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1949-12-19 第7回国会 参議院 議院運営委員会 第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十二月十九日(月曜日)    午前十時三十三分開会   —————————————   委員の異動 本日委員羽生三七君及び板谷順助君辞 任につき、その補欠として河野正夫君 及び城義臣君を議長において指名し た。   —————————————   本日の会議に付した事件 ○教育文化施設及び文財保護に関する  一般調査承認要求の件 ○在外残留同胞実情調査のための議  員派遣要求の件 ○海外残留者留守家族に対する越年資  金支給に関する決議案委員会審査  省畧要求の件 ○簡易保險及び郵便年金保險積立金運  用再開に関する緊急質問の件 ○自由討議に関する件 ○小委員長報告弔辞の取扱に関する件 ○公共企業体労働関係法第十六條第二  項の規定に基き、国会議決を求め  るの件に関する件 ○議案の付託に関する件 ○議院運営に関する件   —————————————
  2. 高田寛

    委員長高田寛君) これより議院運営委員会を開きます。最初に調査承認要求の件をお諮りいたします。
  3. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 文部委員会から提出されたものでありまして、題名教育文化施設及び文化財保護に関する一般調査承認要求書でございまして、経費はなしであります。
  4. 高田寛

    委員長高田寛君) 承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは御異議ないものと認めます。   —————————————
  6. 高田寛

    委員長高田寛君) 次は議員派遣の件をお諮りいたします。
  7. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 在外同胞引揚問題に関する特別委員長からの要求でございまして、三班で一班二名、経費は五万四百円でございまして、派遣地は一班が千葉、茨城、栃木、二班が埼玉、群馬、長野、三班が神奈川、山梨、靜岡、先般の規格には合致しております。
  8. 高田寛

    委員長高田寛君) これは先般のを圧縮して規格に合うようにして、出し直して来たわけですか。
  9. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) そうです。
  10. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 前回経費関係では、在外の過去の実績というお話で十八万千二百円で、各常任委員会に比べて最も多い方であるから云々という話なんで、ちよつと待てということで、在外の問題が留保になつたと思います。前回承認なつたところの総計をちよつと計算して見ますと、初めの要求は七十九万であつたのが、四十九万六千四百円に減りました。この間の御調整で……
  11. 島村軍次

    島村軍次君 今の経費幾らです。
  12. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 五万四百円。
  13. 小川久義

    小川久義君 この調査はどんなことを調査するのですか。
  14. 高田寛

    委員長高田寛君) 今特別委員長が見えておりますから、ちよつと御説明を……    〔「何をするのか」と呼ぶ者あり〕
  15. 宮坂完孝

  16. 竹下豐次

    竹下豐次君 岡元委員長がそこに見えておりますから、委員長から説明を聞いたら如何ですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 高田寛

    委員長高田寛君) その方がはつきりすると思います。それでは岡元特別委員長一つ説明を願います。
  18. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) 残留者実態調査と申しますのは、今総動員で資料を集めておるのでありますが、手紙が来ておりながら帰つて来なかつたという者を、政府も勿論動員しておりますけれども、まだその的確なところが把握できない。できる限りこれを広汎に亘つて委員会が実際の資料を持ちたいと思いまして、その調査をいたしたいのでありますが、先だつて注意趣旨もございましたので、一番近い距離でこの三年間一回も調査をしていない県だけを選び出して、そうして規格に合した二名ずつ三班ということでお願いいたした次第であります。どうぞ一つよろしくお願いしたいと思います。
  19. 小川久義

    小川久義君 そういうことは委員会よりも政府が早く的確に調査すべきことであつて、どうも手紙も来ており番号も分つておる。それでも役所へ聞いても分らん。そういうことを委員会から行つたつて分りつこないと思うのですが……手紙も来ておる、おる所の番号も書いて来ておる、それが当局に聞いても分らん。この分らんで困つておることは事実なんですが、委員の方方がそこに行つて家族に聞かれたところが、その程度しか分らん。政府に対して調査要求するなら分るのですが、その点どうですか。
  20. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) どうも今の小川委員の話は私は分らないのですが……政府政府調査するものであり、委員会委員会として、国会として独自な立場において調査するものである、私はこういう工合に解釈しておるのであります。特に微妙な関係に置かれております今日、国会国会独自の的確な資料を持つておるということが、最も、私は大事な問題でないかと考えるのであります。
  21. 小川久義

    小川久義君 今申上げたように、当該責任者も分らんものを、廻つてみたつて、分りつこないと思うし、もう一つは遺家族の苦しんでおる実態は我我身近にいつも見聞きしておることであつて、それを委員会で取上げて貰うのは当然であつて、わざわざお訪ねになつておることは、或いは必要か知れんが、僕は大した効がないのでないかと思う。その必要も僕はさ程に感じない。近くにおいて見聞きしておること、それを取上げて委員会で御審議願つて、適当な方策を採つて貰うことがいいことであつて、御調査のことは何か余計もんのような気がするですね。
  22. 小林勝馬

    小林勝馬君 大体この在外委員会に対しましては、非常に経費も使い過ぎておりますし、いろいろな点からこの前も問題になつておりましたけれども、先般決めました大体の範囲内、枠内に変更されて来ておるから、まあ一つ承認してやつたらどうですか。
  23. 小川久義

    小川久義君 先般お聞きしたときの経費は四十四万円程ということに聞いておつたのですが、今度は四十一万六千四百円というものに圧縮したということで、この経費関係はどうなるのですか。(「経費はいいんだ」と呼ぶ者あり)いや経費がいいからといつてそう……
  24. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 経費関係、御質問でございますが、前回に実は速記を止めまして、経費の点は少し立入つた説明を申上げたかと存じておりますが、重ねてそれを申上げましようか。これは前回の……
  25. 小川久義

    小川久義君 いや、これは審議を経られましたから結構です。
  26. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 立入つた説明前回に申上げましたから、それを繰返して……何と申しますか、通常経費としてそれに拘わらずあすこまで流す限度のことを一応御相談になつておりますが、それを流す限度から言えば大分こともはつきりしておりますし、余り前回と同じことを繰返すのはちよつとどうかと思いますが……
  27. 竹下豐次

    竹下豐次君 先にたびたび説明がありまして、使い過ぎておつたというようなこともあるようでありまするが、この問題は非常にデリケートであつて、そうして留守宅を守つておられる人達からみるというと、特別委員会に期待されることが非常に多いだろうと思うのです。そういうことを考えるというと、委員会の方でもこの際一刻もじつとしていられないという気分が十分あるだろう、又そうなくちやならないと思うのです。まあそういうふうなことも考え合せまして、特別委員長の方でも、特に議員の出張の場所の費用の点も考慮して削減されて、再提議なされたわけでありますから、この程度であつたらお認めになるということの方がいいのじやないかと思いますが……
  28. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何いたしましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは非常な圧縮した案として出し直して来られたわけでありますから、これを承認するということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは御異議ないものと認めます。    ——————————
  31. 高田寛

    委員長高田寛君) それから次は委員会審査省畧の件をお諮りいたします。
  32. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) それはお手許に印刷物が出ておりますが、「海外残留者留守家族に対する越年資金支給に関する決議案」、これはお手許にあります通りの方の発議でございまして、委員会審査の省畧の要求が出ておりますので、その点をお諮り申上げたいと思います。
  33. 小川久義

    小川久義君 これは何ですか、オーケーは取つてあるのですか。
  34. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 伺いますところによりますと、関係方面のクリアランスは済んでおると伺つております。
  35. 小川久義

    小川久義君 決議も結構ですが、折角決議しても、金にならんと却つて当該者が落胆するようなことになると思うので、政府がこれに基いて出すだけの財源があるかないか、政府が出す意思があるかないかを確かめた上で、決定されたらどうかと思いますが……
  36. 藤井丙午

    藤井丙午君 岡元特別委員長が折角お見えになつていますから、この決議案に関する説明をやつてつたらどうかと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 藤田芳雄

    委員外議員藤田芳雄君) その説明の際に、今朝毎日新聞にこれに関連したと思われるような発表が出ております。その出場所、及び岡元委員長が何かそれについて話しておられますが、その間のこともこれに関連して御説明願いたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  38. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは岡元特別委員長一つ説明願います。
  39. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) この決議案はもう皆さんに御説明いたさなくても、留守宅の非常に困つている状況はお分り願えると思うのでありまして、只今のところ扶養手当の六百、四百、これだけの金額しか受取つていないわけであります。で被給与者としては非常に片ちんばな手当を貰つているわけでありますが、ここに出しました決議案裏付けとなりますところの財源又は方法等について簡單に御説明申上げますと、別にこれは立法措置をしなくても、今まで本人渡しの給料は本人が還つてから、地方世話課でこれを一遍に渡しておるのであります。その家族には渡つておらなかつた。この越年に際しまして非常な困窮状態に陷つておる家族が大半でありますために、その本人が還つて来てから渡すという金を、この際一部渡して貰いたい、こういう線に副うてこの決議案を出すということを委員会では決定したわけであります。大体只今貰えるところの総体の金額は五千六百円になるわけであります。と申しますのは終戰から今日に至るまで、毎月百円の恩給を頂いておる。その百円は第六国会において通過した改正案によりまして、十一月から三百円になつておりますので、十一、十二、二月は六百円、合計五千六百円であるわけでありますけれども、これは一応会計年度において調整されております関係上、現在剩余金が大体一億円余りある。こういう計算の下にこの際、そのうちの二千円だけを内拂いして行くというような方法で、何とかお正月を越して行く方途をば考えて頂くこういうことでありますから立法措置をしなくても、省令によつてこの途が開かれるわけであります。そのために決議案としてここに出した方がいいのではないかというわけで提案いたした次第であります。
  40. 藤井丙午

    藤井丙午君 ちよつと岡元委員長にお尋ねいたしますけれども、これについて政府当局と事前に何か見通しでもつけられるために、折衝されました事実があれば……
  41. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) この点につきまして一応関係方面にも当りました。それから主計局並び厚生省当局とも連絡をとつて只今解決の途をば研究中でありますが、本日厚生省におきましては省議にこれをかけて検討するようになつております。今のところまだ一億幾ら財源がどの程度つておるかという点のはつきりした数字が出ないのでありますけれども、できるならばこの決議案を上程するまでに政府として、直ちにこれに対して回答のできるまでに運んで行きたいというので、只今併行して検討を続けておる最中であります。
  42. 小林勝馬

    小林勝馬君 今の御説明によりますと、一人当り五千六百円ずつ本人が帰還したときに貰ううちから、二千円を先貰つて置くという意味のように聞こえましたが、そうですか。
  43. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) そういう意味にもなりますが。先拂い、これは本当を言うと本人給与手当を一緒に渡せばよいのでありますが、毎月それがどういうわけか、今まで本人給与の分だけは、本人が還つて来たとき渡す。こういつたわけで預つておるのであります。早く、分り易く申しますと……だからその預つておるうちの五千六百円全部渡すということは予算措置で、本年は現金がないわけです。ある財源を見合せて二千円、一億二千万円程度で済むので、ここに二千円という数字が出たのであります。
  44. 小林勝馬

    小林勝馬君 後は本人が還つて来ると、三千六百円しか本人は貰えないということになるのですか。
  45. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) そういうことになります。
  46. 高田寛

    委員長高田寛君) 藤田君の御質問に……
  47. 藤田芳雄

    委員外議員藤田芳雄君) この決議をやろうという御趣旨はよく分つたが、我々も同感なんですが、今朝新聞でこれについてすでに決定しておるかのごとく、参議院で決めたようなお話が出ておりますので、ここに委員長談として、特に岡元委員長の名前も出ておつたのです。ああいうことについての経緯を少しお話し願いたいと思います。
  48. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) 昨日連絡がございまして、二千円の決議案がいつ上程されるのだ、これは次の本会議でなければ分らない。その間におきまして、これは單なる参議院はゼスチユアとしてあの二千円を出すのか、裏付け財源はどうなるのか、こういう御質問でありましたので、決してそういうことはない。これは別に立法措置をしなくても年内に間に合せようとすれば、こういう方法で間に合せるので、今交渉している最中だという説明をしたので、それ以上のことは何もないのであります。
  49. 小川久義

    小川久義君 趣旨は分りましたが、どうもお世話のやき過ぎる点が考えられるので、本人が還つて来て生業につくため、どうしても多くの金を非常に欲しがると思います。ところがそれが留守の間に家族に渡されて、喜ぶ人もあり、又却つて迷惑になる人も出やせんかと思う。本人が帰つて来ても、御承知の通り今人間が余つておるときに、その資金を欲しがると思いますが、お世話のやき過ぎで、却つて迷惑をかけるような虞れもあるように思うのですが、その点について委員長はどういうふうにお考えになつておるのでありますか、お伺いしたいと思います。
  50. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) どうも私の言葉が足りなかつたのでありますが、これは要するに帰つて来たときに、今後の問題というのは一つ残されておりますけれども、従来の行掛り簡單説明いたしますと、失業手当を、失業保險適用者であるということはレーバー・セクシヨンもこれを認めまして、大体予算措置の点についてまだ解決に至つていない。河野主計局長お話でありますが、被給与者であるからむしろ失業保險よりも退職手当支給すべきではないかという意見が今まで出とおるのであります。勿論この際こういう工合にして出しますが、将来退職手当等を今後帰つて来る人には考慮すると、そういう方面において尚一層の立法措置その他が残されておるわけであります。取敢ずとにかく越年に対しては、この際財源を見付けるということは骨が折れますので、とにかく当然支給してよい金をば、こうして運用の面において考慮することにおいて、何とかお正月を切抜けさしたいという趣旨でありますので、一つお含み願いたいと思います。
  51. 島村軍次

    島村軍次君 説明は分りましたが、越年資金支給するということは、今の法律範囲ではでき得るかどうかという問題に対しては、ちよつとはつきりせんと思うのですが、委員会としてはどういうふうな……委員会審査省畧になつておりますが、発議者の方のお考え一つ伺いたいと思います。
  52. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) 今度の国鉄裁定関係のときの越年資金という何もありましたが、越年資金としては全然出せる見込はないということは我々も伺つております。それでここには越年資金と書きましたが、この意味只今説明申しましたように、本人給与をばこの際家族に渡して貰いたいという趣旨で進んでおるわけでありますが、若し御質問趣旨のように、越年資金という言葉が悪ければ、これは又別に考えなければならんと思うのですが、別に立法措置をしなくともよいと思いましたので、こういうふうに題名を書いた次第であります。
  53. 島村軍次

    島村軍次君 「未復員者給与法及び特別未帰還者給与法規定により」云云とありますが、そうすると政府が別途に越年資金支給するの措置を講ずるということになれば……この文章ではそういうふうに取れます。そこでやはり丁度国鉄の問題、或いは公務員越年資金等の問題があつて立法措置を讓ずることになれば参議院としても態度を又別に考えなければならないと思うが、只今説明によりますと、ちよつと言葉としてはどうかと思うのですが、変えてもよいという御意見でありましたが、何か誤解が起き易いような感じがするのでありますが、もう一遍伺います。
  54. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) 勿論この案を作りました後において、大体こちらの方が越年資金ということではいけないということを伺いましたので、そういうことになつておるのでありますが、成る程御注意趣旨も分りますので、差支がある場合は何らか字句を修正した方が、よいかと私も考えさせられる次第であります。
  55. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつとお諮りいたしますが、この問題は、本委員会に提出された意味は、委員会審査を省畧するかどうかということを、御審議願つておるのです。いろいろと又御希望もあれば正式に委員会に付託するという方法でも行き得るわけですが、その点ちよつと特別委員長にお伺いしますが、委員会に付託するというような方法を取つては、時期的に見てお困りの点があるのでございますか。
  56. 岡元義人

    委員外議員岡元義人君) これは次の本会議に、相当時期が切迫しておりますので、次の本会議までに委員会で一応の御審議が願えるということでありますれば、そういう時期的な余裕があれば、少しも我々としてはさよう委員会にかけて頂いても構わないのです。
  57. 高田寛

    委員長高田寛君) これは具体的に金を支出するということになると、大蔵委員会で一応審議をするのが、至当ではないか、ちよつと思付きを御参考に申上げます。
  58. 島村軍次

    島村軍次君 審査省畧ではなしに、委員会に付託するということにお決め願いたいと思います。
  59. 小林勝馬

    小林勝馬君 さつきの御説明を聞いておると、御説明とこの書いてある文面と大分ごまかしがあるような感じがするのですが、やはり審査省畧をせずに、委員会に付託してこれを検討して頂いた方がよいのじやないかと思います。
  60. 高田寛

    委員会高田寛君) それではこれは審査省畧せずに、該当委員会に付託するということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  61. 高田寛

    委員長高田寛君) 従つてどこの委員会に付託するか、関連してお決め願いたいと思います。
  62. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 事務的に申しますと、これは大蔵委員会経費の問題として、一応そういうふうに考えます。
  63. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは大蔵委員会に付託すべきものと決定いたしました。   —————————————
  64. 高田寛

    委員長高田寛君) 次に緊急質問の点をお諮りいたします。
  65. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 民主党の小林勝馬議員より「簡易保險及び郵便年金保險積立金運用再開に関する緊急質問」というのが出ておりますが、要求大臣は総理、郵政大臣大蔵大臣で、所要時間十分、かようなことのお申出が出ております。
  66. 鈴木直人

    鈴木直人君 小林君にその内容一つ伺いたいと思います。
  67. 小林勝馬

    小林勝馬君 この簡易保險並びに郵便年金積立金は、従来は逓信省においてこれを運用しておつたのでございますが、戰時中一部法令の改正といいますか、條文の変更によりまして、これは大蔵省が全部一括して現在では運用しておる。従つて現在大蔵省運用しておることに対しまして、逓信省関係におきましては、最非とも元の逓信省関係運用させるようにこれを取計らつて貰いたいということで、再三再四に亘つてこれを折衝しておりまして、先般から閣議においても、或る程度決定を見て、関係方面とも今折衝しておられるようでございますけれども、先の第六国会におきましても、これは案を上程しておるのでございまして、郵便年金及び簡易保險の勧誘上、並びに特別会計上郵政省が現在非常にこの問題で悩んであるのでありまして、一日も早く再開して貰いたいという熱望があるのであります。その関係で、いつどういうふうな状態で再開できるのか、それを質問したいと思います。
  68. 高田寛

    委員長高田寛君) 小林君の緊急質問承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは御異議ないと認めます。   —————————————
  70. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) それからちよつと御参考までに申上げておりますが、自由討議が、この二十四日で一応期限に相成つておりますので、二十四日までにおやりになれないような御事情がおありならば、二十四日以後に行うように御決議を、ここでなさつて置けば、これは合法的になるかと一応考えております。
  71. 小川久義

    小川久義君 二十四日以後にやるということを……
  72. 高田寛

    委員長高田寛君) 自由討議を二十四日以後にやるということに決定して御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  73. 高田寛

    委員長高田寛君) それじやさように決定いたします。外に……   —————————————
  74. 大隈信幸

    ○大隈信幸君 庶務小委員長として御報告いたしたいのでございますが、先般庶務小委員会において問題を取上げて結論を得た点なのでございますが、それは議員が死亡した場合に、院議を以て弔辞を呈するということになつております。それは扱いについて、従来議長がその弔辞葬儀の当日お持ちになつて、お読みになるというのが原則でありますけれども、実際問題としては、なかなかそれが当日行われてないのであつて、遠隔の地においては、事務的に郵送されるということで、非常に軽い扱いをされておるわけでございまして、今後は議長が指名されるところの、議長おいでになることが原則でありますが、議長おいでになれない場合は、議長の指名される人が行つて葬儀に参列して、院議による弔辞を代読するという方法を取つて頂きたいということを決めたわけでございまして、議長が指名する者という意味は主として議員並びに事務総長或いは参事以上の職員、こういうように議長指名の者というものを解釈しておるのでございます。この点御報告をいたしまして御了承を頂きたいと思います。(「了承」と呼ぶ者あり)
  75. 高田寛

    委員長高田寛君) 只今庶務小委員長の御報告通り、今後実行いたすことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  76. 高田寛

    委員長高田寛君) では御異議ないものと認めます。  外に御発言もなければ、暫く休憩いたします。    午前十一時三分休憩    ——————————    午後三時十九分開会
  77. 高田寛

    委員長高田寛君) それではこれより議院運営委員会を再開いたします。
  78. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) この機会に御報告申上げることがございます。それは先般来当議院運営委員会で御協議に相成つておりました国鉄裁定案につきまして、内閣から今月十二日提出した「公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会議決を求めるの件」の前文及び理由書別紙通り訂正願いたいというので、訂正書が出ております。訂正内容前文におきまして次の通りつております。「公共企業体仲裁委員会別紙裁定中、十五億五百万円以内の支出を除き残余について、公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定により、国会議決を求める。」という訂正になつております。尚理由書訂正になつております。これは只今手許に印刷してお配りした通りであります。  次にもう一件御報告申上げますが、これは本日これと同時に国家公務員に対する臨時年末手当支給に関する法律案が衆議院に提出に相成りました。この点を併せて御報告申上げます。
  79. 山下義信

    山下義信君 政府のこの国鉄仲裁案についての訂正方は、当議運でもその申出を持つてつたわけでありますが、今こういうふうに訂正が申出られたということであります。これはどういう心持になつておりますのか、この訂正に相成りましたその訳を、訂正なされたその点を一応御説明を願いたいと思います。それから尚本院におきましては本案について院議を以て意思表示でございますか、それと今回の政府の修正になりました提案と、如何なる関係がありますか、関係がありませんか、その点を併せて官房長官から御説明を願いたいと思います。
  80. 増田甲子七

    ○国務大臣(増田甲子七君) お答え申上げます。山下さんの御指摘の通り両院において決議がございまして、我々は仲裁裁定というものを極力尊重し、同時にこれを受諾することに、その後におきましても引続き懸命の努力を傾倒して参つた次第でございます。昨夜になりましてマツカーサー司令官の代理という意味で、副官のブツシユ准将から政府宛に回答が参りました。その結果十五億五百万円の金額の以内で裁定を受諾するということに相成つた次第でございます。その残余の分は第十六條第二項に該当いたしますから、これで国会に附議する件につきましては、依然として同様でございまして、案件といたしましては別段修正は必要でございませんが、その前文並びに理由書は、両院議長に総理大臣から訂正をするという意味の意思表示をいたしました通り訂正いたした次第でございます。どこまでも裁定案、それに対する両院における議決は、極力これを尊重し、でき得る限り経理の面に具現化することに努力いたした次第でございます。総理以下一生懸命努力いたして参りました点は、何とぞ御了承願いたい、こう存ずる次第でございます。
  81. 山下義信

    山下義信君 案の内容につきましては、院において十分愼重審議相成ることだろうと思いますので、本議院運営委員会におきましては、一応は議案そのものの本質の検討上前々回まで触れ来つたわけであります。今ここに繰返すことは本員はいたしませんが、その理由書の中に「この限度において右裁定を実施し、残余は、公共企業体労働関係法第十六條第一項に該当するので、同條第二項の規定により国会に付議する必要がある」ということでありますが、残余については承認を求められるのか、どう処置するのかということが、ここでは不明瞭であるようでありますが、この点は政府は口頭を以て理由を補足するのでありますか、ただこの文面の上では、残余はいわゆる予算上、資金上オーバーした問題であるということは分るのでありますが、国会に対して果して如何なる審議を求められるかということは、この理由書では分らないのであります。この点かどういうふうに政府は案を具備せられるという考えでありますか。
  82. 増田甲子七

    ○国務大臣(増田甲子七君) 山下委員にお答え申上げます。御指摘の通りでございまして、残余の部分が公労法の第十六條第二項に該当する。従いまして第二項によつて所定の手続をとる、こういう次第でございます。文書といたしましてはこれ以上の意思表示をすることはどうかと考えまして、国会がイエス・オア・ノウの議決をされんことをお願いいたして置きます。ただ併しながら、山下委員のおつしやいました委員会及び本会議等において、政府が口頭で更に相成るべくは右予算上、資金上不可能なる裁定の部分につきましては、不承認決議を願いたいということは補足いたすつもりでございます。
  83. 山下義信

    山下義信君 イエス、ノウは国会において決定願うのであつて政府の意思はここには表示しないが、政府の見解を求められたら答弁をする用意があるという長官の説明は一応了承いたします。つきましてはこの理由書に相応いたしますような、この予算措置或いはその他の資料と言いますか。そういう明瞭なものが当然ここに補足されていなければならんように思いますが、そういうものはどうなつておりますか。
  84. 増田甲子七

    ○国務大臣(増田甲子七君) 政府においては用意いたしておりまして、委員会等に継続いたしますれば、直ちに御要望に応しまして、或いは御要望がなくても提出いたすつもりにはいたしておりますが、まだ資料が全部揃わんものもございまして、只今のところは提出の運びになつておりませんけれども、資料は準備いたしておるということを申上げて置きます。
  85. 佐々木良作

    ○佐々木良作君 今の国鉄の方の問題は、この前の問題もあつたし、そうして今の説明だけで以ていいのかどうか分らんし、各会派にもちつともまだ報告していないわけですから、この取扱方全部を一応保留して、そうしておのおのうちに帰つて相談して、明日又やることにして、次のもう一つの方を進行されたらいいのじやないかと思います。
  86. 高田寛

    委員長高田寛君) 今官房長官に対する御質問がありましたら、一つそれを最初にお願いして、あとはこの委員会で協議すればいいと思います。御質問がありましたらどうぞ。
  87. 佐々木良作

    ○佐々木良作君 一つだけお願いたしますが、今のこの国家公務員に対する臨時年末手当支給に関する法律案、これは前の人事院の勧告書とは直接或いは間接にどういう関係になつているか、一口だけ官房長官にお答えになつて頂きたいと思います。
  88. 増田甲子七

    ○国務大臣(増田甲子七君) 勧告は勧告で一生懸命政府といたしましては研究中でございまするが、只今のところ給与ベースの変更は著しく困難な状況にある次第てあります。たた併しながら勧告と全然無関係でもないわけでございまして、政府といたしましてはかねて総理以下日本の古来の習慣から申しましても、又給与内容から申しましても、公務員諸君が年末には経済生活において非常に苦しむ、何とかしてこの点を打開いたしたい、という心持の現われが今回の特別の年末手当なつた次第であります。
  89. 佐々木良作

    ○佐々木良作君 そうするとこういうことですか、あれには直接の法的或いはその他の繋がりはないけれども、ともかくも年末も今差迫つているから、この問題だけを一応どこでやつて行く、こういうことでございますか。
  90. 増田甲子七

    ○国務大臣(増田甲子七君) さようでございます。
  91. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 十五億五百万円の支出はどこから出されるか、これが一つ。もう一つは、これは国会のあれはなくても拂えるのですね、国会とは関係なしに……
  92. 増田甲子七

    ○国務大臣(増田甲子七君) さようでございます。これは国鉄の損益勘定から出まして、大蔵大臣或いは運輸大臣の、監督者のなし得る限度でありまして、款の流用ということではありません。款の流用ということになりますと国会決議が要る。こう考えております。
  93. 高田寛

    委員長高田寛君) 官房長官に対する御質問は別段ございませんか。それではこの案の取扱方について御協議いたします。  先ずこちらの国家公務員に対する臨時年末手当支給に関する法律案
  94. 小川久義

    小川久義君 裁定に関する問題は、一応会派に持帰りまして協議の必要がありますので、今日のところは保留にして頂きたいと思います。
  95. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何でございましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  96. 高田寛

    委員長高田寛君) ちよつと速記を止めて。    〔速記中止〕
  97. 高田寛

    委員長高田寛君) 速記を始めて。  それではこの裁定の問題の方は如何いたしましようか。明日まで保留するという御意見もありましたが、如何いたしましようか。
  98. 小林勝馬

    小林勝馬君 これは佐々木君の言われる通り、やはり問題になつているやつですから、今日は一応保留して明日に譲ることにしてはどうですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  99. 高田寛

    委員長高田寛君) では次回の運営委員会まで保留することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  100. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは保留することにいたします。   —————————————
  101. 高田寛

    委員長高田寛君) 次に国家公務員に対する臨時年末手当支給に関する法律案、これはどこの委員会に付託するかということが問題だと思いますが……
  102. 小川久義

    小川久義君 これは金の問題もありますし、大蔵委員会に付託して、人事委員会との合同審査をお願いするということにしてはどうかと思います。(「主体は」と呼ぶ者あり)主体は大蔵です。
  103. 高田寛

    委員長高田寛君) 今、大蔵委員会に付託すべきものであるという御意見が出ましたが、如何いたしましようか。
  104. 小林勝馬

    小林勝馬君 小川君の意見に賛成です。
  105. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは大蔵委員会に付託するということで御異議ございませんか。
  106. 河野正夫

    河野正夫君 それはどちらでも私は構わないと思うのですけれども、法律的にはどうですか。これは給与法、国家公務員に関するもので、人事委員会ではありませんか。
  107. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) ちよつとその関係を申上げます。従来はかような給与に関するものは全面的に大蔵委員会でございました。ことろが先般の国会で通過いたしました法律で、給与実施本部を廃止するという法律が出ておるわけです。ところがこの法律はまだ公布になつておらないのであります。これが公布に相成りますれば、ここでお諮りするまでもなく、人事委員会へ黙つて付託なさるように手続を取るのであります。こういうふうに相成つておりません今日只今のところでは大蔵委員会が最も……給与実施本部が大蔵省にありますので、そういうことになるかと一応考えられるわけであります。
  108. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは大蔵委員会に付託することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  109. 高田寛

    委員長高田寛君) それではさように決定いたします。
  110. 佐々木良作

    ○佐々木良作君 付託はそれでよろしいと思うのですが、尚今話があつたように、どつちか分らないくらいであるし、非常に関係もあることであるから、大蔵委員長の方に、成るべく人事委員会と連合委員会をやつて頂くように申して貰つた方がいいと思います。
  111. 高田寛

    委員長高田寛君) 尚又この際、大蔵委員会に付託するけれども、人事委員会と連合委員会を開くという強い御要望があつたということを、改めて確認して置きます。   —————————————
  112. 高田寛

    委員長高田寛君) それから明日本会議を開くかどうかの問題を一応お諮りして置きます。明日は定例日ではございません。
  113. 小川久義

    小川久義君 明日は定例日でもないし、本会議を開かないということにしたいと思います。
  114. 高田寛

    委員長高田寛君) 明日は本会議を開かないということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  115. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさように決定いたします。  議院運営委員会は、明日午前十時から開会いたします。  外に何か御発言もなければ、今日はこれを以て散会いたします。    午後三時三十九分散会  出席者は左の通り。    委員長     高田  寛君    理事            小林 英三君            大隈 信幸君            竹下 豐次君            藤井 丙午君    委員            河野 正夫君            山下 義信君            小串 清一君            城  義臣君            中山 壽彦君            小林 勝馬君            宇都宮 登君            加賀  操君            島村 軍次君            鈴木 直人君            兼岩 傳一君            佐々木良作君            鈴木 清一君            小川 久義君   委員外議員    在外同胞引揚問    題に関する特別    委員長     岡元 義人君            藤田 芳雄君            三木 治朗君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     松嶋 喜作君   —————————————   国務大臣    国 務 大 臣 増田甲子七君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (総務部長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君