國鉄
の
地方機構
の
改革
につきまして
未了報告書
の案を朗読いたします。
日本國有鉄道
は去る八月一日より
地方機構
の
改革
を
行つたの
である が、この
地方機構
の当否は
日本國有
鉄道
の
運営
を左右するのみならず、 経済、産業その他
社会一般
に及ぼす 影響も甚大なるにより、
委員会
は新
機構
に移行後の
状況
を
調査
する必要 を認め、
院議
に基き
閉会
中も
継続調
査を進めたが、何分にも実施後日も 浅く新
機構
による所期の
運営
をなす に時間的にも不十分のため、未だ結 論を得る
段階
に至らなか
つた
。以上 でございます。
内村清次
14
○
内村清次
君
只今
の
継続審査
の
結論
につきましては、もうすでに第九
臨時國会
が開かれました今日といたしまして、過去を顧みましてその
結論
に
なつ
たことにつきましては、甚だ私
たち
といたしましても遺憾に考えておるわけでございます。もうすでに私はこの
國鉄裁定
の問題につきましては、前と前々と二回の
委員会
におきましては、詳しくその性質の点につきましても現在の
企業体
に移行しました
國鉄
の
経営自体
につきましても、又その原動力とな
つて
職務
に働いておられるところの
従事員
の
方々
の
給與
問題を考えて見ましても、当然これは前
國会
、即ち第八
國会
におきましては
結論
を得てそうして正しい
労働慣行
を打立てて、而も又折角
企業体
に移行しますと同時に並行的に施行せられました
仲裁裁定制度
の正常なる
運行
を我々は希望いたしてお
つたの
でございまするが、第八
國会
におきましても
結論
を得ず、今日この長い
期間
の
閉会
中に際しましても当
委員会
といたしまして、その問題の
結論
が出ずに、やはり窮迫のままに
従事員
は現下の
輸送
に従事しておる窮状に対しましては、我々としまして誠に気の毒に思
つて
おるような次第でございます。併しこの半面におきまして、
委員会
におきましても私
たち
は強く要望いたしましたように、当の
責任者
でありまするところの
運輸大臣
又直接
責任者
でありまするところの
國鉄
の公社の総裁におきましても、この
委員会
の
継続審査
に対しましての御
出席
の点につきまして、一部欠けておる点を我々は実に遺憾に思
つて
おる次第であります。本日はこの
結論
を出す前におきまして
大臣
の御
出席
を要望して、そうして直接
大臣
からこの第八
國会
におきまして我々とお約束をして頂きました、即ち
裁定尊重
の程度につきまして如何なる
努力
を拂
つて
おられたかについて
答弁
を聞きたいのでございまするが、これは
只今閣議
中との御
報告
によりまして後刻になるか知れませんが、その前にこういうような
結論
を出しますことにつきましては甚だ残念に存じておる次第ですが、併しもう今日になりました以上は、いたし方ないのでありまして、
開会
中におきましては
是非
この問題につきまして
一つ結論
をつけて頂きたい。そうして早くその問題を
解決
して頂きたいということをも、私は強く強く念願いたしておりますると共に、できますれば各
委員
の
方々
にも懇請をいたしまして、この問題の急速な
解決
のために御
努力
を賜りまするように、一言私は
意見
として申上げて置きたいと思うのであります。
植竹春彦
15
○
委員長
(
植竹春彦
君) 本日の
委員会
に
大臣
に
出席
要求いたして置きましたところが、
只今内村委員
の言われました
通り閣議
中でありまするが、
閣議
が済んだらすぐに
出席
される旨、先ほど
大臣
と打合せをいたして置きました。
只今閣議
の場所へ
大臣
に
連絡
に参りました。後刻
連絡
の結果を御
報告
申上げます。
只今
の
裁定
に関する
未了報告
につきまして、並びに
國鉄
の
機構
の件の
未了報告
につきまして尚どなたか御
意見
おありになりましたらお聞かせ願いたいと思います。
岡田信次
16
○
岡田信次
君 今の問題は
休会
中の
報告
でございましようか。
植竹春彦
17
○
委員長
(
植竹春彦
君) そうです。
未了報告
です。
岡田信次
18
○
岡田信次
君 そうするともう如何ともし難いということなのですね。そういたしますと、今後の取扱の問題に相成ると思うのですが、今
内村委員
の言われたように、すでに三回目の
國会
に相成るわけですので、
是非速
かに優先的に取上げて
解決
をいたしたいと、そういうふうに
一つ委員長
、今後の御
努力
をお願い申上げます。
植竹春彦
19
○
委員長
(
植竹春彦
君) 承わりました。さよう十分に
努力
いたします。 それでは
報告文
の
内容
、字句につきましては、
只今專門員
の
報告
通り
いたして御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
植竹春彦
20
○
委員長
(
植竹春彦
君) じやさように決定いたしました。 つきましては本
院規則
の第百四條によりまして、多数
意見者
の御
署名
をお願いいたします。 多数
意見者署名
岡田
信次
小泉
秀吉
高田
寛
山縣
勝見
内村
清次
菊川
孝夫
前田
穰
前之園喜一郎
松浦
定義
—————————————
植竹春彦
21
○
委員長
(
植竹春彦
君) 次に
気象台関係
の、
休会
中におきまする御
報告
を申上げますが、この問題につきましては、当時
委員長代理
でありました私に皆様から御一任を受けたのでございます。それに基きまして早速に
岡本專門員帶同
の上
大蔵省
に参りまして、その結果、今日とな
つて
はこの
補正予算
、又二十六年度の
予算
に計上することは、如何にも時期がもう遅くな
つて
無理であるから、
是非
とも次の期に十分に考慮いたしたい。この
気象台
の問題の重大なことは、よく
当局
が了承されまして、別れて帰
つた
ような次第であります。尚
運輸省
の内々で法規に許された範囲内におきまして
気象台
のほうへ
予算
を廻すことは
差支
えないであろうというふうな
附帶意見
が附せられておりました。併せて御
報告
申上げます。
小泉秀吉
22
○
小泉秀吉
君 今の
最後
の
お話
の、
運輸省
の中でやりくりをすることは
差支
ないというふうに承
つたの
ですが、それは具体的に言うとどういうことであるのか、又実際はそれは
可能性
があるのか、ただのゼスチュアでそういうことを
言つたの
か、その点に対して、若し何でしたら
岡本
君に
一つ
端的に御
説明
願いたいと思います。
岡本忠雄
23
○
專門員
(
岡本忠雄
君) 九千五百万円の問題を持
つて
行
つた
わけでございましたが、
検討
の結果、その中に他に流用しておるのは、
終戰処理費
で支弁するのが本質的に適当であるというふうな見解を述べて、
大蔵当局
に対するいろいろの忠告をしたのでありましたが、それは
運輸省
内において処理する
余地
もあるし、すべきである、
一般
の定員の差繰りができるのであるからそうすべきであるということでございます。尚二十六年度の
予算
においては、更に根本的な審議の用意を持
つて
おるから、そのときには
一つ
改めて
大蔵省
としても考慮したいという
説明
であ
つた
次第であります。
小泉秀吉
24
○
小泉秀吉
君 もう一応
岡本
君に伺いたいのは、そうすると
運輸省
は今までの
お話
のようなことを承認してそういうことを実行するのですか。それとも
運輸省
はこれから考えるのかその点はどうですか。
岡本忠雄
25
○
專門員
(
岡本忠雄
君) その点につきましては、更にその後
運輸省
の
官房当局
の
意見
も
確め
て見たのでありますが、
只今
のところ
本年度予算
においてはそういう意思を持
つて
おりません。
従つて
二十六年度の
予算
にこれを頭を持ち出して改めて要求するという行き方より外ないようであります。と申上げるのは、すでにドツジ氏に提案して
審査
の最中でありまするし、二日後に回答が
迫つて
お
つた
時期でありましたので時期遅しという
結論
にな
つて
おるわけであります。併しながら
気象台
の
予算
については、弱点があるということは
運輸当局
も認めております。十分に
努力
も足りなか
つた
ということも言
つて
おりますし、この点につきましては、この
委員会
におかれまして更に
検討
を加えて鞭撻して行くべき
余地
があると考えられます。
植竹春彦
26
○
委員長
(
植竹春彦
君) それでは
気象台関係
は、それにて
報告
御了承願いたいと存じます。
只今大臣
の
出席
について
連絡
をいたしておりますが、暫時休憩いたします。 午後零時十七分休憩
—————
・
—————
午後零時三十六分
開会
植竹春彦
27
○
委員長
(
植竹春彦
君) それでは
会議
を再開いたします。
只今大臣
が御
出席
になりましたから、先ほどの
公共企業体労働関係法
第十六條第三項の
規定
に基きまして、
國会
の
議決
を求める件について、
國鉄
の現在の
財政状態
その他
見通し
について
政府
の御所見を
大臣
からお伺いいたしたいと思います。
山崎猛
28
○
國務大臣
(
山崎猛
君) 前回、前々回の
委員会
に
出席
の御要求を受けましたが、丁度私病気のために
出席
ができませんで、本日この
機会
に経過のほんの一端を申上げたいと考えます。
只今委員長
より御宣告の案件につきましては、
運輸大臣
といたしましては前
國会
当
委員会
において明瞭に申上げた
通り
、
裁定
を
尊重
して
予算
上、資金上可能の
状態
を、
経営
の上の
努力
によ
つて財源
を
作つて
御
協賛
を得たいという方向で進んで参
つたの
であります。大体今日の
状態
におきましては、
経営当事者
の
努力
の結果、ほぼその線を達成し得るような
状況
まで持
つて
来ることができたと考えられるのでありますけれども、丁度御承知のように
補正予算
、二十六年度
予算
につきまして、
政府
は大体の成案を得て、
最後
の全面的の調整を進めておるのでありますが、その
最後
の決定の
段階
に入
つて
、今重大な
折衝
に当
つて
おる
状態
で、この席上で詳細に申上げたいのでありますけれども、
予算折衝
の
関係
上、まだその時期に達しておりません。又十分決定し得ざるものを種々
意見
を加えて申述べるというようなことも、全体の
予算
を仕上げる上において故障ともなるような
関係
がございますので、今日この席上の
段階
におきましては、その詳細を申述べ得ざる
状況
にあるということをお答え申上げて、できるだけ早い
機会
に、一日も早く申上げるようになることに
努力
いたしたいと考えておる
状態
であります。次の
機会
にその全貌を明らかにして御
協賛
を願いたいと考える次第であります。
内村清次
29
○
内村清次
君
只今大臣
の
お話
におきましては、折角
政府
におきましても、又
責任者
の
運輸大臣
といたしましても、この
裁定
問題の正常なる
運行
に対しまして御
努力
中であるし、現在非常な微妙な点にあるという御
答弁
でありました。私はこの
内容
の点につきまして、又
見通し
その他の点につきましての詳しい
質問
を、今日の
段階
におきましては差控えたいとは存じまするが、ただ私
たち
が
大臣
にこの際お願いして置きたいことは、
先國会
の終りにおきまして、この
裁定
問題が
継続審査
に移行するに当りましての
大臣
の御
答弁
は、勿論
裁定
を
尊重
するが、その
尊重
という意味というものは、決してその形のものではなく、又字に書いた
尊重
というただ單なるものではないというようなお言葉でありました。当時
大臣
も御就任の直後でありました
関係
上、
鉄道
の
輸送
の増強についての今後の
見通し
についても、まだ十分なる御把握もできておらなか
つた
点も我々察しまして、止むなく
継続審査
に持込んだわけでありまするが、人事院の
態度
につきましては、すでにこの問題が第一次
裁定
として現われましたのは、もう第五
國会
からこれは引続いておる問題であります。昨年の十二月に第二次
裁定
が下りまして、その
裁定
の
條項
にも明記してありまするように、
従事員
の
給與
は本年の四月からこれを改訂せなくてはならないということもはつきりと明記してあります。困難な
生活状況
の間におきまして
従事員
は黙々としてその職責の重大さによ
つて企業体
を守
つて
おる現状でありますし、又その
期間
におきましても、あの歴史的に大変革されましたところの
鉄道機構
の問題におきまして、いろいろ
労務対策
の問題につきましても困難な事情を蒙
つて
おる
状態
であります。で、そういう
状態
を克服しつつその
職務
を守
つて
おる
従業員
に対しまして、その裏付けとなるところの、又将来
企業体
の繁栄と又
國利民福
のこの大動脈の発達の見地からいたしましても、この問題を
是非
とも
一つ
急速に
解決
せなくてはならないというのが、我々
國民代表
といたしましての最も優先的な責務と考えておるわけであります。勿論これに並行いたしまして、当時の
労働運動
の問題からいたしましても、今日のこの派生的ないろいろな
事件
を差挟みましての労働問題からいたしましても、早く平和的な
仲裁裁定
の平常なる
運行
というものが、当面に考えられたところの大きな問題であろうと私
たち
は痛切に感じておる次第であります。さようにいたしまして、
大臣
のこの問題につきましての前
國会
の御
答弁
にも現われております。私
たち
はこれを信じておるわけであります。どうか
一つ
この御
態度
を、本
委員会
におきまして十分我々が熱望しております問題が
解決
いたしますように、先ず
政府
の当の
責任者
といたしまして提起して頂きたい。その上におきまして私
たち
はまだ要望する点は要望し、且つ又
政府
の御
努力
の足らざる点につきましては、あえて私
たち
もその先頭に立
つて
御助力をしたいという考えも持
つて
おる次第でございまするからして、急速に
一つ
この問題は
解決
して頂きたいことを切に私は希望いたします。
植竹春彦
30
○
委員長
(
植竹春彦
君) 別に御
発言
もございませんければ……。
菊川孝夫
31
○
菊川孝夫
君 私
達運輸大臣
に要望したいのですが、大体今日の
お話
を承わりましたら、どういう
段階
へ来ておるかということは
想像
はつきますので、具体的の点に触れることは避けますが、第一番に
折衝
はどういう面でどういう
折衝
にな
つて
おるかということの
想像
はつきますから申上げないのでありますけれども、
國鉄
の
労働組合
におきましても、
委員長
の齋藤君が先般ロンドンへ
参つてイギリス
の
労働運動
というやつをよく見て来て帰
つて
来たはずで、これは
組合員
におきまして
仲裁裁定
をどういうふうに運用されておるかということはこれは
報告
いたしております。これを見ましても、
日本
の
仲裁制度
のような形は向うにはないそうであります。加藤君が又先般
國際自由労連
の
執行委員会
に
出席
いたしまして、
日本
の
仲裁制度
がこういう形にやられておるということを不日
報告
して参
つて
おります。従いましてこれについては
國際自由労連
におきましても、誠に遺憾である、これは
仲裁制度
の運用を誤
つて
おるというような
決議
をいたしまして、この
決議文
は原文のまま持
つて
帰
つて
おるのでございますが、これは後刻飜訳いたしまして、両院の議員に提出するということに
國鉄
の
労働組合
は計画しておる模様でありまするが、それから考えましても、尚又
國際自由労連
の
書記長
の
オーデンブルグ
氏は、
アメリカ
へ向いまして
帰途日本
に立寄りまして、最近
政府
が
労働運動
について弾圧的な傾向にだんだんと走
つて
おるということについて、
世界
の
労働者
は非常に重大な関心を示しておるということで、その実情を
調査
するために参ることにな
つて
おります。それやこれやから考えまして、再び第二次
裁定
が第一次
裁定
のときのような結果にな
つて
、その際に
オーデンブルグ
氏が来たというようなことになりましたならば、それでも
日本
の
労働運動
というものは、やはり法律のほうで一方抑えられるだけは抑えられてしま
つて
いる。それを黙
つて日本
の
労働運動
が引込んでお
つた
というようなことになりましたならば、やがては戰時中に
日本
の
労働組合
が時の権力の前に屈しまして、みずから解散したということは、今日でも
日本
の
労働者
は意気地がなか
つた
ということで非難の的にな
つて
おるのであります。
世界
の
労働運動
に仲間入りする場合にも、この点が大きな
一つ
の……
イギリス
、特に
オーストラリア等
の
労働組合
からは非難されておる。従いましてそういうことになりましたならば、
日本
の
労働組合
といたしましても、今まで折角守り通して来た
合法鬪争
ということにつきましても再考しなければならん。
世界
的な視野からも再考しなければならんという
重大段階
に来るのではないか。こういうようなところに来ておると思いますので、この点を強調されまして、
折衝
の際にも、
アメリカ
の
労働者
も、
イギリス
の
労働者
も、最も民主的であると言われる
労働者
も
裁定
問題がそういう処理をされておるということについては極めて疑惑を持
つて
おるという点を強調されまして、今回の
折衝
に当られんことを切望いたしまして、
質問
その他は行わないことにいたします。
植竹春彦
32
○
委員長
(
植竹春彦
君) それでは別に御質疑もなければ本日はこれにて散会いたします。次回は
先ほど懇談会
で御打合せいたしました
通り
、二十七日の午前十時から開くことにいたします。 午後零時五十二分散会
出席者
は左の
通り
。
委員長
植竹
春彦
君
理事
小泉
秀吉
君
高田
寛君
岡田
信次
君
委員
山縣
勝見
君
内村
清次
君
菊川
孝夫
君
前田
穰君
前之園喜一郎
君
松浦
定義
君
國務大臣
運 輸 大 臣
山崎
猛君
政府委員
運輸政務次官
關谷 勝利君
事務局側
常任委員会專門
員
古谷
善亮
君
常任委員会專門
員
岡本
忠雄
君