○本間俊一君 私は、
自由党を代表して、議題とな
つております
内閣不信任案に対して反対の討論をいたさんとするものであります。
野党各派は、
吉田内閣の安定
政策を、ことさらデフレ
政策と逆
宣伝しておりますが、それは認識不足と言わなければなりません。
吉田内閣成立以来、生産は増大し、物資は豊富になり、輸出は飛躍的に伸暢し、物価は安定し、実質賃金は向上しておるのであります。これは正確な統計に基いて申し上げますならば工業生産については、社民連立
内閣当時の二十二年末に比して、二十四年末は倍額に近い増産を示し、輸出は二十三年が二億五千八百万ドルであづたにもかかわらず、二十四年は五億二千万ドルと倍額の躍進を示しております。実質賃金は、二十二年の平均を一〇〇といたしまするならば、二十四年の平均は一九八と向上いたしておるのであります。これは統計が明確に示しておるのみならず、われわれが日常
生活において身近に感じておるところであります。これを称してデフレとあえて言うならば、
野党の言ういわゆるデイス
インフレとは、まさに悪性
インフレそのものを指さしておるものと言わなければならないのであります。(
拍手)
もとより、
敗戰日本の姿は、経済的基盤が著しく弱くなり、それに加えて
インフレの病源が深かつたため、これを急速に正常な経済にもどすことは、決して安易なことではないのであります。従
つて、その過程において若干の副作用を伴うことは避けがたいのであります。しかも、わが
吉田内閣は、この困難にして、かつ絶対に必要な大
政策を果敢になし遂げ、その成果は、レンテンマルクの奇跡以上に
世界においても高く評価せられておるのであります。
野党の
諸君が、片山、芦田
内閣において食い散らしました跡始末をわれわれがさせられておるにもかかわらず、
不信任案を出すというに至りましては、
責任ある
政治家の断じてとらざることであると私は確信をするのであります。(
拍手)
諸君が現状をも
つてデフレとの認識の上に立
つて、今また往時のごとき
インフレ政策をとるならば、わがやみ経済は底知れぬ感性
インフレの奈落に落ち込むことは火を見るより明らかと申さなければなりません。われわれは
国民大衆とともに、片山、芦田
内閣当時の
インフレ不安と
生活の困難を、なまなましい記録として忘れておらないのであります。
また
野党は、口を開けば金詰まりと不景気を言う。(「その
通り」と呼ぶ者あり)経済が正常化すれば、
インフレやみ景気が後退することはやむを得ません。また従来のわが国経済が、
インフレと、拙劣な統制と、やみによ
つて著しく不自然にゆがめられていただけに、安定によ
つて若干の整理
現象を起すことも過渡的には避けがたいところであります。この整理的
現象を一日も早く收拾して、すみやかに正常な発展に導くことが現下の経済
政策の核心をなすものであり、わが
吉田内閣は、これに向
つて最善の
努力を傾注いたしておるのであります。すでに二十五年度の
予算においても、国及び地方を通じ、実質的は八百億以上の
国民負担の軽減を断行しつつも、一面において
建設的経費を、前年の倍額に近い二千百億円計上しておる事実を見ましても、安定から本格的
復興発展に大きく前進したことが明瞭であります。当面の一時的金詰まりは、この
予算を機動的に運用することと、
見返り資金、預金部資金を効率的に活用することにより、その他適切な金融
施策の奥行により間もなく緩和され、正常な金融の循還が確保せられることを確信いたしておるのであります。
中小企業問題も、
野党諸君が
吉田内閣攻撃の材料にいたすのは
まつたくお門違いでありまして、今日の中小企業の困難を招来した根拠は、
まつたくの困難を召集したした根拠は、
まつたく片山、芦田
内閣時代における
インフレ中毒、やみ中毒によるものであります。一体片山、芦田
内閣が、わが中小企業に対し何を與えたでありましようか。それは阿片のごとき
インフレと、やみ経済ではなかつたではありましようか。これによ
つて偽装され、隠蔽されていた中小企業の本質的な弱点が、経済の正常かとともに表面にに露呈されて来たことも、また避けがたいところであります。これを救い、再建へ導く道は、中小企業の経営の合理化、技術の近代化、再編成等によ
つて、国際自由経済の中にあ
つても十分競争に耐え得る基礎を強固にする以外にその道はないのであります。わが
吉田内閣は、この正道を強く進みつつあり、その前提として、さしあたり当面の金融緩和のため、百億円に上る
政府余裕金の動員活用を初め、
見返り資金の協調融資、日銀別わく融資拡大、商工中金、農林中銀の資金の拡充等適切な対策を着々実行しつつあり、また今回の
税制改革にあたりましても、特に
農業者や中小企業の負担を大幅に軽減いたしておるのであります。中小企業の真の味方は、これに正しい道を與えるわが
吉田内閣であり、
インフレの甘い望みをも
つて誘惑せんとする
野党の
諸君こそ、むしろ中小企業の敵となりと言わなければならないのであります。(
拍手)
また
野党は盛んに
農業恐慌を
宣伝いたしましたが、
農業も中小企業と同様、経済の正常化に伴い異常なやみ景気がなく
なつたため、景気の後退したことは事実でありますが、食糧の足らないわが国において、輸入食糧の
政府管理を堅持いたします限り、
外国食糧の圧迫による
農業恐慌は絶対に起り得ないのが理の当然と申さなければなりません。ただ、わが国
農業の宿命的弱点は、その経営の零細性にあり、これを救う手段は、農地の改良、経営の有畜多角化、農産物価格支持制度の確立、適地適作等の
施策を総合的に推進することであり、
吉田内閣の
政策の中核も個々に存することを確信いたしておるのであります。
二十五年度は千二百億の債務償還費を計上いたしておるのだが、これに対して今困
つているのだから、古い借金を返済するよりも、
政府の仕事の手を広げて、全部使
つてしまえ、そうでなければ税金を負けろと主張する。しかしながら、われわれは先の見境もつかずに財布のそこをはたいてしまう根性にはなれないのでありまして、今收入の全部を使
つてしまう
予算を組めば、国際情勢の変化によ
つて予断を許されない経済的変動に対して、何らの弾力も容易ももたないことになるのであります。税金を安くする
方向が正しいことは、うなづけるにいたしましても、今の徴税の一つの欠点が、年度の終わりに集中して行われるところにあるのでありますから、一度
減税予算を組んで、それが足りなくな
つて追加
予算を組むということは、この欠点をさらに大きくすることになるのでありますから、年間の金融情勢の推移を見て、債権償還の必要がないと認めた場合、年度の終わりに臨んで
減税をすることになるのが、この欠点を矯正することにもなるのであります。
予算にある程度のゆとりを持たせることは、それ以外の経済のまだ弾力性を欠いておる今日、安定のための不可欠の條件ともいえるのであります。
雇用量の拡大をはかるために外資の導入をいたさなければなりませんが、資本の導入はただちに植民地化なりと独断し、
池田大蔵大臣が、わが国経済の実相を伝えてワシントンの有力な人々と懇談するのに難くせをつけるというような根性では、今日の
日本の経済の
復興をどもに語る資格がないものといわなければならないのであります。(
拍手)
野党の
諸君は、それはわれわれの
選挙対策なりと非難するかもしれないが、今かりに一歩を譲
つて選挙対策であろうとも、
日本の実情を
アメリカの指導者に十分理解してもらうことは、わが一国経済のためきわめて必要なことでありまして、その收穫のいかんにかかわらず、進んでなすべき
事柄であります。
野党の
諸君は、口を開けば
吉田内閣の重税を攻撃する。それには多少の理由なしといたしません。なるほど二十四年度余算は、前年度に比較すれば四割弱の増加とな
つております。しかし、それまではどうであつたでありましようか。一般会計を見ても、前年度の三倍以上に年々増加の一途をたど
つて来たのであります。そのたびごとに
国民に重い税を課して来たのであります。片山、芦田
内閣のもとで、年々倍額以上にふえて来た
予算を、
吉田内閣の手で、やつと四割ふえたのみにとどめることがてきたのであります。さらに二十五年度はどうでありますか。前年度よりも八百億円の
予算を減少いたしたのであります。長年にわたり膨脹を続けていた
予算が、わが
吉田内閣の手によ
つて初めて少く
なつたのであります。
予算が減れば初めて税を安くすることが可能となるのでありまして、
減税の坂まで、苦しみながらも、やつと今日たどりついたのであります。
日本は、
吉田内閣が続く限り、これからは
減税また
減税を実行することが、やつとできるように
なつたと申さなければなりません。(
拍手)
われわれは、公約した取引高税を初め、織物消費税を撤廃し、不動産取得税をなくし、入場税並びに物品税の軽減を行い、多くの税目を整理し、破産前夜の地方自治体を救うため、県税と市町村税の区別を明確にして地方自治の確立をはかつたのであります。国税の減つた一部を
地方税の増收に充てるのは当然の処置と申さなければなりません。
地方税は新税が多いから、
野党の
諸君の指摘を
まつまでもなく、増徴に陥る危險なしとしないのであります。しかし、その金はどこへ行く金でもありません。県会や市町村会が冗費を節約し、適切に運用すれば、
政府の
施策の調整と相ま
つて、その弊害を是正することが可能であります。
野党の
諸君は、單に
地方税に反対を呼びながら、改善案を吹聽いたしておりますが、それは描いたもちであります。すき腹を満たすことはできないのでありましてそのもちを、うまそうに描くことは、
野党の諸者は上手かもしれませんが、われわれは、ほんとうのもち米で、ほんとうのもちをこしらえる実行力を持
つておるのであります。(
拍手)
野党は、みずから
審議権を放棄しておいて、その議事引延ばしの妨害工作が多数決で敗れたからとい
つてそれが多数の暴力なりというに至りましては、議会
政治の常識をわきまえないものとして攻撃しなければなりません。(
拍手)
公団の綱紀粛正を三宅君は叫ばれました。そして、これを現
内閣の
責任にいたしておりますが、これもお門違いでありまして、これは社会主義の欠点を如実に示したものといわなければならないのであります。(
拍手)
次に、
野党の
諸君は
全面講和でなければならないと主張いたしておりますが、
全面講和を希望しない者は、今一人もありません。しかるに、
敗戰五年にして、いまだに
講和会議が開かれないのは、
アメリカやイギリスが多数決方式を主張しているのに、ソ連は四箇国方式を主張して譲らないからでありますことは、皆様も御承知の
通りであります。(
拍手)ソ連の方式に従えば、米、英、ソ、中の四簡国は
極東委員会の常任理4国でありましていわゆる拒否権を持
つておりますから、一国でも反対すれば、物事は一つもきまらないのであります。しかるに、最近
アメリカにおいても、
講和会議に参加しない国がかりにあ
つても
日本と
講和を締結すべしとの
輿論が高まりつつありますことは、外紙のひとしく報ずるところであります。イギリスにおいても、きようからからロンドンにおいて英連邦諸国対日
講和運営
委員会が開かれ、対日
講和の気運が著しく醸成されております。一方ソ連も、去る二月公表いたしました中ソ友好相互
援助條約の第二條において対日
講和の早期締結を声明いたしておりますから、ソ連を含む
全面講和が可能のように思うのも全然理由なしとはいたさないりであります。ところが、
極東委員会の構成国の対
日方針を検討いたしますと、ある国は
日本を助け、その経済の
復興を促進せしめようといのに対して、ある国は、あらゆる角度から
日本の経済的再建を妨害し、わが国を
混乱と窮乏に導こうというのでありますから、その根本的相違から
講和の條件容易に一致しないものと観測するのも、また理由のあることであります。
一方ソ連は、たつた五日間、
日本と名目上の
戰争をいたしただけで、満州国における施設を、その賠償額をはるかに越えて持ち去
つておることも、これを非難しておる国もあります。その金額は二十億ドルの巨額に上るとも指摘いたされておりますが、その超過分について、
連合国の間に返還を求める空気もあると伝えられておりますが、ソ連はこれに応じない
態度をと
つておるようであつあります。かかる事情等も織りまじ
つて、一応早期
講和を声明しても、ある国のごときは対日
講和に参加しないだろうとの見方が国際間において有力にな
つて来ております。それゆえに、われわれの希望する
全面講和がなかなかその実現に困難さを加えておるとの見方も、また有力になりつつあるのであります。わが国の大多数の
国民は、一日も早く
戰争状態が終結して国際社会の一員となり、平和と
独立を
回復したいと熱願いたしておるのでありますから、かりに一、二の国が
講和に参加しない場合があ
つても、進んで
講和を結び、
独立を
回復いたしたいと念願いたしておるのが、われわれの基本的感度であります。(
拍手)
アメリカ、イギリスの各国を初めとして、オーストラリア、カナダ、フィリピンの諸
国民の間に対日
講和を締結しようという機運が高まりつつある際に、
全面講和でなければならぬと主張することは、せつ
かく盛り上りつつある炎に砂をぶつかけて消さんとするもので、思わざるもはなはだしきものといわなければならないのであります。(
拍手)民主党や社会党の
諸君が、国際間を律する原則は冷嚴な利害の打算であるということを知
つてか知らずにか、
現実を無視して、
共産党の主張する
全面講和の——————————————いるに至りましては、その愚かさに驚かざるを得ないのであります。(
拍手)
次に
中立声明の問題でありますが、わが国は、今日
降伏文書のもとに法律上の
戰争状態が継続いたしておるのでありまして、国際社会の一員としての地位を獲得していないのであります。いわば、われわれは部屋住みの未成年者であります。その未成年者が、大人がけんかもしないのに、けんかをするであろうと予感して、おれは
中立だと声をあげても、それは何の効能もないことは、三歳の子供でもわきまえておることであります。しかるに、このような声明を発するに
至つては、
まつたく国際的感覚の欠如を暴露する以外の何ものでもないと申さなければなりません。(
拍手)
最後に、私は安全保障、
軍事基地の問題について一言いいたいのであります。今日は、
連合国の当然の権利からわが国を占領いたしておるのでありますから、
連合軍の軍事施設に協力するのは、われわれの
義務であります。
軍事基地の提供が問題となるのは、いよいよ
講和が成立して、
独立が
回復したときであります。もつともその場号、
連合軍が
日本をして、
講和條約の條項を守らせるために保障占領をすることがあります。それは戰勝国の権利であり、われわれがこれを拒否することはできないのでありますから、この場合は問題になりません。保障占領をしない場合、あるいは保障占領の終結時において、わが国の安全をいかにして維持するかということが問題になるわけであります。私は、これを平時と
戰争が起つた場合とにわけて考察いたしてみたいと思うのであります。
われが国は、
憲法によ
つて一切の軍備を放棄したのでありますから、無防備へまる裸であります。今かりに軍備をするということがありと考えてみましても、ほたしてこれが可能かといえば、貧弱な経済力で近代的な軍備をつくり上げるということは、事実上とうていできない相談であります。われわれは、かかる妄想にとらわれてはなりません。しからば、まる裸で安全を保障することができるかというと、平時の場合はどうでありましよう。
日本は海岸線の長い国であり、一衣帶水を隔てている大陸は、
世界の赤化を使命とする
共産党が支配いたしております。
講和ができ、進駐軍が徹退いたしました場合、一体どうなるでありましよう。ポーランドやルーマニアやハンガリーのいわゆる東欧諸国が、いかにして鉄のカーテンの中に引入れられたかといえば、
共産党にひそかに武器が與えられる。その武器を持
つて暴力革命が遂行され、赤い鉄のカーテンがおろされて来たのであります。
日本共産党にも武器が密輸されるであろう。さすれば、今日の警察力を押えつけて暴力革命を成功させることが可能であろうと予想することは、
現実を遊離した考えでありましよか。無防備のわが国は、
共産党の暴力革命に絶好の機会を提供することになると思うのでありますが、民主党や社会党の
諸君は、それにいかに対処する方策があるか、その対策を明瞭にする
義務を持
つておるものと考えるのであります。(
拍手)
次に百歩を譲
つて、平時のときは何とかその安全を保持することができたと、かりにいたしましても、われわれは今日
戰争は起らないという見通しを持
つておるものでありますが、不幸にして、かりに万一
戰争が起つた場合はどうなるでありましよ。無防備、まる裸の
日本を、
世界中のいかなる国もこれを侵さないという保障が得られるでありましようか。この問題を論ずる場合は、
日本の戰略的地位を無視しては議論は成り立たないのであります。スイスがなぜ第二次大戰の際
中立を守り、戰禍から免れることができたかといえば、アルプスの峻嶮なる山岳地帶でありまして、その戰略的価値がなかつたからであります。
中立をいかに守
つておりましても、べルギーのごときは、軍備が多少あつたにもかかわらず、ドイツが軍事上の必要から、その軍靴のもとに蹂躙いたしたのであります。わが
日本も、南海の一隅にでも位置いたしておりますならば、この危險もきわめて薄いのでありますが、こればかりは簡單に引越しをすることはできません。今日の客観的国際情勢から申しますと、わが国が單に
中立を守
つていても、
戰争の被害からはたして免れ得るかどうかということは保障ができないのであります。交戰国の一国が
日本を軍事的に必要とするならば、これを侵すことは、あたかも赤子の手をねじるように容易でありましよう。その場合、一体
日本はどなるでありましよう。第二次
世界大戰においても、辛うじて本土における地上戰闘はこれを免れることができたが、そのときは空襲どころの騒ぎではありません。われわれが今日まで経験したことのない、本土における地上戰闘の惨禍に遭遇することになるのでありますが、その不幸からいかにして
国民を救うかということを、一体
野党の
諸君は一度でもお考えに
なつたことがあるのかどうか、私は疑わざるを得ないのであります。(
拍手)
かように考察してみますと、わが国の安全保障ということは、大きな問題でありまして、理想論のとりことな
つて、
軍事基地反対というようなことを軽々に取扱うべきものでは断じてありません。きわめて愼重に、
現実の利害を十分に検討してかからねばならない重大な問題であります。
共産党の
諸君が
軍事基地化反対を叫ぶのは(発言する者あり)無防備、裸の
日本において暴力革命のチャンスをつかもうりとする底意のあることを私どもは見のがしてはならないのであります。(発言する者あり)かかる謀略に乗ぜられて、
講和会議と最も密接な関係にあるこの問題に関し、今日より軽々に論難するような軽率きわまりない
野党が、
内閣不信任案を
提出するに
至つては、まさにこつけい千万なりといわなければなりません。(
拍手)
われわれは、終戰後ようやく小党分立の弊害を克服し、絶対過半数を占めた政党の造成に成功し、やつと
混乱期から安定
復興へと行進しつつあるのであります。再び政局を混迷に導くがごときは、わが賢明なる
国民の断じてくみせざるところであると信じて疑わないものであります。今日こそ
吉田内閣が最も必要なのでありましてその
責任は重大であります。われらは、政局安定の基盤をますます、強固にしてその安定した
政治力の上に、不動の
信念と勇気とをも
つて日本復興の偉業を成就せすんばやまざる、新たなる
責任感に緊張していることを申し上げまして私の
不信任案に対する反対討論を終る次第であります。(
拍手)