○
中野重治君 丁度
門屋委員の言われたその理由によ
つて私は尋ねておるわけです。それをこれから問題が出ますからそういう分りにくい問題がそのままにな
つた形では、当
委員会に参加するわけにはいかないから
議事を進行するために聞いておると、こういうことになります。徳いうのは
一つは私はその
事務局の
人々のことを
門屋委員のお
言葉は尤もでありますからどうこう言うつもりでなく、又
門屋委員の
お話で、
議員は呑気だから
打合会の結果を何ら雑念を交えずに
言つた。それが外に出たということは大いにあり得るわけですから、大体の見当も付くわけですが、
事務局の仕事のやり方について一例を申せば、今度の問題の切つかけとな
つた久保田証人の文章の中にある菅という
通訳についてはどこにいるか分らないというふうな話もあり、且つ
事務局の
判断としてあれは
朝鮮人らしいという
ような
発言があ
つて、そうしてどういう
材料からそういう
判断をしたのかということが
委員会が問題にな
つて、その
判断の
材料を提出する
ように私の方から言
つてありますけれども、そういうことが出ておりながら一方で
事務局の
人々が、まあいわば何といいますか、その職責上から
門屋委員が言われた
ようにいろいろ
鉄状網を張り廻らしてあるから過誤のない
ように、問題を残さん
ようにという見地から
発言をも愼重にや
つておるということが一方でありながら、
菅通訳の問題なんかに関してはそういう
発言をして、そうしてその
発言の根拠は未だ示されておらんという
ようなことがいろいろあるものですから、今度十六日ということが
新聞に書かれたことについて、私の方から
連絡したのについてはそういう木で鼻をくく
つたような何かそういう話がすでにあ
つたということが事実あるのに、又昨日の話なんかは私も出てちやんと
いきさつは了承できるのに
役人風で隠しておく、こういう
ようなことをやられると速かに
議事を運ぼうとするのに差支えが生ずる。このことを非常に従来の経験から懸念して今改めて尋ねておるわけです。
他意はないわけです。