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1949-12-05 第7回国会 参議院 建設委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十二月五日(月曜日)    午後二時五十二分開会   —————————————   委員氏名    委員長     石坂 豊一君    理事      仲子  隆君    理事      島津 忠彦君            岩崎正三郎君            島田 千壽君            堀  末治君            水久保甚作君            石川 一衞君            田方  進君            赤木 正雄君            安部  定君            久松 定武君            北條 秀一君            細川 嘉六君   —————————————   本日の会議に付した事件調査承認要求の件   —————————————
  2. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) ではこれより建設委員会開会いたします。冒頭委員長より了解を得て置きたいことがあります。本日特に急遽御参集を願いましたのは誠に御迷惑のことと存じます。実は第七国会もここ二日ぐらいで、後は暫く議事も休むようなこととなりますので、その間において開きたいということも、出席の定数を得られるかどうかという心配もありましたから、差当り重大な問題の突発しておることを解決したいために、御参集を仰いだ次第でもあります。御了解をお願いいたします。議事都合上早急を要する事件ではございませんが、特に一つ事務的に解決したい問題がありますから、専門員をして朗読させます。
  3. 菊地璋三

    専門員菊地璋三君) 調査要求をするわけでありますが、一応案を朗読いたします。  建設事業一般並びに国土その他諸計画に関する調査要求書案  一、事件の名称、建設事業一般並びに、国土その他諸計画に関する調査。  一、調査目的治山治水災害復旧道路改修戦災復興住宅等に関する建設諸業事及び国土地方その他諸計画に関する方策の樹立並びに関係法規改廃に就いて調査検討する。  一、利益、刻下の急務たる右諸問題を打開し、国土の保全、開発失業救済に寄与する。  一、方法河川道路住宅並びに国土地方都市計系及びこれらに関連せる諸建設事業に関し広く官民より計画、実施、成果等につき意見を聴取し、実地を調査し、資料をしゆう集整備し、合理的なる方策の基礎を作るとともに関係法規改廃について検討を行う。  一、期間、今期国会開会中。  右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四条第二項により要求する。  これまで御承認を願つたものと内容は同じでございます。
  4. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) 御異存ございませんか。
  5. 久松定武

    久松定武君 今のに特別調査達庁は入つておりますか。
  6. 菊地璋三

    専門員菊地璋三君) 建設事業という意味で、それを含めておるわけであります。
  7. 島津忠彦

    島津忠彦君 震災とかというのを災害に含めておりますか。
  8. 菊地璋三

    専門員菊地璋三君) その災害へそういう意味で含めております。
  9. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) 御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) 御異議なければ要求を提出することにいたします。  次に本日御参集仰ぎました主たる問題について、御意見を拝聴したいと思います。  それは第七国会におきまして、各省の特別委員を設けるということが出ておりまするので、その中の一つ電力開発問題について、委員会を開こうとするような説が行われておるようであります。これにつきまして我が建設委員長として、その対策を御協議を申しまして決定したいと存じますので、御参集を仰いだ次第であります。
  11. 細川嘉六

    細川嘉六君 特別委員会電気委員会を作るということについては、これは留保した方がいいと思うのであります。このことは電気開発のことは重大な問題でありまして、これはよく審議しなければならん、建設委員会で取扱わるべき問題だと思うのだが、特別に委員会を作るというふうなひとは必要なかろうと思うのであります。
  12. 島津忠彦

    島津忠彦君 只今細川委員の御意見に賛成する者でありますが、只今国会審議両院常任委員会を主体としてやるという建前でありまするから、それに建設委員会に関連した事項を、更に特別委員会を開くという必要はなかろうじやないか、むしろそれがあるとするならば建設委員会をもう少し拡充いたしまして、或いは委員を殖やすとか何とかしてでも、建設委員会でやるべきではないかというふうに主張いたします。
  13. 赤木正雄

    赤木正雄君 この問題につきましては我々がここで決めたところが、やはり各会派相当考えを持つておりますから、でありますから、若しも各会派ですでにこの問題について御審議になつておられるならば、各会派意向を私は先ず以て承りたいと思います。何でしたら私の方から申します。実は緑風会につきましては、この電力開発に関して特別委員会を設けるかどうかというものは問題になりました。それで私共の意向といたしましては、やはり常任委員会を成るべくその権威を持たせるとそういう意味から、例えば選挙対策とか或いは海外同胞引揚とか、こういう極く特殊のものは特別委員会を作りましたが、その他の問題について、現在ある常任委員会審議し得るものならば、別に特別委員会を作ることは意味がない、むしろその常任委員会強化すればいいじやないか、こういう主張者が大勢なのであります。ひとり建設委員のみか、又電力開発委員、又尚言えば講和に関する特別委員会を作ろうかというふうな問題もありましたが、これは講和に関して特別委員会を作らなくても、現在の外務委員会強化すればよいじやないか、そういうふうな意向が多いのであります。要するに現在の常任委員会強化を以て事足ると、これが我々の会派の多数の意見であります。その強化方法においては、いろいろと考えております。例えて言うならば、今どの委員会に我々が出て発言することも、それは可能でありますが、併しその委員会に属していない者の発言する場合には、なかなかその委員会委員の人が発言された後でないとできないとか、いろいろ不便があります。でありますから、常任委員の数を増やすということもあります。又この常任委員に特別な考えを付与するというふうな、これは国会規則の改正でありますが、そういうふうなことも考えております。いずれにしても今細川さんの御意見もあり、或いはそちらの方で御意見がありましたが、ともかく我々は電力開発のための特別委員会を設けるということには意味はないと、こういうふうに私は思つております。
  14. 堀末治

    堀末治君 私は或いは聞き逃したか知りませんが、一体その特別委員会を設けるという相談は、委員長にどこから出たのでございますか。
  15. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) それは、お答えいたします。実は委員長に公式の申込はないのです。ただ私は、理事島津君から、これに限つたことはありませんが、幾多の特別委員会を設けるという説があると、かくてその停止するところを知らんということになれば、誠にこれは議会内の審議としてもゆるがせにできんことである。若しさようなことが早急に運営委員会などで決定されては甚だ迷惑する。そこで我が建設委員会においては、最も密接な電力開発問題について、この建設委員会として態度を決めて置きたい。その方はどうかと言われますから、全然賛成だというので、私は特にこれにつき衆議院の方と折衝しましたら、衆議院の方では、今赤木君のおつしやつたと同じ趣旨を以て、委員会を作るということには賛成せんということになつたので、さよう御承知を願います。
  16. 島津忠彦

    島津忠彦君 今御質問があつたのですが、この問題につきまして、私の方の会派でもいろいろ検討し、その前にこれは運営委員会に掛かつておりますし、そうして緑風会態度につき御相談があつた。先程赤木委員からおつしやるような意見が大体まとまつたのであります。つきましては、委員会としてもこれを事前にはつきりして置く必要があるのではないかという意味で、実は委員長にその問題を申上げて、そうして理事会を開いて頂いて、理事会委員会を開いて一応決して置こうじやないかということになつたのであります。
  17. 久松定武

    久松定武君 尚補足的に私申上げたいのでありますが、通産委員会の方におきましても、やはり電力関係がありますが、特別委員会をやりたいという御希望の方に対しては、通産委員会の方では特別委員会を作らないということに、大体方針をまとめたように私承つております。私もこの建設委員会が主として今度の電力の問題については取扱つた方が、本来の使命だろうと考えるのであります。尚非常に電力は多岐に亘つておりますから、場合によつて連合会のようなものを作りまして、或いは安本、或いは農林、それから通産と、こういうような各主任委員会連合会を作るのも、時によつては必要だろうと、こういうふうに考えております。私はむしろ常任委員会を尊重して、特別委員会に対しては反対の意思を表示したいと思います。
  18. 赤木正雄

    赤木正雄君 尚、では常任委員会のどの委員会にこの電力開発を付議するかという問題でありますが、昨日私共の方で多く話があつたのは、もうすでに通産委員会の方で、これを自分の方の委員会で処理したいと、であるからして特別委員会を作るのは不賛成である、こういうような御意向が多かつたのであります。でありますからして、衆議院の方でこれを建設委員会に付議させるということになつたかどうか私存じません。初めてさつき聞いたのでありますが、そういうことであるならば、開発して後の問題は、これはむしろ電力の利用ですから、或いは通産委員会に付議しても妥当と思いますが、開発する前はやはり建設問題の、殊に河川関係の問題が多いのでありまするから、仮に特別委員会を作らないで、どつかの常任委員会でこれを審議するということになれば、むしろ建設委員会に持つて来るのが妥当ではないかと、こういうふうな考えを持つております。
  19. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) 承知しました。そうすると、もう論旨も尽きておるように思いますから、本建設委員会としては、調査の一元化を期し、且つ又本建設委員会の責任を果す上からして、電力開発等に関して特別委員会を設けることについては反対であると、こういうことに決定してよろしうございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 仲子隆

    仲子隆君 若さように決定せられた場合には、どういう手段を以て議長その他の方にお申出になりますか。
  21. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) お答えいたします。只今の決定を得ますれば、私は運営委員会にこれを持出して、徒らに特別委員会の設定を急がないことに、やらないことにいたしたいと存じます。そういう考えを持つております。
  22. 石川一衞

    石川一衞君 私はこの特別委員会は、引揚同胞とか何とか暫定的なものはよろしうございますが、電力というものは非常に長く続くんです。さようなものに特別委員会を作る必要はないと、その意味で私は反対です。
  23. 堀末治

    堀末治君 尚もう一つ丁度よい機会ですから私の希望をお願いするのでありますが、ただ単に電力の問題に限らず、建設という問題はあらゆる方面に関係が多い。この間も学校建築のことについて、いろいろ文部省を招いて聞いたのでありますが、尚今朝の新聞ですが、読売に住宅建設のことについて大分詳しいことが出ておる。それを見るというと、この建設の方でかねて聞いておる五十億、その外見返資金から百億、それから公務員の住宅幾ら引揚同胞幾ら、何が幾らというので、二百幾億かの住宅建設、それで十一万何千戸ということが新聞に出ておる。まあ住宅が沢山建つということは誠に国家のために結構でございますが、いわゆる住宅という問題は、これは建設の方では少からず頭を使つておる問題なんですが、それが私共の何も知らないうちに、こういうものがばらばらばらばらと、どこで決められたのか決められて新聞に出ておる。どうもいわゆる主として建設で扱つておる住宅の問題が、ああいうふうにばらばらに決められるということは、非常に何と言いましようか、我々常任委員会が怠慢でもあるかのように、こつちが知らない。これも非常に常任委員とし、議員としても都合の悪いことなんでありますから、成るべくならば今の電力の問題でも、特別委員会を置かないということは、皆さんの御意見で私も結構だと思いますが、そういう問題も、もとより今赤木さんの仰せられる通り治山治水、或いは農地の増産問題、こういうものと又非常に関係が多い。従つてこの電力の問題についても、一つ特別委員会とせずに、要するに建設建設という建前からいわゆる電力開発という問題を取上げて、そうして常にそういうような関連のある問題に対しては委員会を開いて、我々の間で討議研究し、その結果或いは合同審査要求するということが非常に大切だと、私はかように思いましたのでございまするから、これを機会に今後はこの委員会運営をそういうふうに、一つ委員長においてお取運び願うことを特にこの機会においてお願い申上げたいと思います。
  24. 石坂豊一

    委員長石坂豊一君) お答えいたします。只今堀君の御意見至極御尤もで、そのために実は先刻冒頭において、建設事業一般並びに国土その他諸計画に関する調査要求をいたしておるのでありまして、随時必要な問題を審議する。殊に社会問題として深刻なる住宅問題、これらは今仰せの通りです。従つて只今お話のところへ付け込むわけではありませんが、先程調査目的に「治山治水災害復旧」とありました先へ、「治山治水利水」と利水というのを一つ入れたいと思います。それから災害復旧道路改修戦災復興住宅等に関する調査、こういうことにいたします。……それではこれで散会いたします。    午後三時十二分散会  出席者は左の通り。    委員長     石坂 豊一君    理事            仲子  隆君            島津 忠彦君    委員            島田 千壽君            堀  末治君            石川 一衞君            赤木 正雄君            安部  定君            久松 定武君            細川 嘉六君   事務局側    常任委員会専門    員       菊地 璋三君