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説明員(清井正君)
只今梅津
委員から、
食糧庁の現在の職務遂行上の問題について、どう
考えるかという御質問でございましたのでございますが、私共の
食糧庁の
仕事は、御
承知の
通り大量の主要食糧の買入れ、受渡しをいたしております現業の職員が、大
部分を占めておりまして、新らしく
定員が決まりました二万九千人の中で、
食糧事務所の人間は二万八千四百人という、大
部分が
食糧事務所の人間でございます。而もその
食糧事務所の人聞の大
部分が、末端で直接農民と接しまして食糧の検査をいたし、或いは管理台帳という非常に供出の基礎となりますむずかしい帳面を作り、或いはいろいろの
支拂証票と申しますか、小切手に代る証票を発行して農民に交付する、こういう
仕事をや
つておるのであります。そうい
つたように大
部分が現業をいたしておりまして、食糧
関係の職員でございます。その
定員が先般の
行政整理で六千六百三十五人
定員が
減員に相成
つたのでございます。私共といたしましては、かねてより
食糧事務所の
仕事が非常にむずかしいから是非
増員して頂きたいということを
関係方面にもお願いしてお
つたのでありまして、特に
支拂証票の発行という
事務が二十三年の五月たしか
実施されましたときに、少くともこの支拂票というのは非常に大切な
仕事だから一
町村に一人くらい是非とも
増員して頂きたいということを実は大蔵省の
方面にもお願いをいたしだのでございます。一遍に一方人というわけには行きませんが、それは
趣旨はよく分るから段々殖やして行こうというようなことで一万人の
増員に対して三千人ばかり認めて頂いたのでありますが、その後いろいろ
事情の変化によりまして、その後の
増員は認められないといつことになりまして、麦押証票発行だけにさえ一万人の要求に対して三千人しか認めない現在に至
つておるというような実は
状況なのであります。而も亦先程お聞きいたしたのでありますが、
いもについての問題がございますが、実を申しますと、
いもの買入れということにつきましては、初めて買入れを行
なつた
いもの買入れのどきにも新らしい
増員は実は認めていなか
つたのであります。今までの米麦の検査をいたします人だけで以て
いもの検査を行うというふうに
定員上なりまして、新規
定員というものは
いもの
仕事を始めてから殖えなか
つたという
実情があるのであります。
従つて今でも
いもをやります人も米もやりますし、麦もやりますというふうな工合でありまして、仮に
いもの
仕事が殖えましても、それによ
つて人を殖やすことができない。本来
仕事を殖やしていなか
つた状況でございまして、而も
支拂証票の
仕事は一万人殖やすところを三千人しか殖やさなか
つたということでございまして、我々といたしましては、例えばそういうふうに
いもの
仕事が減りましても、むしろその
減員どころかかねて問題にしておるところの
増員をお願いしたいというふうに
考えておるのであります。特に最近におきまして、この間の
行政整理が行われました結果、今までは大体一
町村平均二人ぐらいの割合であ
つたのでありますが、これが平均いたしまして二七人というふうに減りましたのでございますが、〇・三人というふうに
数字的には僅かでありますけれども、東京とかその他食糧の
関係のないところを甲均しましての
数字でありまして、この
数字は、所によりましては非常に供出するけれどもその供出する
町村に検査員がいないというようなところが
相当できたのであります。そこで昨年から米の供出その他いろいろ問題がございましたが、当局でも各地方から我々が折角急げ急げと言うから供出をしても検査員が検査して呉れないじやないかという声が起
つておるのであります。それで我々といたしましてはそういうことがあ
つては申訳がないから、
非常勤職員を採用いたしておりまして、それを補助にやりますとか、一人の人間に二三ケ所を受持ちさせてやりますとか、臨機の処置を
食糧事務所長をして行わせまして、そうしてとにかくや
つて参
つておりますけれども、そうい
つたふうに
相当末端の農民から不満の声が起
つておることは事実でございます。又一人当りの
仕事の負担が非常に多くなりましたので、
相当勤務時間も長く
なつておりますということが事実でございまして、他日私の方でも実地に実際調べて参りましたけれども、これによりましても、少くとも一日平均十時間以上は働いており、年がら年中十時間働いておるということですから、
仕事の忙しいときに
相当長時間に亘
つて働くということは証明されるのであります。
それから先程病人の
お話もございましたのでございますが、事実私共もそういうふうなことは知
つております。その外の
事務所におきましても、
相当の病人が出ているというふうな
事情でございます。ざつくばらんに申しますと、私共
食糧庁の
事務担当の者といたしましては、とにかくこうい
つた大事な
仕事を受持
つておりますし、末端の検査員が少くて検査
事務が遅れるということは、結局農民の方々も計画的な出荷や供出が思うように行がないということになり、而も又検査員が受持
つております
仕事の重要部町である管理台帳というものが不十分でありまして、供出の割合も不十分になるということがございますので、何とかして私共はこれを
増員して頂きた
いものであるというふうに私
事務者の一人として
考えておるわけでございます。特に先般の整理に当りましては、どうしても全部退職させますことはできませんために、先程申しましたように、非常勤の職員を採用い止むますとか、或いは
作物報告事務所その他から何とかして無理に兼務職員をつけて頂くというようなことでや
つておる
事情でございますので、我々といたしましては、
食糧事務所の常勤職員でありますと支拂処分ができませんし、而も兼務職員でありますと不都合なこともございますので、何とか
仕事の円滑にできるように
一つした
いものであるというふうに
考えておるわけでございます。
只今御質問ございましたので
事務家としての一応の
考えを申上げた次第であります。