○小平(久)
委員 私も
技監に簡單に伺いたいのですが、さきの
委員会において瀬戸山君から、見返り資金による公共事業費のことについて伺いましたので、若干ダブるかもわかりませんが、われわれの
承知しているところによりますと、本年度の見返り資金による公共事業費再十億、そのうち従来現実に支出されておりますものは、わずか本数億でありまして、同じ見返り資金の他の
方面に対する支出に比べますと、非常にまだ額が少いという結果にな
つていると思うのであります。もちろん公共事業に対しまする支出が比較的遅れていたという
関係もありましようが、それにしても本年度も残るところわずかでありまするし、また一面におきましては
工事の現場状況等から見ますと、この支出が非常に遅れたために、まだ困
つているということもよく聞くのであります。
そこでまず第一に承りたいのは、今までに見返り資金から公共事業費に実際どれくらいが支出されているかということと、今後の支出の予定と申しますか、年度内に例の百十億は全部使う御予定にな
つているかどうか、その辺のところをまず承りたいと思います。
それと第二の問題としましては、明年度における見返り資金からの公共事業費への支出が非常に危ぶまれているという
お話が先般もあ
つたのでありますが、申すまでもなく見返り資金による事業というものが、それぞれの
地方、あるいは国全体から見ましても、もう数十年来の懸案がようやくにして解決の緒についたという
段階でありますので、これが万一打切られるということにでもなりますと、これは非常に大きな問題になると思います。もちろん
建設当局におかれましては、これが引続きの支出については御
努力なさ
つておられるとは思いますが、万々一そういうような非常の事態が起きるということが予想されますならば、それに対して
建設当局は今どんな御決意を持
つておられるか、この二点だけを承りたいと思います。