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国務大臣(
横尾龍君)
只今の御
質問、いろいろと批評されおります。これはよく御了承願
つて置きたいと思いまするから、私から
いきさつを申上げたいと思います。
由来
電力再
編成につきましては、甲、乙いろいろの案があり、賛成、不賛成という問題もあるのであります。つきましては、御存じの
通り日発は通産省の
監督の下に
関係されておる会社でありまして、
日発の
総裁の
個人的意見はどちらでも結構でありまするけれども、併し
日発総裁としての御
意見がともすると
政府の
意見と反対のために、いろいろと御迷惑な点もあつたかのように考えたので、私が就任いたしましてからも、私二、三回就任する前にお目にかか
つていろいろと御
懇談をした仲であります。そして我々が今回提出しようと考えておりまする再
編成法案が、かねて伺
つております
日発総裁の御
意見と差があるということもよく感じておるのであります。で、このままに
監督し、
監督される者が対立した案で行くということになりますというと、私は非常に苦難な道を歩かなければならんというようになりはせんかということを恐れまして、
友人としてこの際お
やめに
なつたらどうですか、勿論我々
実業に従事する者は進退を最もよくやらなければなりませんというと悔を後に残すことがありますので、私は
友人として今が一番いいのじやないかと思う。といいますことは、一番困難であつたあの電産の
整理のことを非常によく
整理をや
つて貰つたのであります。だからこう
なつたときに進退なさることが一番いいのではないかというので、個人的に私の
意見を加えまして、
懇談をしたのであります。幸いに私の言うところに御同意を得まして、お
やめにな
つたのであります。これが
いきさつであります。さよう御了承願います。