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1950-04-14 第7回国会 参議院 農林委員会 第25号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年四月十四日(金曜日)   —————————————   委員の異動 四月十三日委員岡田宗司君辞任につ き、その補欠として大畠農夫君を議長 において指名した。   —————————————   本日の会議に付した事件 ○米国対日援助見返資金に関する件   —————————————    午後一時五十五分開会
  2. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) ではこれより委員会を開きます。先般来岡村さんから見返資金の問題について質問を留保されておられましたので、丁度本日大蔵省の見返資金課長大島さんがお見えになりましたので、どうぞ大島さん、お願いたします。
  3. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 御承知のように、援助資金で、農村のいろいろなものをやることになつておるので、実は出ることに決まつてつた、こういうつもりで当てにして仕事をしたものも相当ありますが、実は去年二十四年度の北海道の十九億、これも安定しておつた思つていた。それが実行がまだ一つもないわけです。今度農林省で大体やることになつておるのは、御承知のように五十億あるようですが、いずれにしても援助資金というものが農村に対して殆んど当てにならんような状態にあるのではないかというようなものを非常に心配しておるわけでありますが、そこで御承知のように土地改良キユアリング倉庫魚田開発、こういうのが農漁村に行くわけであつたのでありますが、今においてさつぱり道が開かない。そうかと思えば中小企業は最近になつてがやがや言い始めて、そうして早速三億も出したと、こういうのでありますが、いろいろ関係方面との交渉もあることでありまして、簡單には行かんことは承知しておるのでありますが、前に交渉した時分に大丈夫だというので、サインはして貰えませんが、はつきり向うからそういう返事をいたしておりましたので、それが今頃困難になつても、こういう状態になるということは予期しておりません。そこで是非本当の真相をよく聞かして貰つて、そうして措置をしたいと思つて、実はおるわけでありますが、一つその実情を御説明願いたいと思います。
  4. 大島寛一

    政府委員大島寛一君) 農林業に対しまする見返資金の概況につきましての御質問でございますが、二十四年度におきましては農業に対しましても勿論相当額の見返資金から貸付けたいという計画を、一応の計画ではございましたが以ちまして、いろいろ努力を重ねて来たわけであります。ところがその実績におきまして、三月の末に至つていわゆる甘藷のキユアリング倉庫でございます。これに対しまして総額約七千万円の許可がございまして、これは実行いたしたわけでございます。時間的に当初の期待よりも可なり遅れました点を遺憾に思つておりますが、これはともかくといたしまして、それだけの実績を挙げ得たわけでございます。然るところ農林業関係融資の希望といたしましては、只今申上げましたキユアリング倉庫以外の、只今お話通りそういう水力発電所土地改良事業並びに魚田開発、これはいわば水産でございまして、可なり多額計画されておつたのでございます。率直に申しまして、その仕組を考えまして、成るべく低利に長期條件を以ちまして緊要な農林関係にも融資ができますように、いろいろ努力をして来たわけでございましたが、遺憾ながら二十四年度におきまして、見返資金から特に農林として直接投資を認められましたものは、先程申上げた程度に止まつた事情でございます。尚この機会お話もございましたから中小融資の点を併せまして申上げますと、中小企業融資につきましては、三億の計画を以ちまして、三億円が実行に移されたわけでございますが、この中にもいわゆる広い意味におきましての農林関係のものも若干入つております。例えば特殊の林産物でございますとか、冷凍、養蚕、生糸、製粉、精麦というようなものも若干あつたわけであります。  次に二十五年度の見込、或いは計画というような点につきましての御質問お答えいたします。二十五年度の計画につきましては、卒直に申上げまして、今尚安定本部等を中心といたしまして立案中の段階にございまするので、余りはつきりしたことを申上げ得ないのでございまするけれども、私共の考え方といたしましては、先ず直接投資方法によりまして、昨年度におきまして実行期待しながら、遂に実行するに至らなかつた分野を実行し得るよう、更に一層努力を重ねで行きたいと考えております。更にもつと大きく、見返資金農林関係長期融資等に使う方途といたしまして、先般国会で成立いたしました銀行等優先株式の発行に関する法律というのがございまするが、その実行といたしまして、農林関係の専門の特殊金融機関であります農林中央金庫増資株優先株の形で見返資金引受けまして、それを根にいたしまして、ずつと多額農林債券が発行できるようにいたしまして、それによりまして、いわば見返資金が若干の根を受持つことによりまして、大きく農林関係長期融資実行できるようにしたい。それと只今申上げました丁度昨年度に行いましたような方式と併せて、両々組合せましてできるだけ農林関係長期資金の円滑な、又順調な供給を図りたいと思いまして、関係の各省はもとよりでございますけれども、目下立案乃至努力しておる段階でございます。
  5. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 お話を承つたような筋だろうと考えておつたのでありますが、実はどうもこの援助資金というものを当てにして仕事をさしたものに対して、今非常に困つておるようになつてから、まだ確定せんようなお話でありますが、優先株のことはあとからお話しようと思つてお話し申上げなかつたころ、お話がありましたが、現在非常に農村金詰りになつてつておりますが、これは県信連、單協が困つているということは、出ることを当てにして繋ぎ資金を出した部面が相当あるので、これは非常に困つているもので、最近に何とかこれをしなければいかんのじやないかというので、やかましく言われるものでありますから、非常に我々も心配いたしておるわけでありますが、要は元がどつちかに一つあれば、それで融通ができるわけでありますが、今お話のありました、先般通過をいたしております優先株引受に対する金が、……これもどうも我々の杞憂かも知れませんが、これは一体駄目じやないか、それならそのように今から一つ大袈裟にやらなければ駄目じやないかという向きが非常に強いようでありますが、若しあれも融資が單なる画に描いた牡丹餅になつて法律は拵えて見たが、ものにならんということになりますと、これこそ大変だと思います。それで実に心配いたしますのは、これが今でなしに一昨年あたりからいろいろ話を申上げ、政府としても非常に心配をされて、政府の本年度の施政方針演説の中にも、大蔵大臣演説の中にもそれが入つているのに、今日まだ今となつてから努力をいたしているというのでは非常に先が心配でありまして、若し我々の心配杞憂通りになりますと、これこそ大変でありまして、その点がもう少し確信のある、折角今交渉中というのでなしに、何らか明るいお答が得られんものかどうかと思いますが、如何でしようか。
  6. 大島寛一

    政府委員大島寛一君) ちよつと速記を……。
  7. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) 速記を止めて下さい。    〔速記中止
  8. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) 速記を始めて。
  9. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 大島課長は專門の課長としてよく事情かお分りのようで、大変結構でありますが、私共がこれは僻んでおるのかも知れませんが、実情から言うと僻むのも無理ないので、当然のことだと考えますが、実は御承知のように、農業方面に対しまする援助資金というものは、先ず今まで殆んどないと言つても過言でない。  そこで優先株融資が若しないということになりますと、今の中央金庫は実は根抵から大騒動が起きはせんかと考えております。それは構成分子がありまして、その構成分子が、理事長の方でもそれがあることを予期していろいろ話を持掛けておりますし、二十五日にあそこの運営委員会をやりますが、実はその運営委員会までに優先株引受け金額が全部決まらないにしても、相当ところまで分らなければ、その委員会は効を成さんと思います。若しかすると、理事長が非常に窮地に陥ることになりはせんかという心配を持つておりますが、そうでなくてさえ日本農業金融というものは今は実に混沌とし、そうして悪口を言われております。批判もよくされます。併しながら悪言と批判ばかりで、何の措置政府は講じなければ何もしないということでは義務を果されんと思つておりますが、何せい大勢のところから少額のものを集めて大きくなるのでありまして、この援助資金を使うのには、非常に説明その他についても困難があるということを知つております。併しながら中小企業にも同じことだろうと思いますから、先ず中央金庫をして遺憾ないようにするには、まとめて中央金庫に金を出して貰うのでなければ、今はまだ困つておるとは申しておりますが、割合に力の弱い百姓でありますからおちついておりますが、そんなことではなくなると思いますから、私の一番の心配は、折角の一つしかない金融機関優先出資によります援助資金があるかないか、その額によつて非常な混乱を来たすようになることが予想されますから、何とかできますれば二十五日頃までに大凡の確たる見通しがつくものなら非常に幸いである。それがつけば、その委員会も、これは御承知のように四億の出資かありますので、その問題が出るのであります。これが中央金庫の、私に考えさせますと、今後うまく行くか行かんか、或いはそのままで存続されるかされんかの岐路になると考えます。そういうわけでありますから、御迷惑でも、課長ばかりにお願いしてもなかなか容易でないと思いまするが、見通しをつけて貰うことができますれば非常によいと思います。  それから前の土地改良キユアリング、小水力のことは先にも申上げましたが、実は中央金庫もなんぼか出しておるかも知れませんが、これはそう大した額には上つておらんと思います。地方で出しておりまして、一番困つておるのは、小水力などは殆んどどんどん事業を進めておつて、若し今これが思わしくないと、どこからも融資ができんとなると、これは一体どうなるかという問題です。キユアリングのごときは、五億円というお話がありましても、その五億円の金でも事が済むと思いますが、土地改良と小水力のごときは、当然もう出ておるべきものが出ないで困つておりますから、これもどんなことがあつても、大蔵省の方で、援助資金がうまくないということになりそうならば、そうならんうちに他の方法でも考えておくべき責任もあり、そうあるべきであると思いますが、大島課長では外のことはどうも考えられないのは当然なので、そこまでお伺いはいたしませんが、それくらいに考えておりますから、是非局長にもお伝えを願つて、若しこれが十分でないということになりますと、直ぐ変つた方法でもお考えを願わなければ絶対相成らん実情にあることを申上げまして、御考慮を願つて置きたいと思います。
  10. 北村一男

    北村一男君 私は遅れて来まして、或いは岡村委員質問と重複するかも知れませんが、この間も大蔵大臣に見返資金のことをお尋ねしたのでありますけれども、努力するという話以外に、具体的の事実は示されなかつたのであります。ところで、御努力下つても、これはそう長くかかつては利き目がないのでありますから、第一・四半期というような大枠の期間で、第一・四半期中に見返資金が手に入る見込があるかどうか、それを一つお答え願いたいと思います。  それから岡利さんもおつしやつたように、これは去年からの殆んど政府公約で、土地改良の非補助事業に対して見返資金融資するということは公約でありますのに、今日までこれができなかつたということは、これは大蔵省に難点があるのですか。アメリカの方で、日本農業というものは左程困らんというような御認識の上に立つておられるのでありますか。これは或いはお答え速記があつてはどうというようなことでありましたら、速記を止めてでもお答えを願いたいと思うのであります。私は、悪く考えて誠に申訳ないのでありますけれども、中小商工業に対して二十五年の第一・四半期の第一次分の中で三億の融資が成り立つた。これは誠に結構なことでありまして、我々はもう少し多く出して頂きたいと思うのでありますが、去年からの公約土地改良に対しての見返資金融資が行われないということは、或いは大蔵省の御認識がまだ足らんのじやないかと考えるのでありますが、大蔵省としては、農業金融に対してどんなお考を持つておられるか。中小商工業と比べて、まだ重点的に重さが足らんというようなお考があるのじやないかというようなことを、これは私も一応想像いたしますし、又困るのでありますから、地方の農民などでそういう考を持つておる者が少くございませんが、その点はどうでありますか。先ずその点についてお答えを願いたいと思います。
  11. 大島寛一

    政府委員大島寛一君) お答えいたします。第一に、第一・四半期におきまして農林関係の見返資金からの融資はどれくらいあるだろうかという点でございまするが、先程岡村委員の御質問お答えいたしましたような実情でございまして、勿論政府といたしましては、第一・四半期におきましても、相当額融資ができることを期待しながら努力をしておるという実情でございます。  次に農林関係金融中小企業に対する金融農林関係の中でも特に土地改良等につきまして、大蔵省におきまして、或いは認識が足りないのではないかというような御質問でございますが、率直に申上げまして、現下の我が国の金融の中におきまして、特に農林関係長期資金中小企業に対する金融の途をつけることは、いずれも共に極めて緊要な、又相並んで最も重点を置くべき問題であると考えておるわけでごいます。この点は大蔵省におきましてもかねていろいろ努力をしておるつもりでございます。従いまして中小に特に重点をおきまして、農林関係を軽視するということは絶対にないつもりでございます。例えば先程も申しました銀行等優先株方式におきましても、まだ確定はいたしておりませんけれども、私共の一応の腹案といたしましては、農林金融金庫に対する優先株引受を、他の金融等に比べましても、最も多い金額を予定して希望しておるという実情でございまして、その辺からも今申しました趣旨の一端は御理解頂けることと思つております。
  12. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) 速記を止めて下さい。    〔速記中止
  13. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) 速記を始めて下さい。
  14. 北村一男

    北村一男君 只今土地改良のために新潟県等は冬期雪が少うございましたから、非常に仕事が進捗いたしておるわけでございます。それに対して事業を施行しておる団体中金融資を申込んで査定を受けてパスした。そうしたら金がないので、融資ができないというようなことで停滞しておるのがあるということであります。私これを直接聞きませんが、あるそうであります。そういうような資金はもう秋になりますれば……、極く短期のものでありまして、秋になれば米代金を以て支拂うことができて、一番確実なんでありますから、地元に対して融資をして頂くような措置を早急に採つて頂くことができるかどうか、この点一つ……中金を通じて、中金資金を供與してです。
  15. 大島寛一

    政府委員大島寛一君) 成るべく速かにそのような融資が実現いたしますように、先程来申上げておりますように引続き一層力を加えまして努力をするつもりでございます。昨年三月末におきまして、キユアリングに対して出しましたやり方もやはり農林中金を通しまして実行するのでございまして、実は率直に申しますと、更にでき得べくんば中金に速かに何らかの安定した資金を供給することによりまして、只今お話のような措置が採られれば誠に結構であると考えてもおるわけでございます。要するに度々繰返しまして恐縮でございますが、土地改良のみならず農林関係長期融資につきまして、昨年来懸案となつておりますものにつきましては、できるだけ速かに且つできるだけ円滑に、金額も予定に近く実現できるように一層期待を持つて努力を続けて行きたいと思つております。
  16. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 大島さんは先方においでになるそうで、時間がないということは承知いたしておりますから簡單に申上げます。誠意を持つて先方交渉されておりますことは承知いたしましたが、実は前に申上げましたように、非常に急速を要するので、何とか大体今の見通しで何日頃までなら凡そ……、金額の大小は別として、見通しが付くというお気持があれば是非聽かして頂きたいと思いますが、如何でしようか。
  17. 大島寛一

    政府委員大島寛一君) 何日頃までという御質問でございまするが、はつきり何日頃ということを申上げ得ないわけでございます。
  18. 山崎恒

    山崎恒君 農村を予期しない不況に急速に追込んだというのは現内閣の金融政策の大失敗であるということを我我は考えているのですが、而も現政府の全般の政策の面については肯ける線もあるのでございまするが、金融面金融政策だけは事実私は失敗だということを言わざるを得ないのであります。殊に農村の最近の状況は、申上げるまでもない事実でありますが、特に時間がないそうですから……お訊きしたいのは農地改革後にこれに対処する政策としててきたのが農業協同組合でありまするが、農業協同組合に対するところ金融の問題ですが、只今いろいろ御心配に預つておるようでありまするが、この問題は急速に一つ解決せんければ協同組合も倒れる組合相当できる。農村は、再び立てない、協同組合を新しく起そうという気分がうせるのじやないか、こういう懸念も私共はあるのでありまするが、そこで單位の農協を引上げ、或いは農村生産物資販売するなり、或いは生産に必要なところ物資購入をするところ購買組合、或いは販売組合の現状は非常な金詰りのために窒息状態に入ろうというような情勢にあるのです。ところ全国団体情勢ですが、全国団体情勢はもう十分御承知通りと思いますが、先ず全販連にいたしましても、全購連にいたしましても、出資金に限りがある。ところ農業会の資産を一部引受けている。こういうような情勢で、金繰りの状況誠に惡いのです。そこでこの金融は一本に中央金庫から受けておるというような状況でありまするが、ところ中央金庫が最近資金を止めておるときに、全購連はすでにストップ状態に陷つている。現在十八億とか二十億の品物を出したものを回収するだけに止めている。実際問題としては新しい仕事ができない。これはもう尚更欠損の上塗りである。全販連事業只今統制物資米麦等の取扱を一部やり、その他水産物資販売をしているのですが、これも資金がこれ以上は貸せないぞというような状況に追込まれている。無論私共は我々の心の連りでできたところ組合でありますので、業者の者に比して強慾なことはできない。飽くまでも手数料主義で行つているというようなことで、非常に苦境に追込まれている。而もここで資金があれば、先ず一部の苦境は脱し得られるという際に、ここで金を止められたというような情勢でありますが、こうした情勢はこれは全国団体のみでなくて、やはりこれが地方団体単位農協段階までその影響がかかつている。物資と金とは繋がつているというような面から考えて、こうした点について少くも円滑な物資購入ができるだけの資金活用がなかつたならば、むざむざ心の繋がりの線であるところ協同組合事業そのものは分断されてしまう。そこでいわゆる商業資本の襲うところになつてしまう。かように我々は思われるのですが、そこで資金の面で中央金庫を通じての事業面に対するところの、資金活用融資方法等について概括を一つ、どう考えておられるかお聽かせ願いたい、こう思うのです。
  19. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) 今の山崎さんの御質問ですね。実は大島政府委員は見返資金課長で、全般的な金融の面についてはよく今お聽取り頂いたわけですから、理財局長その他関係の人々にお伝え願うことにして、見返資金関係のことだけの御答弁を頂くようにしますから……。資金課長は今申上げたように二時からGHQに行かれるのをここで引留めておりますので、甚だ残念ですが又別の機会にしたいと思います。ただ資金課長にお尋ねしたいのは、農林関係で、見返資金要求額はどのくらいあなた方の手許に出ておつて、これは勿論できるかできないかはGHQとの交渉の結果によつてなるのですが、その金額の中でどの程度実現するように御計画中であるか、若しその数字をお持ちでしたら、この機会にお知らせ願いたいと思います。
  20. 大島寛一

    政府委員大島寛一君) 農林関係の見返資金からの直接投資につきまして、具体的な申請といたしまして大蔵省におきまして受付けておりますものが、件数にいたしまして二百二十件、二億五千三百万円でございまして、そのうち関係方面に対しまして切体的に申請中のものが、件数にいたしまして二百十七件、金額にいたしまして二億四千万円でございます。只今申上げました二億四千万円のうち七千万円が許可を得ましてすでに実行済みとなつております。
  21. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) それでは又別の機会にお願いいたします。  それでは農林省の方から先程の山崎さんの御質問をお願いいたします。
  22. 平川守

    政府委員平川守君) 只今山崎さんからお話がありました構連或い販連系統金詰りの問題、或いは更に信連系統金詰りの問題につきましては、農林省といたしましても非常に心配をいたしておりまして、先般来関係方面の御協力を求めまして、大蔵省或いは日銀、中金及び各関係団体等の御協力を求めまして、これが打開を急いでおるわけでありますが、何分にもこの金詰りの原因というものが全体的な経済情勢からも来ておりまするし、組合の中には或る程度の、何と申しますか、手術を要するようなものもあるわけでありまして、要求せられるままの金額をそのまま中金から流すというわけにも参らないのであります。各組合の実体が種々雑多でありまして、これを先ず精査いたしまして、この際早急に或る程度融資をいたすことによつて苦境打開できる組合もあるわけであります。或いは又非常に困難な状態のものもあるわけであります。従いまして農林省といたしましては、各地方地方でこれらの関係者集つた協議会を作りまして、早急に各組合内容精査する、それに応じまして具体的に速かに融資をすることによつて救済のできる金額というものを、具体的に当つて参りたいということをいたしておるわけであります。中央におきましては先程申しました各関係者が集りました協議会を二、三回開いたわけであります。その考え方といたしましては、貯金の支拂請求に対しまする支拂というものが、先ず非常に緊要でありますが、これに対する対策を速かに各組合毎に内容をまとめまして、緊急なものは中金から応援したい、又今お話購連等事業資金につきましては、一応購連等事業内容が可なり膨脹いたしておる面もあります。それが現在の経済情勢から大きな打撃となつて、いろいろな状態を呈しておるようでありますが、一応その分を今後の状態精査に従つて取扱うことにいたしまして、併し春のいろいろな資金という関係につきましては緊急を要しますので、この分については農業手形の制度と絡み合せまして、農家の春先に緊要とする肥料その他の資材につきましては、手形を一面農家の方から上げて来るということと絡み合せまして、中金から金融をいたすという方法を講じたいということで、目下至急立案いたしておるわけであります。そういたしますれば購連系統にいたしましても、極く緊要な春の資材用資金というものにつきましては、何とか打開ができるのではなかろうか。それらの品目は大体手形の対象になつておりますので、手形の運用によつて中金としても融資ができるというようになろうと考えております。その他の現在までの取扱いました物資に基きます各種の金融上の困難な問題につきましては、中金としても非常に大きな負担になつております関係上、一応精査の後に廻したいという考でございます。
  23. 山崎恒

    山崎恒君 例えば、直ちにその生産時期に入るものでありますが、無論この農家個々の肥料資金生産資金に該当するものは、これはもう農業手形等の方法も講じられるのでありまするが、例えば協同組合で、もうお茶の時期に入るのだと、こういう場合にお茶の買上げをするというような点についても、先ず資金の面が枯渇していると、無論これは、その経営者がしつかりした信用のあるものならば、系統機関を強ち通らなくても、銀行から融資できないわけでもないと思いますが、飽くまでむ我々は農林金融に頼つているというような線から行きますというと、どうしてもこの中央金庫の一本のパイプを太く活用させるということにならなくちやならないと思うのですが、そうした面、その他従来農村加工業等に匹敵するようなものも相当我々は慫慂して来たのですが、そうした面についても、金繰りのために非常に詰つている、その他、今差当りまあ輸出対象としては、宮崎県、或いは静岡、或いは全国一般に最近普及されたところの椎茸のごとき、これはもう輸出対象として相当普及の域に達している。こうしたものも、先ず中共貿易がどうなるか分りませんが、我々は相当奨励したりで、もうすでに相当に普及が徹底している。昨年のごときは、これが貿易が杜絶したために、現在ストックも相当ある。こうした金融等も、非常に焦付いるというような情勢で、なんとか物資の集荷されているものに対する資金の裏付けというようなものも相当考えて貰わなくちや、この農村の折角の指導も有耶無耶になつてしまうのじやないかと、こう思われるのですが、そうした面についてどういうふうに政府じや考えているのか、その辺一応政府考え方等も聽きしたい、こう思うのです。
  24. 平川守

    政府委員平川守君) 只今お話農家生産物に対する買取資金の問題でありますが、これについても、勿論例年考えられておりますようなことをできる限りやりたいという考えではおります。ただ何分にも最近の情勢からいたしまして、購買事業は勿論、販売事業につきましても、逐次焦付きができて参りました情勢にあるわけでありまして、中金及び系統の金融機関といたしましても、やはりそこらの安全性というものをやはり或る程度は考えざるを得ませんので、その辺の運用は、個々の問題について折衝を重ねて頂くより仕方がないと思いますが、勿論考え方といたしましては、でき得る限りそういう、殊に輸出農産物でありますとか、その他重要農産物に対する購買資金を見ないというような考え方ではありません。でぎる限りそれは見て行きたい、かように考えておるわけであります。
  25. 北村一男

    北村一男君 今、大蔵省のお答で、できるだけ長期、低利の資金を作りたいと思うというようなお答がありましたが、長期、低利の資金は、どういうふうにして、農林中金にそういうのをお與えにならずに、どういうことを考えになつておりますか。何か具体的なことがありましたらお示しを願いたいと思います。
  26. 平川守

    政府委員平川守君) 見返資金課長の言われました長期、低利の資金というのは、やはり見返資金のようなもの、或いは預金部資金の運用というようなことを考えておられるのじやないかと思います。私共も農林水産業に対する長期資金といたしましては、やはり長期、低利の金を必要とするわけでありますけれども、只今ところその資金源といたしましても特別の資金は見返資金、或いは若し許されまするならば預金部資金という以外には考えられないのであります。低利というふうになりますと、これは特に利子補給でもいたさない限り、それらの資金面には安いものはないわけであります。そこで我々といたしましては、見返資金からでき得る限り農林中金を通して長期金融をして貰う、その方法として、従来考えておりましたのは専ら中金を通す、直接通して見返資金の直接の融通資ということを考えておりましたけれども、最近金融機関に対する優先株の問題がありまするのでこれも一つ方法として、我々としては是非実現をいたしたい、それによつて一面直接の資本として見返資金から投資されます金額の外に、更に復金金融債の発行限度の拡充によりまして、その部分を預金部から引受けて貰うということによつて中金長期資金源を拡充いたしまして、それを農林水産業に流して行くという方途を考えておるわけであります。
  27. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 農林省に尋ねることは、これはここで聽かんでもいいようなことですが、実はいろいろ心配をして貰つて、どうにか金融が曲りなりにもやつていけるかなと考えておつたのですが、最近中央金庫の貸出しが非常に引締められたと言いますか、計画を変更したというのか、まだ聞かないから分りませんが、農林省の方では分つておると思うのですが、要は中長資金を出すということを、各都道府県にその通知を出しておのおのへ手配をしておつた思つております。そこで最近打切りをしたというので、実は困つたことはだね、例えば北海道で申込んだところが、僕の組合、もう一つ熱心にやつておる組合は決定して、あとは駄目だ、これは困つたなということで、僕は金庫に対して一遍も行つたのじやないが、やつらは中央へ行つて跳廻つてつておるから出来たがという、譏りを受けなければならないかということを心配しております。打切りをされたか、農林省ではそれを一体どう考えておるか、お聽きしたい。
  28. 平川守

    政府委員平川守君) 実はこの長期資金について、見返資金からの融資というものを大きく予定しておりましたのであります。そのために、それが先程お話のように、非常に遅れて参りましたので、中金といたしましても、昨年度自己資金を以て十億くらいものを長期資金当てました。併しながら最近中金の自己資金が、金繰りが非常に窮屈になつて参りました。先程お話購連関係にいたしましても、予定よりも非常に多くの資金を要するというような状況です。又一方地方の官庁等におきまして貯拂資金の要求が多いというような関係からいたいまして、だから見返資金、その他の長期資金が入つて参ればでありますが、現在の状況において、中金の自己資金で賄うということにいたしますと、先ず何よりも貯拂資金の融通というものが第一であり、それから引続いて農業生産用、或いは販売についての資金繰りということが必要であり、これが非常に火急に迫つております関係上、新たに資金が入つて参りませんと、只今まで計画してり参ました長期資金の方に廻す余裕がなやわけであります。従いまして取敢えずの措置といたしまして、現在の自己資金から融通する分については、貯拂或いは事業資金の方を優先的に充当する、長期資金の方は後廻しにする。併しこのままで投げてしまつたというのでは毛頭ありません。引続いて只今の見返資金、或いは増資の問題、或いは更にそれによる預金部費の問題等を逐次解決して参りまして、それによつてこれに充てて参りたい。差当りの問題として、今詰つた中金の手許から何に出すかというと、先ず長期資金に出すわけに行かない。先ず貯拂資金に出す、或いは必需品の購入費に出すという順序でやりまして、一時中止をいたしておりますけれども、今後全然これをやらないというような意味ではないのです。その点については引続き、今申上げましたように見返資金その他について考慮して参りたい、かように考えております。
  29. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 ちよつと官房長もそれから課長も御承知だと思うのですが、私は満更知らんという立場にあるのですから、今俄かに貯拂が殖えて来て、それを貸出すといろために、中長資金の金を俄かに締めるということにならんと思つておるのだが、どうか。というのは大体私共百億くらいは融資の金を持つておるが、これは中長資金と別なんだから、これは締めることも結構なんで、惡いとは言えないが、如何にも、不信を買うような締め方はいかんと思う。そこでどういうところで締めているのか。幹部の方ではそう考えておるのかどうか分りませんが、最近聞くと、強度に締めておるし、てんで貸出は一切罷りならんという形を取つておるらしいので、それでは困るので、今は非常に大事な時期なのですから、貸借ももう少し用心もしなけれぱならんと思うが、上手にやつて貰わんと折角の計画は角を矯めて手を殺すということになりはせんかということを懸念をしている。そうなると非常に計画が損を来たしてうまく行かないので、農林省に話してどういうことになるか分らんが、余り極端に締めてはいかんので、そういうことをしないように、金は僕はあると思つておるんだが、課長は知つておる筈だが、どうなんです。
  30. 平川守

    政府委員平川守君) それは中金に現在現金がないというわけでは勿論ありません。けれども資金上見ますると、相当に貯拂資金というものが非常に多く予定されるので、現在も相当来ておりますし、相当予定されております。一方、御承知のように、地方におきましては可なりの関係において融資をいたしておるというような状況でありますので、これが若し中金に持つて参りましても貯佛ができないということになりますと、これは重大な問題になりますので、現在の資金繰りからいたしまして、先ず第一に何を措いても貯拂に対する融資は絶対にしなければならんということを考えておるわけです。これにつきましては万一資金がなくなれば、大蔵省なり、日本銀行の応援も求めなければならん。それにつきましてはこちらとしましても、各組合状態をよく洗つて実情に即応して、必要なものはどしどし融資して行く態勢を取らなければならんと考えております。従いましてこれは確かにお話のように従来の考え方からいたしますと、長期融資については多少期待外れということが地方においてはあろうかと思いますけれども、併しその期待外れよりも貯佛融資を満足せしめる方が一番大事だろうと、目先の問題として。そういう資金繰りの問題から考えますと、現在中金長期融資をするだけの余裕がないわけです。殊に大体長期資金というものは私共の考では政府資金であるとか見返資金等の特殊な資金当てにしないと非常に困難であります。中金自体の普通の予金を以てこれに充てるということは性質上可なり無理があると思うのであります。併し昨年はいろいろ地方でも期待をせられた面もありますので、国債買上等の資金を以て、中金の自己資金を以て十億くらいともかく融資をいたしたのであります。これについてはどうしても特殊の資金を考えませんと資金の性質上も無理がありますので、おのずから限度があるだろうと思います。殊に差当りの状況只今申しましたように、可なり緊急の用途の方に需要が多いものでありますから、それで一時停止をいたしておるわけであります。決して中金の金繰りに余裕があるのに締めておるということは勿論ありません。
  31. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 官房長の話はよく分るので、その通りだと思うのですが、官房長御承知のように、今度の中長資金を出すというのはちやんと別枠があつて、あれから出すというので何も銀行の普通資金から出すというのではない、そこで僕の言うのは、今大事な時期なのだから、そこで延期というならまだいいが、出さんと言つておるからこれではいかんと思う。中長資金は別にある、そこでそれは金繰りの関係でそういうこともあり得るが、それは一応言つて責める必要があると思う。それはそれでいいが、併し官房長に相談をするが、今お聽きのように、課長の話を聽いても、どうも暖簾に腕押しのような金を当てにして、この金詰りに待つておるということはどうだろう。そこでそうかと言つて農林省が金を出すわけには行かないが、これは役所と一緒になつて計画を立つて出すのでなければ、私は段々播きつけが始つて、そうして刈入れの時期が始つて、いろいろな金が要るということをやかましく言つておるが、これはどうなるか。そこで何かこれは駄目だ、こうせんならんという考は持つておられるか。仕方ないからこれなりでいいだろうと思つておられるか。今の優先株でも、あとから話しますが、不安を持つておる。土地改良でも不安だと思う。今まで苦労して又いつやら分らんようなことでは今の間に合わんと思う。今やれば追付くものを金額が上つて来て差額が大きくなつて行く。どうやら注射すれば命が支えられるものも注射薬がなくなつて死んでしまうことになりはせんかと思う。これを放任して置かないで、これは今日は妙な課長だからさつぱり質問がうまく行かんと思うが、大蔵省の責任者も農林省の責任者も来て貰つて、安本も来て貰つてそうして農村に対する金融をどうするか、このまま行つてどうなるか。援助資金は僕は非常に悲観的な見方をしておる。ああいう、向うが締められなければ何とも方法のつかない金を相手にしないで、どうしもなくてはならん金は確たる方法で進めて貰う。先方に相談しなければならんからこちらの考だけで行かんが、今の平川さんには気の毒だが、軟弱な政府の肚ではなく、本当に肚を決めて自分の身を挺してやれば、私は決してアメリカにも分らんことはないと思う。そういう肚を決めるには、この委員会に早急に来て貰つて、どうするか、それから今の見返資金は結構だが、あの状態では病人は死んでしまう。死んでしまつてからでは、どうも香典を貰つても有難くないので、死なんうちにやることが大事だから、これは一つ官房長至急にやらなければ、私は農村に救われんと思うのですが、どうですか。
  32. 平川守

    政府委員平川守君) 長期資金につきましては、これは現在の、先程申しましたような事情に基いて停止をして、延期をするということでありまして、このいろいろな書き物等に中止するというようなことが書いてあるために誤解を生じておると思いますが、これは投げてしまうという意味ではございません。引続いて見返資金或いは増資等の運用によつて長期資金もやつて行きたい、できるだけ速やかに又復帰したいと考えておるわけです。  それから目先の問題につきましては、先程も申しましたように将来の融資というものが先ず一番優先的に大事であろうと考えますので、これにつきましては何と措いてもやろうという決心をいたしておるのであります。大蔵当局、その他に対してもそのつもりを持つてつておるわけであります。ただこの具体的の組合についての実情を明かにいたしまして、その債務関係等を明かにして、これに即応して出さなければならん、そう足りないから直ぐ何でも出すというわけには参らないということで、只今組合を当つておるわけでありまして、これについては未だ優先的に政府としても必ず措置をするというつもりでおるわけであります。  それから尚、その他各種の資金の問題がありまするので、早急に対策を立てなければならんというお話、誠に御尤もございますが、私共としましては、折角今まで見返資金からの中金に対する優先株投資ということも、司令部としても考えてくれておるわけでありますし、これが私は絶望とは決して思つておりません。最近とかくの風評はあるようでありますけれども、決して絶望ではないと思つております。この方を速かに実現するように押して参りたい。法律もできておることでありますし、これは司令部の方がOKすればよいわけであります。速かにこれを実現するように、その方向に第一に努力して参りたい。それから引続いて預金部資金による債券の引受けということも、これも努力しなければならん。これもいろいろ噂によりますと、なかなか面倒な事情もあるようであります。ともかくこれも引続き努力して参りたい。まあいずれにしましても中金資金を拡充するという面から見ますと、そういうような方法以外にはなかなか具体案が立たないのじやなかろうか。その外若干いろいろな細かい運用の面はありますけれども、大きな筋から申しますと、そういうこと以外にはなかなか具体的な案というものはできませんので、そういう形において国家的な資金中金に流し行くということが一番実現性もあり、且つ従来或る程度軌道に上りかけておる事柄でもあり、実益のある事柄であろう、その方面に引き続き最大の努力を拂いたい、こういうふうに考えておるわけであります。
  33. 岡村文四郎

    岡村文四郎君 そこで話が本筋に戻ると思いますが、優先株引受援助資金を出すことに努力しなければならん、して貰うことでありますが、聞くところによると金庫の四億の出資を先にしてかかるようでなければ非常に困難であろう、先方ではそうとは言わないが、大蔵省では内部にもそれが当然のようになつて、自分の出資を増額して、然る後にそれを要求するのでなければうまくなかろうという話のようです。そこで四億の出資を増額するには、官房長よく御存知のように、中金法が中止になつたために、これを早速増資をしようといつても非常に困難だと思うところ理事長はどうしても増資をして貰つて、そうして理事長の腹では必ず優先株引受投資をしてくれる、こういうつもりで進めて行きたいつもりのようですが、それが実現するかせんかは現在の中金法の上で農林省の腹の決めようで、実は実現するかせんかの岐れ道に立つと思う。今度二十五日に委員会をやるようですが、その委員会で議論はこのまま放つておいて、そうしてあれを引受けやしないと思う。そうするとその話によつては皆妙な話ができて来て、全国信連の話が出て来そうなようです。そうすると直かに関係のない課長だから、私はその話をしてもしようがないから話はしなかつたが、これは農村金融というものに対してよいか惡いかというと、二日に分れて融通はできないわけではありませんが、非常な一頓挫を来たすことになりはせんかという心配を特つておる。そこで今度の四億の出資、それではやらなければならんというように引受けるのには、現在の中金法で農林省の方の腹の決めようでは話にも当りましようし、腹の決めようでは駄目だというように真向から蹴飛ぱされることが多分にあると思う。そこで官房長はどろいう意見を持つておられるかどうか、このままでは出資は増額しない。元の四億で優先株引受をせよと、こう迫つて先方ではそうでなければ出さんとは言わんらしいようですが、国内内部の即ち大蔵省内部ではそうなくてはならんという考を持つておるようですが、多分御存じで御心配になつておると思いますが、どういうような考を持つておるか聽きたい。
  34. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) 速記を止めて。    午後三時六分速記中止    —————・—————    午後三時二十五分速記開始
  35. 楠見義男

    委員長(楠見義男君) それでは速記を始めて。本日は引続いて肥料取締法案について御審議を煩わすことに予定しておりましたが、農林大臣は外の会合で、この委員会に本日は御出席ができないということであります。政務次官は地方の方へ御出張になつており、農政局長も関係方面に行かれて出席ができないような趣でありますので、審議のいたしようがございませんから、本日は取止めまして、この程度で散会いたします。    午後三時二十六分散会  出席者は左の通り。    委員長     楠見 義男君    理事            羽生 三七君           池田宇右衞門君            石川 準吉君    委員            北村 一男君            深永 六郎君            赤澤 與仁君            徳川 宗敬君            山崎  恒君            岡村文四郎君   政府委員    農林事務官    (大臣官房長) 平川  守君    大蔵事務官    (理財局見返資    金課長)    大島 寛一君