○
委員外議員(
岡元義人君) 実は
決議案を上程する経緯につきましては、過日国鉄の裁定からの
関係において、当院において
決議案が上程され、その際に一番
困窮状態にありますのは、これは何と申しましても
留守家族でありますので、あちらの方がそういうふうに持
つて行かれる場合には、これと並行して
留守家族にも、何らかの
方法を講じてやることを考えてやらなければならんのではないかという
ようなことから、
委員会では
決議案を出そう、こういうことで出した次第であります。その際
片一方の方が
越冬資金と、こういうふうにな
つておりますために、その
決議案の
内容、
字句等について、
越冬資金という
字句が出て来たわけでありますが、今日から見ますれば、成る程
越冬資金ということはおかしいのでございますけれども、一応そのときの状況から前以てそういう
工合にお出し頂いたので、この点お含みを願いたいと思いますことと、
裏附方法につきましては、二つの
方法があり、その
一つは
特別立法いたしまして、そうして大体
予算財源が、これは
概算でございますが、一億二千万円
程度あるのではないかというところから、六万
世帯を大体めどにいたしまして、二千円
程度ということは可能ではないかというので、二千円という
字句が出て来たわけであります。それから尚勿論全部これが残
つておる
予算財源ではなくて、いつでも外に一万人程還
つて来ても、
給與が
支給できるということも含み置いて、一億二千万円
程度あるという
概算を
委員会ではいたした次第であります。それではこの
特別立法処置をいたしますると、事実は非常に切迫いたしておりますので、非常な
困難性が予想され、できますならば、
特別立法でや
つた方がいいのですが、併し何とかして年末に
間に合せようというので、第二案といたしまして考えておりましたのは、
本人の
給與が、
本人が帰
つて来なければ今まで渡さないということにな
つておりますので、これらを單に前
拂いするという形を取りますならば、
越年資金に間に合うのではないかという点が考えられて、第二案の方も並行して、今まで
委員会では検討し続けて来て、
只今も
審議している最中なのであります。第二案の場合におきましては、その
目的といたしますのは、とにかく三月までには、若し万が一十二月に拂えないといたしましても、三月までには拂わなければならんという
ようなことになるのではないかと考えられるのであります。
それからもう
一つは、この来年還
つて参ります
帰還者は非常に
死亡者が多い、遺骨が多い、こういうことが考えられますから、この十二月に、むしろそれよりも
家族の人達がこのお正月が越せる
ような
方法を考えてや
つた方がいいのではなかろうかという
ような
考え方から、
給與を前
拂いして貰うという
ような
方法で、
只今まで検討して参
つている次第であります。尚この……
ちよつと
速記を……