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1950-03-17 第7回国会 参議院 議院運営委員会 第39号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年三月十七日(金曜日)    午前十時三十六分開会   —————————————   委員の異動 三月十五日委員宇都宮登君辞任につ き、その補欠として野田俊作君を議長 において指名した。   —————————————   本日の会議に付した事件 ○渡米国会議員団に寄せられた米国の  厚意に対する感謝決議案委員会審  査省略要求の件 ○日本国会議員団に寄せられたカナダ  の厚意に対する感謝決議案委員会  審査省略要求の件   —————————————
  2. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それではこれから議院運営委員会を開会いたします。
  3. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 一昨日から御付託になりました決議案につきまして用意をいたしまして、衆議院並びに関係方面ともいろいろ協議いたしました結果、衆議院でも大体お手許に配りました参議院というところを衆議院と変えるだけで、こういうように持つて行きたいということに昨晩話を進めまして、そうなればこの案の通りで何も申すことはないというので、関係方面でも結構だということですので、一応これで御審議願いまして、やりたいと思います。一応お読みいたしましよう。    渡米国会議員団に寄せられた米国厚意に対する感謝決議   参議院は、わが国会議員団が、連合国最高司令官マツカーサー元帥の極めて好意的な斡旋により、米国民主政治理念並びに運営研究のため渡米した際、米国連邦議会及び議会図書館南カロライナマサチユーセツツ及びニユヨーク各州議会並びに訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリーが、わが議員団に対し示された好意並びに厚遇に対し、ここに、深甚な感謝の意を表わすため、次の決議をする。   そもそもマツカーサー元帥は、わが国を民主的、平和的文化国家として再建させるため、不断に援助され、この目的達成のため、今般特にわが国会議員団米国民主政治理念並びにその運営を親しく調査し得る機会を供与されたのである。   議員団は、全行程を通じ、米国各地において同国国民の心からなる歓迎を受け、米国連邦議会及び各州議会議事運営議場において傍聽する等特別の便宜を供与され、特に南カロライナマサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会においては、上下両院共同決議をもつて議員団歓待の意を表明された。   一行は、二ケ月間にわたる米国視察によつて民主政治のあり方を充分に調査研究し、多大の成果を收めて三月十三日帰国したのである。   参議院は、ここに、連合国最高司令官マツカーサー元帥に対し、深甚な敬意と謝意を表し、且つ、米国連邦議会及び議会図書館南カロライナマサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会並びに訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリー好意並びに厚遇に対し、衷心より感謝の意を表明するとともに、一行の体得してきた知識を活用し、民主国家の建設と議会政治の完成のために一段の努力をいたし、もつて世界平和の民主主義の発展に寄与せんとする決意を宣明する。  それから次のはカナダに対するものであります。    日本国会議員団に寄せられたカナダ厚意に対する感謝決議   参議院は、わが国会議員団カナダ視察した際、同国議会政府並びに国民の示された好意厚遇に対し、深甚な感謝と意を表わすため、次の決議をする。   今般、わが国会議員団は、民主政治理念運営を親しく調査するため渡米したのであるが、その際カナダ政府より鄭重な招待を受け、同国議会運営をも併せて調査することができたのである。   議員団はオツタワにおいて、カナダ国民の心からなる歓迎の裡に、同国議会及び政府より鄭重な歓待を受け、議場傍聽についても特に便宜を供与されたのである。   参議院は、一行の帰国に当つて、ここに、カナダ議会政府並びに同国国民の示された好意厚遇に対し、衷心より感謝の意を表する。  以上であります。
  4. 門屋盛一

    門屋盛一君 これは日本と違うだろうが、今度司令部斡旋で行かれたのだから、向うのことは……
  5. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 向うのことを入れますのは、この程度にして呉れということでございまして、特に向うの国防省の関係ヴオルヒーズ次官なんかの斡旋がありましたのですが、それは要らないということで拔きましたものでございます。
  6. 山下義信

    山下義信君 大体結構なように思うのですが、尚、念のために承つて置きたいのですが、これは誰に向つて感謝するのでございますか。ちよつと一応文章がはつきりいたしませんから……それでマツカーサー元帥に対してというようなところもありますし、それからいろいろ全部に亘つてのようでもありますが、一応感謝の目標というものを明確に……それからもう一つは、我が国会議員団というものの厚遇に対して、参議院感謝決議をするのですが、この場合の国会議員団というのは、衆議院議員も含んでおりますか。国会議員団という名称ではあるが、主として我が参議院議員を意味したものでありますか。その辺を明確にして頂きたい。
  7. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 第一の点でありますが、これは決議の末項にもございます点で、大体マツカーサー元帥に対する感謝、それからアメリカに対してはアメリカ連邦議会、それから各州議会ということで、御厄介になつた各方面、全面に対する感謝決議をするというわけなんでございます。それから議員団という名前は、この両院議員から構成されておりましたが、向うにおいてはジヤパニーズ・ダイエト・デリゲーシヨンということでずつと来ておりましたけれども、そのままジヤパニーズ・ダイエト・デリゲーシヨンの言葉を表現しておるのであります。参議院議員だけをいうのか、そこのところはちよつとはつきりいたしませんでございますが。
  8. 山下義信

    山下義信君 それはまあそれでいいんですが、感謝ですから、言うまでもなく重点は渡米議員団といつても、衆議院もやるでしよう。ただまあ参議院は誰がやりますか。
  9. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 二つの決議は、事務総長から言われた通りでございますが、御異議ありませんか。
  10. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 異議があります。受けたあれに対して謝意を表することは美しい道徳であるし、結構だと思うのですが、併し今回の渡米は、参議院から派遣したのじやないので、参議院院議謝意を表するという形には、我が党として賛成できない。尚これだけ申上げると何か不十分な点があるので、簡単な補足をして置きたいんですが、我々の党としての海外の先進国に対する視察の問題ですが、原則として我々は遅れた日本として、先進国にいろんなことを学ぶということは大賛成であり、今後大いにやらなければいかんと考えておるんでございますが、ただその場合には、広く先進国を見るということ、それからそれの人の選び方、それから国の選び方、費用の出し方などというものは、やはり自主的に我々国会十分討議を盡して、その国々の選び方選んだ国の順序、それの旅費の出し方、人の選び方等々、自主的に、民主的に方針を決定して行きたいという根本方針を持つておる。そういうことを参考に申上げたのですが、ともあれ参議院として感謝するという、こういうことには我が点としては賛成できない。
  11. 門屋盛一

    門屋盛一君 まあ御意見なら仕方がないでしよう。私はこれは院から派遣したものでなくても、これだけのことをされた以上、院議を以て感謝することに賛成いたします。
  12. 鈴木直人

    鈴木直人君 私も賛成いたします。
  13. 石原幹市郎

    石原幹市郎君 自由党も賛成であります。
  14. 中村正雄

    中村正雄君 社会党も賛成であります。
  15. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 共産党以外は……
  16. 鈴木直人

    鈴木直人君 共産党はどうしても賛成しかねるのですか。
  17. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 そうです。党として賛成しかねるのです。
  18. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 発議者をどうするかお決め願いたいと思います。
  19. 門屋盛一

    門屋盛一君 少数の反対者があつても、この委員会として決定したことですから、議運発議委員長趣旨説明
  20. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 議運発議委員長趣旨説明ということで……
  21. 中村正雄

    中村正雄君 議運発議発議ですが、発議者議員でなくちやいかんのだから、議運関係しておる議員、各派の発議
  22. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 議運の中の御反対の方は除いて、賛成の方が全部発議すると、こういうことで……
  23. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 委員会審査省略ということで願いたいと思います。
  24. 門屋盛一

    門屋盛一君 賛成だな。
  25. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 只今の決議案につきまして、委員会審査省略の件につきましては……    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
  27. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 今門屋君が時間潰しだと言われましたが、これは私は党として慎重審議して、国際的の問題であり、慎重に両院において、党の本部においても慎重に考えたところを、僕は慎重に簡潔に表現したのであつて、こういう慎重なことに時間潰しと、そういうふうな言い方をされるということは遺憾だと思う。
  28. 中村正雄

    中村正雄君 了解々々、議事進行
  29. 門屋盛一

    門屋盛一君 こつちが時間潰されたからと言つたので、あなたの意見を抑えるんじやないんだから、誤解のないように……
  30. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 了解
  31. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それでは散会いたします。    午前十時三十八分散会  出席者は左の通り。    委員長     竹下 豐次君    理事            大隈 信幸君            島村 軍次君            鈴木 直人君    委員            中村 正雄君            山下 義信君            石原幹市郎君            佐々木鹿藏君            門屋 盛一君           深川榮左エ門君            油井賢太郎君            小宮山常吉君            兼岩 傳一君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝