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証人(
永山時雄君) 電力
関係の
人事異動の禁止に関する
メモの
撤回の件につきましては、大体
前回私からも御説明申上げ、それから
只今池尾渉外課長からそれぞれ御説明申上げたのでありますが、
前回私として申上げ足らなか
つた分、それからその後この
委員会でいろいろ
関係者と接触をしてできるだけ記憶を喚び起して欲しいという御要求もございましたので、その後いろいろ努めまして、それによりまして若干記憶を回復したというような点を
補足的に御説明をさして頂きたいと思います。
撤回の経緯につきましては、私からも、それから
池尾君からも申上げましたように、一月十三日
撤回に相成
つておるのであります。而してそれは十二日に
池尾君のところに
司令部から
撤回の旨の要求の
電話がございまして、そして十三日二時半頃
ヴエルテイー次長のところへ
池尾渉外課長が持参したという話でありますが、これは先ほど
池尾君の
証言にございましたように、
書類によ
つて返したということは、
文書の
受理簿によ
つて明らかなのでございます。
前回私はこの点につきまして
池尾君の手帳に書いてあ
つたということで、それを根拠にして
お話を申上げたように覚えておりますが、これは
只今池尾君の
証言にございますように、私もその後確かめましたところ、
文書受理簿に記載をしてあるということでございます。その間
池尾君からも私に
撤回の旨の
報告がございまして、私も
撤回の旨の
報告があ
つた記憶を持
つておるように考えております。而して又私からも
大臣、
次官にそれぞれ申上げたように考えておるのでございまして、
事務次官にこの前の
委員会の後私が尋ねましたところが、
事務次官も私から
報告を受けたということを言
つておられるのであります。従いまして、この間
稻垣前
大臣と私の話との間に食違いがあるということは、誠に遺憾なのでございますが、私といたしましては、御
報告を申上げたように考えておるのでございます。ただその時間、日時等については、これは何分にも一年近い前のことでございますから、御説明を申上げるだけの明瞭な記憶はございません。それで私としてはその程度の記憶でございまして、従
つて前回私が誠に失礼な想像ではありますが、
稻垣さんが或いは記憶を喪失せられておるのではないかと思われるということを申上げたのでございますが、これは
皆様方に大変不快な感じをお与えしたようでありまして、私としても誠に遺憾な次第でございました。毛頭悪意で申上げたものではありませんで、善意で
ちよつと思
つたままに極く不用意に申上げたのでございまして、私もその後二、三のかたから御
注意を受けるまでは全然気付かずにお
つたくらいでありまして、誠に申訳ない、かように考えておるのでございます。ただ私としては御
報告を申上げておるように思うという感じを持
つておりますので、つい立入
つてそのような表現にな
つたのでございまして、この点は幾重にもお許しを願いたいと、かように存じております。
資源庁への
連絡でございますが、これは私からは
連絡をしたように思
つております。ただ進藤長官その人に
連絡をしたかどうか、その点は実は私の記憶も余り
はつきりいたしておらないのでございまして、それでこの前の
委員会後、当時
資源庁の
次長をしておられまして現在長官をしておられます始関伊平氏に、これは私が聞きますと、何か作意を持
つたように考えられる虞れもありましたので、人をして聞かしたところが、自分は
官房長から聞いたように思う、こういう
意味の
お話でございました。私の
資源庁へ
連絡をしたというような印象を持
つておるということは、多分始関氏に
お話をしたという感じがするだろうと思います。誠にこの辺あいまいなんですが、何とも申訳ない次第でございますが、私の
仕事も何分にも非常に忙しい
仕事でございまして、それで会議や何かに
行つて、例えば始関氏に会
つて、或いは進藤長官と御一諸になるとかというようなときに、
ちよつとあれは君、
撤回になりましたよというようなことで
報告することも往々あるのでございまして、そういうような形で或いは
報告をしたのではないか、かように考えておるのであります。それで
メモランダムは私としては進藤さんあたりが御存じのはずだという感じを持
つております
一つは、進藤さんは今年の二月十七日の日に退官をしておられるのでございますが、その
メモランダムが仮に生きておるといたしまするならば、
メモランダムにもございますように政府の役人も
メモランダムに該当するのでございます。従いまして当然進藤さんが退官をされますにつきましては、その
メモランダムによ
つて先方に了解の手続をとらなければならないのでございますが、これは準藤さんの退官に際してはその手続は何らとられていないのでございます。それから尚この
メモランダム自体は御覽を頂きますればわかるのでございますが、非常に適用の範囲が不明確、不明瞭なのでございまして、何と書いてございましたか、執行部の首脳者というような言葉が使
つてありましたか。従
つてメモランダムを実施して行きますには適当にそれを解釈をつけて、どの範囲まで、例えば理事まで適用があるものか、或いは幹事まで及ぶものであるか。その辺を明確にいたさなければ、
メモランダムの運用ができないのでございます。従
つてその当時に、
メモランダムが出ました当時、
電力局長をや
つておられました武内征平氏がこの
メモランダムの適用の問題を先方といろいろ協議いたしまして、そうしてしたのでございますが、先ほど来申上げておりますように、
撤回になりましたので、その問題も自然消滅になりまして、それぞれ会社へ公文を以て
通達をするというようなことにまでならなか
つたのでございます。私はこういう点から申しましても
メモランダムが重要な
メモランダムでありますだけに、進藤さんその他のかたも
メモランダムがなくな
つた、
撤回されておるということは御存じだ
つたのではないかと、かように私のほうとしては解釈をしておるということでございます。ただ先ほど
山田さんからでございましたか、御指摘のありましたように、こういう
メモランダムの
取扱につきまして、確かに遺憾の点もあ
つたように思いますので、今後のこの種の
取扱についてはなお十分工夫を重ねて改善を施して行きたい。かように考えておる次第でございます。以上。