○国務
大臣(
横尾龍君)
日本の基礎
産業の中で最も大きい製鉄業のことに関しましては、特に私は在来の自分の本職の
関連もありまして、関心を持つものであります。
只今お話のように、いろいろと問題もありますし、又今後に対していろいろと考案しなければならんものがあるのであります、但しこれだけは私は是非申上げて置きたいことは、私らが
業界でや
つておりまして、今日のような、これ以上のコストは下げ得ないというようなことをよく言うたものでございます。併し窮すれば通ずと申しますが、
価格制度が変りましても、先ずこれは造船業でございますが、成る
程度競争ができ得るというような段階まで進み、又進みつつあるのであります。製鉄業にいたしましても、そういうようなことで、例えて見まするというと、熱管理の方を少し研究して見たり、いろいろと研究する部門が沢山私は残
つておるかと思うのであります。又
政府といたしましては、これを援助する意味において、或いは金利の引下であるとか、その他審議会の
方針に現われておりまするものに対しましては、極力この方向になるように努力をしたいと思いまするけれども、その中には或いはできない部分もありはせんかと
考えます。ただ抽象的に、私常に
合理化合理化と申しますけれども、これは事実又残されたる部門が沢山あるということは、
業界に御精通の
皆さん方には御納得し得られるものではないかと思うのであります。それで先刻申上げましたように、基礎
産業である、殊に製鉄業は、よしんば多少高くても、外国の
製品が高くても、外国
製品が安い故にこれを
輸入するというようなことは、これは
業界を育成する上において好ましからぬものと信じているのでありますから、そういう
方面は極力
措置いたしまして、そうしてコストに合い得るような業態に早く持
つて行きたい、こういうふうに
考えております。その点御了解を願いたいと思います。