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岡村文四郎君
大島課長は專門の
課長としてよく
事情かお分りのようで、大変結構でありますが、私共がこれは僻んでおるのかも知れませんが、
実情から言うと僻むのも無理ないので、当然のことだと考えますが、実は御
承知のように、
農業方面に対しまする
援助資金というものは、先ず今まで殆んどないと
言つても過言でない。
そこで
優先株の
融資が若しないということになりますと、今の
中央金庫は実は
根抵から大騒動が起きはせんかと考えております。それは
構成分子がありまして、その
構成分子が、
理事長の方でもそれがあることを予期して
いろいろ話を持掛けておりますし、二十五日にあそこの
運営委員会をやりますが、実はその
運営委員会までに
優先株引受けの
金額が全部決まらないにしても、
相当の
ところまで分らなければ、その
委員会は効を成さんと思います。若しかすると、
理事長が非常に窮地に陥ることになりはせんかという
心配を持
つておりますが、そうでなくてさえ
日本の
農業金融というものは今は実に混沌とし、そうして悪口を言われております。
批判もよくされます。併しながら悪言と
批判ばかりで、何の
措置も
政府は講じなければ何もしないということでは義務を果されんと
思つておりますが、何せい大勢の
ところから少額のものを集めて大きくなるのでありまして、この
援助資金を使うのには、非常に説明その他についても困難があるということを知
つております。併しながら
中小企業にも同じことだろうと思いますから、先ず
中央金庫をして遺憾ないようにするには、まとめて
中央金庫に金を出して貰うのでなければ、今はまだ困
つておるとは申しておりますが、割合に力の弱い百姓でありますからおちついておりますが、そんなことではなくなると思いますから、私の一番の
心配は、折角の
一つしかない
金融機関が
優先出資によります
援助資金があるかないか、その額によ
つて非常な混乱を来たすようになることが予想されますから、何とかできますれば二十五日頃までに大凡の確たる
見通しがつくものなら非常に幸いである。それがつけば、その
委員会も、これは御
承知のように四億の
出資かありますので、その問題が出るのであります。これが
中央金庫の、私に考えさせますと、今後うまく行くか行かんか、或いはそのままで存続されるかされんかの岐路になると考えます。そういうわけでありますから、御迷惑でも、
課長ばかりにお願いしてもなかなか容易でないと思いまするが、
見通しをつけて貰うことができますれば非常によいと思います。
それから前の
土地改良、
キユアリング、小
水力のことは先にも申上げましたが、実は
中央金庫もなんぼか出しておるかも知れませんが、これはそう大した額には上
つておらんと思います。
地方で出しておりまして、一番困
つておるのは、小
水力などは殆んどどんどん
事業を進めてお
つて、若し今これが思わしくないと、どこからも
融資ができんとなると、これは一体どうなるかという問題です。
キユアリングのごときは、五億円という
お話がありましても、その五億円の金でも事が済むと思いますが、
土地改良と小
水力のごときは、当然もう出ておるべきものが出ないで困
つておりますから、これもどんなことがあ
つても、
大蔵省の方で、
援助資金がうまくないということになりそうならば、そうならんうちに他の
方法でも考えておくべき責任もあり、そうあるべきであると思いますが、
大島課長では外のことはどうも考えられないのは当然なので、そこまでお伺いはいたしませんが、それくらいに考えておりますから、
是非局長にもお伝えを
願つて、若しこれが十分でないということになりますと、直ぐ変
つた方法でもお考えを願わなければ絶対相成らん
実情にあることを申上げまして、御考慮を
願つて置きたいと思います。