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1950-04-27 第7回国会 衆議院 郵政委員会 第5号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年四月二十七日(木曜日)     午後一時三十三分開議  出席委員    委員長 石原  登君    理事 宇田  恒君 理事 大和田義榮君    理事 風間 啓吉君 理事 加藤隆太郎君    理事 白井 佐吉君 理事 吉田  安君       平島 良一君    土井 直作君       神山 茂夫君  出席政府委員         郵政事務官         (郵務局長)  浦島喜久衞君         郵政事務官         (簡易保険局         長)      金丸 徳重君  委員外出席者         議     員 飯塚 定輔君         議     員 山本 利壽君         郵政事務次官  大野 勝三君         専  門  員 稲田  穰君     ――――――――――――― 三月二十四日  委員田島ひで辞任につき、その補欠として神  山茂夫君が議長指名委員に選任された。 四月一日  委員大和田義榮辞任につき、その補欠として  今泉貞雄君が議長指名委員に選任された。 同月三日  委員今泉貞雄辞任につき、その補欠として大  和田義榮君が議長指名委員に選任された。 同月二十七日  大和田義榮君が理事補欠当選した。     ――――――――――――― 三月二十七日  日暮里町八丁目に特定郵便局設置請願天野  公義紹介)(第一八九二号) 四月一日  新川局上市滑川及び魚津各局間に郵便物直  接逓送開始請願佐伯宗義紹介)(第二〇  六〇号)  岩代赤井郵便局集配事務開始請願江花靜  君紹介)(第二〇六六号)  内小友郵便局集配事務開始請願飯塚定輔  君紹介)(第二〇八七号) 同月六日  簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再開促  進に関する請願八木一郎紹介)(第二三〇  七号) 同月十二日  簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再開促  進に関する請願小林運美紹介)(第二三三  一号) 同月十七日  簡易生応保険及び郵便年金積立金融資再開促  進に関する請願大野伴睦君外一名紹介)(第  二四九三号)  同(西村直己紹介)(第二五二九号)  同(塚田十一郎紹介)(第二五三〇号)  同(千賀康治紹介)(第二五八九号)  徳沢簡易郵便局取扱事務拡充請願大和田義  榮君紹介)(第二五四六号)  色麻清水字香木前に無集配郵便局設置請願  (安部俊吾紹介)(第二五八八号) 同月十九日  大里村に特定郵便局設置請願圓谷光衞君紹  介)(第二六七六号)  品川二葉町六丁目に無集配特定郵便局設置の  請願武藤嘉一紹介)(第二六七七号)  久目郵便局集配事務開始請願橘直治君紹  介)(第二七六二号) 同月二十一日  簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再開促  進に関する請願中村清紹介)(第二八〇五  号)  の審査を本委員会に付託された。 同月七日  片島郵便局集配事務開始に関する陳情書  (第七二四号)  を本委員会に送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  理事の互選  請願  一 逓送業務一元化に関する請願土井直作君    紹介)(第六八号)  二 上浜郵便局集配事務開始請願村上清    治君紹介)(第一一三号)  三 志筑郵便局普通郵便局昇格請願(原    健三郎君紹介)(第一二八号)  四 川上町に特定郵便局設置請願(上林山榮    吉君紹介)(第二四三号)  五 藤井町に特定郵便局設置請願關谷勝利    君紹介)(第五五一号)  六 日暮里町七丁目に特定郵便局設置請願(    花村四郎紹介)(第七六四号)  七 国立宮城療養所内に無集配郵便局設置の請    願(庄司一郎紹介)(第八一一号)  八 落合大字長畑地内に特定郵便局設置の請    願(高塩三郎紹介)(第八七〇号)  九 陸中中野郵便局集配事務開始請願(鈴    木善幸紹介)(第八九五号) 一〇 中郷郵便局集配事務開始請願大和田    義榮紹介)(第九三九号) 一一 逓信従業員寮費全額国庫負担請願(苅    田アサノ君外二名紹介)(第九七九号) 一二 箱石郵便局集配事務開始請願山本猛    夫君紹介)(第一〇〇九号) 一三 秦野町に特定郵便局設置請願(小金義照    君外一名紹介)(第一〇七三号) 一四 室田郵便局職員の復職に関する請願田島    ひで紹介)(第一一四七号) 一五 川内小川字下小川に無集配郵便局設置の    請願飯塚定輔紹介)(第一一七五号) 一六 上高根沢に郵便局設置促進請願山口好    一君紹介)(第一二七六号) 一七 落合大字長畑地内に特定郵便局設置の請    願(高塩三郎紹介)(第一三二九号) 一八 中山村字渕名特定郵便局設置請願(眞    鍋勝紹介)(第一三五八号) 一九 三島郵便局集配事務開始請願眞鍋勝    君紹介)(第一三五九号) 二〇 阿波山郵便局集配事務開始請願(橋本    登美三郎紹介)(第一三六八号) 二一 大串村大字小迎特定郵便局設置請願(    岡西明貞紹介)(第一四二一号) 二二 東根温泉郵便局設置請願圖司安正君    紹介)(第一四三一号) 二三 此花郵便局復興促進請願前田種男君紹    介)(第一四七八号) 二四 矢上郵便局集配事務開始請願山本利    壽君外一名紹介)(第一六〇二号) 二五 鳥取市吉成に特定郵便局設置請願(稻田    直道君紹介)(第一六一〇号) 二六 睦合村に郵便局設置請願飯塚定輔君紹    介)(第一六八三号) 二七 日暮里町八丁目に特定郵便局設置請願(    天野公義紹介)(第一八九二号) 二八 新川局上市滑川及び魚津各局間に郵便    物直接逓送開始請願佐伯宗義紹介)    (第二〇六〇号) 二九 岩代赤井郵便局集配事務開始請願(江    花靜紹介)(第二〇六六号) 三〇 内小友郵便局集配事務開始請願飯塚    定輔紹介)(第    二〇八七号) 三一 徳沢簡易郵便局取扱事務拡充請願(大和    田義榮紹介)(第二五四六号) 三二 色麻清水字香木前に無集配郵便局設置の    請願安部俊吾紹介)(第二五八八号) 三三 大里村に特定郵便局設置請願圓谷光衞    君紹介)(第二六七六号) 三四 品川二葉町六丁目に無集配特定郵便局設    置の請願武藤嘉一紹介)(第二六七七    号) 三五 久目郵便局集配事務開始請願橘直治    君紹介)(第二七六二号) 三六 簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再    開促進に関する請願八木一郎紹介)(    第二三〇七号) 三七 同(小林運美紹介)(第二三三二号) 三八 同(大野伴睦君外一名紹介)(第二四九三    号) 三九 同(西村直己紹介)(第二五二九号) 四〇 同(塚田十一郎紹介)(第二五三〇号) 四一 同(千賀康治紹介)(第二五八九号) 四二 同(中村清紹介)(第二八〇五号)  陳情書  一 簡易保険郵便年金積立金地方還元に関す    る陳情書    (第三四七号)  二 愛媛松山郵政局等香川県に移転反対の    陳情書(第三八    〇号)  三 愛媛松山郵政局等香川県に移転反対の    陳情書(第三八六    号)  四 簡易郵便局事務に関する陳情書    (    第四五五号)  五 片島郵便局集配事務開始に関する陳情書    (第七二四号)     ―――――――――――――
  2. 石原登

    石原委員長 これより会議を開きます。  議事に入ります前にお諮りいたします。理事大和田義榮君が去る一日委員辞任いたされましたので、理事が欠員になつておりましたが、同君は三日再び委員に選任いたされましたので、大和田義榮君を理事指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
  3. 石原登

    石原委員長 御異議なきものと認めまして、大和田義榮君を理事指名いたします。     —————————————
  4. 石原登

    石原委員長 次に本委員会に付託になりました請願四十二件の審査をいたすのでありますか、審査に入ります前にお諮りいたします。日程第八、落合大字長畑地内に特定郵便局設置請願高塩三郎紹介文書表第八七〇号は、紹介議員高塩三郎君より請願書を取下げたいとの申出がありますが、これを許可するに御異議ありませんか。
  5. 石原登

    石原委員長 御異議なきものと認めまして、本請願は取下げを許可するに決しました。  次に請願審査方法につきましてお諮りいたします。本日公報に掲載いたしました請願日程は、紹介議員の御出席になりましたもののみ紹介説明を聞くこととし、他は文書表により御了承願い、ただちに政府の御意見を伺うことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
  6. 石原登

    石原委員長 御異議なきものと認めまして、さようとりはからいます。  それでは日程第三六、簡易生命保険及び郵便年金積立金融資再開促進に関する請願八木一郎紹介文書表郷二三〇七号を議題といたします。なお日程第三七ないし第四二の各請願も、日程第三六と同一趣旨でありますので、一括して政府の御意見を伺いたいと存じます。
  7. 金丸徳重

    金丸政府委員 簡易生命保険及び郵便年金事業積立金の運用を郵政省において再開いたすことにつきましては、前々回の国会におきまして全会一致の御決議を受けておりますし、政府におきましても昨年秋閣議決定をもちまして、その筋にこれが処置方について懇請をいたしたような次第であります。その後当局了解を受けるべく、種々努力を続けておる次第でありますが、いまだにその火を収め得ないことは、まことに遺憾に存ずるところであります。幸いにいたしまして、特に衆議院郵政委員長の熱誠なる御努力によりまして、関係方面の御了解も逐次得つつありますので、御請願趣旨実現の日もそう遠くないかと考えられる次第であります。なおこの事業の経営を直接担当いたしております私どもといたしましても、この御趣旨実現の日を実は鶴首いたしておるような次第であります。その線に沿うての努力は、今後におきましても一層続けるつもりでございますので、さよう御了承願います。     —————————————
  8. 石原登

    石原委員長 次に日程第一、逓送業務一元化に関する請願土井直作紹介、第六八月を議題といたします。政府の御意見を伺います。
  9. 浦島喜久衞

    浦島政府委員 御請願郵便逓送業務一元化の問題の御趣旨は、郵便事業業務の中で、特に郵便物を運びます逓送関係業務を切り離して、郵政省の中の一つの独立した機関として、逓送総局を設けてほしいという意味の御請願でございますが、このことは御承知のように、郵政省の中の所管の郵便事業につきましては、郵便事業の運営を主限といたしまして、現在本省に郵務局があるわけであります。従いまして御請願の御行は、この郵務局機構から別に、さらに切り離して逓送総局をつくつてほしいという御趣旨のように夢取れるわけでありますが、郵務局は現在郵便事業全体、郵便事務の中のすべての業務運行、所管いたしておる次第であります。しかしながら郵便業務の中には、御承知通りひとり逓送業務ばかりではないわけでありまして、郵便の取集め、あるいは配達、その他郵便事業全体の一貫したところの関連性があるわけでありまして、ひとり逓送業務事業を切り離して運行するということは、郵便事業運行の根本の基礎に触れる問題でありますので、私どもとしましては慎重に研究をしなければならぬ問題と存じておる次第であります。現在の郵政省機構の建前からいたしまして、また郵便事業の本来の業務の内容からいたしまして、はたして逓送業務のみを、集配その他の業務と切り離した機構をもつて運営することが、はたして妥当かどうかということは、多大の疑問を持つておるのであります。以上の考えでありますので、あしからず御了承のほどお願い申し上げたいと思います。     —————————————
  10. 石原登

    石原委員長 次に日程第一五、川内小川字下小川に無集配郵便局設置請願飯塚定輔紹介、第一一七五号を議題といたします。紹介者説明を求めます。飯塚定輔君。
  11. 飯塚定輔

    飯塚定輔君 この川内村は、請願の書類にも詳細に述べてありますから、きわめて簡単に設置していただきたいということだけをお願申し上げて、説明を省略いたしますが、この川内村は人口四千八百以上もありまして、部落も非常に大きくかわれております。現在の郵便局に参りますのには、村の中でも非常に距離の遠い部落が多いのでありまして、その点十分御考慮くださいまして、ぜひ本年度内に特定局設置していただきたいというお願いでございます。村の事情を十分御賢察の上ぜひ実現さしていただきたいと思います。     —————————————
  12. 石原登

    石原委員長 次に日程二六、睦合村に郵便局設置請願飯塚定輔紹介、第一六八三号を議題といたします。紹介、の説明を求めます。飯塚定輔君。
  13. 飯塚定輔

    飯塚定輔君 この睦合村も、ただいまの請願と同じように非常に範囲の広い村でございますが、現在まで郵便局はないので、隣の植田村の郵便局利用しておる実情であります。どうぞその点も御考慮くださいまして、この睦合村に対しても二十五年度において特定局設置していただきたいという請願でありますから、実情をよく調査の上、実現していただきたいと思います。     —————————————
  14. 石原登

    石原委員長 次に日程三〇、内小友郵便局集配事務開始請願飯塚定輔紹介、第二〇八七号を議題といたします。紹介者説明を求めます。飯塚定輔君。
  15. 飯塚定輔

    飯塚定輔君 この内小友村は——どうも私の県の村は非常に地域の広い村が多いのでありまして、特に内小友村は、村であつてもその村の中に郵便事務と申しますか、ただポストに手紙を入れるとか、そういうことであれば、どの部落でもできるようになつておりますけれども郵便貯金あるいはその他の直接局を利用することは、この村では集配が行われておらないという関係から、よそへ行かなければならないような状態であります。この点御了察の上、できますならばぜひ集配局昇格をしていただきたいと思います。
  16. 石原登

    石原委員長 ただいま議題となりました三件につきまして、政府の所見をお伺いいたしたいと思います。
  17. 浦島喜久衞

    浦島政府委員 御請願の三件のうちの二件につきましては、郵便局設置をしてほしい、それから一件は、現在あります郵便局集配事務を開始してほしいという御請願でございますが、郵便局設置の中で、川内村の件につきましては、現在のところ利用戸数が比較的少く、郵政省で設けております設置標準に達しないきらいがありますので、早急実現は困難でありますが、附近局との距離が遠いようでありまして、窓口事務上御不便のことは十分考慮せられるわけであります。従いまして、郵便局でなくて簡易郵便局設置方につきましては、可能性があるようでありますので、さようなふうに考慮いたしたいと考えております。もう一つ年鹿睦合村の件につきましては、局を設置します予定地役場付近といたしますときには、附近局との距離、または利用戸数等から見まして、相当設置する価値があるように思われますが、何分予算あるいはまた定員等関係で、早急に実現し得るかどうかということは、はつきりと申し上げられませんが、十分将来の参考にいたしたいと思うのであります。しかしながらなお早急に設置方を御要望でございますれば、別途簡易郵便局制度というものがございますので、これは比較的予算等の制約も受けませんので、この簡易郵便局につきましては、実現可能性があるのではないかというふうに考えておる次第でございます。  それからもう一点、内小友郵便局集配事務を開始してほしいという御請願でございますが、現在内小友局大曲局の区内になつておるのでありまして、もし内小友局集配事務を開始するといたしますれば、大曲局内内小友村の一円をもつて、その集配区画といたさなければならぬのでありますが、比較的集配管轄区域が小さくありまして、しかもまたこれを実施しますために、郵便物大曲局との間に授受をいたします逓送上の職員が一名増員を要するということになりますので、現行の定員事情関係からいたしまして、さしむき実現は困難のように考えております。しかし御請願趣旨はまことにごもつともな点もありますので、十分将来も計画上の参考にいたしたいと思つておる次第でございます。     —————————————
  18. 石原登

    石原委員長 日程第二四、矢上郵便局こ集配事務開始請願議題にいたします。紹介者説明を求めます。山本利壽
  19. 山本利壽

    山本利壽君 島根県邑智郡矢上町は、広島県と島根県との県境にあります一つの町でありまして、矢上県立高等学校登記所巡査部長署家畜診療所山陰合同銀行支店総合授産所、その他のいろいろな経済的、文化的な機関中心でございます。従来郵便物取扱いは、その隣村中野局から集配していただいておつたのでありますが、矢上町制をしまして、あらゆる点についての郵便物が非常に激増いたしまして、現在では郵便物取扱い数量は、昭和二十四年度の前半期の統計によりますと、郡内で第三位であります。郡内と申しますと、三十箇町村ございまして、そのうちで地方事務所等のあります川本、もう一つの町である粕淵、そうしてそれに次いでの矢上であります。この中野郵便局矢上町と中野村と井原とを受持つておりますが、その郵便局取扱い数量の三分の二は矢上町のものなのであります。為替、貯金取扱い数量は郡内で第二位であります。電報の取扱い数最は郡内で第三位、電話加入者数は第二位、それから電信機設置川本町と矢上町の二つのみであります。その他あらゆる点につきましても、三十箇町村のうちで十八集配局があるのでありますが、どの局に比べましても、矢上町の郵便局の実績というものはすぐれておると考えるのであります。ところが現在集配局でありませんために、非常に困つております点は、毎日十一時ごろに郵便物中野局から集めに来るのでありますが、各学校官庁等では十一時以後に投函いたしましたものは、一日中矢上町の郵便局で眠つておるのでありまして、翌日になつて初めて中野から集配に来て、また中野村で一夜を過すのであります。そうしてその翌日になつて田所村というところの局へ参りまして、それから初めてその他の地方に向つて参るのでありまして、一つ町制をしきながら、集配局でないために、非常に遅配しておるのであります。この点を数年来非常に憂えまして、かれこれ十年くらい前から矢上郵便局集配局にしていただきたいということを、広島郵政局の方にお願いしておるのでありますが、問題は中野局との距離が二・六キロしかないという点であります。内規でありますか、規則でありますか、局の間が四キロということが、大体きまつておるそうであります。その点に欠けるという意味で、今日まで矢上町の郵便局集配局となることを許されていないのであります。ところでもし矢上町の郵便局集配局になりますと、中野集配局が困るかといえば、そうではありませんので、中野井原との郵便事務を合せますと、郡内の他の集配局に比べて決して劣つていないのであります。ところで中野郵便局におきましても、矢上町の郵便局集配事務を取扱うことについては了解済みでありまして、決して反対ではないのであります。そうしていろいろな点から申しまして、ぜひ矢上町の郵便局集配事務を取扱うようにしていただきたいということが、今回の請願趣旨でございます。何しろ初めに申しましたように、中国山脈の中ほどにおける非常に不便なところでありますので、この点は委員各位が十分御賢察いただきまして、矢上局集配事務を取扱わしていただきたい、そういうことをお願いする次第でございます。
  20. 石原登

    石原委員長 本案に対して政府説明を求めます。
  21. 浦島喜久衞

    浦島政府委員 お答えいたします。御請願の御趣旨は、現在中野郵便局区内になつております矢上郵便局に、集配事務を開始してけしいという趣旨のようでございまして、しかも矢上局の所在地は矢上町であつて地況地方において相当いいところであるから、集配事務をぜひ開始してほしいという御趣旨のようでございまして、まことにごもつともな点でござい出すが、しかしこの矢上局集配事務を開始するといたしますならば、現在の中野局から矢上町のみをもつて、その管轄区域にしなければならぬのでありますが、これが集配いたします集配区域が、相当標準までに達しないということ、また一つはただいまお話がありました、現在の中野局との間の距離が近いために、標準が達しないという点におきまして、難点があるようでございます。しかしこの矢上局町内郵便速達を期するという点におきましては、私どもとしましては異存がないわけでありまして、これにつきましては、もし早急に集配事務を開始することができなければ、あるいはこの本局、中野局との間の距離が近い次第でございますので、配達度数等を適宜考慮いたしまして、できるだげ郵便速達をはかる方途を講じておりますので、御了承を願いたいと存ずる次第であります。
  22. 山本利壽

    山本利壽君 ただいまの御説明につきまして、重ねておいするようで何でありますが、現在町制をしいておるところで集配事務のないということが、町民全般の非常に遺憾とするとこでありますし、中野局から分離いたしました場合には、中野局の方の事務が減るので、その人員を一人矢上局の方にまわしていただく。いろいろな点もございましようし、またもし郵便局庁舎そのもののいろいろな不備の点がございましたら、そのことに関しては十分に町当局におきまして、その設備を整えたいと考えておりますので、この点はぜひひとつお許しを願いたい。重ねて懇願する次第であります。
  23. 石原登

    石原委員長 何か質疑はありますか。
  24. 吉田安

    吉田(安)委員 提案者にお尋ねいたしますが、二日もかかるのですか。
  25. 山本利壽

    山本利壽君 今矢上の方では先ほど申しましたように、十一時以後に投函すると、それは必ず町で一晩を越さなければならぬのであります。それから速達、その他のものが隣の中野局まで来ておりましても、いなかのことでありますから、それは配達しませんから、それで非常に困難するわけであります。矢上郵便局説明によりますと、十一時以後に入つたものは、あくる日の十一時にとりに来るのでありますが、すぐにとりに来て次の田所村に持つて行ければいいのでありますが、いなかのことで、あれこれするうちに、持つて来たときはすでに隣村への発送が済んでおる。また隣村で一晩とまらなければならぬ。私県議会の議員としても勤めておつたことがあるのでありますが、松江から県会の通知を私に送つて来ますのに、戦争直後のことではありますが、五日ないし一週間かかつてやつと手に入るというようなことで、すでに委員会会議終つてしまつてから私の手元につく。そういうような実情にありました。中央その他でお考えになつておるように、プラン通りにちやんと何日に行くということは、いなかではなかなか参らぬのです。そのために非常に困難をするわけであります。
  26. 浦島喜久衞

    浦島政府委員 矢上町は町であるのに、町に集配局がないのはまことに遺憾であるというお話でありますが、まことにお気持といたしましては、私どもといたしましておわかりするのでございますけれども、何分集配局、いわゆる郵便局集配事務管轄区域というものは、必ずしも行政区と一致しないわけでありまして、全国的にやつぱりかようなおかしな点も起るわけでございますが、どうしましてもやはり矢上町が町であるからということで集配しますと、その管轄区域の広さからいたしまして、現在の中野局の方をこちらへ転換すれば、矢上町に集配局ができるというわけになりますが、しかし現在区域内の中心からいたしまして、やはり中野局中心になつております。矢上局は多少区域内の一方に偏しておりますので、集配上の不便な点があるわけで、矢上町は町制をしきながら、その集配事務中野局の方に置かれておるものと考えておる次第であります。この点はあしからず御了承願いたいと存じます。  なおお話の十一時でに投函された郵便が、一旦中野局に行くために、翌日配達になるというお話でございまするが、これはどうしましても局の集配施設の建前上、一旦集配局に持つて行かれるがために、その間の集配局の二号便の配達に間に合わない場合には、どうしても翌日に持ち越されるという懸念性があるわけであります。もしこれが矢上局集配事務を開始しますと、それではただちに全部当日配達になるかといいますと、それはほとんど十一時ごろまでに取扱うものは、多分午後の二号便に間に合うかと思いますけれども、現在集配度数は、市内地は二度であつて、市外地は一度といたしております。従いまして矢上町全部が二度に配達されるかどうか。この点は市外地では二度にならないわけであります。どうしましてもやはり一部は翌日まわしになる。これは現在の集配施設の建前上、やむを得ない一つの不便があるかと考えておる次第でございます。従いまして、先ほど申し上げましたように、矢上町の中の、特に地況のいいところだけを中野局集配上の市内地にするか、あるいは配達度数を二回にするということにいたしますれば、ある程度の通信の速達も期せられるのではないかと存じておる次第でございます。十分にこれらの点を研究いたしまして、将来できるだけ考慮いたしたいと存じておる次第でございます。
  27. 石原登

    石原委員長 これより請願日程第八を除いた請願全部について採決いたします。  請願日程第一、第四ないし第七、第一五ないし第一八、第二一ないし第二三、第二五ないし第二八、第三一ないし第三三及び第三五ないし第四二の各請願は、議院の会議に付してこれを採決すべきものと決するに御異議ありませんか。
  28. 石原登

    石原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。  なおただいまの日程第二四につきましては、さらに政府において実情を調査いたしまして、善処していただくことにいたしたいと思います。  なお採決の上はこれを内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。
  29. 石原登

    石原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。  さらに残余の請願日程は、都合によりまして延期いたします。  なお各請願の報告書の作成に関しましては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
  30. 石原登

    石原委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。
  31. 石原登

    石原委員長 次に陳情書審査に入るのでありますが、文書表によりましてその内容は十分御承知のことと思いますし、すでに審査いたしました請願と同様趣旨でございますので、これを了承することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
  32. 石原登

    石原委員長 御異議なしと認めまして、陳情書はこれを委員会において了承することにいたします。  なお会期はあと数日残つておりまするが、緊急の問題があつたらさらに開会することにいたしまして、本日をもつて一応第七国会の委員会を終了いたしたいと存じます。  この際、一言ごあいさつを申し上げたいと思います。長い間委員の各位におかれましては、非常に熱心に御審議いただきまして、厚く御礼を申し上げます。委員長がきわめてふなれでございまして、皆様の議事御審査にたいへんごめいわくをおかけ申し上げまして、申訳ないと存じておりまするが、皆様方の御協力をいただきまして、つつがなく本国会を一応終了できますようになりましたことを、心から感謝を申し上げる次第でございます。どうか今後ともよろしく御援助を切にお願い申し上げます。  それでは本日はこれにて散会をいたします。     午後二時十二分散会