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1950-07-28 第8回国会 参議院 議院運営委員会 第10号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年七月二十八日(金曜日)    午前九時四十三分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○国会法等の一部を改正する法律案の  委員会審査省略要求の件 ○参議院規則の一部を改正する規則案  の委員会審査省略要求の件 ○社会保障制度審議会委員補欠推薦  に関する件 ○本会議における国務大臣出席に関  する件   —————————————
  2. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは本日の会議を開きます。最初に国会法公務員宿舎法及び参議院規則の一部改正に関する件を議題にします。国会法等  の一部を改正する法律案左藤義詮君外七名から提案されまして、これについて委員会審査省略要求がございます。この件お諮りいたします。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それではこの件を審査省略いたしまして直ちに付議することにいたします。
  4. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 只今お配りいたしました参議院規則の一部を改正する規則案これは只今のような国会法改正がありますと当然この規則改正を願わなければなりませんので、これに関連する規則改正案でございます。この規則改正案只今国会法と同様に委員会審査省略の件をお決め願  いたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御異議ないと認めます。参議院規則の一部を改正する規則案審査省略して付議いたします。   —————————————
  6. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に国会法第三十九條但書の規定による議決要求に関する件、前回から保留になつております国立遺伝学研究所評議員会評議員野田卯一君、新聞出版用紙割当委員会委員赤木正雄君任命の件御異議ございませんか。
  7. 中村正雄

    中村正雄君 それはまだ諮つてありませんから後にして下さい。
  8. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは休憩後にいたします。できるだけ早い機会に御決定願います。もう一回保留いたします。
  9. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それから次に宮城タマヨ君外十名から裁判所書記官少年調査官及び少年院、少年保護鑑別所職員の待遇に関する決議案が提出されまして、これにつきまして委員会審査省略要求があります。如何でございましようか。
  10. 山下義信

    山下義信君 ちよつとまだ相談ができておりません。これも次回に一つ保留して頂きたいと思います。
  11. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは各派の御都合がありますので次回まで御決定願います。   —————————————
  12. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 社会保障制度審議会委員推薦につきまして御報告申上げます。
  13. 河野義克

    参事河野義克君) 今日各種委員につきまして本会議ですべて選挙等をお願いすることになつておりますが、本会議関係ないものについて社会保障制度審議会委員があります。この点について御報告申上げます。  これにつきましては、議長内閣総理大臣推薦して、内閣総理大臣が任命することになつておりますが、議長としては各派の御意向に基きまして、中山壽彦君野田卯一君、及び谷口弥三郎君を補欠として推薦されました。現在は山下義信君と藤森眞治君、計五名になります。その任期は中山壽彦君谷口弥三郎君二年、野田卯一君一年、かようになるわけであります。
  14. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今報告通り異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御異議ないと認めます。それでは午後二時まで休憩いたします。    午前九時四十八分休憩    ——————————    午前十一時三十九分開会
  16. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは休憩前に引続きまして会議を開きます。  先程議場におきまして島清君の緊急質問に対して閣僚出席が遅れまして相当の時間峯白状態になり、非常に遺憾な状態のままに暫時休憩になつたのでありますが、これをどういうふうに処理いたしますか、皆様の御意見を伺いたいと思います。
  17. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 どう処理するかという問題は、政府側のその間の事情を聽かなければならないと思います。先程の小委員会では官房長官が見えられて一応の経緯についてのお話がありましたが、やはりこれは政府側責任として考えて貰わねばならん。総理大臣なり或いは副総理なり、或いは官房長官出席を求めてその間の事情をお伺いしたい。そうしてその後において態度を決定したい。
  18. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今小笠原君から官房長官出席を求めて、取敢ず官房長官なり総理なりですか、総理確か所用があつて今日は出席できませんが、官房長官なり副総理出席を求めて、如何なる事情でかような事態になつたかの説明を聴こうと、こういう御動議でございますが、如何でございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 大隈信幸

    大隈信幸君 まだお見えになつていないようですから、その前に事務局に伺いたいのですが、どういう事務局連絡を取られたか、その点を一応御説明を願いたい。
  20. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 事務局の取りました措置について申上げます。  事務局といたしましては、常にいたします通り、先ず緊急質問が出て、議院運営委員会で決定いたしました際、この前の前の議運で決つております、その際に直ちに要求いたしております。そのときは御承知通り総理大臣通産大臣大蔵大臣でありました。その後追加になりました場合には、これ又直ちに連絡いたしております。本日小委員会におきまして、議事順序の決定後、重ねて順序はかように決定したということが連絡してございます。その後すでに本日日程がそこへ接近しますにつきまして、尚御出席がございませんので、重ねて数次に亘りまして、尚これは議場皆様方のお目に止まりました程度に、参事席を空白にいたす程度にまでして御連絡したのであります。以上申上げます。
  21. 大隈信幸

    大隈信幸君 連絡先官房長官一本で行くんですか、それとも個々大臣個々連絡を取つているのですか。
  22. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) これは両方にいたすことにいたしております。念のためにこれは内閣側連絡いたしますのは勿論でございますが、更に万全を期するために、各省政府委員室の方にも連絡いたすことに毎時これはいたしております。
  23. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうしますと今回の措置につきましては、その点について事務局としては手落はなかつたのですね。
  24. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 今回の措置につきましてもそれだけの措置は全部終つております。
  25. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 如何でございますか。先程小笠原君から御動議がありました件につきましては、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは小笠原君よろしうございますか。
  27. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 副総理には只今連絡行つております。
  28. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 先程の本会議閣僚出席が遅いために緊急質問ができませんで遂に休憩に至りました状態について、我々今、善後策を考究しておるのでありますが、政府の方ではどういう事情でかようになりましたか、その間の御説明を願いたいと思います。
  29. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 先程四閣僚出席要求されまして無論これは直ちに出席する筈でありましたが、私の方の連絡が誤つてしまいましてぼちぼち出席するようなことになつてしまいました。誠に申し訳ないと思つております。この点は深くお詫びいたしまして今後かようなことのないように十分努力いたすつもりでございます。  尚これは参議院軽視するとかそういうふうな問題では全然ございませんので、政府としては十分御要求に応じまして必要な閣僚を差出す考えでおりますので、今後ともさように御了承を願いたいと思います。改めてここでお詫びを申上げます。
  30. 小川久義

    小川久義君 先程事務局の話では連絡が十分今まで通り行届いたというお話でありましたが、官房長官お話では連絡が不十分だつたというので、そのために遅れたというのですが、その連絡は如何ような点に不十分な点があつたか、その点を詳細にお伺いします。
  31. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 只今連絡が不十分であつたと申しますのは、政府内部のほうの連絡が不十分であつて私のほうで申訳がない、こう思つておるわけであります。
  32. 小川久義

    小川久義君 政府内と聴きますと尚更了解に苦しむのですが、官房長官手許政府委員室両方連絡を取つたという事務局報告ですが、その点からいたしますと、そういう政府内の連絡不十分ということは受取れないのですが、而も四人の大臣首相はすでに今朝の小委員会のとき出席できないという通告があつて、他の大臣はその通告がなかつた政府委員室へ各大臣のほうへ連絡を取るように、官房長官には政府として措置をして貰いたい、両方に取つてつた、そういうことなんです。今までもその通りつてつた。ところが今日に限つて政府内の連絡不十分だということは受取れないのですが、その点もつと事情納得行くようにお願いしたい。
  33. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 誠にこれは私の方の手落でありまして申訳ないのでありますが、実情を申上げますと私のところへ四大臣出席要求を持つて来ましたのは、これは政府のほうでありますが、実は十時三十分頃だと記憶しております。それまで実は私は知らなかつたのであります。これは我々の方で関係の者を十分督励して、直ぐに私の方へ連絡させるべきでありましたのが、つい手落で以て直接閣僚には行つてつたと思いますが、私が知らなかつたのですが、これがお詫びをする一番の点であります。
  34. 鈴木清一

    鈴木清一君 今の長官の御説明の中には、参議院軽視していないというお言葉があつたのでありますけれども、私はやはりその言葉自体がいささか軽視しておるのじやないかということを考えるのです。というのは今小川君にお答えになりました中に、連絡不十分は政府部内であつて、而も聴いたのは十時三十分だつた長官言つておられるけれども、先程事務総長がお語いたしましたように、この議題はこの運営委員会ではすでに本日にかけて二回目の議題になつておるのであります。すでにもう前に決定してそれで御通知申上げてある筈だ、而もそれは総長は申上げてあるとはつきり言つておられる。それにも拘わらず本日十時三十分に漸く聴いたということは、私は新らしい議題を上げられたのならば別問題、新らしい大臣が出られるという要求に対しこの十時三十分ならば聞えますけれども、前に出された、大蔵大臣要求が前に出されておる筈だ、それにも拘わらず十時三十分に聴いた、而もそれはあなたが責任を感じないということでなくして、事務員連絡不十分だつた言つていささか責任を転嫁させる傾向のお言葉があると考えられる。従つて私はどこまでもあなたが今参議院を決して軽視しておらないというようなお言葉を言われても、併しやはり我々の考えから見るなれば、そうした前から出ておることを今日まで知らない、而も十時三十分に聽きましたというお言葉をここでお話なされても、我々にはその点納得が行かないわけです。どうかそうした点ははつきりして貰いたいと思います。
  35. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) どうも誠に恐縮で申訳ないのでありますが、決して事務の方に責任を転嫁させる意味ではなくて、私が監督すべき責任がありますのでこれは全く私の責任であります。併し事実上遅くなつて知りましたのでこの点は手落であります。ここで改めてお詫びをいたして置きます。
  36. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 矢嶋委員から質問要求がありますが、委員外の御質問はどうですか。
  37. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 私は予備員ですが。
  38. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 運営委員会には予備員はないのでございます。
  39. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 私は発言を求めたい。
  40. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 今正規委員からの要求がございますからちよつとお待ち下さい。
  41. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうすると重ねてお尋ねしたいのは、先程小委員会に御出席の折にも少し申上げましたように、今日初めて始まつた政府参議院に対する態度でないということは、参議院議員二百五十名の諸君は、第七国会、第六国会を通じてもよく知つておるわけであります。從つてこの問題が実は第一回という程度なら我々もこの問題に対しまして、委員会まで開いて政府責任を追及という問題も或いは常識的に起らないかも知れない。併しながら今日この問題はどうしても取上げて、今まで決して総理がいつ御出席しても、いつも言うお言葉参議院を決して軽視をしておらない、そのいう言葉だけで済むものならば誰だつてそういうことを言われる筈です。ところが現実の問題は決して言葉を裏書しておらない。そういうところに実は政府態度に対して私は不満があるわけです。從つて今あなたが連絡員責任は転嫁しておらないというならば、少くともあなた方自体責任を感じておられるということをやはり言われると思うのです。そうだというならばそれではこれに対しまする責任官房長官はどういう工合にお考えになつて処置されるか、そのことを承わります。若し長官がそれに対して自分の責任はこういう態度でとる、併しとれないとするならばその連絡不十分であつた事務員に対してどういうような処置をとられるか、その点もはつきり弁明して頂きたい。
  42. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 只今申上げました通り、私は甚だ申訳ないと思つてここでお詫びをしておるわけです。尚今後こういうことがないように十分注意をするということもここで申述べる次第でございます。さよう御了承願います。
  43. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 どうも納得のできない点があるのですが、と申しますのは三大臣出席要求は本日ではなく事前にしておるのであつて、而も本日もしておる。而もこの三大臣のうちの総理大臣の御出席できないことは承知しておつたのですが、大蔵大臣通産大臣のお二人については御出席されるものと考えておる。ところが通産大臣は御出席になつたので、そうしますと通産大臣参議院側通告を直接受けて御出席になつたのであつて、これは官房長官からの連絡ではないということが、先程の官房長官の知らなかつたということから明らかな点であります。そうしますと、参議院側事務総長にお伺いしますが、大蔵大臣通産大臣のうち通産大臣が何らかの通告によつて出席したのであるから、大蔵大臣もその通告知つておる、直接には知つておる。こう想像されるのですが、この点はどうなんですか。
  44. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 連絡のときの関係につきましては、先刻私が申上げました通りの手筈をとつておりますので、尚詳しいことにつきましては議事部長からそれでは重ねて御説明申上げます。
  45. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうしますと、これは飽くまでも政府部内の問題であつて官房長官は四大臣出席を一括して求められたのは十時三十分に知つたのであつて、少くとも首相以下三大臣出席通告事前にお聞きになつておるものと考えるのですが、改めてその点お伺いします。
  46. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) これは私が出歩いておつたために手落つたかも知れませんが、正直なところは知つておらなかつたのであります。併し今日午前に聞きましてそれで慌てて各閣僚出席を求めて、大蔵大臣も現に閣議室から出まして参議院向つたのであります。
  47. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうするとちよつとお尋ねしたいのですがね。参議院の本会議公報はやはり政府へ送るんですか。
  48. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) お説の通りお送りいたしております。
  49. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうすると官房長官にお尋ねしたいのですが、参議院公報政府長官としていつも見ていないのですか。あなたのお手許には行かないのでございますか。
  50. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 私の手許には無論参つております。
  51. 鈴木清一

    鈴木清一君 そういたしますと、御承知のように参議院の本会議は十時に開かれるということは御承知だと思います。それにも拘わらず十時三十分に聞いて各閣僚に話したというようなことは、ちよつと伺えないのですが私は敢て要求します。若しでき得るなれば私共が参議院から要求いたしました各閣僚の方に御出席願つて、その間の事情連絡経過等も私はお聞きしたいそうしなければ私共が政府参議院を無規しておるんだということについては実際の問題としては考えられまするけれども、我々もそうした点についてはつきり説明付くなれば、又考え方も二百五十名の議員も変つて来られるかと思うのでありますが、從つてそういうような意味におきまして私は要求いたします。各関係閣僚一同に御出席して頂いて一々お話を聞きたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  52. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先程続けて質問しようと思つてつたのですが、関連していますからこの際質問いたしたいのであります。即ちそれは大蔵大臣或いは通産大臣等が十時三十分の前に、即ち前日或いは前々日知つてつたかどうかということが問題になるのでありますが、そのためには、総理大臣が不出席通告をしたということですが、誰が参議院の方にそれを持つて来たのか、又総理大臣が不出席であるということは、総理大臣自体事前知つてつたことを意味するのであつて総理大臣に対して官房長官はそうしたことをお知らせし出席方を要請しておつたのかどうか、この二点について事務総長官房長官にお伺いしておいて、結論としては他の閣僚が十時三十分以前に知つてつたか、知つておらなかつたかということで、いずれにしても結論としては参議院軽視の証拠が上ると思うんで、関係大臣出席も合わせて求めることは私も賛成するものであります。
  53. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 総理大臣の今日所労のため出席でき難いということをここで申しましたのは、本朝委員会前の小委員会の席上でございます。それは議事部長からさような報告を受けてお伝えした次第でございますので、議事部長が私に報告いたしました経過につきましては、議事部長から御説明いたさせます。
  54. 河野義克

    参事河野義克君) 只今の点並びに先程からの点につきまして若干補足して申上げます。総理大臣本朝所労のため出席でき難いということにつきましては、内閣総務課長から電話議事部の方に連絡がございました。その点を総長に御報告をして小委員会に申上げたわけであります。そこで小笠原さんも言つておられました通り総理大臣としてはすでにお断りの電話があり、それから通産大臣出席しておられたわけでありますし、私共從前から再三に亘つて連絡をしておりますので、私共といたしましては今日出席要求された各大臣は、官房長官が直接言われたと言われないに拘わらず、本日要求されておるということについてはよく御存じであつたと思います。  それから内閣に対する連絡につきましては総長が言われましたように、官房長官の系統、総務課長各省当該大臣政府委員の方と、両方連絡をいたしております。それにつきましては前国会でありましたか、やはり参議院要求大臣出席が思わしくなくてこれが非常に論議になりました際に、当時の佐藤議長が当時の増田官房長官を招致しまして、こういうことは甚だ困るから何か連絡について十全の方途を講じたい、どういうふうにしたら内閣として最も速かに連絡が行き亘るかということを十分検討されました際に、当時の官房長官とされましては、官房長官や副長官ははいろいろ出歩いて万一連絡が来た際に不届であつて十分連絡が達せられない、総務課長は必ずあすこにおつて直ぐ各大臣連絡がつくから、総務課長に全部連絡して貰いたい、尚念のために当該大臣関係政府委員室に全部連絡をして貰いたい、これが一等十全方法である、こういうことであつたので、爾後こちらの事務当局といたしましては内閣官房の方とそれから当該大臣政府委員室の方とに再三連絡する、こういう方法を講じておりますので、今朝の問題につきましても関係者大臣は夙に承知せられておつたものと私としては信じております。
  55. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 総理に対する出席要求事前知つておりました。
  56. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 三大臣出席を求めておつたの総理大臣への出席通告知つてつた、そのお一人だけ知つてつて、外の大臣は知らなかつたというのはどういうわけですか。
  57. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) それがやはり連絡不十分だと思つてお詫びしておるのであります。
  58. 鈴木清一

    鈴木清一君 先程この話が出る前に、ちよつと私動議のようにして言つたのですが、各閣僚出席を求めて聞いて見るということの動議を出したいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)それをお諮り願いたい。
  59. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今鈴木君からこの問題について、只今出席が遅れました各閣僚出席を求めてその間の事情承知したい、かような動議がございますが、如何でございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それではさように決します。
  61. 鈴木直人

    鈴木直人君 私もその点について異議はありません。從つてこの点については十分やはり検討をして結論を出す必要があると考えております。その点ともう一つは、本会議を開くという点との関係でありますが、この点と本会議を併行しても勿論今大臣出席されるということになりますか。
  62. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) ちよつと連絡しておりますから。
  63. 鈴木直人

    鈴木直人君 その併行ができないことになりますからその前に申上げたかつたのですが、これはこれとして議運で今後ずつとして行くことにして、本日の本会議はそれと併行して進めるようにして頂きたい、こういうことを実は申上げようと思つてつたが、もう直ぐ大臣が四人ここに来るということになれば、出席要求大臣が本会議に出られないことになりますから、その話はこれは取下げます。
  64. 佐々木良作

    佐々木良作君 今ここへ来るまでちよつと待つておるその時間を借りて、この委員会議事進行ちよつとお願いしたいのですがよろしうございますか。
  65. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) よろしうございます。
  66. 佐々木良作

    佐々木良作君 先程私来る前に、矢嶋君が発言しようとしたときに、正規委員でないから後廻しにして呉れと言われたそうですが本当ですか。
  67. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 殆んど同時でありましたから委員外でしたので後にして呉れと申上げました。
  68. 佐々木良作

    佐々木良作君 この議院運営委員会は従来の運営から、各派から全員が集まらなくても各派から一人々々代表らしいのが見えれば開会してもいい、及び一名しか出していない会派でもその代りは同一の意味で許されるのが従来の慣例になつてつたど思うのであります。若し私が病気か何かでおらなかつたらうちから発言できんということで大困りになると思うのですが、今後の運営について委員長の所見を承わりたいと思います。
  69. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) お詫びをいたしますが、矢嶋君が第一クラブ代理と存じておりませんでしたので。
  70. 佐々木良作

    佐々木良作君 矢嶋君は私共の代表であり同時に小委員会予備員にも正式になつておるのです。
  71. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) その点私ただ委員外とおつしやつたので、実は社会党だと思つたものですので、矢嶋君の名前も今伺つて覚えたようなものでありますが、若しあなたがお出でにならん、第一クラブ代理委員外議員でして委員にお諮りしてお許しするのでしたが、その点新らしくてお顏も存じませんが、佐々木君の代りと存じませんので以後注意いたします。速記を止めて下さい。   (速記中止
  72. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて下さい。本日の参議院の本会議閣僚出席が遅れましたその間の事情について今問題になつておりますが、参議院事務当局からの省への連絡、或いは官房長官を通じての連絡等事情につきましてお伺いしたいと思うのでありますが、先ず労働大臣から一つ伺いたいと思います。
  73. 保利茂

    国務大臣保利茂君) 本日の本会議島議員から私の関係につきましても御質問がある由は、私の労働省の事務当局からも承わつておりまして、たまたま本日閣議になつておりましたものでございますから、取敢ず政務次官にこの旨を申しまして本会議が始まりましたらばすぐ私も出席さして頂くつもりで、その用意をもつて閣議に臨んでおりました。丁度官房長官からそのお話を受けましたから直ちに本会議の方に出席いたしたような次第であります。
  74. 小川久義

    小川久義君 その官房長官からお聞きになつたのはいつで、それから官房長官からお聞きになるまで御存じなかつたのですか、その点をお伺いします。
  75. 保利茂

    国務大臣保利茂君) 只今申上げましたように、本会議出席いたしましたのは、官房長官の御注意を受けて本会議に出ました。時刻的に私ははつきり記憶はございません。両島議員から私にも御質問があるということは、今朝でございましようか、昨夜でございましようか、承知をいたしておりました。
  76. 鈴木清一

    鈴木清一君 ちよつとお尋ねしたいのですが、今お話のことの前に、何か労働政府委員室から御連絡はございましたか。
  77. 保利茂

    国務大臣保利茂君) 丁度官房長官の御注意を受けますとき前後してそういうふうな注意を頂きました。
  78. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それはおかしいので、一番先の御説明では政府委員室関係から聞いて承知しておつたと、それが官房長官出席要請と同じ時とは考えられないのですが、事前にお知りになつてつたのでしよう。
  79. 保利茂

    国務大臣保利茂君) それは先程申しますように、昨晩でございますか、今朝でございますか、私にも御質問があるということは伺つておりましたから、取敢ず政務次官に出席をして頂くようにお願いをして、私は閣議の方に出ておりました。それで官房長官から本会議に出る時刻であろう、同時にその頃私の秘書が参りまして、本会議が始まりますから出て呉れということでありましたから、御出席を申上げたのであります。
  80. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 如何でございますか、保利労働大臣に対しては御質問ございませんですね……。それでは安本長官からその間の事情について御説明を伺います。
  81. 周東英雄

    国務大臣(周東英雄君) お尋ねでございますが、私は今朝登院いたしまして島さんからお尋ねがあるということを承知いたしました。丁度閣議が緊急な問題で開かれておりますので、その方へ出席し、一応発言を終つて出席した時に休憩になりました。誠に恐縮いたしておるわけであります。
  82. 池田勇人

    国務大臣(池田勇人君) 本日参議院の本会議におきまして私に島議員より御質問のあることは、今朝程承知いたしておるのであります。御質問の要点も知つております。然るところ閣議が始まりまして、特に私に関係のありまする問題、これは地方税関係及び災害復旧の全額負担の問題、これで関係の岡野国務大臣と重要なる打合せをいたしておりましたので、一応政務次官に出席をお願いしておつたのであります。議論がなかなかありまして、とにかく官房長官から早く行けというので、議論を中途に実は参りましたのでありまするが、本会議に臨む途中で休憩になつたということになりましたので、又閣議の方へ出た次第でございます。
  83. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうしますと今のお話ですと、大蔵大臣今朝やはりお聞きになつたというお言葉ですが、今朝でございますね。
  84. 池田勇人

    国務大臣(池田勇人君) 今朝早朝に聞いたのであります。
  85. 鈴木清一

    鈴木清一君 そういたしますると、後で官房長官の方にもお尋ねする問題になるのですが、先程も申上げましたように、こちらの議運といたしましてはすでに二十六日に決定いたしまして要求してある筈です。そういたしますると、その間何らお話がなくして今朝十時に聞かれた。そうして而も政務次官に一応行つてつて呉れというような連絡をしたというようなことでありますけれども、そういたしますると、本当に今朝まで何ら省からも連絡がない、大蔵省政府委員室からも連絡がなく、官房からも連絡なかつたということをはつきり言われるわけですね。そういうふうに承知していいですね。
  86. 池田勇人

    国務大臣(池田勇人君) 昨日聞いたかどうかはつきり記憶がございませんが、私は今朝、十時ではございません、九時前に私の家で聞いておるのであります。    〔委員外議員矢嶋三義君発言の許可を求む〕
  87. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 矢嶋君は委員外ですが、第一クラブ佐々木君が見えませんので、委員外の発言を許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  88. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは矢嶋君。
  89. 矢嶋三義

    委員外議員矢嶋三義君) 大分いろいろお聞きしたのですが、問題はもうはつきりして来たと思うのです。この問題は二つ私はあると思います。一つは参議院の無視、一つは緊急質問の内容そのものに対する無規、この二つに私は要約されると思うのです。官房長官総理には通じたが、あとの三大臣には通じなかつたの手落であるから詫びておるということを言つておるが、総理にだけ言えばあとの大臣には言わなくてもいいということは、他の大臣を侮辱することであるし、参議院には今日は総理は病気であるから出て来られないとのことで、そうすると、首相に忠誠を捧げている大蔵大臣がこの問題を代つてつて行くという気魂に燃えられ、参議院を重視されるなら万障を押して御出席できた筈であります。如何なる角度から考えましてもこれは参議院の無視であると結論付けられます。  もう一点は緊急質問の内容自体に対する軽視であります。島議員緊急質問は中小企業のことになつております。この中小企業の問題は自由党、与党としては先般参議院の選挙の五公約の中にも出ておると記憶しております。現在中小企業者は倒壊しようとしているし重要な問題である。この中小企業に対する曾ての大蔵大臣の放言は世に有名でありますが、それが今でも流れているのではないかと、私はこの問題の重大性を把握するのであります。  結論するところ参議院に対する軽視と、それから緊急質問に対する内容の軽視という二点から、私は第一クラブ代表し、その背後にある国民を代表いたしまして、政府に猛省を促す次第であります。と同時に運営委員会としては結論を早急に出されることを要求するものであります。
  90. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さつき三大臣のことをおつしやいましたが、今横尾通産大臣が参られましたので説明をお聴きいたします。
  91. 横尾龍

    国務大臣(横尾龍君) 私は昨日少し用事があつたものでありますから早く帰りました。今朝になつて質問のあるということを聽いたのであります。そうして多分一番おしまいになさるのだろうというような話を聽いて登院しました。で先程早くおやりになつたという話を伺つておりましたが、十分ばかりでありましたから閣議に入つた。で段々時間が追つて参りましたし、閣議が私に余り関係のないようなもののように見えたので、秘書官から早く行かけれなばならんと聽きましたので、急いで参つて席についておりましたのです。
  92. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 只今関係大臣の御答弁を聴きますと、それぞれの省からの連絡で御承知になつておられたことは事実であります。然るに官房長官自体は御承知なかつたにせよ、その直系である総務課長が十分御承知であつて、その総務課長の方から御連絡があつたのかなかつたのかという点については末だに不明であります。でもう一度総務課長の方から御連絡が各大臣の方にあつたのかなかつたのかお伺いしたいと思います参。
  93. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今小笠原君から内閣総務課長から各大臣連絡があつたのかなかつたのかの点について、先ず保利労働大臣からお伺いいたします。
  94. 保利茂

    国務大臣保利茂君) 総務課長から連絡がありましたかどうか私は承知いたしておりませんけれども、とにかく昨日か今朝私は労働省の政府委員室から私にも質問があるということを承知いたしておりました。それぞれ政府委員室の方でどういう方法承知いたしておつたか私は分つておりません。
  95. 小野義夫

    ○小野義夫君 事務の取扱についてお尋ねしますが、今朝の質問の時間は、第六日程と第七の間に緊急質問を挿入するということは本会議がまさに始まる直前であつたと私は承知しております。故に時間的な通知からいえば殆んど開会と前後して通知を申上げたと思うのでありますから、昨日から試みに閣僚諸子が御存じつたといたしましても、先程の通産大臣お話のごとく或いは議事日程のどの辺に持つて行くかということは、時間的には今朝本会議開会面前まで不明確な状態にあつたのではないかと思います。この点事務総長は如何なるお考えでありますか、一応質問いたします。
  96. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 先刻来申上げました点で前段の方はお分りと存じます。この運営委員会で決定いたしましたときに、これは確か島清君のお申出は金曜日の、本日の、本会議というお申出になつておりましたので、その点も決まつておりましたので、その点も申添えてあつたものと存じます。続いて、と申しますのはそのときに他の緊急質問も一緒に決まつておりまして、これは確か高良とみ君の緊急質問であつたと思いますが、その間に一日日にちがありますから可なり裕りのある申出と思います。これは二十五日に決まつたと思います。それから続いて今日本会議のあることも、すでに確定しておりましたから、重ねてその場合には前日辺りには、昨日と思いますが、これは先刻来申上げましたような方法は全部取つておると思います。最後に今お聞きの点は、今朝緊急質問を日程第六の次に入れるということは、御承知通り今日ここで決まつたわけであります。念のために順序としてここに人りますということを更に今朝御連絡申上げました。これは只今おつしやいました通り、本会議開会直前に小委員会を終了しておりますから、それから直ちに御連絡した、従つて十時或いはその前後という頃であつたものと考えられます。併し本日は丁度院内閣議をおやりになつていた際でありますから、その連絡は比較的早くついたものと考えられます。実は丁度院内閣議がありますから、開会劈頭は他の議事が始まつておりますので、日程が六つもございますし、それから中村議員説明もございますし、そのときには御出席にはなつておりませんでしたが、その間に御連絡すれば会議中にぞろつと揃つて見えるのではないかと思つてつたのであります。議事部長も、入つておられないけれども、前の方の議事日程もあることでありますから、院内閣議でありますので連絡も早くつくから間に合うでしようということで、今日は議事を開いたわけであります。こういう状況でございます。
  97. 鈴木清一

    鈴木清一君 今事務総長の言われたことは尤もだと思います。併し緊急質問になつておるのですから、私は外の議事がありましても緊急質問は先にやる方がいいと思います。私は動議ではありませんが、一つお諮りいたしたいのは、如何ですか、御質問あられるようでしたら出席大臣にして頂いて、若し御質問が終りましたようなら各大臣に御退席願つて、そうして官房長官だけにはどうしても政府代表としての態度をお聞きしたいこともありますのでお残り願つて……。
  98. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先程の質問の…。
  99. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは内閣総務課長から御連絡があつたかなかつたかということについて安本長官に伺います。
  100. 周東英雄

    国務大臣(周東英雄君) 私は直接同日に連絡があつたかどうかは存じませんが、私は秘書官から今朝登院して聞いたのであります。
  101. 池田勇人

    国務大臣(池田勇人君) 周東国務大臣のお答えの通り祕書官より承わりました。それまでの経路につきましては承知いたしておりません。
  102. 田村文吉

    国務大臣(田村文吉君) 私も祕書官から聞きまして、その前の経路がどうなつておるか存じません。
  103. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは閣僚には御退席願つて……。
  104. 小川久義

    小川久義君 ちよつとその前に、責任者というものはないのですか、いないのですか。二十五日に国会で決定して今日やるのだということまで通告してあつた筈なんですが、それが二十五、二十六、二十七日、二十八日の朝まで聞き放しにしておく制度になつておるのですか。その間の政府委員室の仕組をお聞かせ願いたいと思います。
  105. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 各大臣からでなくて官房長官からでもいい。
  106. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 政府委員室の仕組は各省でそれぞれ決められておると思うのでありまして私は直接存じません。併し私が前に属しました外務省のときは、やはり政府委員責任者が一人おりまして、それがいろいろ連絡責任に当つておりましたので、外の省がどうやつておるかそれはちよつとお答えできません。(「進行進行」と呼ぶ者あり。)
  107. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは速記を止めてこの取扱いについて何とかまとまりますように御懇談願いたいと思います。速記を止めてさい。    〔速記中止
  108. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて下さい。いろいろ御意見ございましたが大分時間も盡きておりますので、取敢ず本会議を開きまして緊急質問以下を続行いたすことにいたします。この問題につきましてはこのままで本会議と併行して議運において審議することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
  109. 小川久義

    小川久義君 もう十二時四十分ですから飯を食わなければならんし飯を食わんでやれということは残酷なことです。
  110. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 従来の例からも相当時間が延びた例もありますから、緊急質問だけはこの際本会議で片付けたいと思います。如何でございますか、御辛抱願えませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  111. 江田三郎

    ○江田三郎君 その間に総理大臣はおられないのですから副総理でもここへお見えになるのですか。
  112. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) その点につきましては又別に併行して審議をいたします。
  113. 鈴木清一

    鈴木清一君 いなければ待つていますよ。(「もうやろうじやないか。」と呼ぶ者あり。)
  114. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) もう一度申上げます。
  115. 鈴木直人

    鈴木直人君 本会議において先程お話になつた政府代表する大臣から陳謝すると、こういうことですか。
  116. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) その問題は議運で決つた後で……。それでは本会議を続行いたしまして緊急質問だけ時間が遅くなりましたが一つ。
  117. 鈴木清一

    鈴木清一君 ちよつとその点で確認しておきたいのは、先程私が申上げましたように、今日これは大体決定しなければいつまでも議運を開いておらなければならない。従つて会議が散会してしまつたからそれは今日弁明を求めることができなかつたというようなことになつては因りますので、途中休憩になりましても、議運結論が出るまでは本会議は解散とはしないでおいて頂きたい。これだけははつきり確言して頂かなければいけない。いつまでも続けられては困るのですよ。
  118. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは本会議緊急質問を終りましたら休憩のままにしておきまして、議運は本会議と併行して尚この目的の審議を続けることといたします。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  119. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決します。本会議を続行しますことにつきましての議運の小委員会を引続いて開くことにして、議運休憩いたします、議運は続行と申しましたが……。時間は……。
  120. 鈴木清一

    鈴木清一君 一時半ですか。小委員会は引続いてやつて議運はここで休憩いたしまして……。次回を一時半頃からやるということに、一時でようございますから。
  121. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 鈴木清一君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  122. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは先程引続きと申しましたが、時間の関係もございますので、引続いて議院運営委員会を開いて頂いて、議運は午後一時半から再開をすることにいたします。    午後零時四十二分休憩    ——————————    午後一時四十二分開会
  123. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 引続きまして運営委員会を開きます。  先程から問題になつております閣僚出席が間に合いませんでしたために緊急質問ができなかつた件につきまして如何取計らいますか。先程のお話では副総理出席を求めてこれに対する釈明と申しますか、事情を一つ聞こうとこういうお話つたのですが、予め副総理官房長官が参つておりますが如何いたしましようか。
  124. 鈴木恭一

    ○鈴木恭一君 お願いしたらどうですか。
  125. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 御出席を願う前に、議運としてはこの問題は参議院軽視であり、又緊急質問、内容は特に中小企業に対する問題で、これに対する政府の認識不足、軽視ではないかという問題を議運として結論付けた上でその後の処置について御答弁を預つて、その関係において関係大臣官房長官の御出席を願う、こういうふうにして頂きたいと思います。
  126. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 如何しましようか。
  127. 江田三郎

    ○江田三郎君 その前に、総理が病気だということなんですけれども、今まで総理が病気で銀座を歩かれたようなこともありましたしいろいろの前例がありますので、一体どの程度の病気なのか、又国会としましても非常に大事なときでありますから当然総理がどこにおられるかというようなことは連絡があると思いますから、参議院議長の方では総理がおられるところなんかはちやんと連絡が取られておるか、どうですか。
  128. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今お話議長が今この席におりませんが……。
  129. 江田三郎

    ○江田三郎君 議長の方にお聞きしたい、議長の方へどの程度の病気で、どこにおられて、どういう療養をしておられるのか、そういう連絡が取られておるのかどうか。
  130. 芥川治

    参事(芥川治君) 今朝程事務総長からお話申上げました通りでありまして、それ以上詳しいことは通知を受けておりません。
  131. 江田三郎

    ○江田三郎君 そういうことを国会の非常に重大なときに総理大臣、特に吉田さんの総理大臣としての地位というものは従来の内閣に比べて総理大臣のウエイトが非常に重いということは世間でも一般に認めておるわけです。そういう総理大臣がただ病気で休まれておるというだけであつて、どういう病気で、どういう経過で、どういう療法をしておられて、一体どこにおられるかということがはつきりしておらないで果して議会がうまく行くかどうかということ、その点一つ議長はどうお考えになつておるかということを議長にお聞きしたいのであります。
  132. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今議長は本会議を主催しておりますので、この問題は議長に御要求でしたら後で願いたいと思います。
  133. 江田三郎

    ○江田三郎君 後で結構です。
  134. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 先程小笠原委員から、この問題に対して先ず議運の意見を決めようというお話でございましたが、如何でございましようか。休憩前の大体の委員会の空気としては、政府の所見を一つ聞いてその上ということであつたのでありますが、どちらにいたしますか。丁度副総理官房長官は参つております。
  135. 鈴木清一

    鈴木清一君 私は今委員長に伺いましたのは、先程の話で分りましたのは、先に総理官房長官政府の所信と申しますか。考え方について質問をして、そうしてお帰りになつた後に態度を決定するというように思つたのですが、私は未だにその点については考えを変えておりませんが、どうなんですか。
  136. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 鈴木君の御意見の、先ず政府当局から所見を聞くことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  137. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さようにいたします。
  138. 鈴木清一

    鈴木清一君 ちよつとお尋ねしたいのでありますが、先程議事部長お話のうちにもありましたように、この前こうしたような問題が起きました折に、連絡方法といたしましてはこういう工合にしたいということをこちらの事務から政府へお伝えしたときに、むしろ向うから先程のお話では連絡の希望を申されておつたように聞いております。そういたしますと連絡方法参議院事務局といたしましては、何ら間違いなく、むしろ向うの希望による方法によつて連絡をしたということがはつきりできるわけであります。そういたしますると、そうした希望を出されておつた内閣の方でそれに全然違反いたしましての今回の態度ということになりますると官房長官は最近御就任なされた方であるといたしましても、前から副総理としておられました林さんといたしましては、その点については十分御記憶もあるし父御承知の筈だつたと我々は解するのでありますが、その点どうなんですか。
  139. 林讓治

    国務大臣(林讓治君) 只今お話のありました通りに、参議院の方の事務の方の手続につきましては全然齟齬はないと私も考えております。それで私共曾て自分達が勤めておりましたときと申しましようか、それ程正確な記憶はございませんけれども、連絡の点につきましては参議院事務局手落は全然ないと考えております。尚私の方で、まあ政府の方におきまして先程官房長官が申述べられた通りでありまして、政府がその点につきましては確かに手落があつた考えます。尚丁度折から御承知通り閣議中でありましたのと、この参議院との関係でいろいろ大蔵大臣とそれから外の国務大臣あたりと折衝いたしておつたようなことでございまして、私から考えますとすでに緊急質問としての出席を求められておつだということはそれぞれ了承しておつたことと考えます。その点につきまして政府といたしまして誠に手落があつて皆さんに御迷惑をかけたことを深くお詫び申上げて置きます。
  140. 鈴木清一

    鈴木清一君 先程も私は発言の中で申上げましたのは、今回この問題を本日改めて取上げた問題でなくして、残念ながら毎回現われた結果がいつも今後気を付けますということと、そしてこの点については遺憾に思いますという言葉に今まで抹消されておつたのであります。併し一、二回の例でなくしてすでに数えてたしか私の記憶にいたしましても、こうした問題を起したのは今日で大体四回目か五回目かと記憶しておるのであります。今林副総理はただ單にどうも申訳ありませんでした。而も自分の方の手落ちであるということをはつきり確認せられた上において、それを前提としてただ申訳ないでありますというようなお言葉ですけれども、それではやはり私共は残念ながら政府参議院を無視しておるという言葉とは何ら変りはないと思うのでありまするが、態度の上ではつきりそういうふうに無規されるということについては、言葉を信用できないのならば今後我々はあなた方の言われる言葉を信用できないということになる憂いもあるのでありますので、もう少し明確にその申訳ないという点についての責任に対しまするはつきりしたお考えがございましたら、今一歩進んだお考えを一つ発表して頂きたい。
  141. 林讓治

    国務大臣(林讓治君) 只今私が申上げた通りでございまして、幾度かそういうようなことがあつたような事柄もあつた考えますが、とにかく今日の問題は、確かに只今おつしやつた通りたまたま閣議中であつたので起きて参つたことでありますから、その点につきましては深くお詫び申上げたいと考えておるわけであります。  尚参議院軽視するかというようなことは今日の時局などから考えまして、この今度の臨時議会も開かれるというような原因などから考えまして、決してこれを軽視したというようなことは全然ございませんので、この点は篤と御了承をお願いいたしたいと考えます。
  142. 鈴木清一

    鈴木清一君 そこに私はやはりはつきりしないところがあるというのは、今閣議開催中であつた、たまたま閣議開催中であつたと言われましたが、ですから先程定例閣議なのか、臨時閣議なのか、そして又閣議の前にはすでに公報というものが行つておる。然るに拘わらず、本会議を或る程度軽視しても閣議を開かなければならない重要議題であつたなれば、その程度につきまする手続なり、申入なりはこちらにあるべき筈である、そうしたことを何ら考慮されずに閣議をしておつたからこういうような手落があつたのだ。例えば話されるということ自体が、先程私がお話はすでにしておつたのであります。そうした言葉を繰返すようなところに、私は何ら誠意が認められないということを今少しはつきり申して貰いたい、こういうわけなのです。
  143. 江田三郎

    ○江田三郎君 そこで私も鈴木君と同じ気持なんですが、遺憾である、相済まなかつたということをおつしやつたのですが、相済まなかつたということについての具体的に取られる措置というものは、ここで総理として相済まなかつたということでお終りなんですか。又その外に今度の問題について相済まなかつたということを具体的に現わす方法をお考えになつておるわけですか。
  144. 林讓治

    国務大臣(林讓治君) 只今申上げましたようなことによりましてお許しが願えればこれに越したことはないと考えます。尚皆さんの運営委員会における何らかのお考えがありますようでしたら拜聽いたしまして、そして政府といたしましては善処いたしたいと考えます。
  145. 江田三郎

    ○江田三郎君 これはどこもこちらから註文すべき筋合でないと思う。政府代表してとられる措置を見て我々の意思を決定すべきことであつて、我々としては鈴木君が言われましたようにどうもその程度では甚だ以て了解し難いと考えております。
  146. 林讓治

    国務大臣(林讓治君) 只今申上げました通りでありまして、政府といたしましてはこの点につきましてはお詫びを申上げるということで仕方がないということと、尚今後におきましては更に一段の注意をいたしまして、再びこういうことが起らないように私共も努力をいたしたいと考えております。
  147. 山下義信

    山下義信君 林国務相の人柄をよく存じておるので誠意を持つて臨まれたと思うのです。ですけれども今の御答弁では鈴木君も満足しませんし江田君も満足していない。何かいいお考えがあるかと、こうお尋ねしておるのです。どうもどう考えていいか分らん、どういうふうに陳謝していいか分らんということでありますれば、考えのない人を責めて見ても仕方がありませんから、それならばこつちでいい方法議運の方で考えて上げて、これは紳士的に実はそういう必要がないという江田君の御主張があるのですが、一歩円満に讓つて多少教えて上げてもいいと思いますが、若し議運でこういうような方法がいいのじやないかという我々の意思がある程度まで話合いがつきましたら、政府は誠意を持つて只今おつしやつたようなこの心持を率直に現わして頂けるかどうかということを伺つて置きたいと思います。
  148. 林讓治

    国務大臣(林讓治君) 只今山下議員のおつしやいました通り政府といたしましては何らかの方法によつて、或いは本会議と申しましようか、そのときに意思表示をいたしまして、将来そういうことのないように一段と私共も努めるというような意思表示をしてお許しを願えれば政府としては考慮いたします。
  149. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を止めて下さい。    午後一時五十八分速記中止    ——————————    午後二時二十三分速記開始
  150. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて下さい。
  151. 小川久義

    小川久義君 この問題はいろいろ御議論もありましようが本会議も待たしておることでありまして、今日は副総理政府代表して陳謝をして頂き、適当な機会に、参議院軽視という言葉をお使いになるならば別といたしまして、参議院を重視するという、重んじているという誠意を総理から披瀝して頂くということを本会議で結末を付けたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)
  152. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今小川君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  153. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決します。それでは取敢ず小委員会を開きまして、本会議を開く段取りにつきましてまだいろいろお話いたしたいと思いますが、議運の方は本日はこの程度で散会いたします。    午後二時二十五分散会  出席者は左の通り。    委員長     左藤 義詮君    理事            愛知 揆一君            鈴木 恭一君            中村 正雄君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            小野 義夫君            加藤 武徳君            山田 佐一君            江田 三郎君            大野 幸一君           小笠原二三男君            山下 義信君            赤木 正雄君            加賀  操君            片柳 眞吉君            高橋 道男君            小川 久義君            境野 清雄君            佐々木良作君            鈴木 清一君            兼岩 傳一君    委員外議員            矢嶋 三義君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   —————————————   国務大臣    大 蔵 大 臣 池田 勇人君    通商産業大臣  横尾  龍君    郵 政 大 臣    電気通信大臣  田村 文吉君    労 働 大 臣 保利  茂君    国 務 大 臣 周東 英雄君    国 務 大 臣 林  讓治君   政府委員    内閣官房長官  岡崎 勝男君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君