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政府委員(
石原周夫君) 四十三億円の支出が不能と相成りますので、
予算の金額には、載
つておりますが、実際の支出が不可能でありますので、いろいろな結果が起りますが、先ず簡単に見ますと一ケ月いたしますと約三千万円
程度の利子が殖える。従いまして一ケ月遅れれば三千万円ずつこの計算に見ましたものに比べまして
赤字が殖えて参ります。この四十三億につきましては何月に幾ら貰うという一定の計算がございまして、それに対しすまる債務の償還というものがございますから、それが例えば今問題にな
つております。十六億にいたしましても、十六億の
赤字でなくて十四億とか十三億とかいう限りにおきまして、若干の計算の狂いが出るわけであります。平し全体で
申上げますれば四十三億の償還が不可能であるということは、これは銀行に対しまする認証手形が落ちませんので、引続き利子を拂わなければならないという結果が出て参ります。銀行の方の認証手形は、現在確か六十億内外だ
つたと思います。残高が。これにつきましては従来から銀行の方にいろいろ
事情を話しまして、できるだけ早く
政府からの交付金を貰
つて支拂うからということで延ばして貰
つておるのでありますが、なかんずく先日来清算事務所から
申上げておりますように、未收金の催促というような場合におきまして、市中銀行に
相当働いて貰いまして、その代り認手はできるだけ落して呉れ……。そういう点でいろいろ銀行側との間に問題がある。差当
つて私共財政面から考えておりますことは、この
法律がこの国会において成立いたしません場合においては、
損失の金額が少くともそれだけ殖えて来るということになります。