○
政府委員(
中田政美君)
管理局所轄の
予算につきまして概略を申上げます。
管理局の
行政部費はおそらく
会計課長から一括して御
説明しておられると思います。さして
行政部費では重要なものはないと存じますのでこれを省略いたします。
公共事業費について若干申上げたいと思います。
管理局所管の
公共事業費としましては、第一にある物は
営繕部のいわゆる
営繕関係の
予算でございます。国の
営繕関係の来
年度の
予算は八億二千四百万円と
なつておりまして、これを昨年に比較いたしますと約四千二百万円の増に
なつておるわけでございます。この八億二千万円の
内容は後程お手元に印刷物を御配布申上げたいと思いますので、これを省略させて頂きますので、これを省略させて頂きますか、御
承知の
通り営繕は大半営繕統一によ
つて各省に互る
仕事を
営繕部の方で引受けてやることに
なつておりますので、
内容は極めて広汎多岐に互るわけでございます。総理府から始めまして、各省互
つておりますので、数はおそらく数百件以上に上
つておると思います。而も
営繕部でやりますこの官庁
営繕部の支出の外に、
国会関係、あるいは会計検査院、あるいは一部の裁判所
関係、更に又專売公社の
関係等における営繕も引受けてやることになりますので、これらを合わせますとおそらく二十億以上の金額に上るのではないかと
考えております。この
予算は
営繕部の本丁の機構と、全国の地方建設局に
営繕部を
設置し、更に
北海道には営繕支局を設けまして、現地の
仕事をやることにいたしておるわけでございます。それから
管理局所管の
公共事業といたしましては、そのほかに
只今道路局長からも若干お触れになりましたが、
機械の設備
関係がございます。この
機械の
整備関係は
予算の
関係から申しますと、
道路費又は河川費のそれぞれの費目の中に包括されて計上されておりますので、
道路費、河川費の外に、
機械設備が計上されておるわけでありますので、これを重複して
考えることはいけないのでございます。ただ
機械関係を資材課で統括して取扱う
関係上、御参考のためにその方の事柄を河川、
道路一括して申上げて置きたいと存知ます。
機械関係の
予算は
只今申し上げた
道路、河川の中に包括されてございますが、これを合計いたしますと、来
年度は十一億に
なつております。これを前
年度に比較いたしますと、これも約四千万円ほど増に
なつておるわけでございます。そこでこの
機械の
予算は
機械の購入費、これが大半を占めますのは当然でございますが、ただ單に
機械を買うだけではございません。このほかは
機械を修理する
費用、既存のいわゆる
機械を修理して稼動させるという
意味の経費、それから
機械工場などを
整備する経費、モータープールを
整備する経費、更に国産の試作を研究する経費、
機械の技術員養成に要する経費等若干はい
つておりまして、これが十一億となるわけでございます。
機械購入費は約八億を見込んでおりますが、この中で国産
機械が七億、
拂下げ機械が約一億という見込みをつけております。但し
如何なる
機械を買おうかということにつきましては何と言いましても、河川改修とか、
道路回収というものの本体の要求によ
つて、この要求に
従つて予算を施行すべきでございますので、
個所附け等が決まりますれば、それに相応した
機械を買うということになりますので、まだ未
決定でございます。その外約一億七千万円の
機械修理等もございまして、できるだけ修理すべきものは修理し、配置すべきものは配置して、整頓した形にして
使いたいと
思つております。尚若干の
機械試作費を以ちまして
日本の国産の
機械をより性能をよくして行きたいというつもりでございます。勿論今日の段階では国産品は徐々に改善の実績を挙げておりますが、米軍の拂い下げ
機械に比ぶれば、遜色あるは又止むを得ん次第でございます。併しながら、今後の国産品の奨励なり、今後の発展から
考えますと、どうしてもやはり
日本には
日本独特、或いは
日本の環境に適応した
機械をつく
つて行くということも又必要であるという
意味で、モーターグレードその他において試作をや
つて行きたいと
考えておるわけでございます。これが
機械の一応の
説明でございます。
それからその外にもう
一つありますので附加えて置きたいと思いますのは、特定地域の開発
事業調査費でございます。これは僅かに一千二百万円計上しております。この金を前
年度に比べますと、約二百五十万円ほどの増に
なつておりますが、この金は前回にも御
説明申上げたと思いますが、
日本の比較的未開発資源を包蔵しておるとおぼしき地方を指定しまして、これに対して科学的な
調査をやる、その結果
一つの総合的な開発
計画ができることを望みまして、若しこの
計画が
公共事業を各省が振り分けるについての有力な足掛かりにして行くという
意味で、各地において地元の熱心な要望にも応えながら
調査を進めておるわけでございまして、その金はいわば呼び水的なものでございまして、これに地方費は
相当多額のものを賦課して
調査を進めておるわけでございますこれまで特定地区としましては十ヶ所
程度調査を進めて参
つておりまして、更に二十五
年度から四ヶ所殖やしまして、十四箇所がほぼ
一つの
計画が草案ながらできて参りまして、この
計画は安本に
一つの思案として提出し、安本が各省庁の
予算を配布するに当た
つての
一つの尺度になる
ように要望し、或る
程度安本においてもこの
計画を極力尊重する
ようにという
意味でや
つて配布が行なわれておるわけであります。従いましてこの
計画に基く
事業予算は別な費目で計上されてございません。
道路は
道路の中或いは橋梁は橋梁の中の
予算で、そういう
意味を織込むがごとく配布する
ように運営しておるわけでございます。今後これが非常にコンクリートに
なつて出揃う
ようになりますれば又これを別枠とか、或いは紐付きの
予算にして計上するということも我々は望んでおるわけでございますが、今日の段階ではこれを尊重する
ように安本が運営において取計らうという
程度でございます。以上
管理局の
関係について御
説明を申上げた次第でございます。