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委員長(
小串清一君)
只今の
羽仁君の御
希望は御尤もでありまして、私ももうすでに二回
衆議院の方といろいろ
折衝したのでありますが、
衆議院の方ではまだ一回諮
つただけらしいのですが、遺憾ながら前の
四つだけで
一つ是非承知して貰いたいというような意向を
委員長が洩らしております。そこで先
日参つて、それでは困る、それでは私、或いは私の方の人も一緒に行くから知れないが、君の方の
選挙法の
改正委員会に出席して我々の
希望を申上げたい。それはよろしい、それでは引受けたということで、本日
向うから今日午後二時頃に来て貰いたい、そうして君らの
希望を一応聽こう、こういうことにな
つておるのであります。私の
考えでは、やはりこれを皆通すことはこれは
衆議院と衝突することにもなりますが、併しこれが正式に付託された
衆議院の
公聽選挙法案を議するに当
つて、これだけのもの若しくはこれ以外のもので
修正意見がこちらの
皆さんの
討議の結果できれば、これは堂々とこちらも
修正意見を出して、
衆議院と食い
違つた意見ができれば、更に
協議を遂げるという
方法もあると思うのです。だから容易に
衆議院に本法を讓るということもどうかと思いますが、併しこの中で多少軽重と
考えて、
皆さんの方でもこれはまあどうでもいいのじやないかと思うようなものは、余り争点を多くしない方がいいのじやないか、その代りこれだけは
是非というものがあれば、それをや
つた方がいいのじやないか、これは私の
意見であります。これは
選挙期日に関する問題でありますが、
開会中又は閉会の日から三十日以内とかいうことは、これは計算のことでどちらとしても大したことはないように思われます。それから
供託金もこちらは五万円、
衆議院は二万円を
公営津として負担させ三万円を供託する、
衆議院の方ではこれを
公営にして国費を出して貰いながら、虫のいい話で、……皆供託して
選挙が
終つたら持
つて行
つてしまうというのは、
参議院の人が無理だということを頻りに
衆議院では
言つておるらしい。それはまあこういうような問題は私は大した問題ではないと思うのです、例の年齢の
制限もたやすく讓
つてしま
つたように、こういうものは大して争わないで、
今羽仁君が要望されるような点とす、いろいろなことを
向うに対して
要求の数の
七つを減して強く出た方がいいのじやないか、これは私の
考えですが。それから尚この外にも無論御研究の結果、私はこれだけの厖大な案ですから、
修正案もあろうと思うのですが、今日
折衝したからとい
つて全部
終つたというわけではないと思います。これについて更にやりますか。それとも今申すように七点を五点か何かにして、それだけは今日
向うで
交渉をやることにしますか。その辺を今日のことですから大体
皆さんで決めて頂きたい。私はこれ以外にまだ
修正をするかも知れないから留保して置いた方がいいと思います。