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1950-03-28 第7回国会 参議院 厚生委員会 第21号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年三月二十八日(火曜日)    午前十一時四十五分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○公聴会開会に関する件 ○社会保険審議会社会保険医療協議  会、社会保険審査官及び社会保険審  査会の設置に関する法律案内閣提  出)   —————————————
  2. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) これより委員会開会いたします。最初に公聴会に関する件を議題といたします。速記を止めて、    午前十一時四十六分速記中止    ——————————    午後零時四分速記開始
  3. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 速記を始めて下さい。
  4. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 むしろ公聴会質疑の前にされる方がいいじやないですか。委員質疑の前に公聴会をするというのがすべての点から言つて順序としてはいいじやないですか。
  5. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) これは実は今日お決めを願いますと、それから公聴会を開きますまでの新聞広告……
  6. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 それはどうも分つていることですが、形式ならいいですよ、公聴会形式に取扱うのなら、併し真剣に公聴会公述人意見を聴くというのなら公聴会を先にやる……
  7. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) ところが先にやるとしますと、やはり日取が……
  8. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 日取の手続は、もうこれは上程されてからの問題ならこれは別ですよ。事前審議でやらずに本調査になつてからというのなら、やはりそれと睨み合せてやらなければならんと、そうでなかつたら公聴会公述人意見をもうちよつと聴いてからというのなら、本当ならそれを先にした方がいいと思います。予定が決まつたのなら別に固執もしません。
  9. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それを今申上げているのですが、本日御決定願つて新聞広告をし、それをやつていると、余り早くやれない。最初組んでいた八日というのがぎりぎり一杯で、こういうことで組んだから、土曜日は申合せに従うということになれば、結局十一日の火曜日、これが一番早いのではないかと思います。
  10. 中平常太郎

    中平常太郎君 多分手続上そうなる、そうでないといかんと思うのでありますが、公聴会が先んじてやらなければならんということもないと私は思う。我々質疑質疑であり、相当そういう方面で我々はやつている。それから他の部面で公聴会が持たれる。これは我々の参考のために聴くと、こういうことの立場で討論採決に至るまでの順序としては、それはどちらでもいいかる知れん。
  11. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 別に私は固執するわけではないのですが、大体公聴会というのは形式に流れておる、従来は殊に。日本の国会と言うと大きくなるのですが、公聴会をもつと慎重に取扱うつもりなら、本当は早くする方がいい。併しそれは手続予定等でぎりぎり一杯でやれんとすると、何も固執はいたしません。
  12. 中平常太郎

    中平常太郎君 今そう言われましたが、併しこの生活保護法は今日日本の困難な情勢の中におきまして、惠まれない階級を対象とする唯一の保護法なつておるのでありますから、これは先程山下委員の言われた通り公述人はよく一つ考えられて、十分にそれだけの素養のあるしつかりとした立派な意見を持つておられるような人を呼んで貰いたい。そうして我々はこの問題はそう早く決定できるものではないと思う。相当これは影響するところが非常に大きいのでありますから、この間からこれを読んで見ましたが、大分いいところもあるようでありますけれども、又質問したいところも大分あるようでありますから、我々は我々として、慎重に処して行きたい。手続上止むを得なければいたし方ないとして十一日にしたらどうですか。
  13. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 いいです。
  14. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それでは本日決定を願うといたしまして、公聴会は四月の十一日に開くことにいたします。人選その他につきましては、山下委員中平委員その他の御意見に従いまして慎重を期したいと思います。   —————————————
  15. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それではこの際お諮りいたしますが、日程順序を変更いたしまして、社会保険審議会社会保険医療協議会社会保険審査官及び社会保険審査会設置に関する法律案議題にしたいと思いますが、尚このことにつきまして、先程私がこの日程に上すことを承知しなかつたと申上げましたが、実は私の不在の間に岡元理事今泉理事と御相談の上で、この日程に上すことを決定せられておりましたから、御了承願つて置きます。日程を変更して、只今法案議題にすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御異議ないものと認めます。
  17. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 社会保険審議会社会保険医療協議会社会保険審査官及び社会保険審査会設置に関する法律案議題にいたします。先ず提案説明をお願いいたします。
  18. 林讓治

    国務大臣林讓治君) 只今議題となりました社会保険審議会社会保険医療協議会社会保険審査官及び社会保険審査会設置に関する法律案につきまして提案の理由を説明いたします。  行政機構整備簡素化についての政府方針に従いまして、厚生省におきましてもその附属機関整理のため、別途提出いたしました「審議会等整理に伴う厚生省設置法等の一部を改正する法律案」と同様の趣旨におきまして、且つ同法と一体をなすものとして、厚生省所管社会保険関係各種審議会等を統合するために、この法案を提出する次第であります。  この法案内容につきましてその大要を申し上げますと、第一に、従来健康保険船員保険及び厚生年金保険運営に関する事項審議するため、健康保険審議会船員保険審議会厚生年金保険審議会が置かれておりましたのを統合して、社会保険審議会設置したこと、第二に、従来健康保険船員保険及び国民健康保険の療養を担当する者の指定指定の取消及び保険診療指導に関する事項並びに適正な診療報酬額又は診療報酬標準額審議するため、それぞれ中央社会保険診療協議会地方社会保険診療協議会及び社会保険診療報酬算定協議会が置かれておりましたのを統合して、中央社会保険医療協議会及び地方社会保険医療協議会設置したこと。第三に、従来健康保険船員保険及び厚生年金保険保険給付についての不服を審査するための第二次審査機関として、及び保険料その他の徴收金等についての不服を審査するための第一審機関として、それぞれ健康保険審査会船員保険審査会及び厚生年金保険審査会が置かれておりましたのを統合して、社会保険審査会設置し、同時に、保険給付に関する不服を審査する第一審機関として置かれていた各保険保険審査官を統合して社会保険審査官としたことであります。  以上の改正によりまして、各機関構成員をして各保険に関して審議又は審査するに当つて綜合的な判断をする実益を附加することを期している次第であります。  以上がこの法案の骨子でございますが、何とぞ御審議上速かに可決せられんことを希望いたします。尚詳細につきましては政府委員から説明申上げます。
  19. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 更の関係から詳細説明を聴くことにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 安田巖

    政府委員安田巖君) 御承知のように、従来社会保険の中に健康保険とそれから厚生年金保険船員保険三つに分れておりまして、それぞれにつきまして、只今大臣説明にありましたように、運営につきまして基本の方針審議いたします審議会診療報酬を算定いたしますところの協議会、それから医療の方の指導をいたします医療協議会三つにつきまして、それぞれ三つあつたわけです。これを今度の機会に統合いたしまして一つのものにしたい。こういうのが今度の案の目的でございますが、尚保険の上に給付決定でありますとか、給付額等につきまして異議の申立をするような制度になつておりますが、これには第一線に保険審査官というのがおりまして各府県に一人ずつ二級の事務官がおるわけです。これが責任者なつておりまして、同時に一人で以て健康保険、それから船員保険厚生年金保険審査官をかねておつたようなことになつております。又その第二審の機関といたしまして、中央に今申しました三つ保険の各審査会を置いてあつた。これを統合いたしまして、地方では社会保険審査会といたしましてゐ実質的にも形式的には一本にいたしまして、中央におきましても同様に審査会を統合いたしまして一つ社会保険の審副会でやつて行こう、これは政府方針審議会整理に伴いまして、こういうような構想で案を作つて審議を煩わしたいと思う次第であります。
  21. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) この法案質疑に入りたいと思いますが、如何でございましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 山下義信

    山下義信君 異議があります。成るべく施行期日等関係から、政府の意のあるところを扱みまして、速やかに審議をいたしたいと思いますが、これは今日急に御上程になりましたので、尚内容を十分に見ておりません。実は我々は十分に質疑を相当詳細に亘つていたす必要があるのではないかと思います。若し簡單にこれが行政組織法の一環としての、簡單審議会設置ということならば、何も厚生委員会でこれを府議しないでも、やはり依然として内閣委員会厚生省設置法と同じように付議すればよいので、これを行政機構と切離して厚生委員会には付託したゆえんのものは、單なる行政組織法の一部の審議会設置ではなくして、この法律案実益について当該專門委員会審議せしめようとすることが、厚生委員会に付託したゆえんであろうと思いますので、若干内容等につきましても十分調べて見る必要もありますので、明白にお讓り願いたいと思います。
  23. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 ちよつと、速記止めて懇談して頂きたい。
  24. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 承知いたしました。速記止めて下さい。    〔速記中止
  25. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 速記を始めて。  質疑を後日に延期することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御異議ないものと認めます。  これを以て暫時休憩いたします。    午後零時三十三分休憩    ——————————    午後二時四分開会
  27. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それでは只今より再会いたします。請願及び陳情を審議いたします。速記を止めて下さい。    午後二時五分速記中止    ——————————    午後四時三十九分速記開始
  28. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 速記を始めて下さい。本日はこれを以て散会いたします。  出席者は左の通り。    委員長     塚本 重藏君    理事            今泉 政喜君    委員            中平常太郎君            山下 義信君            石原幹市郎君            草葉 隆圓君            井上なつゑ君            小杉 イ子君   国務大臣    厚 生 大 臣 林  讓治君   政府委員    厚生事務官    (保険局長)  安田  巖君    厚生事務官    (医務局次長) 久下 勝次君