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1950-01-26 第7回国会 参議院 厚生委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十五年一月二十六日(木曜日) 午後一時二十九分開会
—————————————
委員
の異動 十二月二十日
委員
中山壽彦君辞任し た。
—————————————
本日の会議に附した事件 ○
社会保障制度
に関する
調査
の件(厚 生
省所管予算
について)
—————————————
塚本重藏
1
○
委員長
(
塚本重藏
君) これより
委員会
を開会いたします。本日は
昭和
二十五
年度
の
厚生省所管予算
につきまして、当局の
説明
を聽取したいと思います。
太宰博邦
2
○
政府委員
(
太宰博邦
君) この度
会計課長
になりました大宰であります。どうそよろしくお願いします。
只今議題
となりました
昭和
二十五
年度
の
厚生省所管予定経費要求書概要
を簡単に御
説明
申上げます。
昭和
二十五
年度
の
厚生省所管一般会計予算
の
要求額
は、全部で三百二十八億五千二百八万二千円でございまして、二十四
年度
の
予算額
と比較いたしますると、二十四
年度
の
予算額
におきましては、二百七十一億六千八百四十九万七千円でございますので、差引きいたしまして、五十六億八千三百五十八万五千円の
増加
と
なつ
てございます。順序が少し狂いますが、お分り願いますに都合がいいように
ちよ
つと附加えますと、御
承知
の
シヤウプ勧告
に基きまして、
地方
に対して
補助金
を交付しております。その一部が
平衡交付金
と相成りまするので、その分が若干落ちてございます。大体その額が、充来
地方財政委員会
に計上いたしました分を除きますと、約二十一億円程ございまするので、先程申しました
昭和
二十四
年度
との比較において五十八億程
増加
と
なつ
ておると申上げましたが、
内容
的には更に二十一億程度プラスせられたものが、実質的には昨年に比べ
増加
にな
つたの
であります。ただその二十一億は
平衡交付金
の方に入
つて
おりまするために、今
年度
の三百二十八億の中からすでにおつこちておりまするので、
只今
申上げましたように、正式には五十八億八千三百五十八万円の
増加
、かように
なつ
ておる次第でございます。今
予算
の中で主な事項について
内容
を申上げますると、先ず第一は、
公衆保健衛生
並びに
予防衛生対策
に関する
経費
、これか二十億一千五百九十三万六千円でございます。その
内容
を少し申上げますると、小さいのもいろいろ入りまして恐縮でございますが、
公衆衛生
及び
予防衛生行政
の
総合調整
を図るための必要な
経費
が二百八十四万余円、
国民
の
栄養
に関する知識を普及徹底すると共に、適切な
指導
を行い、その
改善向上
を図るために、
国民
の
栄養調査
を実施いたしますなとのために約三千百三十六万余円、
国民
の食生活の
改善方策
を科学的に
調査
研究
いたしまする
国立栄養研究所
の
経営
に必要な
経費
一千十三万余円、
衛生行政
の
末端機関
でありまする
保健所
の使命はいよいよ
重要性
を加えて参りましたので、現在の六百八十九ヶ所ございまするものを更に新たに十五ヶ所を
増加
いたしまして、その
内容
を充実
整備
するためと、この
運営
に関して
調査
、
企画
、
指導
に必要な
経費
、合せまして八億八百五十一万余円、
伝染病
の発生を防止いたしますため
防疫行政
の徹底を期するに必要な
経費
及び
都道府県
に対するトラホーム、癩、寄生虫、精神病その他の
伝染病
の
予防
の
経費補助
と、
外来伝染病等
を
予防
する
事務
を
都道府県
に委託いたしまするために必要な
経費
合せまして五億六千三百六万余円、
予防接種法
に基き
都道府県市町村
の行う
予防接種
について
企画
指導
すると共に、
都道府県
の
接種事務費
及び
臨時接種費
に対して
補助
いたしますための必要な
経費
が五百八十三万余円、それから
結核蔓延
の
現状
に鑑みまして、これの
予防
の万全を期するために
予防対策
をいよいよ強化する必要がございますので、その
調査研究講習会
などを行う
経費
と、この
結核
の
予防治療対策
に最も有効な薬でありますスーレプーマイノノの
研究
に要する
経費
その他
結核予防法
に基いて
都道府県
の
負担
する
結核予防費
並びに
公益法人
の経告する
結核療養所
の
経費
について
補助
するための必要な
経費
九千九百九十一万余円。
中平常太郎
3
○
中平常太郎
君 どこを見ていいか分らんから、この
一般会計予算
のとこを見るのか、分るようにして下さい。
太宰博邦
4
○
政府委員
(
太宰博邦
君) 大きな方で四百八十一頁を
御覧願
いますると、それから
あと
に
厚生省所管予定経費要求書
というのか、そこから
あと
ずつと続いてございます。
草葉隆圓
5
○
草葉隆圓
君 先に
中平
君のお話もありましたが、一応
説明
して
貰つてあと
は
資料
を
フリノー
にして廻して貰つたら
如何
ですか。
太宰博邦
6
○
政府委員
(
太宰博邦
君) 先に
各局
の総額、これを申上げまして、
あと
大きなところ、
変化
のありますところを申上げますと、先ず問題の置き所がお分りになろうかと思いますので、
あと
これにつきまして、それがどこにあるかか申上げるということで……。
塚本重藏
7
○
委員長
(
塚本重藏
君) 大まかにそういり点だけ、これに頼らないで……。
太宰博邦
8
○
政府委員
(
太宰博邦
君) それでは今細かい点を申上げましたが、その細かい点を省きまして、
公衆衛生
、
予防衛生
に要する
経費
というのが二億千五百九十三万六千円であるということは先程申上げましたが、それから第二番目は、
医務対策
に関する
経費
でございます。これを局て申上げますれば
医務局
になりますか、その
経費
が四千四百五十六万円とございます。それから第三番目が
国立病院
及び
療養所
の
経営
に関する
経費
が五十八億七百八十万八千円、これは
一般会計
の分でございます。それから第四番目が
薬務対策
に要する
経費
でございますが、これは
所管
で申しますると
薬務局
になります。それが八億一千九十九万六千円、第七番目が、民生安定に関する
経費
、局て申しますると
社会局
に大体なります。これが百五十九億六千五百四十二万九千円。次に第六番目が
児童福祉
に関し必要な
経費
、局て申しますと
児童局
に相成りますが、これが三億四千八百二十二万八千円であります。次に第七番目は
社会保險対策
に関する
経費
、局て申しますると
厚生省
の
保險局
になりまするが、二十一億五千六百四十六万二千円ということに相成
つて
おります。次に第八番目は
引揚援護対策
に関する
経費
、これが五十一億二千五百二万五千円、その他の
経費
といたしまして、
村会保障制度
の
企画
並びに
基本的調査
を行う
費用
とか、或いは
厚生行政
を
国民
に普及徹底いたしまするため
厚生活動
の
費用
、
国立公園
、これの
維持運営
の
費用
、或いは
衛生統計
の
事務
の充実を図る
費用
など、いろいろ取揃えましたその他といたしまして五億七千七百六十三万八千円計上してございます。以上は
昭和
二十五
年度
の
厚生省所管一般会計予算
の極く
大要
でございます。 次に
特別会計
の
大要
といたしましては、先ず第一が
厚生保險特別会計
、これは
健康勘定
、
年金勘定
、
業務勘定
と
三つ
に分れてございまして、
健康勘定
においては、
歳入歳出共
百四十五億九千六百五千九万五千円、
年金勘定
の方におきましては、
歳入
が百二十七億三百四万四千円、
歳出
が十三億七千五百五十六万八千円、差引き
歳入超過
が百十三億二千七百四十五万六千円を見込んでございます。又
業務勘定
の方におきましては、
歳入歳出共
九億二千百十三万二千円と相成
つて
おります。二番目の
特別会計
は、
船員保險特別会計
でございまして、
歳入
におきましては二十億六千八万一千円、
歳出
におきましては十六億六千八百十五万七千円、差引き
歳入超過
か三億九千百九十二万四千円に相成
つて
おります。
最後
に
国立病院特別会計
でございまするが、これは
歳入歳出共
三十四億五千九百七万三千円と相成
つて
おります。これが
特別会計
の
明年度
におきまする
予算
の
要求額
でございます。 次に
明年度
の
予算要求
におきまして、従来と著しく増減のございました個所を申上げたいと存じます。先ず
公衆衛生関係
におきまして
保健所
の
費用
でございます。お手許にありまする
一般会計
の
予算
のうち、四百八十八頁、
保健所費
八億六百五十三万五千円というのがございます。これは昨
年度
の
予算
が、この右側にございまする一億四千六百七十六万六千円でございます。差引き六億五千九百七十六万九千円というものが増に
なつ
ておるのでございます。これはその
説明
にございますように、全国にありまする
保健所
六百八十九ヶ所、これに更に十五
保健所
を新設いたします。それと共に既存の六百八十九ヶ所の
保健所
につきまして、
内容
を更に充実いたします。それに伴うところの
費用
でございます。 それからその次に
伝染病予防費
の
補助
、これは
保健所費
の次にございますが、四億五千二百六十四万八千円、これが昨
年度
の五億八千九百二十六万五千円との間に大きな
マイナス
に減少してございます。これは前
年度
におきましては、前の年からの
負担
を約一億円程引継いてございまするのか、
明年度
の場合におきましては、そういう
負担
がなくなるという見通しの下に、その部分だけ減
つて
おるのでございます。 その次に
医務局
の方に参りまして、四百九十三頁、上の方から
二つ目
にございます
国立病院
の
指導監督
に必要な
経費
九億一千九百四十二万二千円、これは前
年度
の六億四千二百二十九万三千円と比較いたしまして、二億七千七百十二万九千円の増と
なつ
ております。これは
單価
の
引上げ等
に伴います
人件費
の増、かようなものが主な
理由
をいたしておるわけでございます。 それからその同じ頁の下から
二つ目
、
国立病院療養所
の
土地建物購入
に必要な
経費
七千万円、前
年度
は六億でございます。この
差額
五億三千万円と申しますものは、
日本医療団
からその
施設
を買取りまする
費用
が六億であ
つたの
でありますが、大体それは本
年度
のうちに終了いたしまするので、
明年度
におきましては、
医療団
に所属いたしません
清算法人
その他個人の所有にかかりますもの、これをこちらに購入するというその
費用
七千万円でございまして、その間に大きな
マイナス
を生じておるわけでございます。 それから一枚めくりまして四百九十五頁、上から
二つ目
の枠の中で、
国立療養所施設整備
に必要な
経費
六千八百九十二万七千円でございます。これは前
年度
は一億九千七百三十四万一千円と
なつ
ております。その差が一億二千八百四十一万四千円、これは昨
年度
の一億九千七百三十四万一千円の中で、本来
公共事業
でなすべき
結核療養所
の
整備
を、昨
年度
に限りまして
一般予算
の方でこれを見て貰いました。その
費用
が省けますのでかような大きな減額に
なつ
ておるのでございます。 それから
薬務対策
の方に参りまして、四百九十九頁の
真中
の辺にございます
特殊薬品買上諸費
、
特殊医薬品
の
供給確保
に必要な
経費
六億九千九百四十二万円、前
年度
が八千六百八十四万三千円でございます。その
差額
六億一千二百余万円と
なつ
ておりまするが、これは
結核
に対するストレプトマイシン、これを多量に購入するための
費用
が新たに加わりました
関係
上、これだけの大きな増に
なつ
ておるのでございます。それからその次に民生安定に要する
経費
、
社会局
の方に移りまして五百三頁の一番下の方、
生活保護法施行等
に必要な
経費
百五十二億五千三百七十万三千円、これを前
年度
に比較いたしますると、前
年度
が百十五億二千万円でございますので、約三十七億三千三百七十万円程の増に
なつ
ております。これは
生活扶助
におきまして、その
基礎額
を
引上げ
、それに伴います額と、それから
医療保護
におきましてそれの
対象人員
が非常に殖えたと、こういう
二つ
の主な
理由
に基きまして、三十七億三千三百万円程増に
なつ
ておるわけでございます。 次いで
児童局
の方に参りまして、五百六頁の
真中
の辺りに
不良児
、孤児及び
浮浪児等
の
保護
に必要な
経費
、これが一億百二十四万九千円と
なつ
ております。それを前年の五値九千四百三十六万余円、これに比べますると減少しておりまするが、この他に
平衡交付金
の方に約八億程のものが廻
つて
ございます。それと併せますると逆に三億程これが増になるのでございます。これはやはり
生活保護法
と相並びまして基準の
引上げ
、そういうものに伴う増でございます。それからその次に
保育所及母子寮等
に必要な
経費
、これが六百五十一万四千円、それが前
年度
は三億四千二百七十二万七千円でございまするので、その辺は更に減つたように見えまするが、そのうち
平衡交付金
の方に廻りましたものが約五億三千万円程ございまするので、それを引直しますると実際においては約一億九千八百万円程、これが
予算
としては本来は
増額
に
なつ
て然るべきである、かようなことになります。この点は先程と同じようにやはり
給付内容
の
限度引上げ
ということにこれが原因するのでございます。今の
二つ
の
項目
につきまして、
平衡交付金
ということを申上げましたので非常にむずかしく
なつ
て来てございまするが、これは後で
平衡交付金
についてもう一つ申上げたいと存じまするので、そのときに申上げます。 それから
社会保險
に関する
保險局
の方におきまして、五百十頁の上から二番目に、
社会保險費国庫負担金
に必要な
経費
八億六千八百三十二万三千円、これが前
年度
は七億二千七百九十八万八千円、かように
なつ
ておりまして、差引一億三千八百三十三万五千円程これが増に
なつ
ております。続いて
国民健康保險
の
補助
に必要な
経費
十二億六千三百九万三千円、前
年度
の九億一千七百十二万七千円と比較いたしまして約三億四千五百九十六万六千円程これが増に
なつ
ております。これはいずれも
事務費補助
の
補助率
の
限度
を
引上げ
ました結果生じました増でございます。 それから次に
引揚援護庁
の方に参りまして、五百十三頁、
地方引揚援護局
の
事業
に必要な
経費
、これが十億二千六百六十二万七千円、これが前
年度
の七億一千百二十二万八千円と比較いたしまして三億一千五百三十九万九千円の増に
なつ
ております。これは主として外地から
引揚げ
て参りまする同胞に対しまして、
上陸地
の
援護局
においていろいろの
給與
をいたしまするそれに必要な
経費
でございまして、
引揚げ
て参りまする
人員
は現象いたしましたが、物の
單価
その他が上りました
関係
上、総体においてこれが増に
なつ
ております。続いて特別未
帰還者
の
給與
に必要な
経費
、これが三億四百五十六万八千円昨
年度
の八千二百一万五千円と比較いたしまして二億二千二百五十五万三千円の増に
なつ
ておりまするが、これは特別未
帰還者給與法
の
給與内容
を
引上げ
ましたことと、それから
適用地域
を、いわゆる
中共地域等
に大巾に拡張いたしました結果生じましたところの増でございます。その次に未
復員者給與法施行
に必要なる
経費
、それか三十一億七千九百二万円、従前は二十二億四百七十五万八千円でございます。その差九億七千四百二十六万二千円、
これだけ増
に
なつ
ておりまするが、これは未
復員者給與法
に基きまして
給與
いたしまするその
給與内容
の
引上げ
に伴
つて
生じた増でございます。それから次に
施設
の方に参りまして、
国立療養所
、五百二十一頁でございまするが、それの枠で行きますと上から
三つ目
ですが、
国立結核療養所
の
経営
に必要な
経費
三十八億五千三百三十三万八千円、これが前
年度
が二十七億七千八百六十一万四千円、十億七千四百七十二万四千円、大巾にこれが増に
なつ
ております。これは
結核病床
を八千五百床
増床
いたしまする計画に
なつ
ておりまするので、その
増床
に伴いまするところの
人件費
その他必要な
医療費
でございます。引続きまして、その次の
国立瀬癩療養所
の
経営
に必要な
経費
、これが五億七千七百九十九万九千円、前
年度
が四億五千百二万六千円で一億二千六百九十七万余円の増と
なつ
ておりまするが、これが大体前の
結核
と同様に、
病床
を一千床、その他の
整備
によりまして一千床、二千床
増加
いたしまするので、それに伴いまして生じた
人件費
の増その他の
費用
でございます。大体
一般会計
では、主なものは
只今
申上げた
通り
でございます。 それから
公共事業費
でございまするが、これはこの本の一番
最後
の方の九百八十六頁のところを見て頂きますると、この中にこれは
経済安定本部
の
所管
に
なつ
ておりまするが、この中に
公共事業費
として
各省関係
のものが組み入れられてございます。それで九百六十六頁の上から
四つ目
に
厚生施設費
というものが載
つて
ございます。この
公共事業費
の
厚生施設費
十四億九千万円、これは前
年度
と比較しまして十二億九百万円程の増に
なつ
ております。これの主なる
内容
は、
国立結核療養所其他施設整備費
五億八千三百余万円、その主なるものは先程申上げました
結核療養所
の
ベット
の
拡充
八千五百床、それから
癩療養所
の新設と
増設ベット拡充
二千床というようなものがそれの
中心
に
なつ
てございます。それから
社会事業施設整備費
一千二百二十余万円、額は少うございますが、この中には
身体障害者更正指導所
の
増設補修
の
費用域い
は
国立光明寮
の
補修
の
費用
なとか含まれてございます。 それからその次に
公衆衛生施設整備費補助
三億八千八百七十三万余円、これの主なるものは
児童局所管
の
保育所
及び
母子寮
を、
保育所
について百ヶ所、
母子寮
百ヶ所それぞれ新たに設けますもの二億五千万円というものが大体その
中心
に
なつ
ております。次いで
上下水道改良費
が約一億というものが
厚生施設費
として
公共事業費
に載
つて
おるものでございます。尚その
外公共事業費
は外の所にも若干それぞれ分れてございますが、省略させて頂きます。 それから次の九百六十七頁の方の
災害復旧公共事業費
というものがこれが
療養所
の
復旧
その他で二千万円、それから水道の
災害復旧
かが五千万円、その他昨年起りましたいろいろな台風による
災害復旧費
、いろいろございまして、それから二千万円、
厚生施設災害復旧事業費
にはかようなものが含まれてございます。 それから
最後
に
平衡交付金
のことにつきまして、この際
ちよ
つと一言申上げたいと存します。御
承知
の
通りシヤウプ勧告
が昨年出まして、その結果
日本
の
税制度
を
中心
に大きな変革を来たすことになりました。この議会には
平衡交付金法
を初め
地方税法
の
改正等
を御
審議
を願うことに
なつ
ておりますが、その中で
地方
に対する
補助金
が非常に大きな影響を受けまして、従来国が
補助
をいたしておりまするものにつきましては、特別なものを除きまして、或いは十分の八とか或いは二分の一とか、三分の一とかいうような一部
補助
であ
つたの
でございますが、この一部
補助制度
につきましては、
シヤウプ勧告
におきまして、責任の所在が明らかに
なつ
ていないというような点からいたしまして、その他の点からいたしまして、これは好ましくない
制度
である。そしてかような
制度
は全部国で一括いたしまして、従来の
他方財政委員会
で
配付税
と称して交付いたしておりまするものと一本にいたしまして、これを
他方自治庁
の方から交付する。それにつきましては、各
地方団体
、
府県市町村
全部につきまして、この
府県
、この
市町村
においてはどのくらいの
行政
をやつたらいいかというところを先ず出しまして、
標準財政需要
と申しますが、それに似合いますところの、このくらいの
税収入
があ
つて
然るべきだというところを出しまして、これだけ
行政費用
をかけて然るべきだと思われる額から、これだけ
税収入
でとれる筈だという額と、その
差額
を
平衡交付金
として国から流す。こういうふうに大きな
変化
を遂げて参
つたの
でございます。
厚生省
の
所管
の
項目
につきましても、やはり大きな割合を占めておりまするものは、
地方
の
厚生行政
に対する
補助負担金
でございまして、それがやはりこの
平衡交付金制度
の中に繰入れられることに相成
つたの
でございます。ただその際に考慮いたさねばならないことは、
厚生省所管
の
行政
は、また
日本
の
現状
におきましては
地方
に委せつ切りて来た場合においては、殆んどそれが伸びない、どうしても国において、尚面倒を見て育成して行かなければならない面が多々ある。ということから、本末ならばこの
平衡交付金
の方に入
つて
然るべきものが、今申しました
理由
から、尚
補助金
として残
つて
来ておりますが、大半はそういうことで
厚生省
に暫くの間は残
つて
いることにな
つたの
であります。尚それにも拘わりませす、
平衡交付金
として、従来の
補助金
が
厚生省
の分から
地方
自治体の分の方にこれが
移し替え
になりまする額か、
明年度
の
予算
におきましては、約二十七億六千万円程のものがそこにあるわけでございます。この分は一番冒頭に申上げましたように、
厚生省
の
予算
の面からは、それか減額されているような次第でございます。以上。
塚本重藏
9
○
委員長
(
塚本重藏
君) この機会に、
宮崎援護庁次長
から御挨拶をしたいとのことでございます。
宮崎太一
10
○
政府委員
(
宮崎太一
君) 私、
葛西厚生次官
が一月の十日にアメリカに参りましたので、その間二ヶ月か或いは三ヶ月になると思いますが、
厚生次官
の代理をすることになりましたので、
国会
の皆さんからどうぞよろしく御
指導
をお願いしたいと思います。それから今
予算
につきましていろいろ御
説明
申上げましたが、申上げました
通り
、今年の
予算
は、去年に比べまして五十六億も
増加
をいたしておりまするし、又
公共事業
につきましても、非常な
増額
をいたしているのでありまして、
厚生省
といたしましては、去年に比べまして
行政
が躍進する形に
なつ
ていると思うのでございますが、従来からいろいろ御鞭撻を頂きました
行政
につきまして、また足りない点もかなりあろうと思うのでありますが、私共といたしましては、今御
説明
申上げました
予算
の包囲内におきまして、
十分能率
を挙げて
厚生行政
の進展に努力いたしたいと、こういう考えておりまするので、どうかよろしく御
審議
を願いまして、私共の希望を満し得るようにお願いをいたしたい、そういうことを申上げたいと思います。
塚本重藏
11
○
委員長
(
塚本重藏
君)
如何
いたしましよう。今の
説明
に対して一応
質問
がありますか。それとも直ちに
各局課別
に入
つて
参りますか。そうして
質問
を受けて
局別
に一つ参りましようか。どうしましようか。
草葉隆圓
12
○
草葉隆圓
君
局別
に参るといいですね。
谷口弥三郎
13
○
谷口弥三郎
君
只今
御
説明
を頂きましたけれども、初めに申上げましたようなふうに、
十分材料
も持
つて
来てもおりませず、又そちらからも頂いておりませんので、今日これから直ぐ
質問
ということは少し無理ではないでしようか、よければそのようにして頂きたいと思います。
塚本重藏
14
○
委員長
(
塚本重藏
君) 続いて各
部局
の
説明
を聞きますか。次に延ばしますか。
姫井伊介
15
○
姫井伊介
君
部局
の
説明
は
プリント
を頂いてからにして、今日は
あと
三十分ばかり今の
説明
について心付きの点で二三点拾
つて
質問
したい点がありますから、そういうことを
質問
するという程度で
如何
でしようか。
中平常太郎
16
○
中平常太郎
君 今
姫井委員
の言われた
通り
賛成いたすのでありますが、大きな
予算書
を毎日持
つて
来るわけに行きませんから、どうか
プリント
を至急に作
つて
頂くことをお願いいたします。 それから今の概括的の問題としてお伺いしたいのでありますが。
塚本重藏
17
○
委員長
(
塚本重藏
君)
姫井
さんのことはいいですな。
草葉隆圓
18
○
草葉隆圓
君 よろしうございます。
中平常太郎
19
○
中平常太郎
君
保險行政
でありますが、
健康保險
の
赤字
問題、この
国民健康保險
につきましては、
事務費
の
増額
をしたようでありますが、これは詳しいことについては、
局別
のときにお尋ねしますが、
健康保險
の
赤字
は、相当前
国会
におきましても指摘された問題でありますが、その後の
状況
がどうならておりますか、お伺いしたいと思いますひ
赤字
の問題、
健康保険
の
つまり初診料
をとつた状態、結果、それから
保險料
の値上りから後の
徴収状況
、それから
診療報酬
の査定、並びにその支拂の遅速、スムースに行
つて
おるか否や、という問題、それから同時に
赤字
がやはりどんどん出ておるか否や。
保險行政
の
危機
を訴えられてお
つたの
でありますが、その
危機
を脱したかどうか、こういうことについて御
説明
を一応願いたいと思います。
塚本重藏
20
○
委員長
(
塚本重藏
君) どうでしよう、
保險局長
今日来ておりませんが、局の場合にお
譲り願
つたら。
中平常太郎
21
○
中平常太郎
君 そうしましよう。そんに対して
資料
を貰うことにして、そのうち局長の見えたときにおいて。
姫井伊介
22
○
姫井伊介
君 小さいところで、局部的に一つお尋ねしたいと思いますが、
さつき
御
説明
の
厚生保険
で、
年金勘定
のことがありましたが、現在
年金積立
が
幾ら
あ
つて
、そのうち
預金部資金
に
幾ら
廻
つて
おるかということを一つお伺いいたします。次は
身体障害者
の
福祉施設
ですが、
さつき
の御
説明
だというと、外のものを加えて一千二百万円だということでありましたが、
身体障害者
に対する
幅融施設
の
純金額
が
幾ら
で、それはどういうことをおやりになるかということが二点。第三点は
児童福祉
の部面で、
保育委託費
でありますが、
保育委託費
の
予算
を
幾ら
見ておられますか。一応その三点だけをお尋ねいたします。
太宰博邦
23
○
政府委員
(
太宰博邦
君) 詳細な点は
ちよ
つと申上げかねますが、厚生保險の
年金勘定
で、大体積立が百七十億と聞いております。その殆んど大部分が預金部じやないかと思
つて
おります。これにつきまして、何といいますか、これを掛けました一般勤労者の
福祉施設
り
関係
に成るべく使うようにしたらどうかという御意見が従来からありました由でございますけれども、
只今
のところはまだそれが解決していないように聞いております。それから
身体障害者
の
予算
でございますが、これは
明年度
の
予算
におきましては、大体三千四百三十四万五千円を見ております。この外に国立
身体障害者
更生
指導
所と、それから
国立光明寮
、これが二ヶ所ございまして、この
三つ
の
施設
の
経費
が、
身体障害者
更生
指導
所
関係
が二千百十六万円、それから光明寮の
費用
が三百八十八万円程別に計上遣れております。大体御
承知
の
通り
身体障害者
の方に対しまして、国立の更生
指導
所乃至光明寮に収容いたしますと同時に、これの訓練をいたします。それから職業補導をいたしまして、これを世間にもう一度再帰せしめると同時に、
地方
の、
府県
におきまして
身体障害者
の収容、授産
施設
、これが現在十二ヶ所ございますが、来
年度
は更に八ヶ所程これを増設いたしましてこれに収容し、同じく授産をいたしてとれを訓練して行きたいと、かように考えております。
姫井伊介
24
○
姫井伊介
君 八ヶ所の新設費が分りますか。
太宰博邦
25
○
政府委員
(
太宰博邦
君) これは大体二千二百万円程の
公共事業
に
なつ
ております。それから三番目は、保育委託の
経費
でございますか。
姫井伊介
26
○
姫井伊介
君 それは
平衡交付金
に
なつ
ておるかも知れませんが……。
太宰博邦
27
○
政府委員
(
太宰博邦
君) これは
平衡交付金
の方に入
つて
ございます。
姫井伊介
28
○
姫井伊介
君 交付金額が分りますれば……。
太宰博邦
29
○
政府委員
(
太宰博邦
君) これは
あと
で調べてお答えします。
姫井伊介
30
○
姫井伊介
君
身体障害者
の授産
施設
の新設八ヶ所、その
経費
二千二百万円と言われましたが、これは八ヶ所の新設費のみか、或いは二千二百万円の中には、他のものも入
つて
おりますか、若し入
つて
おるとすれば八ヶ所に対する新設費というものが分りましようか。これも分りませんければ
あと
で結構です。
中平常太郎
31
○
中平常太郎
君 先程言われました
平衡交付金
は紐付きなのですか。例えば兒童局の不良兒童の
保護
に必要な
経費
八億程と、それから
保育所
、
母子寮
に必要な
経費
五億七千万円が平衛交付金の方に入
つて
おるという御
説明
でありましたが、こういうような八億、五億という金は紐付きで
市町村
の方に行くように
なつ
ておるのでありますか。或いはそれだけの金は
厚生省
の別の枠で出せるような金を別にとるのでありますか、その点。
太宰博邦
32
○
政府委員
(
太宰博邦
君) お答え申上げます。あの
平衡交付金
は、本来の建前では、お前り市なら市にこれだけの金を
平衡交付金
としてやると申します場合に、その金の内訳は、これに対する分がこれだけであるというような紐は付かないのが原則であります。ただこれは来
年度
から実施されます
関係
、而も
地方
によりましては、非常に大きな変動を受けます。例えで申しますと非常に財政力の豊かな大阪とが兵庫とかいうような所では、従来の
補助金
でございますと、一律に二分り一とか十分の八とかというものが参りましたものが、財政力が豊かな所にはもう行かないというような結果すらも来たしますので、そういう所は非常に大きな打撃を受けるのであります。そういう
関係
からいたしまして、紐は付かないわけでございまするけれども、最初の年は大きな変動を来たすに違いないので、
地方
自治庁、現在の自治庁の方から、お前の所の
行政
の
費用
の総額はこれくらいである、その大体の内訳は、こういう
厚生行政
についてこれくらい、何とか
行政
についてこれくらいというようなことを示してやろうかというようなことを、まあ現在考えておるようでございますが、尚はつきりその辺は決
つて
ございません。
中平常太郎
33
○
中平常太郎
君 この問題が、いつもその紐付でないために、財政の困難な
地方
自治庁におきましては、その
予算
が逃げでしまうのです。場合によりましては教育費の方に廻つたり、或いは又市の吏員の月給に廻
つて
みたり、その外河川の改修の方の不足分の方に廻りてみたりして、折角
厚生省
の方で考えておられるところの不良兒或いは孤児等の援護に必要な
経費
として、明らかに、
厚生省
としては一億何千万円しか
予算
が来ておらないけれども、
平衡交付金
の方に八億入れてあるという
説明
がおる以上は、八億円はその方に必ず付けなければならないのでありますが、その紐付でない限りは、その金はそういう不良兒の収容の方に、
保護
の方面に八億が流れるということは思
つて
いないのです。これはどういう手を打つか。今言われたようにいわゆる
地方
県庁單位の漠然とした考え方で、
項目
を並べて、
経費
を何倍されただけでは、これはとても具体的な何にならないと思うのですが、例えてみれば、この
平衡交付金
が一県下にどれ程行くと、その一県下にはこういろふうな
施設
をするというちやんと計画がある。そり計画に対しては、この
平衡交付金
からなんぼ出すというどころの何かの指示を與えて、確実にその
平衡交付金
が目的に向
つて
投ぜられるという方法を講じなければ、
厚生省
の
説明
が、ただ我々の
委員会
において
説明
があつただけでは、我々は満足は絶対にできないのであります。そり辺はどういうふうな手を打たれるか。今おつしやつたような手ではまだなまぬるいと思いますし、この点はまだ御
質問
の機会があると思いますが、あなた達
厚生省
の方におきましても、もつと強くとの紐の付くような方法を特に考慮して頂きたい。紐を付けなければ、それまでの間に十分な了解を、
府県
庁との間に了解を得て、逃げないように、この
予算
の金が逃げないような方法を、具体的の方策をと
つて
頂きたい。又それについての御答弁を一つ適当な機会にお願いいたしたいと思います。
太宰博邦
34
○
政府委員
(
太宰博邦
君) 御心配になりましたような点は、誠に私共も同様に危惧しておるのでございまして、先程
厚生省
は、
厚生行政
に関しては
日本
の
現状
においては
地方
に任せつきりにするのは非常に危な、そういう意味で本来
平衡交付金
に入るのが妥当じやないかと思われるものにつきましても
補助金
として
厚生省
に残してあるということを
ちよ
つと申上げたつもりでございますが、それが約百七十六億程あるのであります。で
只今
平衡交け金の方に入りました分は約二十七億程でございます。従いまして
厚生省
関係
り
所管
の
行政
に関する
補助金
の大半は、現在のところは
厚生省
の方で握
つて
、そうしてその紐付でこれを流す。従
つて
地方
かそれを実行いたしません場合には、
補助金
が行かない、こういうふうに
なつ
ておる。そういうことで、その点は大分考えておるつもりでございます。それから尚
平衡交付金
に入りましたものにつきましても、これはどこの省としても、やはり主管大臣として非常にその点心配すると思うのでありますが、その点につきましては大体最低
行政
、これだけの人口を擁しておる
市町村
においてはこれだけの
行政
は少く共しなくちやいかんという最低
行政
というものは指示される筈でございますから、それを実施いたすことすら割
つて
おるような場合においては、交付金を取返すとか或いはやらないとかいう制裁の途は、自治庁の方でも現在考えておるようでございます。そのくらいです。
中平常太郎
35
○
中平常太郎
君
只今
の御
説明
で、百何十億というものは二十何億が
平衡交付金
とおつしや
つたの
でございますけれども、その二十何億の中に不良兒の
経費
が八億、
母子寮
の方の側が五億なんぼ入
つて
おるというのでありますから、そういう方面にちやんと限られておるところの
経費
の方が
平衡交付金
に大部分入
つて
おるのでありますから、その他のものがスムースに行きましても、この問題がスムースに行かなかつたらこの目的を達せられないわけになると思いますから、それは先程私が申上げたように、もつと強力な手を打
つて
貰
つて
目的に向
つて
その資金が使われるように、特に具体的な方策を講じて貰いたいということを要望すると同時に、どういう方法になされるかということについて適当な機会に御答を願いたいと思います。それからもう一つは
公共事業費
の方でありますが、これは
厚生省
の
公共事業費
というものの方に十四億程ありますが、これも
母子寮
とか育兒所、
保育所
等に、二億五千万円の中に入
つて
おるし、社会
事業
の
施設
の
整備
の中にも入
つて
おりますし、殊に
公衆衛生
費或いは今度新たにここに五
項目
載せられておりますが、この厚生
施設
というものは、これは直営でありますか、お伺いいたします。
公共事業費
の十四億何千万円というものは、これは全然
平衡交付金
でないのでありますから、
厚生施設費
でありますから、
厚生省
が特別に枠をと
つて
予算
でおやりになるのですか。その点お伺いいたします。
太宰博邦
36
○
政府委員
(
太宰博邦
君) これは
所管
は、
経済安定本部
の所官に一応組まれます。そうしましてこれを実施いたします際に、
関係
各省の方へこれが
移し替え
になるのでございます。ここには、御
承知
の
通り
お読みになると分りますように、
整備
費というもの、これは国が直営でございます。中央でやるのでございます。それから
整備
費
補助
と書いてあります
補助
というのは、
地方団体
が行いますものに対しで、こちらが二分の一とかいうものを
補助
してやる、こういう
費用
でございます。
中平常太郎
37
○
中平常太郎
君 そうでありますが、そうなればこの十四億に対しましては
厚生省
が自由に十分その意図のままに目的に向
つて
使うことができ得るわけでありますね。そうと
つて
よろしいのでございますか。
太宰博邦
38
○
政府委員
(
太宰博邦
君) 或いはこれは言葉のあれかと存じて恐縮でございますが、自由に使うと申しますが、同じ、例えば
社会事業施設整備費
補助
と書いてあるからとい
つて
、社会
事業
ならどういう方向に向けてもいいというのではございません。すでにかような数字が築き上げられまするには、安定本部の方に、こちらとしてはいくらいのものを来
年度
やりたい、どこのどの
施設
をどうするというものをちやんと提出いたしまして、相談いたしまして決ま
つたの
でございますので、やはりこの内訳は大体決ま
つて
おるのでございます。その決まりました内訳にこれを使うということに
なつ
ております。
中平常太郎
39
○
中平常太郎
君 私は
内容
の中の必要なもの、不必要なものという問題をお聞きするのじやない、
厚生施設費
というものの
予算
十四億というものは、あなたの方で、大体希望
通り
な方向にこれが使われるれるように、
経済安定本部
の方からこれだけの枠をお貰いになるかどうかということです。お貰いになるか、又それは生殺與奪の権は安本に握られてしま
つて
、こう
なつ
ているのだけれども、一々お辞儀をしてや
つて
貰わなければならないし、又何かの資金のズレや何かでそれができないこともあろうし、縮減されることもあるというのであるか、あなたの方で、
厚生省
でこれだけ掴んでおられて、十分に目的に向か
つて
枠をおとりに
なつ
ておるかどうかということです。
太宰博邦
40
○
政府委員
(
太宰博邦
君) 大体枠としてこれが決まつたものと御了承願いたいと存じます。
井上なつゑ
41
○井上
なつ
ゑ君
ちよ
つお伺いいたしますが、この間の
国会
で補正
予算
が通過いたしましたときにも問題にな
つたの
でございますが、
結核
対策のことでございますが、この前の
予算
のときにも
結核
対策として八千五百床殖やす、今もおつしやいましたようにこれについて十五億
費用
をと
つて
いる筈でございます。それからストレプトマイシンのための六億
幾ら
の金をと
つて
おります。それでございますと、この前の補正
予算
のときの
説明
とちつとも変りないわけでございますが、今度
厚生省
でも
結核予防法
の改正もしたいと思うとおつしや
つて
いるのでございますが、その外に全面的り
結核
対策に対する
補助
を、これ以上とれないものでございますか、
ちよ
つとお伺いいたします。
太宰博邦
42
○
政府委員
(
太宰博邦
君) この前の補正
予算
のとき、実はまだ私
会計課長
に
なつ
ておりませんので、どういうことと当時の
会計課長
が申上げたか存じませんが、当時八千五百床の
増床
というのは、
予算
面として決まりましたのは、来
年度
の
予算
でございまして、それ以前は單にその
部局
或いは
厚生省
としての意見を申上げた程度ではないかと存ずるのであります。そのときすでに補正
予算
というものに、数字と
なつ
て、これが
予算
と
なつ
てでておりますれば、これは今度のは何ら新らしいものではないと思います。尚
結核予防法
の改正のことが
ちよ
つと出ましたのでございますが、これはまだ
国会
の方へ提出して御
審議
を煩わす程にまで、現在
関係
各省との打合せができていない、こういう段階であるように私は聞いております。
井上なつゑ
43
○井上
なつ
ゑ君
只今
の十五億、六億、これでございますと、
結核予防法
の改正をしなくても、現在の法律で行くわけでございますから、どうぞ……。もう一つ、
公共事業費
の中で、
只今
療養所
の設備費ということで八千五百床、癩の
療養所
二千床ということでございますが、これは問題が少々細かく
なつ
て恐縮でございますけれども、勿論
増床
に連て看護婦の寄宿舎り新設ということも計画の中にお入れに
なつ
ていることと存じますが、実はこの間からして看護婦の問題とか何とかいうことで、
厚生省
関係
の厚生
施設
としては、
母子寮
は非常によくできているのでございますけれども、御
承知
の
通り
に若い看護婦のための寄宿舎ができておらないのでございます。これは大きな問題であると思うのでございますので、これは
公共事業費
の中に、
増床
に連れてどのくらいお入れになる予定に
なつ
ておりますか、お分りでしたら承わりたいと思います。
太宰博邦
44
○
政府委員
(
太宰博邦
君) これは
病床
が殖えるに伴いまして、当然それに伴
つて
増して然るべきものがあると思うのでございますけれども、ただ看護婦の寄宿舎が入
つて
おりますかどうか、
ちよ
つと私分りませんでございます。お調べてお答え申上げます。
塚本重藏
45
○
委員長
(
塚本重藏
君) 外にございませんか。本日はこの程度で散会してよろしうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
塚本重藏
46
○
委員長
(
塚本重藏
君) 御異議ないものと認めます。本日はこれで散会いたします。 午後二時五十六分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
塚本 重藏君 理事
谷口弥三郎
君
委員
山下 義信君
姫井
伊介君
中平常太郎
君 草葉 隆圓君 竹中 七郎君 藤森 眞治君 井上
なつ
ゑ君 小杉 イ子君 穗積眞六郎君
政府委員
厚生
事務
官 (官房会計課 長) 太宰 博邦君 厚生
事務
官 (官房
国立公園
部長) 飯島 稔君
引揚援護庁
次長 宮崎 太一君