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政府委員(
伊東正義君) 今御
指摘の三点を一括してお答えいたします。最初の農業技術指導農場の問題でありますが、これは
農林省としまして、二十
年度から二十四年までの
計画を以ちまして、大体全国に二千ケ所の指導農場を作りまして、ここでこの指導農場をセンターにしまして、技術の普及を図ろうという方針を立てて、二十
年度からの方針で参
つたのでありますが、これもいろいろと
関係方面等の意見もありまして、実は大分長いことこの問題があ
つたのであります。それでここに御
指摘にな
つております二十二年十一月のものも、これに代わる別な施設を
農林省として考えたらいいのじやないかという話がありまして、まあ最後の方針として、新らしい方針が決ま
つたのは遅いのでありますが、これは
ちよつとここからは外れますが、この指導農場が、今度は今の改良普及員というような形になりまして、指導農場で農作物を作
つて、それをいわゆる目で見せて技術の普及をや
つておるという方針を変えまして、今の改良普及員を、大体
農林省としましては、全国の市町村に一人ずつ置いて、人を中心にして、普及を図
つて行こうということに相成
つたのでありますが、若干横道に外れますが、今の制度はそういうふうにな
つております。それでこの当時の
予算を、
農林省といたしましては、指導農場を、全部これは名前はやめますが、こういうものはやはり食糧増産の
関係等からしまして、優良種苗の増産指導でありますとか、或いは共同施設というようなことで考えて行こうという考えで参りました
関係上、そういうものに適当なふうにこの
予算は使
つてはどうだろうかというようなことで、省の承認を與えたようなわけなんであります。
それから次の塩釜の無線の問題でありますが、これは丁度塩釜、そこの金華山沖を中心にしました漁場の近くでありますが、ここに入港します船からも、非常に小型の無線局が欲しいという話がありましたので、
農林省といたしましても、これは場所としては適当と思いまして、電気通信の設備
計画表というものを作りまして、これは安本にも相談をしまして、実は正式の認承を得ておりませんので甚だ何んだ
つたのでありますが、大体のところで
補助金を出したのでありますが、その後、これは海上保安部
関係で電気通信施設をあすこへ作るという話が起きまして、これは
余り側へ作るということはできませんので、結局
農林省としましては、ここに小型の陸上の無線局が欲しか
つたのでありますけれども、海上保安部の方のができるという結果になりましたので、結局認承を得られんという結果になりましたので、
補助金は全部返納を命じたのでありますが、その手続が遅か
つたということは甚だ遺憾に思
つております。
それから第三点の、靜岡の種畜牧場の問題でありますが、これも丁度あすこは緬羊だけの牧場であ
つたのでありますが、牧場の規則が改正されまして、いろいろな家畜を入れるような
関係からいたしまして、羊舎の模樣替を至急せねばならんという必要に迫られたのでありますが、これもそういうような
措置をいたしませんで金を使
つた、まあ結局二十三
年度の官庁営繕費から拂
つたのでありますが、そういう設備を作る手続上に落度があ
つたということは、甚だ遺憾に思
つております。