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1950-07-25 第8回国会 参議院 議院運営委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年七月二十五日(月曜日)    午後一時五十一分開会   —————————————   委員の異動 本日委員堀末治辞任につき、その補 欠として小野義夫君を議長において指 名した。   —————————————   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○日本国有鉄道の本州及び九州におけ  る地方組織改革実施延期に関する決  議案委員会審査省略要求の件 ○緊急失業措置に関する決議案委員  会審査省略要求の件 ○国会法第三十九條但書規定による  国会議決を求める件(国立遺伝学  研究所評議委員会評議委員、新聞出  版用紙割当委員) ○中小企業対策に関する緊急質問の件 ○義勇兵問題その他に関する緊急質問  の件 ○各種委員選任に関する件 ○行政機構の整備に関する調査承認要  求の件   —————————————
  2. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) これより本日の会議を開きます。  最初常任委員辞任及び補欠に関する件。
  3. 河野義克

    参事河野義克君) 自由党から文部委員加納金助君、厚生委員長島銀藏君が辞任されて、後任文部委員長島銀藏君、厚生委員加納金助君を指名されたいという申出があつたのであります。又同じ自由党から議院運営委員堀末治君が辞任され、後任小野義夫君を指名されたいという申出があります。又自由党から特別委員の方でありますが、電力問題に関する特別委員團伊能君が辞任され、重宗雄三君を後任に指名されたいという申出があります。それから社会党から農林委員門田定藏君、及び建設委員江田三郎君が辞任され、後任農林委員江田三郎君、建設委員門田定藏君を指名されたいという申出があります。
  4. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今議事部長から御報告いたされました常任委員の件、御異議ございませんか。
  5. 佐々木鹿藏

    佐々木鹿藏君 特別異議があるのではありませんが、たびたび言われておるように、原則から言うと常任委員は本来常任委員会なんです。たつた臨時国会の二週間足らずに余りだびたび変えるようなのは今後十分懷しんで頂きたいと思います。
  6. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは異議ございませんが。    〔「異灘なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 議事部長報告通り決することにいたします。   —————————————
  8. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に決議案委員会審査省略要求に関する件。これは前回保留になりました内村清次君外一名提出の決議案であります。
  9. 中村正雄

    中村正雄君 昨日の委員会でお願いしましたように、今期あと樺か四、五日しかありませんので、本会議審議したいと思いますので、委員会審査省略を、特に決議案内容につきまして賛成を求めておるわけでないのであります。本会議上程を求めておるだけで、慣例に從つてお認め願いたいと思います。
  10. 片柳眞吉

    片柳眞吉君 緑風会でいろいろ相談をいたしましたが、大体同じ案件が今運輸委員会でいろいろ調査審議しておりますから、理論としてもその調査の結果を待つ方が妥当なのであります。それまでこの上程を留保して頂きたい。
  11. 鈴木清一

    鈴木清一君 実は運輸委員会でありますけれども、運輸委員会でもこの問題はすでに最初から出されまして、そうしていろいろ審議したのでありますけれども、各派の方がこの機構改革について余り御了解をたんと深めておられない。これは失礼な言葉ですが、それと同様にそれ程今度の機構改革国鉄の今後の問題についた非常に関係して来るわけであります。ところが労働組合あたりもこれと関連いたしまして、今まで再三団体交渉の中でいろいろ話合つていたのでありますけれども、当局はこれに話を合わせるような状態を以て一方的にやつて来ておるわけです。これは、これをここで実施されては非常に国鉄の方に支障を来たすわけです。これは又御承知のように、政治的に見た場合でも地方々々によつて非常に問題がトラブルを起しております所がありますので、せめてこの決議案を通すのは少し期間を延ばしてその聞民主的に互いに話合つて、そうして今少しいい結論を出そうではないかという空気が運輸委員会でも非常に出ておるわけです。今日も議題になると思いますが、この問題は御承知通り国会ももうすでにあと余す日は僅かでありますので、せめてそうした本当に鉄道に対しまする考え方参議院の方がして行けるとするならば、延ばして頂くということについては私は御異論はないことと思います。從つてこの問題だけは是非一応参議院としてはそうした考え方から今少し延ばすということに御賛成頂くのがむしろ本当に鉄道を愛する意味ではなかろうか、こう思うわけで、是非この決議案に対しまして御賛成を願いたいと思います。
  12. 中村正雄

    中村正雄君 私の提案しましたのは、今鈴木君の言う内容について皆さんお話したのではなく、無論結論を出す以上は、各今派の了解を得まして全会一致賛成を得たい希望はあるのでありますが、ただこの内容につきましては、各会によりまして、いろいろと賛成反対意見はあると思います。從いまして、少くとも賛成して貰いたいという意味で私は申し上げておるわけではなくして、機構改革は八月一日という日にちが限られておるということと、国会も七月末日で終る。これを演輪委員会付託いたしましてやつておるのでは、本国会中に結論が出ることは非常にむずかしいという、そういう関係議運にお願いし、委員会審査を省略いたしまして、從つて本会審査をする。賛成反対、これは別問題で、今までの例から申しましても審査省略につきまして反対された事例はないのであります。從つて内容については反対であろうとも、本会議において反対の態度を示めされればいいわけでありまして、これは純然たる運営技術上の問題でありますので、御了解願いたいということをお願いしておるわけであります。
  13. 加藤武徳

    加藤武徳君 中村委員の御意見でありますが、そういう先例があつたなら別でありまして、我々新らしい委員はそういう先例十分承知をいたしておらないのです。併し理論的に物を判断して見ますと、委員会付託されて審議中の事項を俄かに本会議に持ち出して結論をつけるということは、常任委員会を設置しておる本旨に戻るのじやないかと思います。こう私は思いますので、常任委員会審議を継続しておるものについて、常任委員会決議を経ず直ちに本会議に出すことは私は反対意見を持つております。
  14. 中村正雄

    中村正雄君 今加藤委員お話でありますが、常任委員会には付託されておりません。この案件は、從つて加藤委員のおつしやつたのは、私の提案には当を得ない御意見であります。ただ運輸委員会でこれと同じような結論が出されますときにおいては御承知と思いますけれども、運輸委員会は当時の状況におきましてはこの案件審議する権能がなかつたわけです。從つて本会議でやるべく成規賛成者を得まして議案に出しておる。その後運輸委員会国鉄機構調査要求を出されまして、昨日の運輸委員会でかけてやつたわけであります。こういう話が議運に出されましたのは後からでありまして、現在の運輸委員会付託されておるものではありません。從つて加藤委員お話はこの案件については当を得ない御意見であります。
  15. 加藤武徳

    加藤武徳君 当委員会委員であり、同時に運輸委員会委員である先程の鈴木委員の御発言があつたのであります。少くとも鈴木委員の御発言内容を伺えば、運輸委員会の議に上つておるということが一応肯けるのであります。今の中村委員の御意見では運輸委員会の議に上つておらないという御意見のように伺うのですが、その点如何でしよう。
  16. 鈴木清一

    鈴木清一君 たまたま私は内容に触れまして思うがために、この機構改革に対する自分の考え方を主観を交ぜて内容お話したのですが、今中村君の言われるように実は議題として、案件としてという意味では運輸委員会には上つておるわけではない。ただ問題は調査承認を過日ここからお許しを得まして、そうして証人を喚問して機構改革の形式について話を聞くという程度にしかなつておらん。ですから、案件としては出べきものでないので上つておりません。これは私は先程内容に触れて申上げましたので、その点加藤さんがちよつと誤解されたんではないかと思いますので、その点だけ申上げて置きます。
  17. 加藤武徳

    加藤武徳君 正規の案件として常任委員会付託されてないといたしましても、この決議案内容に盛られておるような事項が現在常任委員会審議されておるならば、常任委員会権限を尊重するという立場からしても、俄かに本会議に持ち出すということについてはこれは極めて慎重でなければならないというふうに考えるのであります。特にこの調査承認あ出しました議運としましては、尚更のこと慎重にしなければならないと思います。
  18. 中村正雄

    中村正雄君 それは加藤君の御意見でありますが、当該運輸委員会国鉄機構改革に関しまする調査をやつておりましても、これは単なる調査でありまして、案件として取扱つておるわけではありませんので、本会議上程できません。從いまして本会議上程するためには案件でなければいけないわけでありまして從つて成規賛成者を得まして出されましたこの決議案を我々の要求する委員会審査省略反対されるということであれば、この案件運輸委員会付託になると思います。從つてこの決議案運輸委員会審議いたしまして、その結果本会議上程するということが順序でございます。ところが御承知のように機構改革は八月一日であります。国会が意思を表明するのであれば一日も早いことが望ましいのでありますし、それからもう一つ国会今期が今月末で終る、そういう今期の点と、今の状態であれば運輸委員会付託いたしましてこれを審議するのでは、今国会では結論が付かないという見通しは誰でも付く。もう一つざつくばらんのお話を申上げますと、恐らく委員会審査省略反対するという会派の人達の中には、この機構改革というものはこれは反対もおかしいが賛成するわけにもいかないという考え方もあるだろう。從つてこれを本会議にかけることは非常に面白くないという気持が出ておると思う。從つて恐らくこれは私の推測でありますが、委員会審査省略を止めまして、運輸委員会付託いたしまして、運輸委員会でこれを何とか握り潰すという方向になれば別でありますが、若しも本会議にかけることは非常に困るということであつても、委員会審査省略をやつてもやらなくても同じ結果になるということで、これを運輸委員会付託してこれを運輸委員会が否決するということになつても、その結果は本会議にかかる。本会議で又討論採決があるので、いずれにしても本会議にかかることは火を贈るよりも明らかであります。そうなれば今国会は七月末まででありまして、地方税法案会期末にかかるので、これがないうちに本会議で決をつけるべきだと思つて審査省略要求をしている。いずれにしても本会議にかけるものであれば、一日も早くかけた方が会期関係機構改革関係地方税審議関係、こういう面から見て一番運営上妥当じやないかと思つてお願いしておるのです。
  19. 加藤武徳

    加藤武徳君 中村委員から、地方税の問題が出たようですが、会期が今月一杯であるということ、それから機構改革が眼の前に追つておるということ、これは勿論運輸委員会でも十分御承知の上でこの議案内容についての検場討を行つておるものと我々は判断しております。從つて私は飽くまで常任委員会権限を尊重するという立場から仮に案件として付託されておらなくても、この決議案内容について検討が加へられつつある最中に俄かに本会議に持ら出すということについては依然として私は反対いたします。
  20. 中村正雄

    中村正雄君 そうしますれば、常任委員会はどこまでも尊重するということになりますれば、委員会審査省略ということは今後あり得ないということになるのです。
  21. 加藤武徳

    加藤武徳君 それはあなたがそういう前例を知つておられるというさつきのお話のように、前例が幾らも今までありますね、その前例中に常任委員会審議の最中にあるものを本会議上程したというような前例が仮にあれば、これは議事部の方からその経過を詳細にお知らせ願いたいと思います。
  22. 中村正雄

    中村正雄君 これは常任委員会審議の最中にあると言つておられますけれども、先程も言つておるように、運輸委員会でこの案件審議しておるものではございません。それと同じような国鉄機構に関することは当然この委員会権能であるからいろいろ問題を調査はしますけれども、この案件運輸委員会付託になつてもいなければ審議過程でもない。從つて今まで決議案を盛られた場合で、案件にはなつていないけれども、その決議案内容はいずれかの常任委員会権限であることは間違いない、この調査はどこの委員会でもやつておりますけれども、委員会審査省略をして本会議にはたびたび上程をしておるが、加藤君の意見では今後常任委員会権限を尊重して考えれば委員会省略をしない方がいい、こういう意見であれば別だけれども、今までの例から申しましてもすべて常任委員会権限であり、案件として付託されたのは別でありますけれども、そうでない、案件として付託されない調査権限事項の問題はすべて委員審査省略で本会議にかかつております。而もこの案件は今常任委員会で御承知通り審議中の案件ではないということははつきりしておることは皆さん承知通りであります。
  23. 加藤武徳

    加藤武徳君 案件として正式に付託されておらないということは私もよく了承いたしました。了承いたしましたが、先程の鈴木委員の御発言のごとく、運輸委員会で極めて慎重審議をされ、同時に熱烈な論議が展開されておるという鈴木委員発言から押しましても、運輸委員会十分検討を続けられておる議案ならば尚更のこと、私は直らに決議案として本会議に持つて行くということはもう一度慎重な検討が要ると思います。
  24. 鈴木清一

    鈴木清一君 加藤さんは非常に誤解されておる。私の言葉が足りなくて誤解されておると思いますが、先程申しましたように、運輸委員会でも案件になつていないということが一つと、それから今審議過程にあるということをお話なつたようですが、そうではなく、この機構改革についてどういう工合に機構改革をするかということについてただ質問ということにしてあるだけです。でありまして、審議を云々するというところまでには入つておるというものではない。まあそれは別といたしまして、問題は決議案として出されるのは、若しこれが運輸委員会でどういうふうな結論になりましても、やがて又議運には問題として出されて、発議者がある限りにおいては問題は又議運として決議案を取上げ、又問題がかからなければならないと思う。そういたしますると、この問題が来国会になろうと、本国会になろうと、いずれにしましても実施される過程においていつでも議題となつて現われて来るもので、そういうことを御承知置き願いますれば、すでに期間がないことでもありますので、一応決議案として出したということについて、委員会審査省略ということだけを御審議願いたいという程度ならば反対をされるあれもないと思うのです。
  25. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) この問題大分複雑になつて参りましたので、ちよつと又後に讓りまして今緑風会自由党から御発言があつたようですが、民主党その他の会派如何でございましようか。
  26. 大隈信幸

    大隈信幸君 民主党もいろいろ相談したのですが、結局今度運輸委員会で、調査承認を得られてこの問題を御調査下さるわけですから、御調査を願つて願えないということもないというような点から、委員会審査省略には反対をいたします。
  27. 佐々木良作

    佐々木良作君 私の方は委員会審査省略でやろうとやるまいと、あと三、四日でしよう、どうせ委員会でやつてみたところで、初めから流そうということなら別問題だと思いますけれども、結論を求めようというならば、今何か委員会でやつておるのにとか何とかいう議論がありましたが、二、三日のことだから同じことだと思います。ですから本会趣俄にかけた方がいいと思います。
  28. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 どうせ社会党としては決議案としてお出しになるので、そこで事務当局に聞きたいのは審査省略を、こういう決議案で否決した例はないとおつしやつたのですが、事実どうなんですか。
  29. 河野義克

    参事河野義克君) 先に給与に関する決議案が前国会でありましたか、社会党緑風会両方から出て議院運営委員会における委員会審査省略を認めるかどうかの議論が非常に紛糾しました結果、結局両方共委員会審査省略要求を撤回されて、当該委員会付託された事例がございますし、議運の態勢を察し、或いは決定に基いて委員会審査省略要求を撤回して当該委員会付託されたことはありますが、本会議議題なつたものは今までの例から申しますれば、議院運営委員会了解がついたものばかりであつたので、從つて本会議において委員会審査省略は否決された例はなかつたと思います。
  30. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を止めて。    〔速記中止
  31. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて。
  32. 中村正雄

    中村正雄君 本決議案委員会審査省略につきまていろいろ議論がありますので、若しも委員会審査省略を取下げまして関係常任委員会付託するということになつた場合、あと会期が僅かでありますので、関係委員会におきまして審議できるかどうか等も危險に思いますので、当該常任委員会であるところの運輸委員会委員長に来て貰つて意見を聞きたいと思いますので、一つ委員長に来て貰いたい。
  33. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 中村君の御意見に御異議ございませんか。    「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは運輸委員長の御出席を願いましてお見通しを伺うことにいたします。
  35. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それは後廻しにいたしまして、もう一つ緊急失業措置に関する決議案山花秀雄君外三名で発議になつております。委員会審査省略要求がございます。この件をお諮りいたします。只今山花秀雄君外五名の発議決議案委員会審査省略要求如何がいたしますか。ちよつと速記を止めて。    午後二時十八分速記中止    ——————————    午後二時三十六分速記開始
  36. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて。只今緊急失業措置に関する決議案後廻しにいたしまして先程中村委員から御発議運輸委員長が見えておりますので、運輸委員長にお見通しを伺います。
  37. 中村正雄

    中村正雄君 先程から議題になつておりました、国鉄機構改革延期決議案、これを論議しておるわけでありますが、会期あと僅かでありますし、又国鉄機構改革が八月一日という期間の限定がありますので、從つて委員会審査省略をいたしまして、本会議に直らに上程するということを要求したわけでありますが、これは当該常任委員会があるのだから、そこで一応やつて、然る後本会議上程すべきであるという御意見があつたわけであります。從つて運輸委員長にお尋ねしたいのは、本日直ちにこの決議案運輸常任委員会付託した場合には、何日頃大体本会議上程するお見込みであるか、この点お伺いしたいと思います。
  38. 佐々木鹿藏

    委員外議員佐々木鹿藏君) お答えいたします。運輸委員会の情勢でありますから、私が断言するのはどうかと思いますが、私の見通しとしては本会期中に完成する、結論は出ると思います。
  39. 中村正雄

    中村正雄君 結論が出ると申しますのは、この案件について賛否は別にいたしまして、常任委員会決論を出して、本会議上程し得る。こういうお見通しなのですね。
  40. 佐々木鹿藏

    委員外議員佐々木鹿藏君) そういうわけであります。
  41. 中村正雄

    中村正雄君 ただ御承知のように本国会は本月末日まででありまして、三十日の日になるか、或いは三十一日になるか分りませんが、御承知のような地方税法案が本会議上程になる、そういう見通しもあるので、それ以前に出すのが運営上最も妥当と思われるわけなんです。從つてでき得るならば二十九日までに本会議上程できる措置が取り得る見通しがあるかどうか、重ねてお伺いします。
  42. 佐々木鹿藏

    委員外議員佐々木鹿藏君) 委員会としてはかようなことを予定して、毎日午後一時からやつておりますから、二十九日までには間に合うと思います。
  43. 中村正雄

    中村正雄君 只今運輸委員長のお見通しのこともありますので、本決議案に対しまする委員会審査省略は撤回いたします。從つて直ちに運輸委員会付託いたしまして、二十九日の本会議に間に合うように議運附帶決議を付けまして、運輸委員会付託されんことを望みます。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 加藤武徳

    加藤武徳君 即刻審議して頂くような希望ですね。
  45. 鈴木直人

    鈴木直人君 運輸委員会その他の委員会に対して議運が何日までに結論を出すべしというような何といいますか、委員会に対する命令的な決議ということは議運としてはどうかと思うのです。やはりそれは強い希望であるという程度にして貰いたい。こう考えます。
  46. 中村正雄

    中村正雄君 これは希望ということではなくして、国会会期もあるわけなんで運営委員会自体国会運営全部をやつているわけで、そういう附帶決議も可能だと思う。若しも決議通りに行くか行かんかは、今後の運輸委員会にあるので、むしろ二十九日までに見通しがないということであれば、運輸委員会から報告があるわけですから、私は附帶決議は可能だと考えておりますので、やはり附帶決議を主張したいと思います。
  47. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 附帶決議が可能であるかないかについて事務局から……。
  48. 河野義克

    参事河野義克君) 議案付託につきまして期限を付することは、現在の国会法並び参議院規則では認められておらないわけであります。国会法上認められております場合は、委員会議案があります場合は、本会議決議を以て中間報告を求める。中間報告があつた場合は更に今度はいつまでに審議を終了すべしというふうに決議をするか、或いは引続き本会議でもろ審議してしまうということを決議する場合は国会法参議院規則で認められていることであります。從つて議院運営委員会として法的な効力を持つ附帶決議ということはできないだろうと思います。ただ議院運営委員会慣行として、これは從来もそうでありますが、例えばこの議案は何々委員会付託するのが妥当である。併しながら何々委員会は、関係のある外の委員会連合審査をするべきであるというようなことを決定されることがよくありますが、これも法規上から言えば、そういうことは議院運営委員会には権限はないわけであります。ただ從来そういうふうにやつてつた慣行は、議院運営委員会各派の交渉的な機能も持つということがある。ここでの事柄は各派が責任を持ち、できるだけその委員会における各派委員を通じてこの希望が達成されるようにということで、実際やつておられたのだろうと思いますので、今度の期限を附するということも、從来連合委員会をしろということで付託しておつたと同じように考えれば、そういう実際的な効果を招来するであろうということで申合せをするという場合、法的に言えばそういう意味になるのじやないかと思います。
  49. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を止めて。    〔速記中止
  50. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて。
  51. 中村正雄

    中村正雄君 先程提案いたしました本決議案運輸委員会付託するということは変りありませんが、爾後の動議につきましてはこれを撤回いたしまして、該委員会の方が若し二十九日の本会議に間に合わないということになつた場合には、国会法の五十六條の三によりまする中間報告を求めまして直ちに本会議審議に付するということを了解願えることを希望いたします。
  52. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今中村君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  53. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それではさよう決します。   —————————————
  54. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは順序を、先程の緊急失業措置決議案あと廻しにいたしまして、国会法第三十九條但書規定による国会議決要求が二件ございます。
  55. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 只今議題となつておりまする件につきまして御説明をいたします。  国立遺伝学研究所評議委員会評議委員の任命につき国会議決を求める件、これを申上げます。今回国立遺伝学研究所評議委員会評議委員参議院議員野田卯一君を政府において任命いたしたく国会議決を求めるため、国会法第三十九條但書規定によりまして本件を提出いたしました。国立遺伝学研究所は文部省設置法に基き国立教育研究所、国立博物館、国立科学博物館及び統計数理研究所等の諸機関と共に評議委員会が置かれておる文部省の機関であります。而してこれらの機関に置かれる評議委員会の評議委員はいずれもそれぞれの機関の運営管理に関すること、即ち事業計画、経費の見積り、人事等について機関の長に助言する職責を有し、教育、学術、経済等の各界における学識経験のある者の中から文部大臣が任命する者であります。野田君は大正十三年大学卒業後大蔵省に入り、主計局長、專売局長官、大蔵次官等を歴任して昨年六月初代の日本專売公社副総裁に任命せられた財政経済面に明るい者であります。殊に同君は專売の関係者として煙草の改良を熱心に主張し、そのためには煙草の遺伝に着目する必要を痛感して、專売公社副総裁となるや煙草遺伝に関する研究を国立遺伝学研究所に委託して参り、同研究所とは特に深い関係にある者であります。以上を同君の財政経済的識見並びに同研究所に対する特に深い関係よりいたしまして、同君は本年五月同研究所評議委員会評議委員に任命されましたが、参議院議員に当選したため六月八日付を以つて辞任いたしたのであります。今回同君を再び同所の評議委員として任命し、特に同研究所の事業計画、経費の見積り等財政経済的な運営管理の面において同君の学識経験を活用いたしたいので、国会議決をお願いするものであります。何とぞ慎重御審議の上速かに議決されんことを希望いたします。  次に、国会法第三十九條但書による議決を求めるの件を御説明いたします。参議院議員赤木正雄君を新聞出版用紙割当審議委員に任命いたしたく、国会法第三十九條但書規定により国会議決を求めるため本件を提出いたしました。新聞出版用紙割当審議会は総理府の附属機関でありまして、新聞用紙の割当に関する法律並びにこの法律に基いて制定された新聞出版用紙割当審議会令において規定せられておりまするように、新聞部会及び出版部会を以て組織せられ、各部会はそれぞれ十一人の委員で構成せられており、その十一人の内訳を申上げますと、当該協会から選出されたものが五人、学識経験のあるもののうちから選出されたもとが五人及び通商産業省の主管局長が一名となつております。  それで赤木正雄君は前述の法律第八條の手続によりまして、新聞部会で学識経験者として選出されて参つたものであります。新聞部会の学識経験者を選出する詳細な方法は、前述の政令第二條第二号に規定してありまするが、教育界、科学界、宗教界、労働界及び農業界の各分野を代表するもののうちからそれぞれ一人ずつを選ぶものと相成つております。赤木君は右のうち科学界を代表するものとして選出されたのでありまして同君は、履歴で御覧の通り、東大の林学科を大正三年卒業後内務省に入り、技師として長く砂防事業に從事し、その間農学博士の学位を得、昭和十七年に退官、且つ後においても科学界に尽萃しておられたものでありまして、新聞及び出版用紙の割当に関しては昭和二十一年以来委員として関与せられ、昭和二十四年八月現在の審議会に改組された後においても科学界代表の学識経験者として重要審議に当つて来られたのであります。而して先般同君は参議院議員として当選されましたので、大月十日付を以て委員の職を辞されたのでありますが、新聞部会におきましては、その閲歴より再び同君が委員として就任されることを希望し、同君を選出して参りましたので、政府といたしましてはこれを任命いたしたく、国会法第三十九條但書によりまして、国会議決をお願いいたす次第であります。何とぞ慎重御審議の上速かに議決あらんことをお願いいたします。
  56. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 今の件に関しまして御質疑ございますか——それでは次回までに各会派の御意見をおまとめ願いたいと思います。   —————————————
  57. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に緊急質問に関する件。
  58. 近藤英明

    ○事務総庁(近藤英明君) 緊急質問が二件出ております。一件は社会党の島清君からで、中小企業対策に関する緊急質問要求大臣は総理大臣、大蔵大臣、通商産業大臣、所要時間二十分の御要求であります。他の一件は高良とみ君からの御要求でございます。問題は義勇兵問題その他についての緊急質問としてございます。要求大臣は首相、外相、通産相、時間は四十分という御要求でございます。その二件でございます。それから尚念のために申上げますが、御希望といたしまして、先に申しました島清君は金曜日の本会議でやりたいという御希望が附いております。高良とみ君の方は明二十六日の本会議希望するということを申添えてございます。
  59. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) この二件如何でございますか。
  60. 中村正雄

    中村正雄君 異議はありませんが、ただ時間は小委員会でやります。
  61. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 時間につきましては小委員会に讓りまして、この二つの緊急質問を認めることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  62. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さよう決します。   —————————————
  63. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に各種委員の取扱に関する件。
  64. 河野義克

    参事河野義克君) 各種委員の調整につきましては前に御決定を願い、各全派から新らしい候補者が全部出揃つております。それでこの際申上げたいことは、予備員についてでありますが、予備員の中には予め順位を付しておくものがございます。例えば予備員が五名あれば、その中一人本委員が故障ができたときにはどの順位で予備員になるかということが規定されておることであり、又予備員の中には本委員何某の予備員であるということをはつきりしなければならん、そういう二通りのものがあります。前者につきましては、その順位を決めなければなりません。後者についてはこれは本委員何某の予備員であるということを決めなければなりません。それからもう一つは社会保障制度審議委員については任期が一年のものと二年のものとございます。それで今度なられた方の中、誰々が任期二年の者になる、誰々が一年になるかということをお決め願わなければならんのであります。それでこのことは、ここで御審議つても結構でありますし、事柄が両方とも相当細かいわけでありますから、特別委員長のことや何かのことについて各派の御折衝もあるようでありますが、そういう会議等において御審議を願つても結構と思つております。然るべくお取計らい願います。
  65. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今各種委員会の調整に関する件は、両院法規特別委員会の話合いを議運散会後いたすことになつておりますので、その方で話合いをいたし、そしてこの議運に御報告して御決定を頂くということで…
  66. 中村正雄

    中村正雄君 僕はそれよりも、なりました各種委員の中で抽籤なり、話合いによつて決めたら如何ですか。
  67. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) その抽籤で決める、話合いによつて決めるということの大綱をやはりこちらで決めた方がいいのじやないですか。
  68. 中村正雄

    中村正雄君 委員の話合いによつてすべて決めたらどうですか委員会に任したらいいと思います。
  69. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 如何でございますか、中村君の動議のごとく、それぞれの委員会の話合いにお任せすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  70. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それではさように決します。   —————————————
  71. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に調査承認要求に関する件が一件ございます。
  72. 宮坂完孝

    参事(宮坂完孝君) 内閣委員長河井彌八君から行政機構の整備に関する調査承認要求が提出されております。本件の調査の目的は、現在までに行われた行政機構改革後において、行政機構如何なる状態に整備されたか、又今後現在の行政機構如何に改草すべきかを調査し、今後行わるべき行政機構の刷新に資するというのであります。以上御審議願います。
  73. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今の内閣委員会からの調査承認要求を承認するこ  とに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  74. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御異議ないと認めます。速記を止めて。    〔速記中止
  75. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて。
  76. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 先程の緊急失業措置に関する決議案の問題でありますが、我我は趣旨としては別に異存はないわけでございますが、この中に盛られておりまする先程の失業者の数であるとか、或いは追加予算の即時提出、而もそれを九十億田一と実数を出して、その即時提出を要求されている。而もその予算も失業対策審議会案によるものであるというふうなことにつきましては、我々は具体的な数字の内容検討しなければなりませんし、又国会といたしましても、審議会案によるものをそのまま呑んだというような形は何としても国会の権威に拘わると私は考えます。こういうふうな問題につきましては更に検討をいたしまして、この決議案としてはこういう表現をやめて抽象的な文字にした方がよいのではないかと、そういうふうに考えて、先程も私共といたしましては抽象的なと仰しやるような体にならざるを得ないのであります。別にそのものの趣旨に対しては最初申上げました通り何ら反対するものではないので、でき得べくんば更に相当の補正予算を提出する等の抽象的な文字に直して頂きたいということを重ねてお願いするのであります。如何なものでございますか。併しながら各派全部決つたんだからとこういうことでありますれば、何ともいたし方な小のであります。趣旨そのものに反対しておるわけではございませんから、どうしてもこういうような決議案が出るとなりますれば、我々の方といたしましてもそれに対しまして、私の方の意見も、決議案というものもお願いしなければならん。これが私共の気持でございますので、その点を一つお考え下さいまして、できるならば御一緒にした方がよいのではないかと思うのでありますが。(発言する者あり)
  77. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 靜粛に願います。
  78. 中村正雄

    中村正雄君 今自由党を除く各派の共同提案にしようというお話がありまして、民主党緑風会も加わりまして、社会党は第一行目の末端から三行削つて、それで自由党の同調を得られんものだろうかとお願いしたわけであります。これについては自由党は同調できないということなら止むを得ませんから、自由党を除く各派共同提案で提案することにいたしまして、明日の本会議に提案を望みます。(「異議なしと呼ぶ者あり)
  79. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 私のところはこの趣旨には非常に賛成であります。ただこの内閣は、その性質から言つて失業救済事業を平和的でない方面、例えば国内の軍事基地とか他国の戦争に介入するための建設工事などをやる危險があると考えておりますので、そういう点を私は心配するのであります。でありますから、本来の趣旨がそういう趣旨でないということは了解できますが、併し今更字句をいじるということは大変でありますので、私共はさような強い希望をつけて賛成いたし、各派提案には加わらない、賛成するが加わらないで、賛成するという趣旨はそのような強い明和的な希望によるというわけであります。
  80. 中村正雄

    中村正雄君 共産党から発言がありましたので、自由党、共産党を除く各派共同提案といたしまして、一応提案して参りたいと思います。(「異議なしと呼ぶ者あり)
  81. 鈴木恭一

    鈴木恭一君 そういうことになりますると、自由党といたしましてはですね、同じ決議案の題でありますが、緊急失業措置に関する決議案といたしまして先程私が読みました決議案を同時に提出したいと思うのであります。
  82. 中村正雄

    中村正雄君 これから片付けて行つて頂きたい。先に本日の議題になつておるものから処置をして頂きたい。関連したものは困ります。(「同感」と呼ぶ者あり)次の議題に移したらいいのですから、それで片付けましよう。
  83. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を止めて。    午後三時十五分速記中止    ——————————    午後三時四十二分速記開始
  84. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて。  山花秀雄君外三名発議による緊急失業措置に関する決議案、これの審査省略要求を承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  85. 中村正雄

    中村正雄君 その前に決議案の修正を申上げます。  お手元に配つてありまする案文の中から、第一行の末項の「完全失業者は」というところから、第三行目の初めの「といわれ」というところまで削除いたします。そうして山花秀雄君外五名発議者といたしまして、緑風会民主党、第一クラブ、労農党の各代表者の発議者の追加を願つて、共同提案としたいと思います。
  86. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 中村君から修正の御発議のありました発議者追加等を含めまして、その決議案に対して、委員会審査省略といたしますことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  87. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御異議ないと認めます。  尚他に何か御発議がございますか。御発議がなければ本日はこの程度で、明日は午前九時三十分から議院運営委員会を、九時四十五分から小委員会を開きます。
  88. 中村正雄

    中村正雄君 九時半からのは今後の例にしますか、これは一応やれば、今まで十時の本委員会でもとても時間通りにできなかつたのに九時半にやれますか。
  89. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 明日は今日の経緯があるので特例として御勉強願いたいと思います。    〔「異議なし」「仕方なし」と呼ぶ者あり〕
  90. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それではさようにいたします。  本日はこれで散会いたします。    午後三時四十六分散会  出席者は左の通り。    委員長     左藤 義詮君    理事            愛知 揆一君            鈴木 恭一君            中村 正雄君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            大野 義夫君            加藤 武徳君            仁田 竹一君            山田 佐一君            大野 幸一君           小笠原二三男君            片柳 眞吉君            小川 久義君            境野 清雄君            佐々木良作君            鈴木 清一君            兼岩 傳一君   委員外議員    運輸委員長   佐々木鹿藏君   —————————————    副議長     三木 治朗君   —————————————   政府委員    内閣官房長官  岡崎 勝男君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第二部長)  岸田  實君