○
説明員(
浦島喜久衞君)
只今の御質問の
郵務局に関連したことにつきましてお答え申上げたいと思います。
先ず第一は
長野県の
芋井村にありました
特定郵便局が、
村民の
方々の知らないうちに、而も非常に不便なところに
移転した、こういう
お話でございますが、元来
局舎の
移転をいたします場合には、
局長が更迭しまして前の
局舎を引継ぎができないという場合、又は新らしく
局舎を
改築、
新築する必要がある、或いは又地境の変化がありまして
移転をする、かような場合に
局舎の
移転が起るのでございますが、
局舎の
移転をします場合には、必ず
当該局長から
郵政局に
移転の申請をいたしまして、そうして
郵政局におきましては、果して
移転がその局の
供便地域全体から見まして便利であるかどうか、適当であるかどうかということをよく審査いたしました上で
移転を許可する次第でございまして、ただ許可いたします場合に一々
村民の方の
意向を聞いて、
確めて行くということはいたしませんが、飽くまで
郵政局におきましては、
村民の利便、
供便の利益ということを考慮して許可しますので、実質的には
村民の
意向に副うわけでございます。従いまして、
お尋ねの
長野県の
芋井村はどういう
事情で許可し、
移転されましたか、
本省では分りませんが、よく
事情を
本省としましても
調査をいたしまして、若し
移転の
位置が不適当でございましたならば、又再考をいたしても差支えないのじやないかと
考えておりまするが、
本省におきましては
事情が分りませんので、再
調査をいたしたいと存じます。
それから
新潟県の
両津の
郵便局の
局舎が仮
局舎であり、而も
移転の
位置が不適当で、更に
家主から立退きを
要求中であるから、速やかに
新築して欲しいという御
要望でございますが、誠にその
通りでございまして、実は来
年度の
予算におきましてこれを
新築すべく
予算を
要求中でございますので、
予算が成立しましたならば実現すると思うのであります。次に、
佐渡の
相川局の
局舎も非常に腐朽、老朽であり、而も
設備が不完全であるから、
改築又は
新築して欲しいという
お話でございますが、この点も誠にその
通りであるのであります。併しながらこの
相川局は
特定局でありまして、全国的に見ますると、
特定局の中でかように
局舎の悪いところは非常に沢山ございまして、この
相川局も
長野管内だけで来
年度新築、或いは又
改築をして欲しいという上申をして来ております十九局のうちに
相川局は中位以下の十一位
程度に止ま
つておるのでありまして、
相川局以上に、より早急に
改築、
新築しなければならんのが相当多いようでございますので、果して来
年度相川局が実現いたしますかどうかはつきり言明はいたしかねますが、来
年度の
予算におきましては
特定局の
改築、
新築の
予算が或る
程度取れましたならば、更に他との権衡を
考えまして留意をお願いいたしたいとかように
考えております。
次に、
特定局制度改革に関しての御
意見の中で、局の
階級をA、B、C、D、こういうふうに分ける、それについて
Cクラスと
Dクラスとの境を顧慮して欲しいとか、或いは又
契約局にするのを、
定員二名では困るからもつと大幅にされたい、こういう御
要望のようでございますが、実はこの局の
階級を作りますことにつきましては、まだ何ら成案ができていないのでございまして、ただ
事務的にかような
一つのA、B、C、Dの
段階を作り、
事務的の
一つの一
試案があるだけでございまして、その
段階の区別をどんなふうに設けるかということもまだ確定をいたしておりませんので、恐らくかような
要望が出ますのは、一
試案が
地方の方に伝わりまして、かような御
意見が出たと思うのでありますが、まだ確定的な案を持
つておりませんので、これにつきましてどういうふうに
考えるというお答えがいたしかねますが、御了承願いたいと思うのであります。