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北條秀一君 明日更に
連合委員会があるという
お話でございますが、特に今日は
連合委員会で
大蔵常任委員の各位からいろいろ
意見が出ると思うのでございますが、私は特に明日
大蔵省関係の
政府委員をお呼びになりますならば、この際明日議事を能率的にやるために問題だけを出して置きたいと思います。
第一は今回の
住宅金融公庫というものが実際は、
公庫でなしに、私は全く
銀行的な性格を非常に強く持
つておると思うのでございます。でありますから、
住宅金融公庫でなしに、これは
住宅銀行というふうに考えます。この点についてそういうふうな
銀行という形では、どうしても今日の
住宅難に対する体制として十分に善処できないのでありますから、飽くまでも先般主張しておりますように、
公庫としての私は社会政策的な、或いは
厚生行政という点からいいまして、
公庫としての機能を十分に発揮するようなものにしなければならないという点が
一つ。
更にその次は、一番問題になりますのは、
貸付金に対するところの
担保保証の問題でありますが、これは飽くまても貸りた金を
回收することは正しいのでありますけれども、
考え方がどうも
回收は非常に悪いから、だから飽くまでも二重、三重に
担保を、或いは
保証を取らなければならない。
個人の場合には建てた家を
担保にして、同時に
保証人を立てなければならない。
住宅組合の場合はこれは
法律によ
つて当然
住宅組合というものが擁護されておるにも拘わらず
組合の場合には
組合が
連帯保証をして、その上に建てた家を
担保にして更に又
保証人を立てるというふうに、非常に私は合理的でないというふうに考えます。この点についての
大蔵省の
考え方が強いというようなにおいがしますので、この点について
大蔵省の
考え方をお聞きしたい。
第三点は前々から問題に
なつておる
利息の問題であります。この五分五厘という
利息はどうしても現在の情勢からい
つてや
つていけないというふうに考えます。でありますから、この点について……
第四点は
償還期間の問題でありますが、この十五年を二十年にするということは、前の
公聴会においても
お話がありました。そういう点はやれないかということ。
第五点は
償還の
条件の変更であります。結局今日のような
貨幣価値の低いときに借りた金を、それを将来
経済事情の変動したときに
償還するということになりますと、非常にそこに不合理ができて来るわけであります。併しながら貸した
金額を割引するということは到底できないことであります。そうなりますと、結局どうなるかと言いますと、一面、
保険をつけて置いていよいよ
貨幣価値が段々と高く
なつたときに、莫大な負債を返さなければならんということになると、まあそういうことは予想できませんけれども、簡単に言えば、家を焼いて、その
保険金で金を払う。今度は新らしい家が更に有利に建ち得る、ということに
なつて来るというふうにも考えられますので、その点については
償還条件を、年数を延ばすということが考えられないか。
以上申しました五つの点を特に
大蔵当局から承わりたいということを申して置きます。