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説明員(豊島嘉造君)
資料の初の序文だけをちよつと掻いつまんで申上げます。あとで
資料を申上げます。Cの
計画は一
年間に大体
建設計画として三百億くらい使う、そういうことで入れましたのがCの
計画であります。それからDは来年度からやる、そういうふうに四つに分けてありますが、そのCの三百億につきましても今年の見返
資金は到底それだけは出ませんので、現在見返
資金はリザーヴ六十二億から幾ら新規に廻して頂けるかということを折衝しておるわけでありますが、現在の案といたしましては
日発二十九億、
配電七億合計三十六億、それと先程の百四十五億で今年度
電気事業に百八十一億を見返
資金から出して頂きたい。この金額につきましては一応国内的には閣議でも了解いたした数字でございます。それでございますからこの百八十一億ではC
計画の半分も実は行かないわけでありますが一応こういうふうに
考えております。そうしてこれをやりました場合にどうなりますかと申しますと、Cまでやりまして五ヶ年後
昭和二十九年にキロワット・アワーから申しまして、需用が四百四十四億に対しまして三百九十三億
不足が約一一%でございます。それからキロワットで
渇水期の出力でございますが、六百八十四万に対して
供給力五百五十一万で一九%の
不足でございます。大体現在
考えておりまする
計画はそういう
程度でございまして、今申上げました点の重
要点だけ取りまして表によ
つて御
説明申上げます。第一頁に一表に、「戰後に於ける
電源開発の概況」とございます。これは平均いたしますと年に五万キロ
程度の……戰後は勿論五万キロ
程度しかや
つておりませんが、先程申上げましたように、若し一
年間に六、七%の増加をするとなると、五十万
程度のものはどうしてもやらなければならないが非常にこれは少い数字でございます。ここに書いてあります表で御覧になります
昭和二十年から二十五年までの水力と
火力と
なつておりますが、その中に括弧に入
つておりますのはそのうち日本
発送電によ
つて建設されたものでございます。
ちよつとここで附加えて申上げますが、日本
発送電が創立以来
建設、或いは増設いたしました水力は、ここにありますのは二十年から五
年間でありますが、
発送電の創立以来は水力で申上げまして六十七ケ地点七十七万八千キロでございます、
火力で申上げまして十ヶ地点で五十万八千キロ合計七十七ケ地点で百二十八万六千キロ、
日発で百三十万の開発をや
つております。この表は相当詳しく書いてございますが重要なところだけを御
説明申上げます。
四頁に
昭和二十四年度見返
資金要求額というのがございます。これが先程二十四年度の当初に要求いたしました百四十五億でございますが、これが九十八億に
なつております。その次に二十四年度の
事業計画これは省略いたしまして、六ページの第一表これが日本
発送電の二十四年度の着工工事の見返
資金の所要額総括表でございます。二十四年度の計は九十九億、これは二十五年二月に作りました
計画でございます。見返
資金が減りました
関係上この九十九億か九十八億ということに
なつております。これは今までの経過でございます。そのあとにこの内訳がずつと表に出ておりますがこれは余り参考になりませんから省略いたしまして九ページの第二表を御覧願いたい。これが現在二十四年水力発電
設備拡充
計画で
日発で担当しておる工事でありまして、左側の工事名を見ますと宮下以下森原まで二十二ヶ地点小計として三十二万五千と
なつております。その上にその途中の欄で成出とか蘭越とか箱島というのが括孤がついておりますが、これは初めの
計画よりも出力増加を
計画いたしましてこの括孤内のものを含めて計算いたしますと、私がさつき申上げました三十五万三千六百十キロということに
なつております。これによ
つて御覧になりますと分りますように、この三十五万或いは三十二万の開発によりまして必要なる総体の金額は計のところで二百二十二億ということに
なつております。三十二万でありますと大体キロワット
当り六万八千円、三十五万といたしますと六万三千円、それが今年着工いたしておりまする
水力発電所の大体平均の
建設費であります。それからこの表で上から宮下、尾瀬沼、分水長沢、神野瀬、勝山の六つはすでに二十四年度に完成いたしました。これが三万一千キロであります。それからその次に丸山、然別、五條万というのがございます。これは去年当然
実施すべきものが見返
資金の
関係上やれなか
つた三ケ地点であります。それから次に十ページの第三表
昭和二十四年度
火力発電
設備拡充
計画は全部
日発でございまして七ケ地点二十二万一千キロでございます。先程と同じような計算をいたしますと大体キロワット・アワー
当り二万九千と
なつております。その次は改良工事でありますから省略いたしまして十一ページの第五表は
発電所の
建設に伴いましての送電線の
建設でございます。日進犬山線以下全部で亘長三百三十一キロメトールでございます。その次が電話
設備でありまして省略いたします。十二ページの第七表、これは送電線の末端にあります変電所の
関係でございます。次に第八表は
配電会社関係、出力としては僅かで四ヶ地点で四千三百万キロでありますがこれが
配電会社の水力の発電であります。そのうち足羽川と白瀬川第二は昨年度完成いたしました。それから十三ページの見返
資金放出
状況、昨年
日発並びに
配電に対しまして小計のところで九十七億九千万円、それが順次
日発については三回に亘
つて放出されました。その他に自家用
関係といたしまして日窒の見返
資金に移ります。その次は十四ページの工事の出来高でございます。上の方は余り細かいので省略いたしますがその下の方の二項の工事進捗
状況総括表というのがございます。これは少し
資料が古くて恐縮でございますが四月末日現在で左側の拡充工事進捗率というのがございます。自己
資金でや
つておるのは一二%で当月末の累計の出来高が二五%それを総合いたします。次は見返
資金の分の出来高か一三%右側の改良工事も自己
資金が三九%、当月末出来高累計が七九%、見返
資金の分が三九%、両方総合いたしまして全経費で自己
資金のものの出来高が一四・三%、これはこの覧の一番左の自己
資金出来高、拡充の方と改良の方の工事進捗との総合の累計であります。それから当月末の出来高が二九・九%約三〇%できている。見返
資金の出来高が一五%、多少これは
資料が古いので余り御参考にならんかと思います。次の第十一表は各工事現場につきまして出力の増加、各機械のメーカー或いは請負の方の組のどこがや
つておるかという表でございます、先程の二十二ケ地点。次に十六ページは同様なことが
火力発電所について書いてございます。十七ページは送電線の拡充工事についての同様な表でございます。十八ページが変電所、十九ページに簡單な表がございますがこれが先程申上げました今年度及び二十九年度の
需給バランス、二十五年度の
需給の
不足が一一%、
電力量におきまして一一%、
渇水期のキロワットにおいて二〇%、二十九年度の
電力量で一九%、
電力渇水期の
供給力が二七%、これはC
計画までやりまして大体こういうふうな数字になります。それから二十二ページに今まで申上げました見返
資金についての第一表に継続工事新旧対照総括表とございますが、これはちよつと細かくなりますが現在はこの新という方でや
つております。さようでございますから二十四年度のこれはこの新という方の二十四年度
許可願というのがございますが、これは二十四年度工事、上の欄で二十四年度
許可願というのがありまして、
日発新と書いて二十四年度
計画工事、そこを御覧になりますと七十九億、これが
日発に去年
許可に
なつた数字でございます。そのずつと下に
配電というのに十八億、これを寄せましたものが先程申しました九十八億でございます。次が二十三ページの第二表、これをちよつと見て頂きますとこれが大体今年度百八十一億
計画、若し百八十一億が見返
資金の融資ができるとしますと今後二十八年度まで金が幾ら要るかという数字がございます。これが二表の一番下に合計とございますが総体の予算が五百三十三億、それを二十四年、五年、六年、七年、八年と大体五ケ年に放出して貰
つてこれだけの工事を完成する、そのときの毎年の必要金額であります。それから先程申しましたその下は去年から落ちて今年度は繰延工事、継続工事として同じように扱う丸山、然別。それから二十四ページの二十五年度新規工事所要
資金、これが現在大十三億の見返
資金の保留
資金の中に
日発で二十九億出して頂きたい。その二十九億出た場合の
日発か著手すべき工事、水力といたしまして五條万、朝日、加計、立石、新郷、その外
火力送電線、それから次は変電所とそれだけの工事でございます。それから二十六ページは同様なものの
配電会社の工事、第四表。
大体その
程度で極く大雑把でございますが
説明を終りたいと思いますが、その次にもう
一つございますのは三十ページ以下に先程申上げましたAクラス、Bクラス、Cクラスと申上げました全部の
発電所の名前が地帶別に載
つております。これが初めが
水力発電所、その次が
火力発電所。
最後の三十二ページに現在までの
司令部から
建設の承認が下りた地点の一覧表があります。この中には工事の
関係上まだ著手していないもの、
建設命令をまだ出していないものもございますが、承認されたもの全部をここに一覧表として載せております。甚だ急ぎましてお分りにくか
つたと思いますが一応御
説明を努力ます。