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参考人(
石川榮耀君) 今日直ちに取上げまする問題といたしまして、例えば
在来ただ単なる
東京建設といたしましては取上げ得なかつたような問題がございまして、それらに対しましては、高い角度からの御判断及び御指導及びお力添えが必要なのでありますが、例えばこの前も申上げましたと記憶しておりますが、
東京都のあらゆる面が雑然と場末的な形態で発展しておりまするが、これに対しまして、例えば学園の区域であるとか、或いは又民衆の集まりまする観光的な
中心地帯とかいうふうな、幾つかの
中心部がございますが、これらにつきまして何ら特別な配慮が拂われておりませんので、こういうふうなものに対しましては、
復興計画におきましては、一応
都知事だけの
考えといたしまして、方針としてこういうことをやりたいという、行政の方針をそこに集めたいというふうなことは述べてありまするが、実際上の力は何らございません。こういうことに対しましても、何らかの御処置を今後御
心配頂きたいと思いまするが、将来におきましても、突発的と申しますか、今日予測し得ないと申しますか、今日の力を以てしては到底想像し得ないようなものが出て参ると思うのであります。例えば高速度機関に対しまして、地下鉄道というようなものが、今後改めて別な形になるかも知れませんし、又なるように我々は見ておるのでありますが、その他いろいろな形におきまして、今後
東京の形は、主として国際的な
中心地といたしまして、いろいろ国際的の波に流されまして、いろいろな問題が起
つて参ると思うのでありますが、今日それを盡く知悉してすべての
計画を立てるというわけには参らないと思うのであります。そういう点につきましては、やはり長くその都度、その問題について御判断を願うということが必要であると思うのであります。