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寺島委員 河野さんの実に明確な御答弁をいただいて、速記録に付して、これを村山の全生園もしくは等々に送りますならば、
患者諸君の喜びの顔色は、実に顔前にほうふつするのですが、どうか観念上のものではなく、危保険手当の形式でもよろしいし——厚生省の役人がちよつとあれしている間に、この間の一部改正
法律案が通
つてしま
つて、ちよつと通行したギヤツプのようなものができて来ておりますが、この問題については、や
はり何といいますか、近代の財政の司令塔に立
つておるあなたに特に折り入
つて患者を代表する
質問でありまするので、こいねがわくは実際上のものにしていただきたい。
主計局長に対する
質問は右両点で了承いたしまするから、これはどうぞ実際上のものにしていただきたい。
次に厚生省の
医務局長にお伺いいたします。これは
委員長の
質問だということで、こわばらないで、フランクな気持でお答え願いたい。それで、
癩療養所に初めて行
つてみた。これは何べんも行く性質のものかどうかしらぬが、まあ行
つてみた。そうすると、私たちのような若い政治家が、ある種の人生観をかえるのです。そこで私は各大学を見てまわ
つたときに、
癩病という
病気が一年に何べん発生するか皮膚科に聞いてみた。衆議院に出入りしている医者は、東さんの東京病院の先生で、慈恵大学の持場です。その慈恵大学の皮膚科に行
つて聞いてみると、二年に一ぺんくらいしか
患者の発生率がない。ところが、あなたの統計によ
つてみれば、一万数千人に追いつめた、撃滅戰だ。いかに体育に関する医学の泰斗である東先生の診断でも、ひよつとしたら誤診があるかもしれない。町に、あるいはカフエーにいる者と、今村山にいる者との顔色は、あまり違わぬ。
プロミン発生以来、実に驚いた。今日はインターンの組合と称する諸君が大分ここへ来ておいでになるが、これらの諸君は、
河野さんにも
委員長から言うてくれという
質問があるのです。これはウエイトは、
癩患者から見れば第二号だということになるのでありますが、これらの諸君が脳病院へ行くと、インターンを受けている。ところが、東竜太郎さんから医学士の称号をもらつ
つている医者が、
癩病患者に、大学入学以来卒業まで、一ぺんも接触していない、こういう例が多い。民族の敵であり、民族の純潔を破壊する
癩病菌に対して、一般の医者がポピュラーに
癩病の病歴なり生理なりを所見し得るが、ごとき具体的な対策として、来
年度からインターンに細則を設けて、医者たらんとする者は、一週間ぐらい必ず
癩病院のインターンを受けなければならないということになれば、片たや一面において公衆衛生上における
癩病の
知識もまたポピュラーになり、一般の皮膚科の医者としてすみやかに証明される。これは
主計局長に聞いてもらいたいのですが、一車全部を買い切
つて村山の
療養所に送るのです。私は千葉県の代議士ですが、千葉県の銚子に
患者が発生すると、一人の
患者の輸送に汽車賃だけで一万五千円かかる。これらのことを
考えますと、厚生省の方においても、片や
委員長においても、
癩療養所は大いに
河野さんに頼んで、これらの
医官の待遇について、さらにまた
プロミンの
造血剤についての御努力を願いたいのでありますが、厚生省の面から、第一点としてはインターンの学生をこれに派遣するという具体的な
措置を行うことについて、フランクなことでけつこう。第二点といたしましては、医学のオーソリティたる東さんは、お医者さんだからよく御存じでしようが、封建制度とい
つてもお医者さんほど封建的なものはない。院長御回診となると、うしろへなべ、かまを持
つた者が二十人ぐらいついて行く、まるで昔の元帥の亡霊のようなかつこうなんです。そういうオーソリテイの中において、
癩病について研究しておるのは、東瀧太郎
局長の管轄下の研究所名を繰り広げてみるならば、ただ芝の元の厚生省の予研の一部に癩に関する研究の一部があるというあわれむべき状態である。結核については結研あり、各大学において、各種のこれを追撃する方法がある、たまたま篤志の研究者が
プロミンを発見されて、これに寄与せられたのみならず、結核に関する
療養所をつく
つたり、人類のために東さんも努められましたが、ぜひ癩に関しても研究所をつくることに尽力せられまして、金をまわしていただけるかどうか。右二点についてお尋ねしたい。