○
安田政府委員 お手元に差出してございます「
健康保険法の
参考資料」でありますが、その第一
ページを見ていただきます。左の
算用数字のところがこれは月別でございます。その次に「
保険料調定額」、その次「
保険料及其の他
收入済額」、それから「
保険料累計收入率」とな
つております。それからその次の大きい欄が「
保険給付費及其の他
支出」の
支出の欄、「
收支の
差額」というのがその次にございます。そこで来年の四月、
つまり二十五
年度の一番
終りを見ていただきますと、
保険料の
收入済額が大體九割入
つております。九割入
つたといたしますと、百五十一億八千四百万円、これに対しまして、「
保険給付費及其の他
支出」の
累計が百七十六億七千三百万円にな
つております。そこで三角がございます
ように、二十四億八千九百万円が
赤字になる
予定でございます。もちろんこれは九割入
つたことを予想しておりますから、二十四億八千九百万円全部が
赤字だというわけではないので、
年度の
終りに
赤字になる未
收額は翌年に繰越されてまた取立てるわけでございます。そういう
意味でその
一つ下の欄を見ていただきますと、一〇〇%入るといたしますと、「
收支の
差額」の下の欄の八億四百万円が
赤字になる、こういう関係になるわけであります。そこで今度
料率を上げまして、一部
支出の減るくふうをいたしまして、大体三億
赤字が減るわけでございます。これによりまして、二十四
年度の
終りには二十四億八千九百万円のマイナスがございますが、これはほんの少しの
間支払いが遅れますけれども、二十六
年度に入りまして、本
年度と同じ
ように
国庫余裕金の繰りかえ
使用をお願いいたしまして、
相当額をまた二十六
年度に借り入れる
了定でございます。そういたしますと、二十六
年度の初めになりますれば、
支払いは困らぬのではないか。そこで問題は、二十六
年度にそうい
つた赤字を——約八億の絶対額でありますが、それを繰越しました場合に、二十六
年度がそれではうまく行くかどうか、こういうことでございますが、二十六
年度は大体
支出額が百七十六億九千六百三十一万一千円であります。これは今までの
数字をずつと推計いたしまして、こういう
支出になるのでございます。それに対しまして七千三百五十円の
平均報酬月額が入
つて来るので、それに十二箇月かけますと一年分が出ます。それに被
保険者の数が三百三十九万五千人でございますから、これで割りますと大体
料率が出るわけであります。この
料率が〇・〇五九一〇になります。
つまり千分の五九・一になりますから、千分の六十となりますならば一応若干余る、こういう計算にな
つております。従いましてこの
臨時国会で
料率の
引上げの案が幸い
通りますならば、二十五
年度の
赤字を一部六
年度に追い送りまして、それを二十六
年度にとり返す、こういう計画でございます。