○委員外議員(千葉信君)
電波長官にお尋ねいたしますが、この
電波関係法案の大体の施行の期日というのは、
法案が施行せられてから一ヵ月以内という形にな
つております。その実施期日というのは相当無理があるということを私共
考えております。併しこの期日の問題についても、一応
国会の
審議の状況と睨合せて、而も期日自体に対しても或いは
国会がどういうふうに結論を下すかも分らない。その外この
法案はいずれも重要で、特に
電波法案その他におきましては、或る
程度国会の中ではこのままで通過するということは非常に困難な状態に置かれておると思います。これは又御存じかと思います。
従つて私共この問題に関連しまして、非常に最近不服を感じておりますことは、先程の
電波長官の答弁では、
電波監理
委員会の
規則のようなものを制定する場合には、予め
一般から
意見を聽いて、
公聽会のようなものを開いて最後的な決定をしたいという
お話でございましたが、本当にそういうふうにこれを取計らうつもりであるかどうかということについて一応の疑問を持
つておるわけであります。こういうことは最近におきまして、
電波監理
委員会規則のようなものを、この案件のようなものを持出して地方において
公聽会を開いておるという情報があるのでございますが、一体これは事実であるかどうか、もつと具体的に申上げますと、地方の
電波監理局長の名前で以て
一般の人々を集めて
意見を徴しているという情報であります。
従つてその
内容におきまして私共聞いておりますことは、現在
国会に提案せられてお
つて、今
国会で
審議中の
法律案をこれを大体通過したという前提の下で諸君の御
意見を伺いたいというような態度をお取りにな
つておるという話でございますが、それは一体事実であるかどうか、若しもそれが事実であるということになりますと、
国会で
審議中であり、或いは若し最後には相当の修正を施される場合があるかも知らんが、ところが仮定の問題であるところの、
国会に提出中の案件を持出して、これに対して諸君の
意見はどうだ、こういうことを若し聽いて歩いたとすれば、そは一体何のためにそういう苦しいやり方をしているか、若し実施期日が迫
つておるから、
法律が通過後において迫
つておるからそういうふうに取急いで仮定の問題で
意見を聽かなければならないというようなお
考えだとすれば、私共はこの施行期日について
国会としては考慮を加えなければならん、そういう仮定の問題を持出してやらなくてもいいように施行期日というものに対しては私々は十分に考慮を加えなければならんということにな
つて来るわけであります。
それからもう一つは、そういう仮定の問題について聽取したところの
一般の
公聽会における
意見というものが、
法律が制定されて通過された際に訂正された場合には、全面的にそれを白紙に返すものとすれば、勿論これは白紙に返して頂かなければならないけれども、私共はその場合におきましても、従来の経験かいいますと、それいう
公聽会において述べられた
意見というもの、或いは、それに対して採用しない、採用するというような態度については、予めそれが先入感とな
つて将来も非常に悪い禍根を残す慮れ多い。そういう点から言いましても、私は仮定の問題を持出して
公聽会を開くというような不謹愼な態度というものは取るべきでないし、又そういう態度を取るということは、非常に
国会を軽視するという
考え方に連なるものではないか。こういうふうな、私は非常にその問題に不満を持
つておるわけですが、一体そういう
公聽会を開いたかどうか、確実な情報として私は聞いておりますが、その事実と、それから若しそういうことになるとすれば、我々としても相当な考慮を加えなければならんと思いますが、例えば施行期日の問題にいたしましてもそうでありますし、
只今長官からこの問題について
はつきりした釈明を聞いて置きたいと思います。