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1949-12-23 第7回国会 参議院 本会議 第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十二月二十三日(金曜日)    午後二時十六分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第五号   昭和二十四年十二月二十三日    午後一時開議  第一 最高裁判所裁判官国民審査管理委員選挙     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 諸般の報告朗読を省略いたします。      ——————————
  3. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。  この際、派遣議員の変更の件についてお諮りいたします。過般決定いたしました検察及び裁判の運営等に関する実地調査のため派遣議員中、岩木哲夫君を松村眞一郎君に、郵便事業用施設状況郵便送達施策郵便貯金施策簡易保險及び郵便年金施策等に関する実地調査のための派遣議員中、第二班派遣議員中村正雄君を小泉秀吉君に、公務員給與問題に関する実情実地調査のための派遣議員中、第一班派遣議員北村一男君を大山安君に、第三班派遣議員大山安君を寺尾博君に、それぞれ変更いたしたい旨、各委員長より申出がございました。右の申出を許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて委員長申出通り派遣議員を変更することに決定いたしました。      ——————————
  5. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際お諮りいたします。本月十四日、両院法規委員伊東隆治君から委員辞任申出がございました。許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。      ——————————
  7. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) つきましては、この際、日程に追加して、欠員となりました両院法規委員選挙を行いたいと存じます。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。
  9. 左藤義詮

    左藤義詮君 只今両院法規委員選挙は、成規の手続を省略して、議長において指名せられんことの動議を提出いたします。
  10. 鈴木直人

    鈴木直人君 本員は只今左藤議員動議賛成いたします。
  11. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 左藤義詮君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議長両院法規委員前之園喜一郎君を指名いたします。(拍手)      ——————————
  13. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 内閣から統制緩和について発言を求められました。これより発言を許します。青木国務大臣。    〔国務大臣青木孝義登壇拍手
  14. 青木孝義

    国務大臣青木孝義君) 去る十九日に、統制を大幅に整理することに対するメモを受取りまして、本日は、午後一時にマツカーサー元帥並びに吉田総理大臣から、談話の形式で、この統制物資大幅整理について発表をいたしております。(拍手)このことに関しまして簡單に御報告を御申上げたいと存じます。  昨年末以来いわゆる九原則の線に沿つて政府経済安定施策実施に鋭意努力して来たのでありますが、各方面の協力により、着々その成果を收め重要生産資材需給状況も逐次均衡を回復して参りましたので、今春以来数次に亘りまして割当統制の一部廃止を行なつて参りましたことは、すでに皆樣の御承知通りであります。その結果、当初二百五十四品目を数えました指定生産資材は、百三十六品目に減少いたしました。加うるに最近に至りましては、民間貿易の自由がますます拡大せられ、明年一月一日より輸入も大部分民間に任せられることになりまして、かたがた物資需給状況はますます好転が予想せられますと共に、この際、経済界活動を極力自由ならしめることが適当と考えられまするので、政府当局におきましては、統制品目大幅整理を総司令部当局に懇請いたしておりましたが、たまたま今回六十三品目について割当統制廃止すべき旨の覚書に接しましたので、早速明年一月一日より実施すべき準備いたしておる次第であります。(拍手)尚又、右に関連いたしまして、今回の割当統制廃止品目につきましては、経済安定上支障ない限り、価格統制輸送統制使用制限等各種制限も極力廃止すると共に、右の資材を原料とする製品につきましても、統制を改廃すべく研究いたしております外、更に進んで、今回の統制廃止後も尚、残存する約八十品目生産資材につきましても、今後の経済情勢に即応して、できるだけ早い機会統制廃止いたしたいと考えておる次第でございます。かような次第で、明年は国内の経済活動は一段と自由活溌となり、民間輸入経済界の動きに応じて最も効率的に運営されることが期待できるのでございまして、自由な経済競争を通じて企業合理化が大いに促進されるものと考えるのでございます。政府といたしましては右のような線に沿いまして、ますます経済の安定を強化し、自由経済の完全な実施に向つて尚一層の努力を重ねる覚悟でございます。御報告申上げます。(拍手)      ——————————    〔紅露みつ発言の許可を求む〕
  15. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 紅露みつ君。
  16. 紅露みつ

    紅露みつ君 本員は、この際、母子家庭福祉対策に関して緊急質問をいたしますことの動議を提出いたします。
  17. 小川久義

    小川久義君 只今紅露さんの動議賛成いたします。
  18. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 紅露君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつてこれより発言を許可いたします。紅露みつ君。    〔紅露みつ登壇拍手
  20. 紅露みつ

    紅露みつ君 年の瀬を控えまして、国鉄従業員や、国家公務員の年末手当賃金ベース改訂等の問題が重大化して参りまして、賃金ベース改訂は暫くおくといたしましても、年末手当につきましては、不満足ながら一応その要求員容れられようとしておりますことは、御同慶の至りでございます。併しながら政府がこれを以て能事終れりとしておられまするならば、それは頗る認識不足であり、且つ片手落な政治であると言わなければなりません。私は民主党を代表いたしまして、この点を指摘し、全国二百万になんなんとする未亡人中、子供を抱えたいわゆる母子家庭約六十五万世帶福祉に関し、数点の質問をいたしたいと存ずるものでございます。この中には留守家族も含まれております。これら母子家庭の多くは、生活保護法適用を受けまして、僅かな給與金によつて、いたいけな子供を育て、且つその中には身体の不自由な老人を抱えておる者も少くないのであります。一家の経済を支えるところの夫がおりましてさえも、尚、国民の大部分はその日の生活に喘いでおりまする今日、彼女らは女手一つでこうした負担の下で社会荒波に漂流し、現在におきましては正にこの荒波に押し流されようといたしておるのであります。それでもハンストも決行せず、デモも行わないのであります。と申しますよりは、それさえも行えない悲しい環境に置かれておるのであります。即ち組織らしい組織も持たない彼女らは、生活権擁護の運動を起そうにもその手がかりがないのであります。又僅かに組織されつつある関係者への連絡をとりましようにも、その交通費、通信の費用にさえも事欠く状態でありまして、尚その上に足手まといになる子供を抱えておるのでございまするからして、いよいよ以て身動きができないというのが現在の実情であります。その結果は、力盡きて、かわいい子供を道連れにして默々と自殺して行く者、或いは心ならずも肉体を闇に売つてその日の糧を得ておる者、その跡を絶ちません。毎日のように新聞紙に報ぜられておるところでございまして、政府におきましても御承知通りでございます。このことは人道上から見ましても見逃して行くことのできない社会問題だと存じますが、政府は果してこの現実をどのように見ておられますでしようか。これは総理大臣にも御所見を伺いたい点であります。  次に第二点、政府は一昨年来、兒童福祉法実施して、子供が生れ落ちるから成年期に至るまで国家責任において心身共に健やかに成長するように保護をいたしておる筈でございます。凡そ子供考えます場合に切離すことのできないのは母であります。殊に父のない子供にとつて母親存在は絶対不可分の関係にあります。然るに未亡人を現在のような窮状に放置したまま、一方において兒童福祉法を唱えるがごときは、矛盾も甚だしいものであると私は存じます。兒童福祉法の完全な遂行は、母子福祉母子福祉です、母子福祉対策強化に待たなければならないものであることを私は断言して憚らないものでございます。この意味から申しましても、母子家庭援護の手を差延べることは、この際、緊急欠くべからざる措置であると存じまするので、政府差当り若干の特別支給金支出いたしまして、越えかねております年の瀬の陰惨な生活から母子を護るべきであると存じまするが、政府にその御意思がありますかどうか。勿論、年内余日も僅かでありますし、予算上、又技術上困難なことは分つておりまするが、この点特に政府におかれては御考慮を拂われまするように強い要望をこめてお尋ね申上げる次第であります。この点は首相にも御所見を伺いたいところであります。  第三点でございますが、政府母子福祉対策要綱というものを去る十一月三十日の閣議に了解を得られまして、十二月一日附で厚生省次官通牒として各都道府県に流しておられますが、私共はこれを拜見いたしまして、全く失望を禁じ得なかつたのであります。それはただ抽象的に問題を羅列したに過ぎないものでありまして、あの程度内容盛つた一片次官通牒などを以ていたしまして、母子家庭生活が保障されるとお考えになる政府の御認識を疑うものであります。現在の世相はそれ程ゆるやかなものではありません。政府が衷心から母子生活を護る熱意をお持ちになりますならば、施設の問題にしろ、住宅の問題にしろ、融資の問題にしろ、或いは内職を初め職業の問題にしろ、もつと強力な具体策を示し、且つ速かにこれを法制化すべきであると存じまするが、政府にその御用意がありますかどうか伺いたいと存じます。厚生大臣は去る十二月十四日開催されました母子福祉対策国会議員連盟の総会にも御出席になりまして、親しくこの次官通牒に加えられましたところの検討も御承知の筈でございまするので、その後相当の御決心もお付きになつておられると存じますから、これに対するその後の御心境について伺いたいと存じます。  第四点として、第五国会におきまして本院は未亡人並びに戰歿者遺族援護に対する決議案を上程し、全会一致を以て可決いたしております。又衆議院においても遺族援護に関する決議案をこれ又全会一致で可決通過せしめております。然るにこれについての政府報告書を見ますと、衆参両院に対し、遺族年金又は弔慰金支給は現在困難である、ただこれだけで、いとも簡單に片付けられておるのであります。又引揚促進に関する決議案の可決は、第一国会以来実に五回を数えるのでありますが、その都度、関連事項として留守家族遺家族援護が強調されておるにも拘わらず、これに対する政府施策には殆んど見るべきもののないのは甚だ遺憾に堪えないところであります。とりわけ、この留守家族遺家族の中には少からぬ母子世帶が含まれておるのでありまして、この点については特に一言申上げなければならないと存ずるものであります。一体彼女達から大事な夫を奪つたのは誰でありましようか。たつた一枚の赤紙召集令状によつて否応なしに家族が奪つて行つたのではなかつたでしようか。そうしてあの当時あの命令を拒み得る力を持つた人があつたでしようか。全く絶対命令であつたことは誰もこれを否定する者はないと存じます。若しあのことがなかつたら、彼女達は一家団欒して、たとえ生活は豊かでなくても、今日程の憂目は見なかつたであろうと存じます。若し侵略戰争に参加した者の懲らしめのためだというような考えが万一にもどこかにあるといたしまするならば、それこそ、とんだ見当違いであり、余りにも残酷なことと言わなければなりません。なぜならば、侵略戰争過誤については、これを反省し後悔しておらない者は、今日、日本に一人もないと存じますが、殊にこれらの留守家族遺家族は最も大きな戰争犠牲者でありますだけに、戰争に懲り懲りいたしまして、平和を祈念する程度が誰よりも強いからであります。而も彼女らが戰争主謀者でなかつたことは申すまでもありません。ですから懲らしめの対象などになる謂れは絶対にありません。然るに彼女らだけがこうした苛酷な苦難の中に立たされておる。これはどう説明したらよいのでございましようか。又彼女らの夫は当時の国家にとつてなくてはならない存在であつたでしよう。それは恰かも現在の公共企業体従業員国家公務員国家にとつて必要な存在であると同じようなものであつたろうと存じます。そうして、その要請に応えて今日の不幸な結果を見たのであります。従つて彼女らの生活を擁護することは、国家が犯した過誤への償いであり、跡始末であるということができると存じます。して見れば、国家公務員遺族恩給と同じ意味のものが戰歿者遺族及び未亡人に與えられることも又当然と考えられまするが、政府としての御見解は如何でありましようか。この問題に関し政府責任をお感じになつておられないのでしようか。これは総理大臣にもお考えを伺いたいと存じておるのであります。又若しその責任を果すために何か隘路がございまするといたしますならば、政府はその隘路を打開するために積極果敢な努力をなさるべきであると思います。至誠は天に通ずる筈でございます。至誠を貫くために政府は臆病であつたり卑屈になつたりしてはならないと存じます。この点も併せて御所見を伺いたいと存じます。  最後に、現行生活保護法でありますが、これは極めて貧弱な内容で、到底現在一般困窮者生活を維持するに足るものではありませんので、給與を引上げて、これを最も近い機会に改正する必要があると存じますが、政府に果してその御用意がありますかどうか。私はこの保護法が改正されまして、然る上に更にプラスして以上申上げました諸点が私共の要望しておりますような形に顯現されることを念願し、全国未亡人留守家族遺家族、殊に子供を持つ母子家庭が現在の苦境を脱し、明るい生活を営み得ることを念願して止みません。総理大臣全国母子家庭にとつてはお父樣とも或いはお祖父樣とも頼られるべきお立場でありますので、この方々のために親身になつて考えを頂き、納得のできるようなお答えを頂きたいと存じます。又厚生大臣は、現在お屋敷にお帰りになりますと、おやさしい夫君であり、慈愛溢れるお父樣であられるのですから、母子家庭への思いやりは一しお深いものがあると拜察いたします。本日は所管大臣責任に加えて、全国二百万の未亡人遺家族留守家族、殊に六十五万世帶に及ぶ母子家庭への愛情の程を御披瀝されることを御期待申上げます。  私の質問は以上でございます。(拍手)    〔国務大臣林讓治登壇拍手
  21. 林讓治

    国務大臣林讓治君) 紅露議員の御質問にお答えいたします。今日、母子家庭が極めて困難な生活を続けておりますことは、生活保護法適用を受けておりまするその世帶の数の四割以上を占めておる事実を考えましても、誠に憂慮すべきことでもあるし、又御同情申上げなければならぬ点だと考えておるわけであります。母子家庭援護につきましては、お話通り、第五国会におきまして各位の決議せられました御趣旨に副いまして、政府といたしましては、関係各省協力をいたして、それぞれ母子福祉関係のある各種施策に一層重点を置きまして、これを実施する方針であるのであります。従いまして政府といたしましては、十二月の一日、厚生次官の名を以ちまして各都道府県知事宛に通牒いたしましたことは、先程御指摘になつた通りであります。即ち兒童相談所だとか、或いは民生事務所、或いは市町村等援護の機関に、母子福祉に関する相談その他の措置をとりまして、女子と共に生活保護法等法規を十分に活用いたして、公的扶助を徹底させ、母子寮増設等によりまして、母子居住環境を改善いたしまして、生業の援護をも促進するような各種の便宜を図る等の方策をとつて参つたのであります。このうち母子に住居を與えることにつきましては要望が特に強いのでありますから、明年度予算におきましては約百ケ所の母子寮増設する計画を立てているわけであります。従いまして各位の御協賛を得ましたならば、直ちにこれらの実行に移りたいと考えておるわけであります。又母子家庭で特に関心を持ちます兒童福祉のためには、保育所増設、教育の援護等措置をとりまして、その他、農地問題、税金問題につきましても、母子家庭生活保護に努めて参つておるわけであります。尚、母子家庭越冬対策につきましては、特に母子家庭とは限定されておりませんけれども、生活保護法適用を受けている家庭のうち、衣料の困つていらつしやるような方々に対しましては、弥五万世帶衣料特配実施いたしますると共に、兒童につきましては、先般ユニセフから送られました衣料の配給を約二十四万人につきまして実施をいたしまして、勿論これで満足すべきところのものではないのでありますが、せめて暖かい冬を越し得られる一助ともいたしたいと考えて、その方策を講じているわけであります。これは勿論、生活保護の問題などにつきましては、特に母子家庭というようなことによつて年末の特別支給などをいたしますということは、予算上その他の関係につきまして今日非常に困難な場合に立至つておりますので、支給をいたしかねることと考えるわけであります。  尚、母子福祉対策要綱法制化は、現段階におきましては、これに関係する現行法制度を改正いたし、又はその運営におきまして強化拡充をいたしまして、それに対処するつもりでございます。従いまして、生活保護法の改正につきましては、目下事務的に鋭意検討中なのでありますから、この点さよう御了承をお願いいたしたいと思うのであります。  次に遺族の問題につきまして種々お話もございましたが、誠にお言葉の点切々たるものがございまして、私共誠に憂慮に堪えないのであります。併しながら、この生活保護法適用がありますので、これらの問題によつて諸問題の解決を付けて行くたいと考えております。  尚このたび二十五年度の予算につきましては、各位の周囲からの非常に御熱誠なる御支援の賜であつたかと考えますが、明年度予算は、この母子などに対しまするところの予算というものは、私共も望外の御援助を得ておりますので、その御援助に基きましたものによつて、この母子などの問題について、これの善処をいたして参りたいと考えるわけでありますから、この上とも御支援賜わるように切に私の方からもお願い申上げまして、答弁に代えたいと思うわけであります。(拍手)    〔政府委員水田三喜男登壇拍手
  22. 水田三喜男

    政府委員水田三喜男君) 御質問の御趣旨は全く同感でございます。年末について特別手当というようなお話でございましたが、今度の国家公務員に対する年末手当というものは、常時勤務に対する一つの賞與的な意味支出されるものでございまして、御質問の問題は、社会保障考えから別個に考えるべき問題でございまして、これと一律には処置することができませんので、只今厚生大臣からお話がありましたように、特配その他、政府のできるだけの考えをいたすと同時に、根本的な問題につきましては、目下社会保障制度審議会審議を願つておりますので、この審議と並行し、来年度において予算的な措置を併せて御趣旨に副うよう十分努力したいと存じます。(拍手、「年末に間に合わない」と呼ぶ者あり)
  23. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 内閣総理大臣答弁は他日に留保されております。  議事の都合により、これにて暫時休憩いたします。    午後二時四十八分休憩      ——————————    午後七時四分開議
  24. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 休憩前に引続きこれより会議を開きます。  参事をして報告いたさせます。    〔河野参事朗読〕 本日委員長から左の報告書を提出した。  公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会議決を求めるの件審査報告書      ——————————
  25. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程に追加して、公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会議決を求めるの件(内閣提出衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。運輸委員長中山壽彦君。     —————————————    〔中山壽彦君登壇拍手
  27. 中山壽彦

    中山壽彦君 只今上程になりました公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会議決を求めるの件について、委員会における審議の経過並びにその結果を御報告申上げます。  本件は去る十二月二日、公共企業体労働関係法による、国鉄労働組合及び日本国有鉄道に対してなされた仲裁裁定の履行に当り、予算上又は資金上不可能な支出部分があるとして、同法第十六條第二項の規定により国会に付議して参つたものであります。裁定の骨子は、今年度において公社は総額四十五億円を支拂うもので、右のうち三十億円は十二月中に支給し、一月以降は、賃金ベース改訂のあるまで、毎月五億円を支給すべしという趣旨であります。  本件は十二月二十日運輸委員会に付託されたものでありますが、労働委員会連合委員会を開き、愼重に審議をしたのであります。尚、運輸委員会として、公共企業体仲裁委員会弘委員長を証人として喚問し、労働委員の方と共にその意見を聽取いたしました。  委員会における主な質疑応答を申上げますると、先ず第一に、本件国会議決を求める件とありまして、この点について質問がありましたところ、増田国務大臣は、裁定中、日本国有鉄道経理措置支出し得るものを除いた残余について、国会議決を求めるのであると答弁され、尚、公共企業体労働関係法第三十五條と第一六條の関係につき質したるに対し、増田国務大臣は、当事者たる日本国有鉄道国鉄労働組合は、第三十五條裁定い服従しなくてはならぬが、同條但書に基き、予算上又は資金上不可能な資金支出内容とする部分については、国会の承認を解除條件とするという説明でありました。その他、日本国有鉄道支拂能力借入能力等について質疑がありました後、直ちに討論に入りましたところ、村上委員より、本件政府議決を求めた公共企業体仲裁委員会裁定第二項に関しては十五億五百万円以内の支出を除き、残余昭和二十五年一月一日以降日本国有鉄道予算上、資金上及び独立採算支出可能となつたとき、速かにこれを支給すべきものと議決ありたき旨発言あり、中村委員鈴木委員及び入交委員より賛成意見の開陳がありました。採決に入りましたところ、全会一致を以て本件は次のように議決すべきものと決定をいたしました。即ち   公共企業体仲裁委員会裁定第二項に関しては十五億五百万円以内の支出を除き、残余昭和二十五年一月一日以降日本国有鉄道予算上、資金上及び独立採算上、支出可能となつたとき速かにこれを支給すべきものと議決する。  以上簡單に御報告申上げます。(拍手
  28. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより本件採決をいたします。委員長報告は、公共企業体仲裁委員会裁定第二項に関しては十五億五百万円以内の支出を除き、残余昭和二十五年一月一日以降日本国有鉄道予算上、資金上及び独立採算支出可能となつたとき速かにこれを支給すべきものと議決すべきものであるとの報告でございます。本件委員長報告通り議決することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔起立者多数〕
  29. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 過半数と認めます。(「満場一致」と呼ぶ者あり)よつて本件は、(「総員」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)よつて本件委員長報告通り議決せられました。(拍手)  本日はこれにて延会いたします。次会は明日午後一時より開会いたします。議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後七時十三分散会      —————————— ○本日の会議に付した事件  一、派遣議員の変更の件  一、両院法規委員辞任の件  一、両院法規委員選挙  一、統制緩和に関する国務大臣報告  一、母子家庭福祉対策に関する緊急質問  一、公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会議決を求めるの件