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1950-03-06 第7回国会 参議院 本会議 第24号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年三月六日(月曜日)    午前十時四十一分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第二十二号   昭和二十五年三月六日    午前十時開議  第一 失業保險特別会計法の一部を改正する法律案内閣提出衆議院送付)(委員長報告)  第二 物資割当に関する手数料等徴收に関する法律を廃止する法律案内閣提出衆議院送付)(委員長報告)  第三 農業改良助長法の一部を改正する法律案内閣提出)(委員長報告)  第四 雪害地方税軽減および課税方法改善に関する請願委員長報告)  第五 山林関係税制改革等に関する請願委員長報告)  第六 雪害地方課税方法改善に関する請願委員長報告)  第七 倉庫業諸税改善に関する請願委員長報告)  第八 土建労働者に対する税法改正請願委員長報告)  第九 中小商工業者に対する改制改革請願委員長報告)  第一〇 理容業者所得税課税額査定改正に関する請願委員長報告)  第一一 港湾運送業者税制改革に関する請願委員長報告)  第一二 白水晶およびその製品物品税率改訂に関する請願委員長報告)  第一三 広島港を塩等輸入港に指定請願委員長報告)  第一四 陶磁器製タイル物品税改正に関する請願委員長報告)  第一五 ソリユーシヨン物品税軽減に関する請願委員長報告)  第一六 漆器免税点引上げ等に関する請願委員長報告)  第一七 楽器物品税軽減に関する請願委員長報告)  第一八 喫煙用具免税点設定に関する請願委員長報告)  第一九 身体障害者に対する税法改正請願委員長報告)  第二〇 一湊漁港修築改修工事施行等に関する請願委員長報告)  第二一 沖端漁港漁港施設実施請願委員長報告)  第二二 香深村に北方魚田開発策源地としての諸施設実現請願委員長報告)  第二三 萩漁港修築に関する請願委員長報告)  第二四 水産用燃油配給増加割当に関する請願委員長報告)  第二五 大江港に漁港築設の請願委員長報告)  第二六 尾札部漁港拡張工事促進に関する請願委員長報告)  第二七 漁業用燃油増配に関する請願委員長報告)  第二八 水産業協同組合連合会結成上の制限撤廃に関する請願委員長報告)  第二九 厚内漁港築設に関する請願委員長報告)  第三〇 行方不明の漁船搜査に関する請願委員長報告)  第三一 喜久田駅舍および待合室増築に関する請願委員長報告)  第三二 西若松東口待合室拡張に関する請願委員長報告)  第三三 二俣佐久間両駅間に鉄道敷設促進請願委員長報告)  第三四 掛川町、御前崎間に国営貨客自動車運輸開始請願委員長報告)  第三五 伊万里港の石炭積出し施設拡張に関する請願委員長報告)  第三六 亜炭鉄道運賃軽減に関する請願委員長報告)  第三七 荒屋新町、北福岡両駅間に鉄道敷設請願委員長報告)  第三八 久之浜駅にこ線橋架設請願委員長報告)  第三九 郡山舍改築促進に関する請願委員長報告)  第四〇 手打港の築港工事促進に関する請願委員長報告)  第四一 駒嶺駅新設に関する請願委員長報告)  第四二 無許可トロール船の取締に関する請願委員長報告)  第四三 気象官署拡充に関する請願委員長報告)  第四四 郡山市に測候所設置請願委員長報告)  第四五 国鉄本線延長工事促進に関する請願委員長報告)  第四六 漆器鉄道貨物運賃改正に関する請願委員長報告)  第四七 釜石線上有住設置に関する請願委員長報告)  第四八 甲府、長野両駅間鉄道電化に関する請願(二件)(委員長報告)  第四九 大糸線全通促進に関する請願(二件)(委員長報告)  第五〇 五條新宮両駅間に鉄道敷設促進請願委員長報告)  第五一 美深枝幸駅間鉄道敷設請願委員長報告)  第五二 中村駅貨物ホーム拡張に関する請願委員長報告)  第五三 直江津六日町両駅間に鉄道敷設請願委員長報告)  第五四 菅谷駅車扱貨物施設工事促進に関する請願委員長報告)  第五五 山田線水害復旧工事促進に関する請願委員長報告)  第五六 保倉川鉄橋拡張に関する請願委員長報告)  第五七 米原、姫路両駅間鉄道電化促進に関する請願委員長報告)  第五八 四條畷、長尾両駅間の鉄道電車化促進に関する請願委員長報告)  第五九 西鹿兒島駅改築に関する請願委員長報告)  第六〇 指宿線ガソリンカー復活に関する請願委員長報告)  第六一 湯の元駅に下り急行列車停車請願委員長報告)  第六二 三陸沿岸鉄道敷設促進に関する請願委員長報告)  第六三 浜松、米原駅間鉄道電化促進に関する請願委員長報告)  第六四 水晶、めのうならびにその製品に対する物品税率変更陳情委員長報告)  第六五 めのうおよびその製品物品税軽減に関する陳情委員長報告)  第六六 和歌山沿岸漁港修築工事費国庫補助に関する陳情委員長報告)  第六七 亜炭鉄道運賃軽減に関する陳情委員長報告)  第六八 三陸沿岸鉄道敷設促進に関する陳情委員長報告)  第六九 鹿兒島駅改造に関する陳情委員長報告)     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。      ——————————
  3. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。  日程第一、失業保險特別会計法の一部を改正する法律案日程第二、物資割当に関する手数料等徴收に関する法律を廃止する法律案(いずれも内閣提出衆議院送付)、以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。大蔵委員会理事黒田英雄君。     —————————————    〔黒田英雄登壇拍手
  5. 黒田英雄

    黒田英雄君 只今上程されました両法案につきまして、大蔵委員会におきまする審議経過並びに結果について御報告いたします。  先ず失業保險特別会計法の一部を改正する法律案につきまして御報告をいたします。先ず、本案の提案の理由並びに内容について申上げます。失業保險特別会計は、昭和二十五年度予算におきまして、毎月日雇労働者を除きまして失業保險金受給者が常時三十万人あると見込んで、これに対する失業保險金月額十億円、年間百二十億円を予算に計上してありますが、昭和二十四年度におきまする経験に鑑みまして、更に年間十万人分四十億円の予備費を計上する必要があるのであります。然るにこの四十億円の予備費を計上しまするには二十四億二千四百万円の財源が不足いたしまするので、この不足分積立金から繰入れることができるように法規の改正をなさんとするものであります。  委員会におきましては、種々熱心な質疑応答がありましたが、その詳細は速記録によつて承知を願いたいと存じます。かく質疑を終了いたしまして、討論に入り、油井委員から、失業対策の万全を期せられたい旨の希望を述べられまして賛成をされました。採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定いたしたのであります。  次に、物資割当に関する手数料等徴收に関する法律を廃止する法律案について、御報告いたします。  従来臨時物資需給調整法に基きまして、指定生産資材割当を申請した者、及び割当によりまして当該物資を讓受けた者に対しましては、物資割当に関する手数料等徴收に関する法律によりまして、それぞれ申請手数料及び割当料徴收していたのでありますが、最近、指定生産資材割当統制が大部分の品目について解除せられまして、且つこれらの手数料徴收が実際におきまして適正を期することが困難でありまするので、この際、物資割当に関する手数料等徴收に関する法律を廃止いたそうというのであります。  委員会におきましては種々熱心なる質疑答等がありましたが、その詳細は速記録によつて承知願いたいと存じます。かく質疑を終りまして、討論に入り、油井委員から、統制事務欠陷を指摘し、今後その運営について十分留意すべきものであるという賛成の意見を述べられまして、採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定した次第であります。  以上御報告を終ります。(拍手
  6. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発見もなければ、これより両案の採決をいたします。両案全部を問題に供します。両案に賛成諸君起立を求めます。    〔総員起立
  7. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて両案は全会一致を以て可決せられました。      ——————————
  8. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 日程第三、農業改良助長法の一部を改正する法律案内閣提出)を議題といたします。先ず委員長報告を求めます。農林委員長楠見義男君。     —————————————    〔楠見義男登壇拍手
  9. 楠見義男

    ○楠見義男君 只今議題となりました農業改良助長法の一部を改正する法律案につきまして、農林委員会における審議経過並びに結果を御報告申上げます。  御承知のように、農地改革実施後の我が国農業、そして又今後世界経済の一環として考えられまする日本農業あり方を想定いたしまする場合に、この国内構造立場及び更に広い見地から、時代の要請に即応する試験研究を行い、且つその成果を迅速に普及することは極めて緊要なことでございまして、この見地から、能率的な農法の発達農業生産の増大及び農民生活改善を図りまするために、農業に関する科学技術発達及びその成果の有効なる普及目的とする現行農業改良助長法が第二国会において成立いたしたのでございまして、その内容は、主として、都道府県及びその他の試験研究機関補助金又は研究委託金交付して、これらの機関が行うところの農業に関する諸原理及びその応用に関する科学的試験研究助長すること、並びに都道府県政府と協力して行う農業改良普及事業、即ち專門指導員巡回指導農場展示出版物配付等方法によつて農民農業及び農民生活に関する有益且つ実用的な知識を取得交換し、又その有効なる応用をなし得るようにするための都道府県普及事業補助金交付して、これを助長すること、以上を法律内容として、法律施行後約一年半を経過して今日に至つたのでございます。而して法律規定の大半は政府補助金又は委託金交付に関する規定でございまするが、法律施行経過に鑑み、今回若干の改正を行わんとするものでございまして、  即ち第一点は、従来補助金等土地又は建物の購入、借入等の費用に流用することが禁止されておりましたのを、試験研究用のために必要である限り、この方面に使用してもよいことに改正することであります。元来この点は現行法審議の際にも、委員会におきましては、農業関係試験研究には特に土地の使用が必要な場合が多く、現行法の不備をすでに予告いたしまして、当時修正をも企図いたしたのでございますが、その目的を達せずに今日に至つた点であります。改正の第二点は、都道府県政府と共同して行う改良普及事業に対する補助金交付割当基準が、現行法では予算総額の九割までが各府県の農業人口及び耕地面積に応じて配分することになつておりますのを改め、予算実情普及員設置費補助が大部分であり、且つできるだけ一町村に少くとも一名以上配置できるようにするため、補助金割当基準として新たに都道府県市町村数を加え、これに予算総額の二割を充てることといたしておるのであります。その他極く簡單なる一二の事務的改正を加えております。  委員会は本改正法案審議に際しましては、先ず政府より本案と密接なる関係を有する農業関係試験研究機関整備統合計画につきまして、国立及び地方の状況並びに今後の方向等につき詳細説明を聽取いたしましたる後、質疑に入つたのでありますが、質疑のうち二三をここに御披露いたしますると、先ず羽生委員より、農業改良目的を單なる農業技術改良に重点を置くのか、或いは又経営技術経営合理化まで考えるのか、現在の我が国農政あり方から見ても、長期的計画の必要と同時に個々農家経営の外、国民経済的な総合的立場より大きな農業経営面改善考慮に入れる必要があると思うが如何との質疑に対し、政府答弁要旨は、單なる技術普及のみならず、経営改善、又経営改善目的としての技術改良をも考えており、このために試験研究機関にも経営部を設け、又社会科学的研究農業総合研究所で取上げており、又従来軽視されがちであつた種類研究も今後力を注いで行きたいとのことでございました。次に、各種研究成果個々農家に導入する場合、個人たる農業改良普及員の媒介のみを考えるのか、更に研究機関大衆化をも考えておるのかとの質問に対しては、第一の狙いは普及員を通ずる方法であるが、印刷物その他による普及を考え、又緊急なもののラジオの利用等考慮し、従来のごとく研究成果の死蔵されることの弊を避けることに努力しておるが、尚、今後もこの点には十分の努力をしたいとの答弁がございました。又民間研究機関助長についての質疑に対する答弁は、心掛けてはおるが、予算的に不十分でこの点は遺憾と考えておる、又年度途中の突発的要請に対しては、現在の予算の組み方ではその要請に即応しかねるので、この点は何らか改善的方策を考究中である、こういうような答弁でございました。その他、池田宇衞右門委員より蚕糸に関する質疑、門田、石川、加賀、山崎、北村、池田恒雄藤野等委員から、今後の我が国農政あり方農業改良助長方針との関係その他についてそれぞれ重要な質疑政府当局との間に交されましたが、遺憾ながら詳細は速記録に割愛することをお許し頂きたいと存じます。  かく委員会は、二月二十八日以来三回に亘り愼重審議の結果、去る三月二日討論採決に付しましたところ、本法律案全会一致を以て政府提出原案通り可決すべきものと決定いたした次第でございます。右御報告申上げます。(拍手
  10. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより本案採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案賛成諸君起立を求めます。    〔総員起立
  11. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案全会一致を以て可決せられました。      ——————————
  12. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程順序を変更して、日程第四より第十九までの請願及び日程第六十四、第六十五の陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。大蔵委員会理事伊藤保平君。     —————————————    〔伊藤保平登壇拍手
  14. 伊藤保平

    伊藤保平君 只今議題となりました請願十六件、陳情二件につき、大蔵委員会における審議経過並びに結果を御報告申上げます。同種類のものにつきましては便宜一括して御報告することにいたしたいと思います。  請願第三十九号、請願第二百二十四号の二件は、いずれも東北、北陸等積雪地方に対しまして、特別に租税制度の制定又は課税方法改善をして貰いたいとの要請であります。  次に、請願第百七十六号は山林事業請願第二百八十七号は倉庫業請願第三百五十九号は中小商工業請願第三百八十二号は理容業請願第三百八十九号は港湾運送業について、それぞれの事業特殊性を訴え、これを十分考慮して税制又は課税方法改善して貰いたいとの要請であります。請願第三百三十九号は、現在土建労働者営業所得者として重い税が課せられておりまするが、実際においては一般労働者と何ら変らないのであるから、それと同じように取扱つて給與所得者として課税されたいとの要請であります。請願第九百三十八号は、生活に苦しんでいる身体障害者に対して、基礎控除引上げ地方税免税等税法上又は課税面において特別の考慮を拂われたいとの趣旨であります。次に、請願第四百十四号は白水晶及びその製品請願第五百五十一号は陶磁器製タイル請願第六百九十四号は美容業に使用するソリユーシヨン請願第八百八十一号は、楽器陳情第十五号は水晶、めのう並びにその製品陳情第百十六号はめのう及びその製品について物品税軽減又は撤廃をして貰いたいとの趣旨であります。請願第八百十三号は漆器免税点引上げられたいというのであります。又請願第九百五号は喫煙用具免税点を新設されたいとの趣旨であります。請願第四百四十号は広島港の港湾設備を十分利用できるようにするため、塩等輸入港に指定されたいとの趣旨であります。  以上十八件の請願陳情につきましては、愼重審議の結果、雪害地方についきましては課税方法について特殊事情考慮すること、又土建労働者については他人の計算において賃金の支拂を受ける者についてのみ考慮すること、楽器については速かに適度の減税を行うことを妥当と認めて採択いたし、又その他につきましては請願又は陳情趣旨を全面的に採択いたしまして、内閣送付すべきものと決定いたした次第であります。  以上御報告申上げます。
  15. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採択をいたします。これらの請願及び陳情委員長報告の通り採択し、内閣送付することに賛成諸君起立を求めます。    〔総員起立
  16. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情全会一致を以て採択し、内閣送付することに決定いたしました。      ——————————
  17. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程順序を変更して、日程第二十より第三十までの請願及び日程第六十六の陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。水産委員長木下辰雄君。     —————————————    〔木下辰雄登壇拍手
  19. 木下辰雄

    木下辰雄君 只今議題となりました請願第二十五号外十件、陳情第百二十二号に関しまして、水産委員会における審議経過並びに結果を御報告いたします。  そのうち漁港の件に関し先ず御報告いたします。漁港鹿兒島県一湊、福岡県沖ノ端、山口県萩、熊本県大江北海道尾札部厚内、以上六ケ所の築設並びに修築請願であります。委員会におきましては、政府当局質問応答を重ね、愼重審議いたしたのであります。右のうち尾札部漁港は第二国会においてすでに採択いたしておりまするし、その他のものも緊急築設を要する案件でありますので、委員会におきましてはこれを採択し、議院会議に付し、内閣送付を要するものと決定いたしました。  次に請願第四百五十二号は、北方漁田開発策源地としての諸施設実現に関する請願でありまして、その趣旨は、我が国北方漁業は礼文島に根拠を置き、西北方の新漁田開発実施することが喫緊事であるから、香深村にその策源地としての諸施設を速かに実現せられたいというのであります。右新漁田開発については、すでに北海道庁の計画に基き、国費を以て一部を実施中のものであります。請願第五百七十八号、同第七百三十号の二件はいずれも漁業用燃油増配に関する請願でありまして、その趣旨は、近年における漁船馬力数増加漁業用燃油配給量とは甚だしき不均衡を来たし、漁業経営を困難ならしめているから、速かに増配せられたいというのであります。次に請願第八百七十六号は、行方不明の漁船搜査に関する請願でありまして、その趣旨は、鳥取県境漁業組合所属漁船第二住吉丸昭和二十五年一月十四日境港を出発以来行方不明となつておるが、本船は難破沈沒したものでなく、事故のため漂流中抑留された疑いがあるから、速かに搜査して貰いたいというのであります。以上四件の請願はいずれも委員会におきましては願意妥当としてこれを採択し、議院会議に付し、内閣送付するを要するものと決定いたしました。  次に請願第七百三十一号は、水産業協同組合連合会結成法的制限撤廃して貰いたいという請願であります。委員会におきましては願意妥当と認め、これを採択し、議院会議に付するを要するものと決定いたしました。  次に陳情第百二十二号は和歌山沿岸漁港修築工事費国庫補助に関する陳情でありまして、これはすでに第三国会において採択せられた重要な事柄でありますので、委員会におきましてはこれを採択し、議院会議に付し、内閣送付するを要するものと決定いたした次第であります。以上御報告いたします。(拍手
  20. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。これらの請願及び陳情委員会報告通り採択し、日程第二十八の請願を除き、その他は内閣送付することに賛成諸君起立を求めます。    〔総員起立
  21. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情全会一致を以て採択し、日程第二十八の請願を除き、その他は内閣送付することに決定いたしました。(拍手)      ——————————
  22. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程第三十一より第六十三までの請願及び日程第六十七より第六十九までの陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員会報告を求めます。運輸委員長中山壽彦君。     —————————————    〔中山壽彦君登壇拍手
  24. 中山壽彦

    中山壽彦君 只今上程になりました請願第八号喜久田舍及び待合室増築に関する請願外三十四件及び陳情第十六号亜炭鉄道運賃軽減に関する陳情外二件につきまして、運輸委員会における審議経過並びに結果を、詳細は、委員会速記録に讓りまして、簡單に御報告いたします。  請願第八号、喜久田舍及び待合室増築に関する請願請願第三十一号、西若松東口待合室拡張に関する請願請願第百十一号、久之浜駅に、線橋架設請願請願第百十五号、郡山舍改築促進に関する請願請願第五百四十六号、西鹿兒島駅改築に関する請願陳情第百八号、鹿兒島駅改造に関する陳情、以上六件はいずれも駅の施設に関するものでありまして、委員会におきましては審議の結果、いずれも願意を妥当と認めました。  請願第六十七号、二俣佐久間両駅間に鉄道敷設促進請願請願第九十三号、荒屋新町、北福岡両駅間に鉄道敷設請願請願第百九十四号、五條新宮内両駅間に鉄道敷設請願請願第二百四十一号、国鉄本線延長工事促進に関する請願請願第三百八十一号、第四百五十八号、大糸線全通促進に関する請願請願第四百四十三号、美深枝幸両駅間に鉄道敷設請願請願第四百七十九号、直江津六日町両駅間に鉄道敷設請願請願第五百五十二号、陳情第百三号、三陸沿岸鉄道敷設促進に関する請願及び陳情、以上十件はいずれも鉄道を敷設して資源の開発を行い、併せて民生の安定を図つて欲しいというのであります。委員会におきましては審議の結果、経済、文化及び産業発達並びに交通網の完成を期する点から、殊に敷設法予定線或いは建設線であるものにつきましては更にこれを促進する意味において、いずれも願意を妥当と認めました。  請願第六十八号、掛同時御前崎間に国営貨客自動車運輸開始請願委員会におきましては審議の結果、他に交通機関がなく、産業の発展を阻害している実情にある現地の事情考慮し、願意を妥当と認めました。  請願第八十号、伊万里港の石炭積出し施設拡張に関する請願請願要旨は、伊万里港は年間五十万トンの石炭を積出す築港として計画されたもので、現在施行中の千トン一隻分の設備ではその三分の一を解決するに過ぎないから、昭和二十五年度予算において更に千トン一隻分を増設されたいというのでありまして、委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第九十一号、陳情第十六号、亜炭鉄道運賃軽減に関する請願並びに陳情請願第二百八十五号、漆器鉄道貨物運賃改正に関する請願、以上三件は運賃軽減に関するものでありまして、負担力その他の点より見て願意を妥当と認めました。  請願第百三十六号、手打港の築港工事促進に関する請願請願要旨は、手打港は東支那海の交通の要地で、南方水産圈の要衝にありながら、防波堤施設、繋船設備がないため毎年の暴風による被害が甚大であるから、築港工事の促進を図られたいというのであります。委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第百四十五号、駒嶺駅新設に関する請願請願第三百七号、釜石線上有住設置に関する請願、以上二件はいずれも駅設置に関する請願でありまして、委員会としては審議の結果、地方の生産品の出荷等地方の利便を増進するため、それぞれ願意を妥当と認めました。  請願第百七十三号、無許可トロール船の取締に関する請願請願要旨は、最近もぐりトロール船が紀伊水道及び由良の專用漁場を荒し、密漁船はますます暴威を逞しくしている有様であるから、その取締を直ちに実行されたいというのであります。委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第二百七号、気象官署拡充に関する請願請願要旨は、我が国が世界有数の気象災害国でありながら、予算の縮減により大幅の縮小廃止を余儀なくされ、農業、民生安定に大きな影響を與え、産業復興を妨げているから、適切な処置をとられたいというのであります。委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第二百三十四号、郡山市に測候所設置請願請願要旨は、郡山附近一帶は複雑なる地形の関係上、気象の変化が著しいため、簡易測候所なりとも設置されたいというのであります。委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第三百八十号、第四百五十九号甲府、長野両駅間鉄道電化に関する請願請願第五百四十三号、米原、姫路両駅間鉄道電化促進に関する請願請願第五百四十四号、四條畷、長尾両駅間の鉄道電車化促進に関する請願請願第五百五十八号、浜松、米原駅間鉄道電化促進に関する請願以上五件はいずれも鉄道の電化促進或いは電車化促進に関する請願でありまして、委員会におきましては願意を妥当と認めました。  請願第四百七十五号、中村駅貨物ホーム拡張に関する請願請願第四百八十九号、菅谷駅車扱貨物施設工事促進に関する請願、以上二件はいずれも現在の設備は出荷設備として不十分であるから改善して欲しいというのでありまして、委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第五百四号、山田線水害復旧工事促進に関する請願請願要旨は、アイオン台風により甚大な被害を受けた本線は、その後一部の復旧は見たが、大部分が被害当時のまま放棄された形である。併し本路線は、岩手、秋田の両県を結ぶ重要路線であるから、速かに復旧工事に着手して欲しいというのであります。委員会におきましては願意を妥当と認めました。  請願第五百十号、保倉川鉄橋拡張に関する請願請願要旨は、信越線保倉川にかかつている鉄橋が狹小なため、毎年増水の度に附近一帶が甚大な損害を蒙むるから、速かに拡張して欲しいというのであります。委員会におきましては審議の結果、願意を妥当と認めました。  請願第五百四十七号、指宿線ガソリンカー復活に関する請願請願第五百四十八号、湯の元駅に下り急行列車停車請願、以上二件はいずれも列車運転に関する請願でありまして、委員会におきましては審議の結果、現地の状況を考慮し、願意を妥当と認めました。  以上請願三十五件、陳情三件は、いずれも委員会におきまして、議院会議に付し、内閣送付を要するものと決定いたしました。  右御報告いたします。
  25. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。これらの請願及び陳情委員長報告の通り採決し、内閣送付することに賛成諸君起立を求めます。    〔総員起立
  26. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情全会一致を以て採択し、内閣送付することに決定いたしました。  本日の議事日程はこれにて終了いたしました。次会は明後八日午前十時より開会いたします。議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午前十一時十八分散会      —————————— ○本日の会議に付した事件  一、日程第一 失業保險特別会計法の一部を改正する法律案  一、日程第二 物資割当に関する手数料等徴收に関する法律を廃止する法律案  一、日程第三 農業改良助長法の一部を改正する法律案  一、日程第四乃至第十九の請願  一、日程第六十四及び第六十五の陳情  一、日程第二十乃至第三十の請願  一、日程第六十六の陳情  一、日程第三十一乃至第六十三の請願  一、日程第六十七乃至第六十九の陳情