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説明員(
岩野三門君)
只今の御
質問でございますが、先程
林政課長からお答がありましたように、これは金が足らないから仕方がないからこうやるというのでなく、結局狙いは同じ金を使いましても、或いはより
少い金を使いましても、従来の
経過に、我々や
つて参りました
経過に鑑みますると、結局
駆除の
方法の欠点にあると存じます。結局一万本なら一万本ここに
被害のあるものを、ただ一年間に
駆除したのでは何にもならない。結局その虫が飛び立つ前に、それを伐り倒して燒くということに
徹底しなければならない。こういうことが従来ですと非常になまぬるい。先程からの
提案理由の
説明等にもありましたように、具体的な指示その他がはつきりしていないようですから、
行政庁としては非常にやりにくいわけであります。で今回はこれを具体的にしまして、これを
徹底的にやりたい、こういうわけであります。それからもう一つの丁度まあ下り坂にな
つておるというような
お話でありましたが、これは先程長官の
説明にもありましたように、これは従来
駆除を始めましたのが、二十一年から大々的に、それ以前に比べますと
駆除を始めたわけであります。それを始めまして以来二十二年、二十三年頃から可なり顯著にその
効果が現れて来ておる。その
効果が現れて来ておるというのは、
発生量が減つたというのではないのであります。
発生量はぐんぐん増して来ておりますが、その増し方のカーブが今までのように上
つては来ない。従いまして二十四年度の推定を先程長官から
説明されましたが、約五%ぐらい二十三年度以上に殖えるであろうという御
説明のように、まだ殖えつつはある、従来よりも年々殖えつつはある、その殖えるカーブが従来のように急カーブではないという
程度に漸くな
つて来ておる。でこれをもつと終熄させるには、下りカーブにするためには、適切な時期を選んで
早期に発見して、これを伝播する前にやるというところに
徹底する必要があると、こういうふうに考えておる次第であります。