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政府委員(
木村忠次郎君) 我々といたしましては、最初の
保護の決定ということにございまして、遺憾のないように必要な
保護が十分に直ちに行われるというふうにいたして参りたいと、かように
考えたのでございまして社会福祉主事の
充実又
民生委員の必要な活動、これらが相俟ちまして
保護を必要といたしまするものにつきまして、できれば
保護が迅速に行くというふうに指導して参りたい。従いまして、先程申上げました不服の
申立が必要なくて済むというよう
なつもりでおります。併しながら実際の実情からいたしますと、尚問現在の我々のと
つております
ところの
各種の措置を以ちましては、十分に隅から隅まで行届くということにつきましては尚遺憾の点が多々あろうかと思います。従いましてこれにつきましては不服の
申立の
制度がありますことを十分に周知
徹底いたさねばなりません。特に我々といたしましては、一応
保護の決定をいたしまして、これが本人に通達いたします場合におきましても、こちらにその方の決定につきましての実情というものを十分に本人に
徹底するように申しまして、尚これに不服のあります場合にはその不服の
申立の
制度、訴訟の訴えもできるというような点につきまして本人によく知らせまして、その手続について知らないためにこの手続をしなか
つたということになることのないようにいたして参りたいと、これは通知書は、必ずその点をはつきり書面にも書くようにたして置きます。尚口頭におきましても、そういうふうによく話をする、そうして要
保護者が納得して
保護を受けるというようにいたしたいという
考えでおります。従いまして、
只今お尋ねになりましたこの不服の
申立が沢山出るかどうかということにつきましては、その
趣旨が
徹底いたしますれば
相当出て来るんじやなかろうかと思いますけれども、我々としましては、実際の
仕事をするものにつきましてはそういうことがなくて済むように適正な運営をやるようにいたしたいと
思つておる次第であります。