○十川
説明員 今のお話の数字の点についてお答え申し上げます。第一の今体の供給量でありますが、
昭和二十四
年度におきましては、全体の供給量が百九十五万トンです。百九十五万トンのうち約一割が
国内産の油というふうに御了承を願います。というのは、
国内産のものと
はつきり区分した資料を持ちませんですが、全体の供給量は百九十五万百一キロリツトルでありましてそのうちの約一割が
国内産のものであります。このうち
水産用でありますが、これはちよつと
年度が食い違うのでありますが、アメリカの
年度になりますから、
昭和二十五年の七月一日から、
昭和二十六年の六月三十日までの
水産用に使われますもので、現在きま
つておりますものは、基準と申しますか、これは後に御
説明申し上げますけれ
ども、これだけのものはきま
つておりまして、その上に追加配給を受ける
ようにな
つておりますが、その基準になるものが四十八万八千キロリットルであります。これは今後追加配給がありまして、この四十八万八千キロリットルの上に乗せて適加配給があるわけであります。この四十八万八千キロリットルのうち、現在までにすでに配給をいたしておりますものが二十四万五千キロリットルであります。これは本年のの十二月三十一日までの分であります。
日本の
年度で申しますと第三・四半期になるわけであります。
あとに残るものが二十四万三千キロリツトルになるわけであります。その上に先日その筋から将来の油の配給に対しまして、政策が発表されたわけでありますが、それは
資源を損することなくして漁獲の量を増加する場合と、それから魚の繁殖保護につきまして、常に十分の
措置が講ぜられているものについては増加配給をする、こう言
つておりますので、さんま
漁業に対しましてすでに七千五百キロリツトル受取
つております。それからその上に、台風によ
つてこうむりました損害に対して増加してもらいましたものが八百四十キロリツトルございます。それからその上に第二次の南方まぐろ船団のために特別に配給されましたもの——これはこま
かくなりますけれ
ども、南方まぐろは第一次に天洋丸船団が出まして、それから宝幸船団が出たわけでありますが、前の天津丸船団の分は前
年度の分に入りますからこれは入りませんで、宝幸船団の場合のみ入りまして、これが千八百キロリットルであります。この三つを合せますと、一万百四十キロリツトルが今申し上げました四十八万八千キロリツトルに加えられるわけであります。これを加えますと、四十九万八千百四十キロリツトルが
水産用としてすでに決定しました
数量であります。それから特来のことになりますと、現在申請してありますものが二万四千キロリツトルございます。これはかつお、まぐろでありますとか、いかでありますとか、突棒でありますとか、そういう
ようなものを加えまして、増加配給を受けるものが二方四千キロリツトルを申し入れておりますが、この分はまだ決定いたしておりません。もしこれが
承認されることになりますと、総計は今までのところ五十二万二千百四十キロリツトルになるわけであります。しかしこのうち、先ほど申しました二万四千キロリツトルの分についてはまだ決定していないわけであります。
それから今度は
値段の問題でありますが、
値段の問題につきましては、現在原油の
値段は一キロリツトル
当り六千二百円にな
つております。それが現地におきます原油の値上りと、それからタンカーの輸送賃の値上りと両方を加えまして、私
どもで聞き得ましたところでは新
価格は七千九百二円になりまして、二七四%の値上りになるわけであります。これが原油の値上りでございます。しかし一原油の値上りがただちに販売業者からわれわれ
漁業者が買います
値段にはその
通り二七・四%上るわけではございませんで、この原油を買いましてから販売業者に行くまでの間に、精製費でありますとか、元売のマージンでありますとか、販売業者のマージンでありますとかいう
ようなものがありましてそれらのものは必ずしも値上げの必要がないわけでありますから、全体の販売業者のところへ行きます値上りは一五・六%の平均値上りになるわけでありまして、従来の販売業者の
価格は一
トン当り一万五千二百二十六円でありますものが、この値上りによりまして一万七千六百一円になりまして、一五・六%の値上りになるわけであります。それでこれをガソリンに幾ら値上げするか、あるいはA重油に幾ら値上げするか、B重油に幾ら値上げするかという点についてはまだきま
つておりません。大体の方向は、今申し上げました
ように平均価絡が一五・六%上るということが一応
考えられているわけであります。