○目黒
説明員 給與から来ます今の御説ごもつともでありまして、われわれとしても十分
考えなければならぬ点であります。そこでわれわれとして現在できますのは、本給與の問題は別といたしまして、現場におきまする諸手当の問題
——月額旅費と言
つておりますが、これを増額しなければならぬというのがわれわれの主張であります。幸いにして今度ある程度これが増額を見たのであります。おそらく一日百四十円ぐらいに相なると思うのであります。これは非常に僻地におりまして、早急に活動しなければならぬというところには、一日百四十円ぐらい出すことに相なると思うのであります。そうなりますれば幾らかでもその点は緩和されるというふうに
考えております。
次に石川県の問題でありますが、これは現地にわれわれの方から
災害査定に参りました者が、たまたまその事件の発生いたしました翌々日に参
つたのであります。その報告と最近副知事が参りましての報告、これらを総合して
考えたのでありますが、結論を申し上げますと、全部書類は検察庁の方に持
つて行かれますし、
関係者も全部連れて行かれたというような形で、その前後の事情をつまびらかにする者がおらないのであります。しかしながらその二人の報告を総合いたしますと、天狗橋といいますが、天狗橋には道路局から
国庫補助百二十万円の修繕費を出してお
つたということであります。その修繕をせんとしてお
つたところが、たまたま
台風にあ
つた。それで
相当破産をした。それで一千万円の
災害の申請を県から出した。そこで
災害の
査定にこちらから参るという前にこの百二十万円を使
つて修繕
工事を行
つた。もちろん修繕
工事でありますから、通行どめをしてお
つたのでありますが、その修繕
工事中に制止をきかずにむりに老人が一人そこを通行せんとした。そこで老人とそこに働いておる労働者一名、合計二名が死に、他の数名が重傷をこうむ
つたという事件であります。そこでわれわれの知りたいのは、その修繕
工事を行
つてお
つたときにいかなる
方法をも
つて修繕
工事を行
つたかということであります。御承知の通りに、天狗橋はサスペンシヨン・ブリ
ツジであります。サスペンシヨン・ブリ
ツジのフラクリング、桁をとりかえる場合に、全部同時にはずしたのであるか。どの程度それをはずしたのであるかというような点
——全部はずせば、落ちるのがあたりまえですが、その辺のところがはつきりいたさないのであります。そしてまた何がゆえに
災害を受けた後に修繕
工事を行
つたかということに
一つの疑問があるのであります。その当時の責任者に土木出張所長がおるのでありますが、それがたまたま赴任後間もないので、何らそれを関知しておらなか
つた。それからそこの現場の主任と竹島道路課長との命令によ
つてその仕事が進められてお
つたということであります。そういうわけで、その前後の経過を知
つておる
関係者が非常に少いので、現在としてはそれ以上の報告をとるわけには参らぬような
状態であります。しかしながら他の
関係者もあるだろうから、もう一回正確な調査資料を提出するようにというふうに副知事に申しておるのであります。